結婚式の準備の最後に行うのが、持ち込みアイテムの搬入。受付の装飾品やリングピローなど、当日必要なアイテムを式場に運び込めば、あとは当日を迎えるのみです。
式場で注文したものは手配してもらえますが、持ち込みアイテムはすべて自分たちで準備して搬入しなければなりません。持ち込み方法やタイミングを事前に知っておけば、準備もしやすくなるでしょう。
そこで今回は、持ち込みアイテムの内容や搬入方法について解説します。元ウェディングプランナーが教える搬入時のポイントも紹介しているので、参考にしてください。
最後までお読みいただくことで、持ち込みについて理解でき、安心して結婚式当日を迎えられるでしょう。
結婚式の持ち込みとは
結婚式の持ち込みとは、当日必要なウエディングアイテムを式場に搬入すること。ハンカチや下着類など、式場から指定されたものを事前に搬入します。
ウェルカムスペースに飾る小物やリングピローなど、こだわって用意したアイテムも同様です。
ここでは、持ち込みのメリットとデメリットを紹介します。
持ち込みのメリット
持ち込みのメリットは、主に次の3つです。
- 自分のこだわりを実現できる
- 妥協しなくて済む
- 費用を抑えられる
「式場で選ぶアイテムでは物足りない」「好みのアイテムがなかった」という方には、持ち込みがおすすめ。こだわりのアイテムを持ち込むことで、イメージ通りの結婚式を実現できるでしょう。
外部の業者に発注したり自作したりすることで、式場で注文するより節約できるケースも多いです。
持ち込みのデメリット
持ち込みのデメリットには、次の3つが挙げられます。
- 準備に時間がかかる
- 不備があったときは自分で対処する必要がある
- 持ち込み料がかかる場合がある
式場で注文すれば手配をすべてやってもらえるので、手間がかかりません。しかし、持ち込みだと準備に時間がかかるだけでなく、不備があったときの対処は自分たちになります。
また、持ち込み料がかかれば、かえって高くなってしまうかもしれません。
前日までに持ち込んでおくアイテム
持ち込みアイテムには、前日までに搬入しておくものと、当日持参するものに分けられます。ここで紹介するのは、前日に持ち込む主なアイテムです。
衣裳
衣裳を外部でレンタルする場合は、自分たちで持ち込む必要があります。直接搬入してくれる業者もあるので、最初に確認しておきましょう。
ドレスは、ベールやグローブ、シューズ、インナーなどの小物も一緒に持ち込みます。和装の場合は、足袋や長襦袢、裾よけなどの肌に触れるものは、自分で用意して持ち込むケースが多いです。
ウェルカムスペースアイテム
ウェルカムスペースには、ウェルカムボードや前撮りの写真、その他ふたりが飾りたいものを用意します。ウェディングツリーやハートドロップスなど、待合時に楽しんでもらえるアイテムも人気です。
イーゼルなど借りられるものがあるか、式場に確認しておきましょう。ゲストにメッセージを書いてもらう場合は、ペンなども必要です。
ペーパーアイテム
ペーパーアイテムには、席札や席次表、メニュー表などがあります。外部への注文や自作の場合は、持ち込む前に間違いがないか、中身をしっかり確認しておきましょう。
業者から直接式場に郵送するケースもありますが、ギリギリだと間違いがあった時に対処が難しくなります。早めに手配して確認しておくと、焦らずに済むでしょう。
ウエディングムービー
オープニングやプロフィール、エンディングムービーなど、上映する映像を自作する場合も事前に搬入しておきます。映像の場合は、きちんと流れるかを事前に確認しておくことが大切です。
搬入時の確認だと、万が一不備があった場合に修正が間に合わないかもしれません。持ち込みの時には、完成品を搬入できるようにしておきましょう。
演出小物
挙式で使うリングピローや自作の結婚証明書、披露宴中に使うフォトプロップスなど、演出小物を持ち込むのもおすすめです。フラワーシャワー代わりのフェザーやシャボン玉、リボンワンズなどは、人数に合わせて用意する必要があります。
ゲストに配る演出小物は、入れるカゴなどが必要か、事前に確認しておきましょう。
ギフト
引出物やプチギフトなどを持ち込む場合も、事前に搬入しておきます。引出物はすべてバッグに入れて、どれを誰の席に置くか分かるようにして搬入しましょう。
バッグに入れる作業をスタッフが手伝ってくれることもありますが、基本は自分たちで行います。他にも、特定のゲストへのプレゼントがあれば、一緒に搬入しておくと安心です。
当日持ち込むアイテム
次に、当日持ち込むアイテムを紹介します。
