結婚式に招待したゲスト一人一人にメッセージを伝えることができる「席札メッセージカード」。
おもてなしの一環として取り入れるプレ花嫁が増加中です。
「席札のメッセージは何を書いたらいいの?」
「メッセージはどこに書けばいい?」
「文例が知りたい」
本記事では上記のような悩みを元ウエディングプランナーが解消していきます。
個別にメッセージを送ることでおもてなしの気持ちが一人ずつに伝わるでしょう。
書き方やおしゃれな結婚式に仕上げる方法を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
席札メッセージとは何か
席札メッセージとは席札に書かれたゲスト宛のメッセージのこと。
心温まる披露宴にするために、席札に手書きでメッセージを添えるカップルが多いです。
ゲストを思い浮かべながら「いつも支えてくれてありがとう」「これからもよろしくお願いします」など、ゲストとの関係性を踏まえた内容を書きます。
新郎新婦からゲストへのメッセージを添えた席札は小さなサプライズとして、結婚式を印象的なものにしてくれるでしょう。
席札にメッセージを書くメリット
席札にメッセージを添えるメリットは以下の通りです。
- 各ゲストに向け感謝の気持ちを直接伝えることができる
- 持ち帰れる記念品になる
- ゲスト同士の会話のきっかけになる
- 温かな雰囲気の結婚式になる
ゲストへ感謝を伝える結婚式にしたい、アットホームな雰囲気にしたい場合におすすめです。
席札にメッセージを書くデメリット
一方で席札にメッセージを添えるデメリットは以下の通りです。
- 一つずつ手書きする手間がかかる
- 失敗できない
- ゲストによって差がでないように気を配る必要がある
- 全員分書く必要がある
招待人数が多いほど時間がかかります。
メッセージのあるゲストとないゲストとういように差があるといけないので、大規模なパーティーほど準備が大変です。
ゲストへのメッセージを書く時の注意点
結婚式の披露宴でゲストに向けた席札メッセージでもマナーを守ることが必要です。
ここでは、失礼にならないよう、敬意を持ってメッセージを綴る際の基本的なマナーを解説します。
メッセージに込める言葉一つ一つがゲストへの深い感謝の気持ちを伝えることを忘れないでください。
- 忌み言葉などNGワードは使わない
- インクの色は黒かネイビーにする
- 中面か裏面に大きく書く
- メッセージの長さとサイズを揃える
- 全員に書く
1.忌み言葉などNGワードは使わない
忌み言葉やNGワードを避け、すべてのゲストが心地良く感じられる文章作成に努めましょう。
▼NGワードの例
- 不吉を連想させる言葉、ネガティブな印象を与える言葉
――別れ、失敗、遅い、忘れる etc. - 言葉の繰り返しや重ね言葉
- 句読点
結婚式は人生の中でも特別な日の一つです。
言葉遣いに気を付けて、幸せと喜びが溢れるメッセージを作成してください。
2.インクの色は黒かネイビーにする
披露宴のようなフォーマルな場では黒インクを使うのがマナーです。
消えるボールペンや鉛筆ではなく、ペンや毛筆で濃くはっきりとメッセージを書きましょう。
少しカジュアルな場であればネイビーでも構いませんが、その場合は英語にするなどがおすすめです。
3.中面か裏面に大きく書く
席札メッセージカードはゲストがメッセージをすぐに見つけられるように、カードの中面または裏面に書くのが一般的。
この部分にはっきりとした読みやすい字で手書きすることで、ゲスト一人ひとりへの心遣いを表現できます。
4.メッセージの長さとサイズを揃える
メッセージの長さと文字サイズを揃えることで全てのゲストを公平におもてなししていることを表現できます。
短いフレーズや共通のテンプレートを用意することも一つの方法です。
5.全員に書く
結婚式に招待されるゲスト一人一人に新郎新婦との特別な関係性があります。
全員に等しくメッセージを書くことで、ゲスト一人一人を大切にしていることが伝わるでしょう。
メッセージのある人とない人など差が出ないようにしてください。
席札を手作りする場合のアイデア
おしゃれな披露宴にするために席札を手作りする方も多いです。
本項目では、簡単にできるオリジナル席札のアイデアを紹介します。
▼簡単にできるDIYのアイデア
DIYで席札をアレンジする際の注意点や、誰でも簡単に試せるアイデアを紹介します。
- リボンを巻く
- はんこを押す
- 手書きイラストを添える
- 押し花を添える
市販の席札にひと手間加えるだけでもオリジナリティある席札に。
メッセージを書く際の参考にしてみてください。
▼エスコートカードを活用する
欧米で定番のエスコートカードを取り入れる新郎新婦も増えています。
エスコートカードを活用して、友人の結婚式との差別化を図りましょう。
エスコートカードとは、ゲストが会場に入場した際に自分の名前が記載されたカードを受け取り、そのカードに指定されたテーブルに自分で向かうシステムのこと。
このカードにゲスト一人一人へのメッセージを書くこともできます。
ゲストに動きが生まれるため披露宴の開宴前から活気のある雰囲気になりやすいです。
席札メッセージの例文
ゲストの心に響く席札メッセージの作成ヒントと例文を紹介します。
個別のメッセージを通して、一人一人への感謝を伝えましょう。
以下を参考にしながら、自分達の言葉でメッセージを書いてみてくださいね。
目上のゲストへの例文
結婚式の披露宴で目上の方々への感謝を伝えるには、しっかりとマナーを守った内容にすることが大切です。
以下も参考に考えてみてください。
▼上司へのメッセージ
ご出席いただき誠にありがとうございます
今後ともご指導 ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
この度は祝福の場にお越しいただき感謝申し上げます
結婚後も変わらぬご指導を どうぞよろしくお願いいたします
▼恩師へのメッセージ
先生からご指導いただいたおかげで 今の私があります
本日は心行くまで お楽しみください
▼先輩へのメッセージ
先輩の温かいサポートがあったおかげで 今の私があります
これからもご指導を賜りますようお願い申し上げます
先輩の存在はいつも私の励みです
少しでも先輩のお力になれるよう より一層頑張ります
職場関係者への例文
職場関係者への席札メッセージは、感謝の気持ちを伝える良い機会です。
職場ならではのトーンや言葉遣いを意識し、友人とは異なるメッセージを考えることがおすすめ。
▼後輩へのメッセージ
結婚式に出席してくれてありがとう!
