結婚式1.5次会とは何か|費用相場や会場の違い | 結婚式場の選び方

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結婚式の1.5次会は、披露宴と二次会の中間にあたるスタイル。ふたりのこだわりやゲストの顔ぶれによって、内容を自由に決められるのが魅力です。

海外挙式後のアフターパーティや、披露宴ほど堅苦しくしたくない方などに人気があります。しかし、自由だからこそ、何を選んでどう組み立てたらよいのか悩む方も少なくありません。

そこで今回は、元ウェディングプランナーの筆者が、1.5次会の内容について費用や会場の選び方も含めて解説します。

最後までお読みいただくことで、1.5次会がどういったものか理解でき、自分たちらしい結婚式を行うことができるでしょう。

1.5次会とは何か

画像:友人とガーデンパーティーを楽しむ新郎新婦

1.5次会は、披露宴ほどフォーマルではなく二次会ほどカジュアルすぎない結婚式のお披露目パーティのこと。

海外挙式のカップルや友人ゲスト中心の方、入籍から期間が空いてしまった方などを中心に人気のスタイルです。

ここでは、披露宴や二次会との違い、1.5次会のメリットデメリットを解説します。

披露宴との違い

披露宴と1.5次会との違いは、自由度の差です。

披露宴ではマナーや格式が重視され、プログラムの流れや席順、引出物など、ある程度決まりがあります。しかし、1.5次会は決まりがなく、オリジナルのパーティ進行や内容で行うことが可能です。

また、披露宴はご祝儀制ですが、1.5次会は会費制を選ぶこともできます。

 

二次会との違い

二次会は披露宴の後に行いますが、1.5次会は披露宴の代わりに行うパーティです。披露宴と二次会を兼ねて、1.5次会を行うケースもあります。

二次会では友人など世代の近いゲストがメインですが、1.5次会では親族や上司など幅広く招待するケースが少なくありません。質の高いサービスでおもてなしをして、引出物などを用意する方も多いです。

 

1.5次会のメリット

1.5次会のメリットは、次の3つが挙げられます。

  • 費用を抑えやすい
  • 準備期間が短い
  • ゲストの負担を減らせる

▼費用を抑えやすい

1.5次会は、披露宴より費用を抑えやすいのがメリットです。
披露宴ではコース料理が定番ですが、ブッフェにすることで金額を抑えられます。
海外挙式でオーダーしたドレスを着てお色直しをしない、会食中心にして演出を極力減らすなど、さまざまな工夫が可能です。

▼準備期間が短い

披露宴は、6ヶ月前までに会場を決めて、5ヶ月前から打ち合わせを始めていくのが一般的です。
しかし、1.5次会では準備期間が3ヶ月前後というケースも珍しくありません

内容次第ですが、披露宴と比べて打ち合わせ回数や準備するものが少ない方が多いためです。
また、会場によっては、あまり早くから予約ができないところもあります。

▼ゲストの負担を減らせる

ご祝儀制ではなく会費制にすることで、ゲストの負担を減らすことができます。
ご祝儀制は包む金額が決まっていますが、会費制では新郎新婦が金額を設定できるからです。
また、カジュアルな雰囲気のパーティにすれば、ゲストの服装への負担も軽くできるでしょう。

 

1.5次会のデメリット

一方で、1.5次会にはデメリットもあり、次の3つが考えられます。

  • 格式を重んじるゲストに誤解されやすい
  • 自己負担が増える場合がある
  • ゲストが費用や服装で悩みやすい

▼格式を重んじるゲストに誤解されやすい

年配の親族や上司、住んでいる地域によっては、格式を重んじる方もいます。
そういったゲストには、なぜきちんとした結婚式をやらないのかと、誤解されるケースが少なくありません。
1.5次会をやると決めたら、ふたりの思いや主旨を説明して理解を求めましょう

▼自己負担が増える場合がある

1.5次会で多いのは、料理と飲み物代で会費を設定し、その他をふたりが自己負担するケース。
ご祝儀制ではゲストからのお祝い分でカバーできる部分も、会費制では自己負担になります。
やりたいことを何でも取り入れてしまうと自己負担額が増えすぎてしまうので、注意が必要です。

▼ゲストが費用や服装で悩みやすい

1.5次会に慣れていないゲストだと、会費制でもご祝儀を包むべきか悩む方は少なくありません。
ふたりはカジュアルなパーティを行うつもりでも、フォーマルな服装で来てしまう方もいるでしょう。
口頭で説明したり、招待状に祝儀不要の文言やドレスコードを記載すると親切です。