お車代
貴重品は、事前に預かれない式場がほとんどです。お車代などの現金は、すぐに渡せるように封筒に入れて、当日持参しましょう。
お車代は、家族や受付担当者から渡してもらうケースが多いです。渡すゲストの名前を書いた付箋を、封筒につけておきましょう。さらに、渡すゲストのリストを一緒に用意しておくと親切です。
衣裳小物
ネックレスやイヤリング、ピアスなどのアクセサリーを自分で用意する場合は、当日持参しましょう。ドレスと一緒に外部の業者でレンタルしたアクセサリーは、搬入タイミングや管理についても確認しておくと安心です。
ブライダルインナーやストッキングなどは、事前に持ち込んでおくか、当日自宅から身につけていってもかまいません。
結婚指輪
事前に預かる式場もありますが、結婚指輪も貴重品になるので、基本的には当日持参になります。挙式ではリングピローを使うので、ケースはあってもなくてもどちらでもかまいません。
婚約指輪もつけたい方は、一緒に持参しましょう。どのタイミングでつけるかは、プランナーや衣装担当と事前に相談して決めておくのがおすすめです。
持ち込みアイテム搬入時のポイント
最後に、持ち込みアイテムを搬入する際のポイントを6つ紹介します。
搬入可能なタイミングを確認する
いつからアイテムを搬入できるのかは、早めに確認しておきましょう。
式場によって、搬入可能なタイミングが異なります。1週間前からOKな式場もあれば、2~3日前の直前からしか預かってもらえないところも少なくありません。
いつまでに搬入するかも、前日まででOKだったり3日前までだったりさまざまです。搬入可能な日にちを知っておけば、準備のスケジュールを立てやすいですよ。
搬入方法に指定がないか確認する
搬入方法についても、式場に確認しておきましょう。
直接持ち込むか郵送になりますが、式場によって指定があるかもしれません。業者に搬入してもらう時のルールも、確認しておきましょう。
直接持ち込む場合はスタッフと一緒に確認ができますが、郵送の場合は分かりやすいようにしておくことが大切です。席札をテーブルごとに、特定のゲストに渡すものは名前を付箋でつけておくなど、配慮しましょう。
持ち込みアイテムのリストを作成する
持ち込みアイテムが多いと見落としやすいので、リストを作ってチェックできるようにしておくと便利です。
ひとつひとつチェックしていけば、忘れ物を防げるはず。紛失したときも、リストがあれば確認がしやすいでしょう。
リストは挙式用、受付用など、カテゴリーで分けておくと見やすいです。リストの番号や名前を書いた付箋をアイテムに貼っておくと、式場スタッフもチェックしやすくなります。
アイテムごとに段ボールを分ける
搬入する時にバラバラに持ち込むと、どこにあるか探すだけで時間がかかってしまいます。使う場所ごとに分けて段ボールに入れておけば、式場のスタッフにも分かりやすく、探す手間が省けてスムーズです。
段ボールの中で袋に入れて仕分ける時は、透明な袋を使うとすぐに中身が確認できます。持ち運び中に破損しないように、壊れやすいアイテムはプチプチ等のクッション材で包んでおくとよいでしょう。
配置指示書を作成する
ウェルカムスペースや会場内の装飾は、基本的にすべて式場のスタッフが行います。飾り方や方法などを希望通りにやってもらいたい場合は、配置指示書を作成しておくとスムーズです。
ただし、必ずしも思った通りにできるとは限らないので、事前に相談して可能かどうか確認しておきましょう。
特定のゲストの席に置いて欲しいものなども、どのスタッフが見ても分かるように指示書を作っておきましょう。
業者が搬入する場合の注意点
業者が式場に直接搬入する時は、双方で行き違いがないように、搬入の日時や手順などを十分確認しておくことが大切です。
新郎新婦が立ち会えない場合は、何かあった時に業者と式場とでやり取りしてもらわなければなりません。それぞれの担当者や連絡先を、両方に伝えてお願いしておくと安心です。
返却が必要なものは、搬出の日時や手順の確認も忘れずに行いましょう。
まとめ:持ち込みアイテムで理想の結婚式にしよう
理想の結婚式を行うために、ウェルカムグッズやペーパーアイテムなどの持ち込みをするカップルは多いです。こだわりの結婚式ができるだけでなく、費用の節約もできたら嬉しいですよね。
持ち込みは1週間前から前日までの間に行いますが、式場によってタイミングや方法が異なります。スムーズに準備を進めるためには、ルールなどを事前に確認しておくことが大切です。
搬入時のポイントも参考にして、持ち込みアイテムを用意しましょう。