招待状は結婚式に出席していただくゲストにお渡しする大事なもの。
不備のないよう、丁寧に扱うことがとても大切です。
招待状を送るときには、ポストに投函するのか郵便局に持ち込むか、直接渡すのか。
どうしたら良いのかと悩んでしまうこともあります。
その他にも、宛名の書き方やどんな切手を使用するのかなど疑問はいろいろ。
招待状の送り方には、知っておくべき大切なマナーがたくさんあります。
この記事では、招待状を送る際に気をつける点について詳しくご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
招待状を送るときの基本マナー
招待状を送るときにはどんなことに気をつければ良いのか、具体的に解説します。
消印日は大安にする
招待状に残る消印は「大安の日」であることが望ましいとされています。
大安とは、六曜の中でもっともお日柄が良く、物事を行う上でとても縁起の良い日のこと。
よって、招待状を郵便局に持参するにしても、ポストに投函するにしても、大安の消印が捺されていることが良いということです。
手渡しできる人には手渡しする
招待状の手渡しは、ポスト投函よりも丁寧で礼儀正しい渡し方です。
そのため、手渡しできる方には、できるだけ招待状を直接渡すことをおすすめします。
上座の位置に席を用意する目上の方や、普段からよく顔を合わせる方には手渡しが良いですね。
その際は「どうぞよろしくお願いします。」と一言添えることをお忘れなく!
招待状の準備スケジュール
結婚式の準備は、早めのスケジュールが肝心です。
一般的に招待状は結婚式の6カ月前から準備を始め、招待状の発送は2~3カ月前だとちょうどよいでしょう。
まずはゲストリストを作成し、招待人数を確定させましょう。
その後、デザインや内容を決め、必要な招待状を発注または手作りします。
宛名書きや切手の準備時間と手間も考慮し、計画的に進めることで、安心して当日を迎えることができます。
ゲストリスト作成と声掛け
まずは、自分たちの理想の結婚式に合わせてゲストをリストアップするところから準備は始まります。
取り掛かりは早ければ早いほどいいです。
この段階では数を意識する必要はなく、「この人とこの人にはぜひ来てほしい」という気持ちを大切にしてください。
親族については親の意見も取り入れると良いでしょう。
特に両家のバランスを取っておくと後々安心です。
誰を読んだらいいのか悩むという方は、次の記事が参考になります。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/13291/
次に、リストアップした方々には先に声をかけるのがおすすめ。
「この人には必ず来てほしい」と思うゲストに声を掛けておくことで、出席の確立も上がります。
また、遠方から来るゲストにも早めに交通手段や宿泊施設を抑えておけるよう声をかけておくと丁寧です。
招待状セットのデザインを決める
招待状には様々なアイテムが必要なので、結婚式の4か月前までには決まっていると安心です。
【招待状に必要なアイテム】
- 招待状の本状
- 返信はがき
- 会場案内
- 付箋
- 封筒
- 切手
これらは全て、結婚式のテーマや雰囲気に合ったデザインで揃えることが重要。
ゲストにとって招待状が結婚式の第一印象になるため、一貫したテーマがあると迷いません。
席次表やメニュー表と同じデザインで用意できるアイテムもあるので、統一感が欲しい方はチェックしましょう。
色合いやフォント、イラストなど、細部にわたってこだわってみてくださいね。
また、用意方法も1つではありません。
結婚式場の提携ショップから購入するほか、外部の専門業者に発注したり、手作りすることもできます。
加えて紙の招待状だけでなく、最近ではWebの招待状も人気です。
コストや手間を抑えたい方にはWeb招待状の方がよいでしょう。
デザインが簡単に変更でき、急な変更にも柔軟に対応できるのが魅力です。
▼Web招待状とは
Web招待状は、結婚式の招待状をインターネット上で送付するサービスです。
ウェブ上で招待状を作成でき、ゲストの住所を確認することなく送信できます。
メリット | デメリット |
・安価で済む ・おしゃれなデザインも選べる ・ご祝儀をオンラインで決済できるサービスもある |
・URLが他のメッセージに埋もれる ・返信を忘れられるリスクがある ・実物の招待状が手元に残らない ・結婚式らしさがない ・親族や年配のゲストが受け入れられない可能性がある |
Web招待状は手軽さとコストの面では魅力的ですが、招待状の持つ特別感が失われる可能性があります。
利用の際はどちらがいいかよく検討しましょう。
詳しく紹介した記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6391/
招待状の準備を始める
招待状のデザインなどが決まったら作成に着手します。
発送に間に合うように準備するので、3か月前~2か月前までには全て完了しているのが望ましいです。
【招待状の準備ステップ】
- 招待状の文面を考える
- 付箋を用意する
- 印刷する
- 宛名書きをする
- 封入する
- 切手を貼る
共働きだと意外と時間がないので、早め早めの着手が成功のコツ。
1.招待状の文面を考える
本状には以下の要素が必要です。
- 頭語
- 時候のあいさつ
- 招待文面
- 結語
- 日付
- 新郎新婦の名前
- 結婚式の日時と場所
- 返信はがきの締め切り日
