みずみずしい生花で作られたウエディングブーケ。いずれ枯れてしまうブーケを、結婚式の後にどうしたらいいのか悩む方も多いでしょう。
しばらく飾って処分する方もいますが、ドライフラワーなど別の形に加工して、残しておきたいと思う方も少なくありません。そのため、長期保存できるように加工する、アフターブーケのサービスも人気があります。
そこで今回解説するのは、結婚式後のブーケの扱い方やアフターブーケの方法についてです。アフターブーケのメリット/デメリットや、長く楽しむ方法も紹介していきます。
生花ブーケを持つことが決まっている方だけでなく、これからブーケについて考えるという方も、ぜひ参考にしてください。
結婚式後のブーケはどうすればいいのか
結婚式で生花のブーケを持つ予定なら、終わった後にどうするのかをあらかじめ考えておきましょう。もし記念に残したいのなら、新鮮なうちに加工することが大切だからです。
ここでは、結婚式後のブーケの扱い方を5つ紹介します。
しばらく飾る
生花ブーケはすぐ枯れるわけではないので、しばらく飾って結婚式の余韻を楽しみましょう。
ラウンドブーケなどブーケホルダーで作ったものは、花が挿してあるスポンジに水を含ませることで、長持ちさせることができます。クラッチブーケは、そのまま花瓶に活ければ大丈夫です。
花に直接霧吹きするのも、長持ちさせるコツです。
ゲストにプレゼントする
幸せのお裾分けとして、ゲストにプレゼントするのもよいでしょう。披露宴中にブーケプルズを行えば、演出のひとつになります。
次に結婚が決まっている友人や幸せになってもらいたい親友など、特定の方にプレゼントするのもおすすめです。パーティ中にサプライズで贈ってもいいですし、送賓時にこそっと渡しても喜んでくれるでしょう。
処分する
生花ブーケは保存できないので、枯れたら処分します。花を茎のまま束ねたクラッチブーケは、そのまま燃えるゴミに出せば問題ありません。
ブーケホルダーで作られているブーケは、自治体によっては分別が必要です。吸水スポンジは燃えないゴミ、持ち手はプラスチックになります。ワイヤーを使っている場合もあるので注意しましょう。
挿し木にして育てる
花材によっては、挿し木にして育てることも可能です。アイビーなどのツル性のグリーンは、切り口を水につけておくと根が出てきます。
バラも、挿し木に向いている花材です。葉が数枚ついた花のない枝部分を土に挿しておくと、根が出てくるかもしれません。園芸好きなら、いろいろ試してみるのも楽しいのではないでしょうか。
アフターブーケにする
生花ブーケを長期保存したいのであれば、アフターブーケにしましょう。ブーケをまるごと加工はできませんが、花の一部を使って記念品として残すことが可能です。
専門の業者に依頼すれば、フレームや立体ケースに保存してくれるので、インテリアとして飾れますよ。自分で押し花を作り、額装して壁掛けにするのもよいでしょう。
アフターブーケとは
ここでは、アフターブーケのメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
アフターブーケのメリット
アフターブーケのメリットは次の3つです。
- 記念品として残せる
- インテリアとして飾っておける
- プロの技術できれいに加工してもらえる
生花ブーケは何もしないと枯れて終わりですが、アフターブーケにすれば記念品として形に残せます。プロの技術で花びら一枚から丁寧に加工してくれるので、美しく見栄えのするインテリアとしてよみがえらせてくれるのも魅力です。
自宅に飾っておくことで、ふたりの幸せな瞬間が見るたびに思い出されるはず。ブーケとブートニアをセットで加工してもらえば、より一層思い出深い記念品になるでしょう。
アフターブーケのデメリット
一方で、アフターブーケには次の3つのデメリットが挙げられます。
- 置き場所を選ぶ
- 加工に時間がかかる
- 費用が高い
アフターブーケは、加工してあるとはいえ繊細な商品です。日の当たる場所に置くと、色あせやひび割れの原因になります。湿度が高いと、歪みやカビの発生が起こるかもしれません。
