挙式を終えた新郎新婦に贈るライスシャワーは、ふたりへの祝福や幸せを願う気持ちが込められたハートフルな演出。
最近ではライスシャワーをおしゃれに行ったり、代わりの演出を取り入れたりするカップルも増えてきました。
しかし、なぜ結婚式でお米をまくのか、その由来や理由を知らない方も多いでしょう。ライスシャワーの意味を知ることで、結婚式がより意味深いものになるはずです。
そこで今回は、ライスシャワーの由来や意味、行う時のタイミングや準備について解説します。
ライスシャワーに代わる演出例も紹介しているので、ふたりらしい結婚式づくりの参考にしてくださいね。
ライスシャワーはなぜ結婚式で行われるのか?
ライスシャワーなどのシャワー系演出を結婚式に取り入れるカップルは、全国平均で約6割。
挙式を終えたふたりを改めて祝福することで、周り一体の空気が幸せで満たされる結婚式にふさわしい演出です。
では、なぜライスシャワーを結婚式で行うようになったのか、具体的に解説していきます。
ライスシャワーの起源
ライスシャワーの歴史は、古代ローマの時代まで遡ります。
豊かさの象徴だった小麦を、結婚式で投げていたことが起源です。それがヨーロッパに広がり、小麦からお米に代わっていきました。
さらにアメリカに伝わり、結婚式でライスシャワーを行うことが定番となったのです。宗教とは関係なく、どの挙式スタイルで行ってもかまいません。
ライスシャワーを行う理由
ライスシャワーを行うのは、新郎新婦が築いていく新しい家庭の繁栄を願い、祝福するためです。主食となるお米や小麦を投げることで、「食べ物に困らないように」との願いが込められています。
また、お米や小麦は、一粒の種もみからたくさんの実を収穫できるのが特徴。そこから「子宝に恵まれますように」との意味も含まれています。
ライスシャワーを行うタイミング
ライスシャワーは、挙式後のアフターセレモニーで行うのが定番です。
挙式を終えたら、ゲストはライスシャワーを受け取って外に並びます。新郎新婦がチャペルから出てくる時に、「おめでとう」の言葉とともにライスシャワーをふたりに向かって投げる流れです。
挙式時、新郎新婦の退場のタイミングで行ってもかまいません。
ライスシャワー用お米の用意方法
ライスシャワー用には、普通の白いお米を用意すれば大丈夫です。
伝統的な方法で行う場合は、お米をそのまま投げます。ただ、小さい粒が持ちにくかったり、髪や衣装に入りこんだりすることも少なくありません。
そのため、最近ではチュールなどに包んで投げるケースも増えています。
お米を生で投げる場合
ライスシャワーでは、精米された白いお米を投げるのが定番です。真っ白なお米が陽光を反射するたびに、ふたりに降り注ぐ光のシャワーのように見えるでしょう。
用意する時の一人分の目安は、スプーン一杯分くらいで手のひらに軽く乗るイメージです。
お米を、食紅などでカラフルに染めて使うケースもあります。ピンクやイエロー、グリーンなど、いろいろな色に染めたお米が、ふたりの周りでキラキラ輝くのも素敵です。
ゲストへの配り方
ゲストへ配る時は、かごに入れたお米をスタッフが順番に手のひらに乗せていきます。
手で掴んで渡していると時間がかかるので、軽量スプーンのような深さのあるスプーンを用意しておくと便利です。
あらかじめ人数分のカップを用意し、小分けにしておくのもよいでしょう。かごにお米を入れておくよりかさばりますが、スムーズに配ることができます。
カップを用意する場合は、ライスシャワー後の回収までスタッフに頼んでおくと安心です。
チュールなどに包む場合
チュールなどに包む場合は、お米がはみ出さない目が細かい生地を選びましょう。
5㎝四方くらいの生地にお米を5~6粒乗せ、リボンで結べば完成です。お米をたくさん入れすぎると、当たった時に痛いので注意してください。
生地やリボンをいろいろな色で用意すると、写真映えするのでおすすめです。一緒にスパンコールなどを入れても、見栄えがよくなります。
一人3~5包みくらいが目安ですが、時短するなら出来たものを購入するのもありです。
ライスシャワーを行う時のポイント
お米はいろいろな隙間に入りやすく、着替えの時に髪や服から出てきたという例は少なくありません。また、掃除しきれなかったお米が残っていて、次に結婚式を行う新郎新婦やゲストに、嫌な思いをさせたというトラブルも。
ここでは、ライスシャワーを行う際のポイントや注意点を紹介します。
実施できるか式場に確認をする
ライスシャワーの実施をNGにしている式場もあるため、まずは行えるかどうか確認しましょう。お米をそのまま投げるのはNGでも、包むなどしてお米が散らばらないようにすればOKな場合もあります。
また、ライスシャワーを行うことで別途オプション料金がかかったり、清掃代が請求されたりするケースもあるかもしれません。
実施の可否だけでなく、料金についても事前の確認が大切です。
▼ライスシャワーがNGな理由って?