あなたの明るさにいつも助けられています
あなたの支えにいつも助けられています
これからもどうぞよろしく!
▼同僚へのメッセージ
結婚式を一緒に祝ってくれてありがとう
これからもお互いに成長し合える関係でいようね!
今日はこの特別な瞬間を一緒に楽しんでください
これからもよろしく!
友人へのメッセージ例文
結婚式に来てくれてありがとう!
君との思い出はどれも宝物です
これからも一緒に笑い合える日々を楽しみにしています
今日ここで一緒に祝えて嬉しい!
いつもありがとう
これからも変わらず よろしくね
親族への例文
家族は結婚式において特別な役割を果たしますので、その存在を称えつつ思いを込めた一言が喜ばれます。
祖父母や親、兄弟姉妹など、異なる親族に適したメッセージの例文を紹介しますので、参考にしてみてください。
▼祖父・祖母へのメッセージ
いつも優しく見守ってくれてありがとう
この特別な日を一緒に楽しもうね
感謝の気持ちでいっぱいだよ
あなたの笑顔が私の支えです
今日は一緒に素敵な思い出を作りましょう
いつもありがとう
▼おじ・おばへのメッセージ
今日は私たちの特別な日に来てくれてありがとう
楽しい時間を過ごして 一緒に素敵な思い出を作りましょう!
結婚式に参加してくれて本当に嬉しい
笑顔いっぱいの時間を過ごしましょう!
▼いとこ・姪・甥へのメッセージ
あなたと一緒にこの特別な日を迎えられて本当に嬉しいです
今日の結婚式を心から楽しんでね!
一緒に祝ってくれてありがとう!
これからも仲良くしていこう
▼兄弟・姉妹へのメッセージ
いつも支えてくれてありがとう
今日は一緒に楽しんで 新しいスタートを祝おう!
あなたと過ごした思い出が宝物です
今日は私たちの特別な日 一緒に盛り上がりましょう!
▼両親へのメッセージ
結婚式を迎えられたこと 本当に感謝しています
これまで支えてくれたおかげで 今日この日を迎えることができました
楽しい一日を一緒に過ごしましょう!
いつも温かく見守ってくれてありがとう
あなたのおかげで 素敵な結婚式を迎えることができました
これからの未来も一緒に楽しんでいこう!
席札メッセージカードで失敗しないコツ
席札メッセージカードを書く際のコツを元ウエディングプランナーの視点から解説します。
簡単で効果的な作成のコツを押さえ、ゲストに喜んでもらいましょう。
1.下書きをしてから書き始める
まず大事なのが、下書きをしてから本書きすることです。
メッセージの下書きすることで、長さや内容のバラツキを抑えることができます。
また、内容被りや誤字脱字の発見にも役立つでしょう。
下書きをすることで統一感のあるメッセージに仕上げることができます。
2.友人は後回しにする
友人や家族に宛てたカードにはよりパーソナライズされた感謝の言葉が自然と溢れます。
より心を込めてメッセージを書くために、手慣れてきた頃に着手するのもおすすめです。
友人へのメッセージを後回しにすることで気持ちをより一層込めることができるでしょう。
3.カードの上下をよく確かめる
忙しい準備期間中では、カードの上下を見落とすことも少なくありません。
どちらが表で、どの方向が上かを正確に把握することが大切。
毎回表面を確認してからメッセージの記入へ移りましょう。
4.役割を頼んだ人へはお礼の言葉を添える
特定の役割を果たした人へはお礼の言葉も添えるのがおすすめ。
ただ、席札を確認するのは開宴時なので、受付係やウェルカムボードの作成などすでに役割を終えた人に向けて書くようにしましょう。
受付を担ってくれてありがとう
あなたの笑顔が素晴らしい歓迎でした
二次会の幹事ありがとう
アフターパーティーも楽しみです!
5.全員同じ文章でもよい
ゲスト数が多い場合、個別のメッセージを考えるのは難しいため、全員同じ文章でもOK。
この方法の最大の利点は、準備の手間を削減できることです。
同じメッセージであれば、他の準備に時間を割くことができます。
一方で、個別のメッセージを期待するゲストに対して物足りなさを感じさせる可能性も。
特に、遠方から来たゲストや特別な関係のゲストには、その人だけのメッセージを考えたいところです。
一律のメッセージにする場合は、他にもゲストへ個別に気持ちを伝える方法を考えておくとよいでしょう。
まとめ:おもてなしをメッセージから始めよう
披露宴では装飾や料理だけでなく、席札メッセージカードを書くこともゲストに対するおもてなしの要素です。
ゲスト一人一人への気持ちを個別のメッセージカードで伝えることで、お二人の温かさや思いやりが伝わります。
本記事で紹介したアイデアや例文を参考に、席札メッセージを書いてみてください。