作業に時間がかかるため、手元に届くまで数か月かかります。繁忙期だと、半年近くかかることも多いです。
また、費用も安くなく、小さい商品でも3万円くらいから、大きいサイズだと7万円以上かかる場合もあります。
アフターブーケとして保存する方法
アフターブーケにはいくつか方法がありますが、選ぶポイントは自分がどのような形で残したいかです。ここでは、4つの保存方法を紹介していきます。
1.ドライフラワーにする
一番手軽な方法は、ドライフラワーです。
クラッチブーケは、そのまま吊り下げておけばドライフラワーになります。ブーケホルダーで作ったブーケも、花首を切って密閉容器にシリカゲルと一緒に入れておくだけ。
ただし、ユリやチューリップなど、水分が多い花はドライフラワーには向きません。また、適切に行わないと発色が悪くなることもあるので、きれいに残したい時はプロに依頼しましょう。
2.プリザーブドフラワーにする
プリザーブドフラワーは、花を脱水させて特殊な溶液で着色乾燥させたもの。花の質感や色合いを、元の状態にかなり近い形で再現することができます。
ブーケをリアルな形で残すことができるのも、プリザーブドフラワーの魅力でしょう。
材料があれば自宅でも作れますが、きれいに仕上げるのは難しいです。プロに依頼すれば、立体フレームやガラスのドームに入れて、飾りやすいように作ってくれます。
3.押し花にする
押し花は、昔からある定番の方法です。パーツごとに分けた花や葉っぱをプレスして乾燥させ、出来上がった材料を再び組み合わせることで、絵画のような作品になります。
最近では、押し花をアクセサリーやスマホケースにアレンジするのも、大切な思い出を身に付けていられると人気です。変色しやすいのが難点ですが、プロに依頼すれば特殊な製法によって長期間発色がよい状態を保てます。
4.初めから造花ブーケにする
初めから造花ブーケにするのも、ひとつの方法です。造花ブーケであれば、結婚式で使ったブーケをそのままの形で飾っておけます。
最近では、生花と見間違うくらいクオリティの高い造花も多いので、見劣りすることもありません。加工費が掛からない分、費用を抑えることができるのもメリットです。
インテリアとして飾っておいてもいいですし、一部をアクセサリーなどに加工するのもよいでしょう。
結婚式の思い出を長く楽しむ方法
最後に、結婚式の思い出のブーケを長く楽しむために、大切なポイントを3つ紹介します。
インテリアに馴染むアイテムに加工する
アフターブーケを作る時は、インテリアに馴染むアイテムに加工しましょう。
アフターブーケは、加工方法によってそれぞれ質感や雰囲気が異なります。飾る場所のインテリアに合わないと、せっかくの思い出をしまい込んでしまうかもしれません。
特に、フレーム仕上げの場合は枠や台紙の色でも全体の雰囲気が変わるので、慎重に決めましょう。
結婚式後すぐに加工する
結婚式後、ブーケをすぐに加工することも重要なポイントです。生花は時間が経てば経つほど劣化していくため、加工後の仕上がりにも影響がでてしまいます。
一番きれいな状態で保存したいなら、スピード感が大切です。ブーケをどのように加工するかは結婚式前から決めておき、終わったらすぐ手配できるよう準備しておきましょう。
長持ちする加工を選ぶ
せっかく加工しても、すぐに変色したり傷んだりしたら残念ですよね。アフターブーケにする時は、長持ちする加工方法を選ぶことも大切です。
長い年数きれいな状態で保ちたい場合は、プロの業者に依頼するのが一番でしょう。長持ちさせる製法だけでなく、美しく見せるための専門の技術を用い、高品質なアフターブーケに仕上げてくれます。
まとめ:アフターブーケで結婚式の思い出を残そう
生花ブーケを思い出として残すなら、アフターブーケにするのがおすすめです。
加工方法には、ドライフラワーやプリザーブドフラワー、押し花などいろいろあります。飾りたい場所やインテリアの雰囲気に合わせて加工することで、大切な思い出として長く飾っておくことが可能です。
花は時間が経つごとに劣化するので、結婚式後すぐに作業を始めることで仕上がりもきれいになります。どのように加工するか早めに決めておき、美しいアフターブーケで結婚式の思い出を残しましょう。