1.5次会の内容について

画像:ウエディングドレスを試着する女性

1.5次会は自由に組み立てられるのが魅力ですが、なにも分からないところから考えていくのは難しいですよね。ここでは、一般的な1.5次会の内容について解説していきます。

招待状の送り方

1.5次会でも、招待状は必ず送りましょう。年代問わず送りやすいのは、紙の招待状です。

最近では、Web招待状も人気があります。メールでアドレスを送り、Web上の招待状にアクセスしてもらう方法ですが、出欠などをデータでまとめられるので便利です。

招待状は紙で送り、返信をWeb上でしてもらうやり方もあります。招待状の比較については以下の記事が参考になるでしょう。

『【どっちがいいの?】WEB招待状のデメリットと紙との比較』
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6391/
 

1.5次会の1日の流れ

1.5次会の基本的な流れは、次のとおりです。

  1. 受付
  2. 挙式
  3. フラワーシャワー&フォトタイム
  4. バンケットに移動
  5. 新郎新婦のウェルカムスピーチ
  6. 乾杯
  7. 会食スタート
  8. ケーキカット&ファーストバイト
  9. 中座
  10. 再入場&テーブルラウンド
  11. 余興やゲーム
  12. 新郎新婦の締めのスピーチ
  13. お開き
  14. お見送り

カジュアルなパーティでは、ガーデンでブッフェや演出を楽しむのもありです。また、宴内人前式を行うケースもあります。

 

1.5次会の開催場所

1.5次会の雰囲気を決めるのは、内容だけではありません。開催場所によっても雰囲気やかかる費用が異なるため、自分がどのようなパーティにしたいかを考えて選ぶことが大切です。

ここでは、主な会場の1.5次会の雰囲気や費用について解説します。

  1. ホテル
  2. レストラン
  3. 専門式場
  4. ゲストハウス

1.ホテル

ホテルは、ご祝儀制でフォーマル感のある1.5次会を行いたい場合にぴったりです。
遠方からのゲストがいる場合は、そのまま宿泊できるので安心してもらえるでしょう。

さまざまな広さのバンケットがあり、人数に合わせて選べるので、少人数の1.5次会にも対応してもらえます。
行き届いたサービスで、ゲストへもしっかりおもてなしができる分、費用は高めな傾向です。

2.レストラン

レストランは、会費制でカジュアルな1.5次会を行いたい方におすすめです。
さまざまなレストランの中から、料理の種類や味、雰囲気など、ふたりのこだわりに合わせて選べます。
料理でしっかりおもてなししたい方にもぴったりでしょう。

衣装や装飾品、外部の演出アイテムなど、持ち込みにあまり制限がないレストランも多いです。
うまく工夫することで、費用を抑えやすいでしょう。

3.専門式場

専門式場は結婚式のノウハウがあり設備も充実しているので、段取りや準備をある程度任せたいと考えるカップルにおすすめです。
ご祝儀制と会費制のどちらにも対応できます。
広さの違うバンケットが複数ある専門式場なら、少人数の1.5次会も可能です。

できる演出も多いので、内容にこだわりたい方にも向いているでしょう。
ただ、結婚式専用の会場で充実している分、費用は高くなりやすいです。

4.ゲストハウス

ゲストハウスは貸し切りが多く、プライベート空間でゆったり過ごしたいふたりにおすすめです。
ガーデンやテラスの付いた会場なら開放感もあり、バルーンリリースや花火など外での演出も楽しめます。

ブッフェスタイルで、ガーデンとバンケットを自由に行き来するカジュアルなパーティも可能です。
ご祝儀制と会費制どちらも対応できるので、予算に合わせて費用を調整しやすいでしょう。

 

料理の提供スタイル

1.5次会では、料理の提供スタイルも決まりはありません。ここでは、主な提供スタイルとそれぞれの特徴を解説します。

  1. 着席フルコース
  2. 着席ブッフェ
  3. 立食ブッフェ
  4. 前半が立食ブッフェ、後半が着席コースもあり

1.着席フルコース

着席フルコースは、披露宴と同じスタイルになります。
ひとりひとりに一品ずつ料理が提供されるので、高齢の親族や上司など目上のゲストが多い方におすすめです。

料理の提供タイミングに合わせてプログラムを組めるので、メリハリのあるパーティになります。
一方で、席に座っていることが多いため、落ち着いた雰囲気になりやすいです。

2.着席ブッフェ

着席ブッフェは、ひとりひとりの席が決まっていて、ブッフェで料理を提供するスタイルです。
ゲストはそれぞれ料理を取りに行くので、にぎやかになりつつ着席してゆっくり味わってもらうことができます。

