結婚式に親として出席する際、どのような服装でいけば良いのでしょうか?
親は新郎新婦同様、結婚式でゲストを迎える立場にあるので、フォーマルな服装(正礼装)で出席するのがマナーです。
ただ、正礼装といっても着慣れない服装のため、具体的なイメージが湧かないという人も多いはず。
子どもの結婚式では、親として恥ずかしくないよう、着るべき服装や選び方のマナーは知っておくと安心です。
「結婚式の親の服装はどうする?」
「親の服装の選び方やマナーが知りたい」
「洋装を着るか和装を着るか迷っている」
今回の記事では、このようなお悩みにお答えしていきます。
結婚式にふさわしい親の服装や選び方のマナーについて詳しくご紹介してますので、ぜひ参考にしてみてください。
親の服装選びの基本を知って、新郎新婦を見守るにふさわしいたたずまいで出席しましょう。
結婚式における親の服装マナー
出典:インスタグラム(@72__wd)
まずは、結婚式における基本的な親の服装マナーをご紹介していきます。
この3つのポイントを抑えておけば、マナーを守った適切な服装を選ぶことができます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
親は正礼装が基本
結婚式では、親は正礼装で出席するのが基本のマナーです。
そもそも正礼装とは、結婚式や式典などの特別な行事で着用する最も格式高い服装のこと。
具体的には、男性はモーニングコートや黒五つ紋付き袴、女性は黒留袖やアフタヌーンドレスのことを指します。
結婚式において、親は新郎新婦とともにゲストを迎える立場なので、主催者としてふさわしい服装を選びましょう。
格式高い正礼装を着用して、しっかりとゲストをおもてなしすることが大切です。
服装の格を揃える
結婚式では、服装の格を揃えることも重要です。
ここでいう服装の格とは「正礼装」「準礼装」「略礼装」として分けられる、服装の格式のこと。
当日は、新郎新婦を中心に両家で並ぶ場面も多いため、服装の格を揃えることが見栄えの良さにも繋がります。
例えば、父親が正礼装を着用しているのに対し、母親が準礼装を着用しているとチグハグな印象を与えてしまいますよね。
また、両家で服装の格がバラバラな場合も同じことが言えます。
結婚式では両家のバランスを整えるためにも、服装の格は揃えるようにしましょう。
結婚式の雰囲気に合わせる
最後に、親の服装も結婚式の雰囲気に合わせたものを選ぶことが大切です。
先述したように、結婚式の親の服装は正礼装が基本です。
しかし、選んだ服装が結婚式の雰囲気にあっていなければマナーを守った服装とは言えません。
少人数のレストランウエディングや家族婚の場合は、準礼装を合わせた方がアットホームな式の雰囲気にあっているケースも。
また、海外や沖縄などのリゾートウエディングでは、式の雰囲気に合わせて親がアロハシャツを着るケースも珍しくありません。
親の服装は、新郎新婦と相談しながら結婚式の雰囲気に合ったものを選んでくださいね。
【父親】結婚式の服装パターン3選
ここからは、父親の結婚式の服装パターンをご紹介していきます。
父親の服装は、時間帯と結婚式の雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。
それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
1.洋装:モーニングコート/燕尾服
男性が着用するフォーマルウェアで、最も格式高い洋装がモーニングコートと燕尾服です。
どちらもジャケットの後ろ裾が長くなっているのが特徴で、結婚式の父親の服装としては最もベーシックな服装。
結婚式が行われる時間帯によって正しい服装が変わるので、それぞれの特徴や選び方を知っておくと安心です。
▼モーニングコート
モーニングコートは、昼間に行われる結婚式の正礼装です。
父親の服装としては最もベーシックで、結婚式での服装に迷ったらモーニングコートを選んでおけば間違いありません。
ジャケットの前裾が斜めにカットされていて、グレーのストライプスラックスを合わせるのが特徴です。
マナー上では昼間の正礼装ですが、最近では昼夜問わず結婚式の父親の服装として幅広く着用されています。
【モーニングの着こなし方はこちらをチェック!】
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/8997/
▼燕尾服
燕尾服は、夜の結婚式での正礼装です。
入学式などの式典で着用されることはほどんどなく、結婚式や表彰式などの場面でしか着られない特別な服装です。
黒のジャケットとスラックスに、白いベストとタイを合わせることから「ホワイトタイ」とも呼ばれています。
クラシックで重厚感のある装いなので、ホテルなどの高級感ある結婚式には最適な服装です。
2.和装:黒五つ紋付き羽織袴
結婚式に和装の正礼装で出席したい場合は、黒五つ紋付き袴を選びましょう。
老舗のホテルや由緒正しき古民家で行うウエディングなら、父親の服装としては最適です。
一つ紋や三つ紋の羽織もありますが、結婚式では最も格式高い五つ紋を着用するのがマナーなので注意しましょう。
また、黒五つ紋付き袴を着る場合は、洋装と組み合わせるのは控えるのが無難です。
例えば、母親がアフタヌーンドレスを着る場合や、相手の父親がモーニングを着る場合は、雰囲気の違いが目立ってしまいます。
ゲストから見た印象も考えて、両家で装いの雰囲気は揃えましょう。
3.結婚式に合わせたカジュアルな服装
レストランウエディングや家族で行う会食パーティーなどは、式の雰囲気に合わせて少しカジュアルな服装を選ぶのもおすすめです。
