結婚式に参列する人が持つバッグといえば、小さめのパーティーバッグをイメージされる方が多いでしょう。
しかし荷物が多いと、リュックサックにまとめて行きたい方もいらっしゃるかもしれません。
フォーマル衣装でリュック姿は珍しいケースのため、果たして婚礼マナーとして大丈夫なのか不安になりますよね。
「結婚式ってリュックサックで行ってもいいの?」
「リュックでもOKの基準を知りたい」
「もしリュックで参列するときに注意することは?」
など、結婚式にリュックサックで行こうと考えている方の疑問や不安にお答えします。
本記事では、リュックサックで結婚式に参列するパターンをいくつか紹介し、注意点をまとめていますので参考にしてくださいね。
結婚式の基本バッグマナー
はじめに、結婚式に参列する際の手荷物を入れるバッグのマナーについてご紹介します。
お呼ばれバッグの基本的な礼儀を押さえましょう。
女性のバッグ:パーティバッグとサブバッグ
女性はパーティ用の小さめのバッグと、サブバッグを持っていくのが一般的です。
パーティバッグはコンパクトなので袱紗(ふくさ)に包んだご祝儀とハンカチ、リップとスマホなどの最低限の荷物を入れましょう。
フォーマルな場ではA4サイズなど大きめのバッグは、マナー違反になります。
クラッチやハンドバッグ型で、ラメやビジューのついた華やかなパーティバッグが正装にふさわしいでしょう。
入りきらない荷物はサブバッグに入れて持参し、結婚式・披露宴が始まる前にクロークに預けます。
女性の持ち物やバッグについてのマナーは以下の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7038/
男性のバッグ:手ぶらまたはクラッチバッグ
男性の場合はスーツにポケットがたくさんあるので、ご祝儀やお財布などはポケットに収納してバッグは持たないことが多いです。
ポケットがいっぱいでスーツの型崩れが気になる方や、荷物が入りきらない方は小さめのクラッチバッグを使いましょう。
ビジネスで使うようなナイロン素材のカジュアルなバッグはマナー違反になります。
高級感のあるレザーのクラッチバッグなどは、フォーマルな場にふさわしいでしょう。
男性の持ち物やバッグのマナーについては以下の記事が参考になります。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7339/
リュックサックは基本NG! 例外とは
リュックサックを結婚式の参列時に使うのは、基本的に好ましくありません。
元は登山や狩りで荷物を背負うために作られたリュックは、カジュアルなアイテムだからです。
しかしリュックで結婚式に参列したいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
どんなケースならリュックを使用して結婚式に行っても良いかご紹介します。
子ども連れである場合
子どもを連れての外出は何かと荷物が多くなるので、結婚式への出席時にもリュックが便利でしょう。
リュックはたくさんの荷物が収納できるだけでなく、両手が空くので子どもと手を繋いだりお世話ができます。
子どもの荷物を入れるためのマザーズバッグなら、結婚式にリュックで参列しても良いでしょう。
またお子さま自身が自分の荷物を入れるために、子ども用のリュックを背負って出席するのは問題ありません。
介護などで必要な荷物が多い場合
高齢の親族に寄り添って結婚式へ出席する際には、介護のために荷物が多くなる場合があるかもしれません。
事情がある場合には、周囲もリュックでの参列に理解を示してくれるでしょう。
特に車椅子を押しながら参列する場合には、両手でしっかりと車椅子を支えられるリュックが便利です。
撮影係でカメラを持ち込む場合
新郎新婦さまから撮影係を頼まれていて、機材の持ち込みをする場合にもリュックで参列しても良いでしょう。
本格的な撮影機材は大きさや重さがあり、リュックサックなど大型のバッグでの持ち運びが必須。
また撮影中は両手が塞がるので、リュックなど背負えるバッグが重宝します。
ただし撮影機材は高価なので、結婚式場のスタッフに撮影係のためリュックで機材を持ち歩いている旨を伝えておくと安心です。
事前に伝えておくとスタッフが司会台の脇など、安全な置き場所を確保してくれる場合があるでしょう。
余興用の荷物を持ち込む場合
余興で着替えや小道具などの荷物を持ち込む場合も、リュックを使用しても良いでしょう。
しかし、披露宴で使う荷物を挙式中などずっと持ち歩くのは煩わしいですよね。
結婚式場によっては余興のタイミングまで預かってくれて、余興前にスタッフが披露宴会場に持ってきてくれる場合もあります。
受付前にクロークで申し出てみるのがおすすめです。
会場で着替える場合
