結婚式のウエディングドレスは、花嫁さまを輝かせてくれる最も重要なアイテムですよね。
ウエディングドレスの中でもマーメイドラインに憧れを抱く花嫁さまもいらっしゃることでしょう。
「マーメイドラインってどんな形のドレス?」
「私の体型にマーメイドラインが似合うかな?」
「マーメイドンラインのドレスをきれいに着こなすポイントは?」
などマーメイドラインのドレスに関する疑問や不安を、衣裳合わせも担当していた元ウエディングプランナーがお答えします。
本記事を読めば、マーメイドラインに似合いやすい体型、綺麗に見える着こなしなど、花嫁さまの気になることが丸わかり。
マーメイドラインのドレスの特徴を知って、理想のウエディングドレス姿を叶えてくださいね。
マーメイドラインってどんなデザイン?
ウエディングドレスはスカート部分の形によってプリンセスライン、Aライン、マーメイドラインに分けられます。
その中でもマーメイドラインについて、詳しくご紹介します。
マーメイドラインの形の特徴やメリット、デメリットを知って、マーメイドドレスの魅力を深堀しましょう。
マーメイドラインの特徴
マーメイドとは英語で人魚のこと。
マーメイドラインのドレスはその名の通り、人魚の尾びれのような形をしています。
ウエストからヒップにかけてはぴったりしていて、膝から下が広がっているシルエットが特徴的なドレス。
ウエストから膨らむドレスに比べてボリュームはないので、すっきりとしてスタイリッシュな雰囲気になります。
女性らしい体のラインが出て、花嫁さまの美しさをいっそう際立たせてくれるでしょう。
他のラインのドレスのように、スカートの中にパニエは着用しません。
マーメイドラインの持つメリット/デメリット
マーメイドラインのメリットとデメリットをまとめました。
まずはマーメイドという特徴的なラインには、どんなメリットがあるかご紹介します。
▼マーメイドラインのメリット
- 細長いシルエットで、体型を細くみせてくれる
- 体にフィットして、女性の美しい曲線を表現してくれる
- 歩くたびに裾が揺れ、しなやかで上品に見せてくれる
マーメイドラインはウエストからヒップまでのラインが出るという点で、他のラインのドレスと全く違います。
そのラインの違いによるデメリットをみてみましょう。
▼マーメイドラインのデメリット
- 下腹が出ていると目立ってしまう
- 他のラインのドレスに比べて、ボリュームに欠ける
ただし、結婚式では常にブーケを持っているので、ぽっこりした下腹はブーケの持つ位置に気を付ければ隠すことができます。
またトレーンが長く豪華なマーメイドドレスを選べば、ボリューム不足を感じることもありません。
マーメイドラインと相性のいい結婚式
マーメイドラインのドレスを着た際には、どのような雰囲気の結婚式が似合うかをご紹介します。
海辺の挙式会場
人魚といえば海がイメージされるので、マーメイドラインのドレスはやはり海辺での結婚式が似合うでしょう。
ドレスだけでなく、会場に貝殻やヒトデなどビーチをイメージさせるデコレーションを飾ると雰囲気が統一されます。
スタイリッシュな披露宴
マーメイドラインはふわふわとした可愛らしさではなく、大人っぽい印象のドレスなのでスタイリッシュな披露宴に似合います。
可愛らしいのが苦手で、落ち着いた大人の結婚式を理想とする花嫁さまにはマーメイドがぴったり。
ダークブラウンやワインレッドなどの落ち着いた色味の会場や装花にすると、より大人な印象になるでしょう。
レストランウエディング
マーメイドラインは横に大きく広がるシルエットではないので、レストランウエディングなど小さめの会場でも動きやすくておすすめ。
テーブルとテーブルの間が近い場合でも通り抜けやすく、美しく身をこなせるでしょう。
またカジュアルになりがちなレストランでの結婚式でも、マーメイドのエレガントな雰囲気が品の良さを保ってくれます。
マーメイドラインがおすすめの花嫁とは
ここからはどのようなタイプの花嫁さまが、マーメイドラインを着ると相性が良いかご紹介します。
似合いやすい身長や体型について解説しますので、参考にしてくださいね。
