最近、結婚式でよく招待状に同封されている「ゲストカード」
ゲストの名前や住所、二人へのメッセージなどを記載するペーパーアイテムのことで、芳名帳の代わりに用いられています。
しかし、中にはゲストカードに馴染みがなく、添えるメッセージや書き方のマナーが分からないという人も多いです。
せっかくなら、正しい書き方で二人が喜ぶメッセージを添えたゲストカードを渡したいですよね。
「ゲストカードって何のためにあるの?」
「ゲストカードの正しい書き方やマナーが知りたい」
「二人が喜ぶメッセージの例文が知りたい」
この記事では、このようなお悩みにお答えしていきます。
結婚式のゲストカードの書き方マナーや、喜ばれるメッセージ例文をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
マナーを守ることはもちろん、二人にピッタリなお祝いのメッセージを考えて喜ばれるゲストカードを用意しましょう!
結婚式のゲストカードとは?
結婚式のゲストカードとは、ゲストの名前・住所・二人へのメッセージなどを記載するペーパーアイテムのことです。
芳名帳の代わりとして用いられており、多くの場合招待状に同封されているので、事前に記入して結婚式当日に受付で返却します。
ここでは、ゲストカードの詳しい役割と芳名帳との違いについてご紹介していきます。
1.ゲストカードの役割
ゲストカードには、主に2つの役割があります。
- ゲストの名前や住所をまとめたアドレス帳
- 受付をスムーズに行うためのアイテム
1つ目は、ゲストの名前や住所などをまとめることです。
結婚式後は、ゲストにお礼を送付したり、年賀状を送付したり、何かとゲストのアドレスが必要になる機会が多いもの。
その際、ゲストカードを活用すればスムーズに準備することができます。
2つ目は、結婚式当日にゲストの来場確認をスムーズに行うことです。
ご祝儀の受け取りと来場確認は、式場スタッフではなくゲストにお願いするため、ゲストカードがあれば確認しやすくなります。
特に人数の多い結婚式では、受付係の負担を減らすためにも、ゲストカードは用意した方が良いでしょう。
2.芳名帳とゲストカードの違い
芳名帳とは、ゲストの名前や住所をまとめた冊子タイプのアイテムのことです。
役割は同じですが、ゲストカードは一枚ずつカードで分けられているのに対し、芳名帳は一冊の本のようになっています。
芳名帳は、結婚式当日にゲストが直接名前などを書き込むため、人数が多い結婚式の場合は受付に時間がかかってしまいます。
一方で、ゲストカードは招待状に同封し事前に記入できるため、当日の受付をスムーズに行えるというメリットがあります。
結婚式の受付をスムーズに行うためにも、ゲストカードを用意することをおすすめします。
ゲストカードの基本の書き方・マナー
ここからは、ゲストカードの基本の書き方のポイントやマナーをご紹介していきます。
それぞれのマナーについて詳しくみていきましょう。
1.濃い黒色のペンで書く
ゲストカードは、新郎新婦の手元にずっと残るものなので、黒いインクの濃いペンで記入するようにしましょう。
ペンの種類は、ボールペンでも筆ペンでもどちらでもOKです。
ただし、インクの消せるボールペンやインクの薄いペンで書くのはマナー違反になります。
一般的にお祝い事には濃い墨、弔事には薄い墨で書くというルールがあります。
薄い墨には「悲しみの涙で文字が薄まった」という意味が込められているため、結婚式での使用はNG なので注意しましょう。
2.敬称を消す
結婚式のゲストカードにおいても、敬称は消してから提出するのがマナーです。
ゲストカードには、名前や住所を書く欄に御芳名やご住所など「御」や「ご」などの敬称が付けられています。
これらの敬称を、定規を使って二重線で消したり、「寿」の文字を重ねて消したりします。
最近では、イラストやシールを用いてゲストカードをデコレーションする人も多いので、シールなどで敬称を消しても良いでしょう。
3.句読点、忌み言葉、重ね言葉は使用しない
結婚式はお祝いの場なので、句読点、忌み言葉、重ね言葉の使用はNGです。
うっかりメッセージの中で使用してしまわないよう注意しましょう。
▼句読点
句読点には、文章を「止める」「区切る」という意味があるので、ゲストカードに使用してはいけません。
ただ、文章が読みづらくならないよう配慮することも大切です。
改行したり、スペースを使ったりして、読みやすいメッセージにしましょう。
▼忌み言葉
忌み言葉とは、「別れ」「離れる」などの不幸を連想させる言葉のことです。
結婚式においては、離婚や再婚を連想させる言葉が忌み言葉となります。
これらの文字がメッセージに含まれていないか、書いている途中はもちろん、書き終わってからもしっかり確認しましょう。
▼重ね言葉
重ね言葉は、言葉を繰り返して使うため、結婚式では「結婚を繰り返すこと」を連想させてしまいます。
そのため、句読点や忌み言葉同様、使用しないのがマナーです。
メッセージの中で何気なく使ってしまうことが多い言葉なので、忌み言葉よりも注意深く確認しましょう。
4.お祝いのメッセージを添える
ゲストカードには、必ずお祝いのメッセージを添えるようにしましょう。
先述したとおり、ゲストカードは、ゲストの情報を管理したり受付をしやすくしたりするためのものです。
しかし、新郎新婦が時間とコストをかけて用意したアイテムなので、何のメッセージも書かずに返すことはとても失礼に当たります。
メッセージの内容は、招待してくれたことへの感謝やお祝いの言葉を書くと良いですよ。
また、イラストやシールを使ってデコレーションし、二人が喜ぶゲストカードに仕上げるのもおすすめです!