ドレスやスーツが汚れてしまわないように会場に着いてから着替えをする場合は、リュックで行くこともあるでしょう。
会場にはクロークや更衣室があるので、早めに到着して着替えを済ませ、リュックをクロークに預ければ問題ありません。
当日、受付より早い時間帯で両家のご両親やご親族も着付けを行うことが多いので、着替え前に更衣室で出会う可能性もあります。
着替える前の服装やリュックも、お祝いの席にふさわしいものを選びましょう。
宿泊する予定の場合
結婚式が遠方で宿泊を伴う場合は、お泊まりセットを持参する必要があり、大荷物を入れるにはリュックがぴったりです。
ホテルや旅館から移動してきたら、宿泊用の荷物はクロークに預けましょう。
宿泊先で結婚式・披露宴に使う荷物と預ける荷物の中身を分けておくと、結婚式場に着いてからがスムーズです。
▼おすすめはキャリーケース
結婚式参列で荷物が多い場合には、リュックサックよりもキャリーケースを利用する方が多いです。
キャリーケースは重たい荷物を軽々運ぶことができ、肩ひもで背負わないのでフォーマル衣裳にシワが付くのを防ぐことができます。
ただしキャリーケースを結婚式場で大きく広げて荷物を出し入れするのは、あまりお行儀が良くありません。
事前に必要なものはキャリーケースから出しておきましょう。
リュックサックで参加するときの注意点
特定のケースによってはリュックサックで結婚式に参列しても大丈夫と分かったところで、注意点をご紹介します。
挙式会場へは持ち込めないと思っておく
挙式会場は空間が限られるため、大きな荷物は持ち込めません。
たとえ子どもの荷物や介護の荷物であっても、挙式中はクロークに預けるのがおすすめ。
チャペルや神殿など挙式会場は神聖な場であり、余分な物を持ち込むのは禁止している会場が多いです。
挙式時間は20〜30分ほどなので、前後の時間でリュックの荷物を使う用事は済ませておきましょう。
結婚式の雰囲気を壊してしまわないためにも、リュックサックは挙式会場には持って行かないようにして下さい。
披露宴では邪魔にならないようにする
披露宴会場の中には大きな荷物を置いておける場所は用意されていません。
ご自身でどのように荷物を管理すればよいかご紹介します。
- クロークに預けるのが基本
- リュックサックは足元に置く
- 椅子にかけない
▼クロークに預けるのが基本
基本的にはクロークに預けて、披露宴会場にも持ち込まないのが理想的です。
宿泊の荷物や着替えなど、披露宴で使う予定のないものはクロークに預けてから受付しましょう。
披露宴は2時間半〜3時間ほどかかり、食事もするため、赤ちゃんや介護が必要な方は何かと準備が必要です。
特定の理由があり披露宴で使う荷物がリュックに入っている場合は、披露宴会場まで持って行っても構いません。
▼リュックサックは足元に置く
子どものお世話用品や撮影機材、余興の荷物など披露宴で使うものが入っている時は、リュックサックを持ち歩くことになります。
常に必要な荷物なので自身の近くに置いておく必要がありますが、足元など目立たない場所に置きましょう。
披露宴ではサービススタッフが料理を配膳するので、椅子の下やテーブルの下など配膳する動線の邪魔にならない場所がおすすめ。
また新郎新婦さまがテーブルラウンドする際に引っかかってしまわないように、置き場所に気を付けたいですね。
▼椅子にかけない
椅子の背もたれにリュックサックの肩ひもをかけないようにしましょう。
披露宴の会場は新郎新婦さまが準備したコーディネートで飾られており、リュックが目線に入ると見栄えが悪くなってしまいます。
また椅子の背にリュックが飛び出していると、ぶつかってしまったり、通路が狭まり歩きにくくなったりします。
荷物が重たい場合は、椅子が背もたれ方向に倒れてしまうかもしれません。
披露宴でトラブルが起きないように、リュックを椅子にはかけないようにしてください。
リュックはシンプルなデザインのものを選ぶ
結婚式にリュックサックを持っていくならどんなデザインが良いかご紹介します。
シンプルなデザインでベーシックな色なら、フォーマル衣裳に馴染みやすいでしょう。
高級感のあるレザー素材やゴールド金具がついた品のあるデザインなど、落ち着いた印象のリュックを選んでくださいね。
▼男性向けのおすすめリュック
▼女性向けのおすすめリュック
まとめ:マナーを守ればリュックでも結婚式に参加可能!
リュックサックでの結婚式の参列について解説しました。
結婚式の装いは基本的にはパーティーバッグでの参列になるので、リュックを使用するのは一般的ではありません。
本記事では、特別な理由がある場合や披露宴で役割がある場合など、リュックを背負って出席するケースをご紹介しました。
リュックを使用するケースによって、預けるタイミングや注意したい点が異なります。
本記事を参考にして、リュックで参列する場合もマナーを守って、結婚式を楽しんでくださいね。