1.背が高い人
マーメイドラインは膝下から裾にかけてのデザインが特徴的で、その部分が長いとスタイルが良く見えます。
特に身長が高い方は、膝下から裾にかけてのボリュームを出しやすく、バランスよくドレスを着こなせるでしょう。
背丈のある方は、ウエストから横に広がるドレスだと全体的に大きくなってしまいがちです。
マーメイドラインでメリハリをつけ、背が高くスタイルが良いのを活かすのがおすすめ。
2.下半身のボリュームを隠したい人
ヒップや太ももなど下半身のボリュームを隠したい人におすすめなのがマーメイドライン。
膝上まで体のラインに沿ってぴったりしているので、意外に思うかもしれませんね。
しかし膝下にボリュームゾーンがあるので、そちらに目線が行き、腰回りや太ももを目立たなくしてくれます。
3.メリハリのある体型の人
胸元やヒップにボリュームがあるメリハリのあるボディの方にも、マーメイドラインはおすすめです。
マーメイドラインは曲線が美しく出るので、メリハリのある体型の方はなおさらS字ラインが綺麗に見えるでしょう。
全体的にのっぺりとした痩せ型の方よりも、むしろ出るところが出ているメリハリボディにぴったりと言えます。
マーメイドラインのウエディングドレスを着こなすには?
マーメイドラインのドレスを着こなすコツをご紹介します。
マーメイドラインに似合う体型ではないけど、やっぱり憧れるという花嫁さまも参考にして、自分の理想を叶えてくださいね。
背が低い場合:ヒールで身長をプラス
背が小柄な方はヒールで身長をプラスすると綺麗に着こなせるでしょう。
特に膝下が長いと美しくラインが出るのがマーメイドラインの特徴なので、ヒールで高さを出すのは有効です。
また、裾にかけて広がる切り替えの位置が高いものを選ぶと足が長く見え、身長が低いのをカバーしてくれるでしょう。
マーメイドドレスは、華やかに広がる裾に目線が集まりやすくなります。
そこでオフショルダーなど上半身にもデザインがあると、小柄な方でもバランスを取りやすくなります。
体のラインをぼかしたい:ソフトマーメイドラインという選択肢
体のラインをはっきり出しすぎるよりもぼかしたい場合には、ソフトマーメイドという選択肢があります。
膝下から広がっているマーメイドに対して、ソフトマーメイドはお尻の下から広がっているドレスのこと。
人魚のヒレのようなラインは保ちつつも、腰回りのフィット感が緩くヒップが目立ちすぎません。
ウエストからヒップまでは体のラインに沿いつつヒップ下から広がるため、マーメイドよりもボリュームがあり華やかさもあります。
合わせる小物にこだわる:ブーケの形や花の種類
マーメイドラインのドレスには、コロンと丸いブーケよりもスタイリッシュなブーケが似合います。
長めの茎をリボンでさらっと束ねたクラッチブーケや三日月型をしたクレッセントブーケなどがおすすめ。
またお花の種類もカラーやチューリップなど個性が強く存在感のあるお花でも、マーメイドラインには似合うでしょう。
かしこまりすぎたくない:カラードレスを選ぶ
あまりスタイリッシュに決めすぎたくない場合は、カラードレスでマーメイドを着るというのもひとつの手です。
たとえば、可愛らしい雰囲気が好きだけど、マーメイドラインも気になる……。
そんな花嫁さまはピンクのマーメイドラインのカラードレスをチョイスしてみては。
色の印象でドレスの雰囲気も大きく変わるので、マーメイドラインにも挑戦しやすいでしょう。
まとめ:ウエディングドレスはマーメイドラインで優雅に
いかがでしたでしょうか。
本記事では、衣裳を熟知した元ウエディングプランナーがマーメイドドレスの魅力を存分にお伝えしました。
背が高くスレンダーなスタイルじゃないと似合わない、と思われがちなマーメイドラインのウエディングドレス。
マーメイドラインの特徴やメリット、デメリットを知ることで上手に着こなすヒントを見つけられたのではないでしょうか。
一生に一度のウエディングドレス選びなので、マーメイドラインに興味があれば後悔のないようにぜひ挑戦してみてくださいね。