受け取った新郎新婦が喜ぶゲストカードを作りましょう。
ゲストカードのメッセージ例文5パターン
ここからは、新郎新婦との関係性に合わせたゲストカードのメッセージ例をいくつかご紹介していきます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.上司や先輩に向けたメッセージ
お二人の末永い幸せをお祈り申し上げます
お二人で笑顔溢れる明るいご家庭を築かれてください
◯◯先輩らしくいつまでも明るく幸せな家庭を築いてください!
当日は花嫁姿を見れることを楽しみにしています
上司や先輩には、丁寧で品のあるメッセージを送りましょう。
特に職場の上司には「申し上げます」や「誠に」など、かしこまった文章で送るのがマナーです。
ただ、仲の良い先輩には、思いが伝わるような温度感のある文章にすると良いでしょう。
上司に送るような丁寧な文章では、逆に心がこもっていない印象を与えてしまうかもしれません。
新郎新婦との関係性に合わせて文章を考えましょう。
2.部下や後輩に向けたメッセージ
学生時代から知っている◯◯が結婚するなんて とても感慨深いです
いつまでも仲良く 二人で幸せな家庭を築いてね
二人のこれからが幸せで溢れますように
妹のように可愛い◯◯の結婚式を心から楽しみにしています
部下や後輩へのメッセージは、親しみを込めて少しくだけた文章にすると良いでしょう。
ただし、ゲストカードは相手のパートナーも見るものなので、どの立場から見ても不快なものにならないよう注意しましょう。
最低限のマナーや話題選びは慎重に行い、お祝いの気持ちが伝わる内容がベストです。
3.同僚や友人に向けたメッセージ
これからも親友であり恋人のような 仲の良い夫婦でいてね
二人の結婚式を楽しみにしています!
◯◯がついに結婚するなんて 自分のことのように嬉しく思っています
今までで一番綺麗な◯◯の花嫁姿が見れることを楽しみにしてるね!
いつも明るく周りを元気にしてくれる二人だから
きっと笑顔いっぱいの結婚式になるだろうなと 今からとても楽しみです
体調には気をつけて何かあったらいつでも頼ってね!
友人や同僚に向けたメッセージは、結婚式だからといってかたくるしい文章にする必要はありません。
二人の結婚を祝福する素直な気持ちをメッセージにしましょう。
しかし、親しき仲にも礼儀ありということを忘れず、身内ネタや相手が嫌な話題は避けることが大切です。
親しい仲だからこそ、相手の体調を気遣う一言を添えるのもおすすめ。
4.兄弟に向けたメッセージ
学生時代から一緒にいる二人が結婚する日を 私もずっと楽しみにしていました
結婚式当日は思いっきり楽しんでね
大好きなお姉ちゃんが結婚して嬉しい気持ちでいっぱいです
◯◯さんといつまでも幸せな家庭を築いてね
家族へのメッセージに、何を書くか迷うことはあまりないかもしれませんね。
ゲストカードにおいても書き方やマナーを守ることよりも、感じたことをストレートに書くと良いでしょう。
家族への想いを文章にする機会も少ないので、ゲストカードを通して普段は言えない気持ちを伝えてみてくださいね。
5.英語のメッセージ
おしゃれなゲストカードにしたい時は、英語でのメッセージもおすすめです。
他のゲストカードとは少し違って印象的なメッセージにできますよ。
ただ、少し淡白な印象を受けることもあるので、イラストやシールなどで華やかに装飾し、喜ばれるゲストカードにしましょう。
まとめ:結婚式のゲストカードにはメッセージを添えて二人を喜ばせよう!
いかがでしたか?
今回は、結婚式のゲストカードの書き方マナーや、喜ばれるメッセージ例文をご紹介していきました。
結婚式のゲストカードは、失礼のないよう基本的なマナーを守って、二人を祝う温かなメッセージを添えて返しましょう。
メッセージの内容は、新郎新婦との関係性に合わせて変えることが大切です。
ゲストカードのメッセージに何を書けば良いか迷った時は、ぜひこの記事でご紹介した例文を参考にしてみてくださいね。
お祝いの気持ちが伝わるメッセージを書いて、喜ばれるゲストカードにしましょう!