本状の書き方についてはこちらの記事で解説しているので、手作りする方は参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/8842/
2.付箋を用意する
付箋とは挙式への列席依頼やスピーチ、乾杯、余興、受付の依頼など、特別な連絡事項を記載したメッセージカードのことです。
スピーチや受付などゲストに負担がかかるものは予め依頼しておいて、招待状で改めてお知らせしてください。
3.印刷する
文面が決まったら、印刷に進みます。
最近では簡単にオンラインの印刷サービスを利用することができ、安価で印刷することも可能です。
自宅のプリンターでも印刷は可能ですが、仕上がりが安っぽくならないように注意しましょう。
4.宛名書きをする
封筒の表面には宛名、裏面には結婚式の主催者である差出人を書きます。
主催者が新郎新婦の場合は新郎新婦の連名で住所と名前、親御様の場合はそれぞれご両親の住所と名前にしてください。
また、筆記用具も一番格式が高く正式な毛筆か、筆ペンで書きましょう。
手書きの場合は太く濃い書くことが重要で、毛筆や筆ペンが適しています。
普段書き慣れていても、ボールペンやフェルトペンはマナー違反になりますので、使用は避けましょう。
宛名書きは手書きの他に宛名をパソコンで印刷する、または筆耕を頼む方法も。
最近は印刷で済ませる新郎新婦も多くなっています。
宛名書きのマナーについては、次の記事が参考になるでしょう。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7292/
5.封入する
招待状に必要なものを全て封筒にしまいます。
ゲスト毎に付箋の枚数や種類が異なるので、間違えないように気を付けてください。
招待状の入れ方と向きは、郵送か手渡しかで変わりますので気をつけましょう。
【郵送】
出典:https://www.happyleaf.biz/reception/
封筒の宛名書き面(表面)と招待状の表面を合わせて入れます。
【手渡し】
出典:https://www.happyleaf.biz/reception/
封筒の差出人面(裏面)に招待状の表面を合わせて入れます。
どちらの場合でも、受け取ったゲストにとって見やすく入れていることが大事なポイントです。
また、封筒には縦書きと横書きの2パターンがあります。


出典:https://www.piary.jp/
縦書きの招待状には縦書きの封筒・横書きの招待状には横書きの封筒となり、招待状と封筒は上下同じ向きを揃えます。
招待状の中身を入れる順番についても、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/8452/
入れ終わったら返信はがきに切手が貼られていることをよく確認し、糊付けとシールでの封緘をしましょう。
手渡しの場合はシールのみでOK。
定型ハガキに必要なのは85円切手です。
6.切手を貼る
出典:https://print.shop.post.japanpost.jp/wedding
最後に切手を貼って仕上げます。
結婚式の招待状に貼る切手には「慶事用(けいじよう)切手」がおすすめです。
招待状1セットに対しては、2枚の切手が必要になります。
1枚目は送付封筒用の切手、2枚目は返信はがき用の切手です。
注意すべきこととしては、2024年10月より切手料金が改定され、新料金体系になったこと。
定型の封筒にすべての内容物を入れた重さが50gまでであれば110円切手が必要で、50g以上は180円切手が必要です。
180円切手は慶事用切手の用意はなく、通常の切手になりますのでご注意ください。
念のため、郵便局で招待状の重さを測っておくと安心ですね。
また、切手について解説した記事もあるので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6355/
招待状を発送する
招待状の発送は、一般的に結婚式の2~3か月前に行います。
招待状の返信期限は結婚式の1か月前であることがほとんどなので、この時期がゲストが返信しやすいベストなタイミングです。
早く発送しすぎてもゲストがスケジュールを確認している間に返信を忘れる可能性があります。
遅いと既に予定が入ってしまったり出欠席の確定が間に合わなくなったりするでしょう。
招待状は郵便局に持ち込むか、ポストに投函すれば発送完了です。
郵便局に持ち込む場合はその場で重さを測ってもらえるため、送る前に切手の料金不足に気づけるメリットもあります。
ポスト投函は都合のいい時間に投函できるというメリットがありますが、集荷の時間によっては消印の日にちがずれ込む可能性も。
どちらの場合でも、遅くなりすぎない発送が大切です。
結婚式の1か月前には返信を締め切ることを考慮し、ゲストが返信をしっかりと行えるよう余裕を持ったスケジュールで準備を進めましょう。
郵便局から郵送するときのポイント
ここからは郵便局で招待状を郵送したときのメリットとデメリットについてご紹介します。
郵便局から郵送するメリット
招待状を郵便局から郵送するメリットとして以下の4つが挙げられます。
- その日の消印を確実に捺してもらえる
- 招待状の重さを測ってもらえる
- 雨に汚れる心配がない
- オリジナルの風景印が押せる
1.その日の消印を確実に捺してもらえる
消印に入る日付けは、お祝い事の結婚式では大安や友引の日が良いとされています。
招待状を郵便局に持って行くと、必ずその日の消印が捺されます。
日柄の良い日に持参すれば、その日の消印が入りますので安心ですね!