ご祝儀制と会費制どちらもできますが、ご祝儀の場合は料理やドリンクの内容によってはケチったと思われてしまうかもしれません。

3.立食ブッフェ

立食ブッフェは席が決まっていないため、にぎやかでカジュアルなパーティになります。
新郎新婦やゲスト同士の交流も盛んになるので、「自由に動きたい」「たくさん会話したい」という方におすすめです。
会費制で行うことがほとんどですが、会費と料理のバランスが合っていないと物足りなく思われてしまうかもしれません。

4.前半が立食ブッフェ、後半が着席コースもあり

ガーデンが併設されている会場では、パーティの前半をガーデンブッフェ、後半は着席してコースを提供する方法もあります。
カジュアルな雰囲気とかしこまった雰囲気の両方を楽しめる、いいとこ取りができるスタイルです。
ご祝儀制と会費制どちらでも対応できます。
着席してメイン料理を味わってもらうことで、料理への満足度が高まりやすいです。

 

新郎新婦の衣裳の選び方

フォーマルに近い1.5次会を行うなら、タキシードやウェディングドレスなどの婚礼衣裳を選ぶとよいでしょう。お色直しは、してもしなくてもどちらでもかまいません。

ガーデンパーティでは、スーツとワンピースといったラフな衣裳を選ぶのもありです。ドレスにデニムシャツや帽子を合わせるなど、カジュアルな組み合わせもおしゃれになります。







1.5次会の費用相場について

画像:ドレスショップのフィッティングルーム

1.5次会は決まったかたちがないため、開催場所や内容によって費用の差が大きいです。ここでは、一般的な1.5次会をベースに、費用相場について解説します。

1.5次会の費用相場と自己負担額

1.5次会の費用相場は、ゲスト人数だけでなく料理の内容や提供スタイル、会場や装飾、演出内容によってかなり差があります。

ここでは、ゲスト人数50人での一般的な費用相場を、2パターン挙げてみました。

フォーマル度高めのご祝儀制
2万円のコース料理
カジュアルな会費制(1.5万円)
1.2万円のブッフェ料理
総額 約250万円 約150万円
自己負担額 約160万円 約75万円
 

自分たちにかかる費用を抑えることで、自己負担額はさらに下げることができます

 

費用を節約するポイント

1.5次会の費用を節約するポイントには、次のような項目が挙げられます。

  • パックプランや会場費無料などの特典を利用する
  • 衣裳を1着にする
  • 持ち込みOKの範囲が広い会場を選ぶ
  • 歓談を多めにして演出を入れすぎない
  • ペーパーアイテムやムービーなどを自作する
  • 装花を最低限にして持ち込みの装飾物を使う

節約は、料理や飲み物などゲストへのおもてなし以外のところで行いましょう。また、どこまで対応が可能か、会場選びのときにしっかり確認することが大切です。

 

ご祝儀制と会費制の違いについて

1.5次会には、ご祝儀制と会費制があります。

ご祝儀制は披露宴と同じで、立場によってある程度包む金額が決まっています。一方で、会費制は金額を新郎新婦が決めるので、自由な設定が可能です。

▼ご祝儀制で行うときのポイント

ご祝儀制の場合は着席スタイルが多いため、披露宴に近いかしこまった1.5次会になります。
ゲストもフォーマル度の高い服装で参加するため、華やかな雰囲気になるでしょう。

また、ふたりは1.5次会のつもりでも、披露宴だと思って参加するゲストも少なくありません。
そのため、ご祝儀に見合った内容になっていないと、がっかりされてしまいます。
料理や飲み物、引出物など、おもてなしに関わる部分を充実させることがポイントです。

▼会費制で行うときのポイント

会費制の場合は立食や着席ブッフェが多く、カジュアルな1.5次会になります。
新郎新婦やゲストが自由に動けるため、にぎやかで楽しいパーティになるでしょう。

とはいえ、きちんとしたお披露目パーティではあるので、質のよいおもてなしを意識することが大切です。
会費の相場は1~2万円程度ですが、金額を高めに設定する場合は、着席コースにするなどゲストへのおもてなしを重視しましょう。
ブッフェの場合も、料理の質を落とさないことがポイントです。

 

まとめ:1.5次会で楽しい時間を過ごそう

画像:ブートニアを挿した新郎の胸元

1.5次会は、披露宴と二次会の中間にあたるスタイルになります。

ご祝儀制と会費制とを選ぶことができ、場所や内容を自由に設定できるのが魅力です。一方で、年配のゲストなど格式を重視する方には理解されにくいので、事前にしっかり説明しておく必要があります。

ゲストに満足してもらうためには、料理や飲み物などおもてなしを充実させることが大切です。節約するなら、その他の部分で工夫しましょう。

今回解説してきた内容も参考に、ぜひ楽しい1.5次会を行ってください。







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