挙式スタイルにはキリスト式や人前式がありますが、和装で日本の伝統に触れられる神前式も人気です。
また、結婚式と言うと挙式披露宴をイメージする方が多いですが、最近では披露宴なしで挙式のみを選ぶカップルも増えてきました。
しかし、本当に披露宴をしなくていいのか、その場合ご祝儀はどうしたらいいのかなど、気になる点も多いですよね。
そこで今回は、神前式のみ行う魅力やかかる費用、披露宴なしの場合の注意点について解説していきます。
神前式が気になる方や披露宴を行うか迷っている方は、ぜひ最後までお読みいただき参考にしてください。
神前式のみ行う魅力
神前式のみのスタイルは、非常にシンプルです。式にかかる時間は20~30分程度ですが、ヘアメイクや着付け、リハーサルを含めると、3時間くらいが所要時間になります。
また、挙式のみの場合は、ホテルや結婚式場ではなく神社で行うケースが多いです。
神前式の流れ
新郎新婦は、着付けやヘアメイクを済ませてから神社へ向かいます。親族や招待されたゲストは待合室や指定の場所で待機しますが、挙式のみだと受付がないのが基本です。
時間になったら神職と巫女の先導で神殿へ向かい、流れに沿って式が進められます。終わったら集合写真を撮って終了というのが、神前式のみの基本的な流れです。
披露宴なしのメリット
神前式のみで披露宴を行わない場合、次の4つのメリットが挙げられます。
- 費用を抑えられる
- 準備期間や手間が少ない
- 少人数での結婚式で絆を深められる
- 挙式後もゆったり過ごせる
1.費用を抑えられる
披露宴を行わないことで、結婚式の費用を抑えることが可能です。
挙式披露宴を行う場合、費用の大部分を披露宴での飲食や演出等が占めています。
挙式のみでは、挙式料と衣装代、美容着付け等で済むので、かなり費用負担を減らせるでしょう。
2.準備期間や手間が少ない
披露宴がなければ、必要な準備期間や手間は挙式にかかる分だけ。
決める内容や用意するものが少ないので、打ち合わせも数回ですみます。
神社の予約状況にもよりますが、ゲストの都合も考えて、3ヶ月前を目安に進めるのが一般的です。
3.少人数での結婚式で絆を深められる
神前式では、参列者は親族のみが基本になります。
最近では、友人が参列するケースも増えましたが、新郎新婦の身内やごく親しい人のみを呼ぶことがほとんど。
少人数で神聖な神前式を行うことで、より一層絆が深まるでしょう。
4.挙式後もゆったり過ごせる
神前式の所要時間は、およそ3時間程度。
挙式後も余裕があるので、参列者と食事会を行ったり、ふたりで余韻に浸ったりと自由に過ごせます。
神社の境内を散策したり、みんなで写真撮影を行ったりするのもよいでしょう。
神前式の費用について
神前式の費用は、キリスト式や人前式に比べると安く抑えられると言われています。神社の挙式料の相場が、他に比べて低いことが主な理由です。
しかし、選ぶ衣裳やこだわりによっては、高くなることもあります。ここでは、神前式の費用相場や節約できるポイントを解説します。
費用相場と自己負担額
神前式の費用相場は30~50万円程度です。内訳には、主に次の項目が含まれます。
- 挙式料
- 衣裳代
- 美容着付け
- 初穂料(神社への謝礼)
- 写真代(式中の写真や集合写真)
金額に幅があるのは、神社によって挙式料が異なることと、選ぶ衣裳で費用に差が出るからです。
また、披露宴がないため、新郎新婦がご祝儀を辞退する場合はすべて自己負担になります。
節約ポイント
神前式は、選ぶ神社の挙式料以外でも節約が可能です。何にこだわりたいかにもよりますが、ここで紹介する3つの節約ポイントを参考にしてください。
- 衣裳やヘアスタイルの選択
- 持ち込みできる神社を選ぶ
- オプションを追加しない
1.衣裳やヘアスタイルの選択