準礼装であるディレクターズスーツや海外ウエディングに合わせたラフなシャツなど、新郎新婦の意向に合わせて選んでくださいね。
▼ディレクターズスーツ
ディレクターズスーツは、昼間に着用する準礼装です。
正礼装よりも少しカジュアルな印象になり、黒のジャケットにグレーのベストとスラックスを合わせた装いが特徴。
主賓のゲストやスピーチをするゲストにもふさわしい服装として選ばれています。
結婚式で父親が着用する場合は、多くのゲストを呼ぶ披露宴での着用は避け、友人メインのカジュアルな式が最適です。
▼ラフなシャツ
ハワイなどのリゾートウエディングでは、式の雰囲気に合わせて親もアロハシャツなどのラフな服装で出席することがあります。
日本とは異なる気候なので、リゾートらしい開放的な服装で出席するのも素敵です。
また、ハワイではアロハシャツが男性の正礼装のため、格式についても心配する必要はありません。
結婚式の雰囲気や新郎新婦の意向を組みながら、当日の服装を選んでみてくださいね。
【母親】結婚式の服装パターン3選
ここからは、母親の結婚式の服装パターンをご紹介していきます。
母親の服装は、年齢に合わせた柄や華美にならない服装を選ぶことが大切です。
それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
1.和装:黒留袖
女性が着用するフォーマルウェアで、最も格式高い和装が黒留袖です。
結婚式で母親が着る服装として最もベーシックで、昼夜問わず着用することができます。
また、黒留袖は存在感や格調が他の着物とは別格なので、結納や結婚式でしか着ることができない特別な装いです。
そういった理由から、子どもの結婚式では黒留袖を着る母親が多いのかもしれませんね。
また、結婚式で黒留袖を着る場合は、年齢に応じた柄を選ぶことも大切です。
ここでは柄選びのポイントについてもご紹介していきます。
▼結婚式に最適な黒留袖の柄
結婚式はお祝いの場なので、母親として格式があり、縁起の良い意味が込められた柄を選ぶことが大切です。
幸せを招くという願いが込められています。
また、鶴が同じ相手と一生添い遂げることから、夫婦の永遠の愛を象徴するとも言われています。
見た目も華やかで落ち着きのある柄なので、結婚式には最適です。
▼40代〜
40代〜の母親が着る黒留袖の裾模様は、面積が比較的大きく膝上くらいまで柄があしらわれているものがおすすめです。
結婚式の主役は新郎新婦なので、華やかになりすぎず、赤などが差し色で使われているものを選ぶと良いでしょう。
▼50代後半〜
50代後半〜の母親が着る黒留袖の裾模様は、面積が小さく低い位置にあしらわれているものがおすすめです。
柄の色味も落ち着いたトーンのものを選ぶと、母親の服装としてより格式高い装いになるでしょう。
2.洋装:アフタヌーンドレス/イブニングドレス
女性が着用するフォーマルウェアで、最も格式高い洋装がアフタヌーンドレスとイブニングドレスです。
どちらもロング丈のワンピースで、品のあるデザインを特徴としています。
男性同様、結婚式が行われる時間帯によって正しい服装が変わるので、それぞれの特徴や選び方を知っておくと良いです。
▼アフタヌーンドレス
アフタヌーンドレスは、昼間に行われる結婚式の正礼装です。
光沢のない生地で、できるだけ肌を露出しないロングワンピースが特徴です。
格式高い結婚式という場面にふさわしく、ショート丈のジャケットを合わせるスタイルもあります。
また、母親の服装としては、新郎新婦を引き立てるネイビーやブラックの落ち着いた色を選ぶようにしましょう。
▼イブニングドレス
イブニングドレスは、夜の結婚式での正礼装です。
光沢のある華やかなロングワンピースで、アフタヌーンドレスと違い、シースルーや胸元があいたデザインが特徴です。
ただ、母親として出席する場合は、落ち着いた印象も大切なのであまり華美なものは選ばない方が無難。
最近では、夜の結婚式でも落ち着いた印象のアフタヌーンドレスを選ぶケースも少なくありません。
新郎新婦と相談して、結婚式に合う服装を選ぶようにしましょう。
3.結婚式に合わせたカジュアルな服装
母親も結婚式の雰囲気に合わせて、準礼装を着た方が良いケースがあります。
女性の場合は、セミアフタヌーンドレスや結婚式の雰囲気に合わせたラフなワンピースなどを選ぶと良いでしょう。
▼セミアフタヌーンドレス/セミイブニングドレス
セミアフタヌーンドレス(セミイブニングドレス)は、女性の準礼装です。
ワンピースの丈が正礼装よりも短く、膝上やミモレ丈のデザインなのが特徴です。
スカートの丈が短い分、カジュアルな印象を与えるので、かしこまらないアットホームなパーティーに向いている服装でしょう。
▼ラフなワンピース
父親同様、リゾートウエディングでは、式の雰囲気に合わせて母親もラフな服装で出席することがあります。
父親がアロハシャツで出席する場合は、母親はムームーと呼ばれるラフなワンピースを合わせるのがおすすめ。
ムームーとはハワイの女性の正礼装で、現地では格式のある服装です。
結婚式の雰囲気に合わせて、新郎新婦と相談しながら最適な服装を選んでみてくださいね。
まとめ:親の服装は結婚式の雰囲気に合わせて格式あるものを選ぼう
いかがでしたか?
今回は、結婚式にふさわしい親の服装や選び方のマナーについて詳しくご紹介していきました。
親として子どもの結婚式に出席する場合は、格式高い服装を選んでゲストをおもてなしすることが大切です。
また、ゲストの前で両家が並ぶシーンも多いため、両家で服装の格式は揃えるようにしましょう。
ただ、結婚式の雰囲気に合う服装選びも大切なので、格式やマナーに縛られすぎず新郎新婦と相談しながら決めてみてください。
お子さんの晴れ舞台にふさわしい服装で出席して、ぜひ思い出に残る結婚式にしてくださいね。