さらに持ち込んだときに「今日の消印でお願いします。」と一言添えておけば、より確実です。
2.招待状の重さを測ってもらえる
先にも述べましたが、招待状の重さによっては切手の金額が変わります。
招待状には、招待状の本状の他に、返信ハガキや地図なども一緒に同封します。
さらに送る相手によってはメッセージカードなど同封するアイテムが増えることも。
不足額にならないように切手を準備するには、郵便局に直接招待状を持参し、重さを測ることをおすすめします。
3.雨に汚れる心配がない
せっかく心を込めて仕上げた招待状は、きれいな状態で相手にお渡ししたいですね。
ポストに投函した場合、雨天時の回収になると、雨にうたれてせっかくの招待状が汚れてしまうことも。
その点、郵便局に招待状を持ち込んでおけば、そのようなリスクは回避できます。
できるだけ汚さずにきれいな状態で届けたいなら、郵便局に持ち込むことがおすすめですね。
4.オリジナルの風景印が押せる
郵便局の場所によっては「風景印」というおしゃれな消印を招待状に捺してもらうことも可能です。
ご当地にゆかりのある風景や名所を描いた絵柄の限定消印なので、とても良い記念になります!
風景印にする場合は、郵便局に持ち込んだ際「風景印の押印をお願いします。」と伝えましょう。
風景印について解説した記事はこちら。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/12880/
郵便局から郵送するデメリット
郵便局から送る際のデメリットとして、郵便局まで行く必要があります。
招待状を郵便局に持ち込むには、出来上がった招待状を自分で郵便局まで持って行かなくてはなりません。
窓口の営業時間も限られているので、営業時間内に行くことも大切です。
郵便局に持って行く場合は、時間と手間がかかります。
料金別納郵便で送るときは必ず持ち込みにする
封筒に切手を貼る作業は、なかなか手間と時間がかかるもの。
そんな時には、料金別納郵便を利用すれば、封筒に切手を貼らずに郵送することができるのでとても便利です。
料金別納郵便を利用する際は、郵便局で切手の位置に専用のスタンプを押します。
もしくは自分で封筒に印刷したり、シールを貼ってオリジナルを作成することも可能です。
支払い手続きは郵便局の窓口で行いますので、必ず招待状を持参しましょう。
また、返信ハガキは招待状に同封するものなので、自分で切手を貼っておくことをお忘れなく。
ポスト投函するときのポイント
それでは、ポストに投函した場合のメリットとデメリットはどうでしょうか。
ポスト投函のメリット
ポスト投函のメリットは、自分の時間に合わせて招待状を投函できることです。
1.いつでも投函できる
郵便局の営業時間は決まっているため、営業時間に合わせて行く必要があります。
家の近くに郵便局がない場合には、遠くの郵便局まで行くのも時間がかかって大変ですよね。
ポストは時間に関係なくいつでも投函できるので、好きなタイミングで投函できます。
2.隙間時間に投函できる
招待状の準備や発送にも時間がかかります。
日々をいそがしく過ごしていると、招待状の投函も時間をかけずに終わらせたいもの。
ポストに投函であれば、会社のお昼休みや通勤途中のちょっとした隙間時間で、さっと済ませられるのがうれしいですね。
ポスト投函のデメリット
ポスト投函の場合のデメリットは以下です。
- すぐに集荷されるとは限らない
- 雨などで汚れる可能性がある
- 料金不足だった場合に返ってくる
1.すぐに集荷されるとは限らない
ポストに投函された郵便物は、集荷される時間が決まっています。
自分が早くに投函をしても集荷までの時間があれば、招待状はポストの中に入ったままです。
また、最終の集荷時間を過ぎてから投函すると集荷は翌日になり、消印も翌日になります。
ポスト投函は、招待状がゲストの手元に届くのにも時間がかかり、スケジュールが遅れる可能性もあるでしょう。
2.雨などで汚れる可能性がある
もし集荷のときが雨天だったら、雨や風にさらされて汚れてしまう可能性があります。
さらに、ポストには他の郵便物も混ざっているので、重なって折れたり汚れたり……ということも。
せっかく準備した招待状が汚れてしまうのはとても残念なことです。
3.料金不足だった場合に返ってくる
投函した招待状が料金不足だった際には、受け取るゲストに迷惑がかかります。
招待状が自分たちのところに戻ってきてしまい届くのが遅れたり、不足分の料金をゲストが支払うことも。
料金不足の事態は絶対に避けたいですね。
まとめ:招待状の送り方にもこだわろう
招待状は、結婚式に招待されたゲストが最初に手にするウエディングのアイテムです。
だからこそ、きれいな状態で、しっかりとお届けしたいですよね。
郵便局への持ち込みでもポストへの投函でも、メリットとデメリットをしっかりと理解し、計画的に準備を進めましょう。
招待状は大切で特別なものになりますので、郵便局に直接持ち込む方が安心かもしれないですね。