神前式では、一般的に新郎が紋付き袴、新婦が白無垢や色打掛を着ます。
和装は、生地やデザインの豪華さによって金額の差が大きいです。
また、新婦は日本髪にするとかつら代などもかかるので、洋髪にすることで節約できます。
2.持ち込みできる神社を選ぶ
神社によっては、衣裳のレンタルや美容着付け、カメラマンは提携の業者が決まっていて、持ち込みできないところもあります。
持ち込み可の神社を選べば、格安のところに依頼して節約することも可能です。
3.オプションを追加しない
花嫁行列と呼ばれる参進の儀や巫女舞、水合わせの儀など、神前式ならではのオプションもいろいろあります。
式は基本の流れのみでオプションをつけない、もしくはどうしてもやりたいものだけに絞るとよいでしょう。
披露宴なしの場合の注意点
最後に、披露宴なしの場合の注意点を3つ紹介します。
披露宴なしでも食事会を開いた人が多い
披露宴なしでも、挙式後や別日に食事会を開くカップルは少なくありません。ゲストの中には挙式のみでは物足りなく感じたり、披露宴をするものと考えたりする方もいるからです。
特に、家族や親族には何かしらお披露目の場を設けるとよいでしょう。何も行わない場合は、それぞれの家を訪問し、改めてお礼を述べるなどの気遣いが必要です。
▼披露宴の代わりになる演出
披露宴の代わりには、次のような演出が挙げられます。
- 食事会
- 1.5次会
- 軽食の提供
食事会は、少人数で会食を中心に楽しむもの。
ケーキ入刀など、結婚式らしい演出を入れることもあります。
1.5次会は、披露宴と二次会の中間のパーティスタイル。
式には参列していないゲストも交えて開催することが多いです。
また、参列のお礼として軽食を用意し、自由に歓談できる時間を設ける方法もあります。
▼衣裳は変えずにそのままでもOK
和装から洋装へのチェンジは、時間がかかります。
結婚式後すぐに食事会や1.5次会を行う場合は、衣裳を変えずにそのまま始めるのもありです。
ゲストとゆっくり写真撮影をするのもよいでしょう。
別日に食事会や1.5次会を行う場合は、スーツやワンピースなどの平服でもかまいません。
ゲストにもあらかじめドレスコードを伝えておくと親切です。
挙式のみに対応している結婚式場は少ない
神前式は神社だけでなくホテルや結婚式場の神殿でも行えますが、挙式のみに対応している式場は多くありません。また、挙式のみだと、3ヶ月前からなど予約の開始日が決まっていて、早めの予約ができないところもあります。
神前式のみを考えている場合は、早めに情報収集をして選択肢を絞り込んでおくと、スムーズに進められるでしょう。
挙式のみにも対応している結婚式場は以下のサイトから探せます。
URL:https://www.kekkonshikijoerabikata.com/
披露宴なしならご祝儀はいただかない
ご祝儀には飲食代や引出物代が含まれているので、披露宴なしの場合はいただかないケースが多いです。ただし、参列者に伝えておかないと迷わせてしまうので、ご祝儀は不要ですと事前に連絡しておきましょう。
それでもご祝儀をいただいた場合は、後日お返しとして、いただいた金額の半分から3分の1程度の内祝いを贈れば問題ありません。
まとめ:披露宴なしの結婚式でもOK
結婚式と言うと挙式・披露宴を思い浮かべる方が多いですが、披露宴なしで挙式のみを行う方も少なくありません。特に、神前式は日本の伝統的なスタイルで、格式のある挙式をしたいカップルに人気です。
神前式のみのメリットは、費用や準備期間を抑えられるだけではありません。少人数の参列者と絆を深めて、式後は空いた時間を有意義に過ごせます。
披露宴の代わりに、食事会や1.5次会を行うのもありです。この記事で紹介したポイントを参考に、心温まる素敵な神前式を叶えましょう。