ライスシャワーをそのまま行うと、お米が隙間に入り込んで回収しきれないかもしれません。
残ったお米を狙って鳥や小動物が寄ってきて、式場を汚してしまう可能性もあります。
小さな粒は掃除に時間がかかり、次の結婚式までに清掃が間に合わないと困るため、NGにしている式場も多いです。
また、まいたお米の上を歩くと滑りやすいため、安全を考慮してそのまま撒くのをNGにしているところもあります。
お米が散らばらない、片付けやすくする工夫
お米が散らばらない工夫をすれば、ライスシャワーの実施がOKの式場も多いです。チュールやオーガンジーなどに包むことで、お米が散らばらずに隙間に入り込むのを防げます。
カラフルな生地やリボンを使ったり、お米と一緒に目立つスパンコールを入れたりするのも一つの方法です。目につく色や光が当たって目立つ素材は、掃除をする時に見つけやすく、回収もれを極力なくせるでしょう。
抵抗を感じるゲストがいるかもしれない
ゲストの中には、食べ物を投げることに抵抗を感じるゲストがいるかもしれません。
日本では「お米には七人の神様がいる」と昔から言われています。そのため、特に年配の方には、食べ物を粗末にしていると思われてしまうかもしれません。
ライスシャワーを行いたい時は、事前に親や親族に相談して考えを聞いておくとよいでしょう。さらに、実施する際には、司会者から由来や意味を説明してもらうと安心です。
ライスシャワーに代わる演出
最後に、ライスシャワーに代わる演出をいくつか紹介します。ふたりの結婚式のテーマや会場の雰囲気なども考えながら、ぴったりな演出を選びましょう。
○○シャワーがしたい
新郎新婦に向かって何かを投げる演出は、ライスシャワー以外にもいろいろあります。
- フラワーシャワー
- コンフェッティシャワー
- リボンシャワー
- 折り鶴シャワー
- バブルシャワー
1.フラワーシャワー
シャワー系の演出では、フラワーシャワーも定番です。
生花の花びらでのフラワーシャワーは、花の香りが空間を浄化し、厄災から守ってくれるとされています。
ただし、濃い色の花びらを使いたい時は、花の汁で衣装を汚さないように造花を使うとよいでしょう。
2.コンフェッティシャワー
コンフェッティシャワーとは、様々な形に切り抜いた紙吹雪をまく演出のこと。
ハートや星などの定番や、好きなキャラクターの形、メッセージがプリントされているものなどもあります。
コンフェッティも隙間に入り込みやすいので、実施できるかを事前に確認しましょう。
3.リボンシャワー
リボンシャワーは、小さなリボンが舞う様子が可愛いと人気が高まっています。
リボンには「約束」や「絆」といった意味があるため、ふたりの絆を結ぶ結婚式にぴったりのアイテム。
リボンが髪や服についた姿も可愛く見えるので、写真やSNS映えもばっちりです。
4.折り鶴シャワー
和装での結婚式には、折り鶴シャワーもおすすめ。
鶴は夫婦円満や長寿の象徴として古くから尊ばれてきたので、縁起ものとしてもふたりを祝福する結婚式にふさわしいでしょう。
いろいろな色柄や大きさの千代紙で作れば、華やかに舞う折り鶴がふたりを鮮やかに彩ってくれますよ。
5.バブルシャワー
シャボン玉で新郎新婦を祝福するバブルシャワー。
シャボン玉は長く空中に留まるため、たくさんのシャボン玉が浮いて光の反射できらめくことで、幻想的な写真が残せます。
他の演出と違って幼くてもやりやすいため、子どものゲストが多い結婚式で喜ばれる演出です。
食べ物に困らないようにという意味がある演出
方法や見栄えは異なるものの、ライスシャワーと同じ「食べ物に困らないように」という意味を持つ演出もあります。ライスシャワーが行えない場合は、違う演出でその意味を取り入れるのもよいでしょう。
▼ファーストバイト
ファーストバイトとは、新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合う演出のこと。
「一生食べ物に困らせず、美味しい食べ物を作る」という意味を込めて行います。
普通のスプーンで行うだけでなく、新婦が新郎に巨大スプーンなどを使って、ジョーク混じりに行うのも人気です。
まとめ:ライスシャワーを行うときは確認が必要
今回は、ライスシャワーを行う理由や意味、用意の方法やポイントなどを解説してきました。
新郎新婦の幸せを願って行うライスシャワーは、古代ローマを起源とする伝統のある演出です。
しかし、お米が隙間に入り込みやすく掃除が大変なことなどから、そのまま投げるのが難しい式場も少なくありません。
ライスシャワーを行いたい方は、式場への確認をまず行いましょう。代わりの演出も紹介してきたので、そちらもぜひ参考にしてくださいね。