海外結婚式の招待状の書き方|国内挙式との違い | 結婚式場の選び方

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海外で結婚式をすることは決まったけれど、そのあとの準備はどのように進めればよいのか。
国内挙式はイメージが湧いても、いざ海外結婚式となると招待状のスケジュールやマナーで悩んでしまう人が多そうですね。

招待状の作成も、文章内に旅費や宿泊費をどう負担するのかを載せたりなど、国内結婚式のものとは違うので注意が必要です。
この記事では、海外の結婚式での招待状作成に関する情報を、元ウエディングプランナーの筆者が分かりやすく解説します。

海外結婚式の招待状準備を進めるうえで、お役に立てたらうれしいです!

海外挙式の招待状を作成する前に決めること

画像:リムジンに寄りかかる新郎新婦

ここでは海外挙式の招待状を作成する前に決めておくべきことについてご紹介します。
ポイントをしっかり押さえておくことで、準備をスムーズに進めることができるでしょう。

1.海外挙式に友人を招待するのかどうか

まずは、海外挙式に友人を招待するかを決めます。
招待する最大のメリットは、大切な友人から最高の日に直接祝福をしてもらえることですね。
にぎやかでとても明るい雰囲気の結婚式になるでしょう。

しかし、海外に行くにはそれなりに高い費用がかかります。
メリットだけを考えて決めてはいけません。
友人を招待するかは、新郎新婦でしっかりと考えたうえで決定しましょう。

▼帰国後のお披露目会もおすすめ

海外結婚式を終えてから、職場の上司、同僚や親しい友人を招いて帰国後のお披露目パーティをすることもおすすめです。
大切な方々へ結婚の報告と感謝の気持ちを伝えるとともに、海外挙式の様子を写真や映像でお披露目できるのは良い点ですね。

 

2.招待状を用意するのかどうか

海外結婚式の場合、招待状は必ず用意しなければいけないという決まりはありません
家族や親族だけを呼ぶ場合は、連絡がすぐに取れるため、招待状を用意をしない場合もあります。

しかし、招待されるゲスト側の立場で考えれば、招待状を用意したほうが親切になるでしょう。
最近では紙ではなく、スマートフォンで確認できるWEB招待状も登場しました。
手軽に招待状を作ることができて、ゲストにもお知らせができるのでとても便利です。

 

3.旅費の負担方法

海外結婚式の場合、とても大事な決定事項に「ゲストの費用負担をどうするか」があります
負担方法には大きく分けて3つの方法があります。
それぞれについて詳しく解説します。

1.ゲストに全額負担してもらう

ゲストの旅費を負担したいと思っても、かなりの高額になるので実際はなかなか厳しいですね。
全額を負担してもらう場合は、事前にその旨をゲストにお伝えしておく必要があります
旅費は負担してもらうけれども、それでも結婚式に列席してもらえるのかを確認しましょう。
この場合のご祝儀は、辞退するケースが多いです。

2.新郎新婦が一部負担する

交通費はゲストに負担してもらい、宿泊費は新郎新婦が負担するというケースはよくあります。
海外結婚式は、場所や季節によって交通費や宿泊費が変動するので、参加人数によって負担の項目や金額を決めると良いですね。
ゲストにとっては新郎新婦に一部でも負担してもらえると、だいぶ参加しやすくなります。
この場合のご祝儀は、受け取って問題ありません。

3.新郎新婦が全額負担する

海外結婚式で新郎新婦が全額負担する場合は、かなり大きな金額になります。
そのため、両親のみあるいは親族のみを招待し、少人数で行う結婚式の場合に全額負担することが多いです。
新郎新婦が全額負担の場合のご祝儀は、受け取って問題ありません。

 

4.飛行機やホテルの手配方法

画像:青空の中飛行機が飛んでいる

海外結婚式での飛行機やホテルの手配も大事な準備。
これらは早めに予約しておくと安心ですね。
時間に余裕を持ち、スケジュールの段取りを決めておくとスムーズです。

手配をする方法は、2パターンあります。

1.新郎新婦が手配する

新郎新婦で手配の場合は全体を把握できているので、一括で手配することにより滞りなく準備ができます
その際、勝手に予約を進めるのではなく、ゲストへの確認や気配りを忘れないようにしてください。
費用が高額になるため、フライトのスケジュールやホテルはいくつか候補をあげて、相談しながら決めるのがおすすめ。
海外旅行に慣れていないゲストの分は、新郎新婦が手配する方が良いでしょう。

2.ゲストが自己手配する

海外旅行に慣れているゲストやホテルにこだわりがあるゲストには、自己手配をしてもらうケースが多いです。
ゲストに費用を負担してもらう場合も同様に、自己手配をしてもらいます。
その際に日程、挙式会場や新郎新婦が宿泊するホテルの情報を伝えることを忘れずに。
さらに、おすすめの旅行会社や滞在中に利用できるような観光スポットなどを、プラスで伝えてあげると良いでしょう。

 

5.ドレスコード

海外結婚式で、当日は何を着ればよいのか分からないと悩んでしまう方も。
そういう方たちのためにも、新郎新婦からゲストへドレスコードの連絡は必須です。
事前に服装を指定してあげれば、ゲストも深く悩まずに済みますね。
海外結婚式では服装のマナーも一般的な結婚式に比べると、格式ばらなくてOKです。







海外挙式で招待状を送るときのスケジュール

画像:スケジュール帳に書きこむ手

ゲストに招待状を送るスケジュールはどのように進めていけばよいか、詳しくご紹介します。

ゲストへ声掛け

海外の結婚式でも出席可能かどうか、ゲストに招待状を送る前に声掛けを行います。
声掛けをする時期は、なるべく早めに挙式の6〜4か月前を目安にしましょう。
ゲストはスケジュールを調整したり、勤務先の会社に休暇の申請をしなければなりません。
伝える方法は、電話かメールで大丈夫です。

 

招待状を作成

招待状作成の時期は、結婚式の5〜4か月前頃です。
招待するゲストを確定し、招待状を手作りするか、注文するかを決めて作成に入ります。
海外結婚式の場合、連絡のやり取りに時間もかかることも
そのため、早めのスケジュールを意識して、時間に余裕を持って作成すると良いでしょう。

 

招待状を発送

招待状の作成と宛名書きが終わったら、次は発送に移ります。
タイミングは4〜3か月前頃です。
招待状は早めに発送し、返信がもらえると、早い段階で出席人数の把握ができます
そうすれば、その後の準備もスムーズに進めることができますね。

 

招待状の書き方と文例集

画像:黄色いユリと便せん、封筒

ここからは、招待状を作成する場合の、書き方や文例についてご紹介します。
自分の結婚式に合う文例を参考にしてください。
招待状を受け取ったゲストがどんな結婚式なのかを想像できるような案内を作りましょう。

 

招待状メッセージの例文

招待状のメッセージは、費用負担をどうするかによって案内の文章が変わります
費用負担の案内は、追伸として招待状の本状内か、もしくは付箋と呼ばれるメッセージカードに文章を入れましょう。
招待状の案内文は下記の通りです。

拝啓 〇〇の候

皆様には ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
さて このたび 私たちは結婚式を挙げることになりました
つきましては 〇〇(国名)の△△教会にて挙式を行い ささやかな宴を催したいと存じます
ご多用中 遠方からのご参列 誠に恐縮ではございますが ぜひご出席を賜りたく ご案内申し上げます

敬具

 

続いて本状内の追伸か、付箋に以下のような費用負担の案内を記載します。

▼ゲストに全額負担してもらう場合の例文

この度は 出席していただく際の旅費は みなさまにご負担いただきますことをご了承ください
ご祝儀などのお心遣いはなさいませんよう お願い申しげます
 

▼新郎新婦が一部負担する場合の例文

※新郎新婦が宿泊費を負担する場合の例文

宿泊費につきましては 私どもで負担させていただきます
 

▼新郎新婦が全額負担する場合の例文

この度は 遠方からお越しいただくため
交通費と宿泊費につきましては 私どもで負担させていただきます







招待状作成時の注意点

招待状のマナーは、一般的な手紙のマナーとは異なります。
文章には句読点は使用せず、縁起が悪い忌み言葉(終わる・別れるなど)や重ね言葉(たびたびなど)を使いません

また、宛名書きには濃い色の毛筆か筆ペンを使用します。
郵送の場合は住所と名前を、手渡しの場合は名前のみを記入します。
敬称の使い分けも押さえておきましょう。
切手は、お祝い事で使う「慶事(けいじ)用切手」が定番です。

切手の選び方については詳しく解説した記事があるので、併せて参考にしてみてください。

『結婚式招待状の切手の選び方・貼り方のマナー|慶事用切手や値段について』
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6355/
 

招待状に同封するアイテム

招待状に同封するアイテムは以下の5つです。

  • 本状
  • 返信はがき
  • 付箋
  • 地図
  • 旅のしおり

国内結婚式に比べると、海外結婚式はあまり馴染みがないものです。
そのため、ゲストにとって分かりやすくて役立つアイテムを同封しましょう。

返信ハガキには慶事用切手を貼ることを忘れずに。
地図は、空港からホテルやホテルから結婚式場までのアクセスを記載した案内図の用意が必要です。
海外結婚式の招待状は、親切で丁寧な印象が大切ですね。

▼旅のしおり

画像:広げられたノートにTravel の文字と飛行機が書かれている

海外結婚式で「旅のしおり」を作ってお渡しすることで、ゲストの楽しみ度がかなり高まります
しおりの内容には、結婚式当日のスケジュールや新郎新婦のプロフィール、現地での連絡先を入れましょう。
さらに、滞在中に楽しめる観光スポット、緊急事態やトラブルがあったときの連絡先があるととても便利です。
見たいときにいつでも見れる旅のしおりがあることで、言語や習慣も違う海外では安心して過ごすことができますね。

 

まとめ:海外挙式でも招待状を用意しよう

画像:Mr&Mrs の文字がかかったウエディングアーチ

海外での結婚式に参列するゲストに渡す招待状はとても大切なアイテムです。
招待状を送るタイミングや内容など、考えることや準備がたくさんあります。
そのため、早めに段取りを組んで準備をすることがスムーズに作成するポイントです。

そしてゲストにとって便利な旅のしおりも忘れずに同封しましょう。
せっかく海外まで足を運んでもらうからこそ、新郎新婦ができるサポートは可能な限り行いたいもの。
ゲストにとって分かりやすく親切な招待状を用意すると良いですね。







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