結婚式のクライマックスを飾る「花嫁の手紙」は、ゲストにとっても新郎新婦にとっても特別な瞬間です。
しかし、どのように手紙を書けばよいのか悩む方も少なくありません。
「花嫁の手紙ってどう書くの?」
「読むときに気を付けることって?」
「失敗しないコツを知りたい!」
この記事では、花嫁の手紙の基本構成や書き方のポイントを元ウエディングプランナーが解説します。
具体的な例文を交えながら、大切なエピソードや未来への思いをどのように盛り込むかまとめたので、参考にしてみてくださいね。
自分の気持ちを素直に表現し、心温まるひとときを演出しましょう。
花嫁の手紙の基本構成について
花嫁の手紙は、感動的な結婚式に欠かせない演出です。
そのためちぐはぐな内容にならないよう、構成に沿って作成するのがおすすめ。
【基本構成】
前置きでは感謝の気持ちを述べ、書き出しで温かな手紙をスタートさせます。
エピソードでは思い出深い出来事を語り、未来への決意に繋げていきましょう。
最後に結びの言葉で締めくくることでゲストにも区切りが伝わりやすくなり、結婚式が締まりのあるものに。
それぞれどんなことを書けばいいのか詳しく紹介していきます。
1.前置き
花嫁の手紙の前置きは、感謝の気持ちを伝える重要な部分です。
ここでゲストへの感謝や今日の結婚式について述べることで、結婚式の雰囲気を高めることができます。
新婦からの挨拶がない場合、全体へ向けたゲストへの感謝はここで述べることが可能です。
先に断りを入れておきたい事項などはここで説明しておきましょう。
2.書き出し
書き出しから手紙の内容へと入っていくので、手紙の印象を決める部分になります。
次のエピソードへと繋がるような内容にしたり、感謝の気持ちを述べる場にしたいと宣言してもOK。
掴みの部分なので、簡潔に興味を引くような文章にして流れを作りましょう。
3.エピソード
花嫁の手紙のメイン部分です。
エピソードがあることで両親やゲストの心に残ります。
具体的なエピソードは両親に懐かしい記憶を思い起こさせるだけでなく、ゲストとも感動を共有する手段に。
選ぶエピソードによって手紙の雰囲気も変わるので、たくさんの候補から思い出を選定してみてください。
4.未来への決意
両親からの巣立ちを経てこれからどうしていくのか、自分達の未来を決意する部分です。
今までの感謝を胸に未来に目を向けた言葉を述べましょう。
また、これからの決意を明確にすることで、パートナーとの関係性がより強固になります。
盤石な結婚生活にも一役買ってくれるバートです。
5.結び
親やゲストへ向けた言葉を書く部分です。
感謝の言葉や見守ってほしいことなど、これからに向けた言葉を述べます。
結びをしっかりとすることで、式全体の感動が一段と高まるでしょう。
各構成の例文
花嫁の手紙は基本の構成に沿って書けば完成しますが、いきなり書き出すのは難しいので構成毎の例文も参考にしてみてください。
フォーマルな結婚式での例文とカジュアルな結婚式での例文を紹介しました。
ただしテンプレートをそのまま書き写すのではなく、自分の言葉で書き直すのがポイント。
特にエピソード部分では自分の気持ちを織り交ぜることで感動的な文章に仕上がります。
前置きの例文
結婚式に参加してくれたゲストへのお礼と両親への感謝を述べるのが一般的。
感動する前置きを書くコツは、素直で心からの言葉を選ぶことです。
人生の新たな門出を迎えるにあたり、最も尊敬する私の両親へ心からの感謝の意を表したいと思います。
この幸せな瞬間に、いつも支えてくれる母と父にその感謝を伝えます。
書き出しの例文
手紙の出だし部分にあたり、簡潔にこれから読む手紙の内容をイメージできるものが好ましいです。
行き詰ったら手紙を書こうと思った理由から始めると書きやすいですよ。
幼少期のエピソードについて短く触れるのもおすすめ。
これまで手のかかる子どもだと思わせることも多かったでしょう。
しかしいつだって優しく見守るふたりの姿がそこにはありました。
それでも周りへの感謝を忘れずに生きてこれたのは、ひとえに両親の教育のたまものです。
エピソードの例文
花嫁の手紙のメインパートはエピソードです。
エピソードを通じて得たもの、気づいたこと、今の自分に繋がっていることなど、気持ちとリンクさせながら紹介しましょう。
大切なのは、エピソードが自分にどんな意味を持ち、両親の愛情や支えがどう表れているかです。
エピソードの選び方と書き方も紹介するので、参考にしてみてください。
何度足が地面についても励まし続け、できるようになるまで練習に付き合ってくれました。
あの日の背中のぬくもりをずっと覚えています。
受験のときも、残業が続いたときも、私の背中はいつも温かったです。
ずっと私を見守り、応援してくれていたお父さんのように何事も諦めずに突き進んで行きます。
BBQのマシュマロが大好きな私は「今日が人生で最高の日だ~!」と叫びました。
きっと二人の目にはマシュマロを口いっぱいに頬張り幸せそうな我が子が写っていたかと思います。
でも本当に私が嬉しかったのは、単身赴任のお父さんも含めて家族と休日をゆっくりと過ごせたことです。
家族と過ごす温かさを与えてくれた二人には感謝しきれません。
今度は私がぬくもりを与える番です。
二人のようにたくさんの時間をともに重ねていきます。
▼エピソードの選び方
自分の人生における特別な瞬間や、両親との共通の思い出の中から感情が揺さぶられるものを選ぶことが大切です。
単なる出来事ではなく、感動や成長を感じさせるエピソードを選びましょう。
【愛を感じるエピソード例】
- 寝る前に読んでくれた絵本の話
- 毎年あった誕生日のサプライズの話
- 看病してくれた話
- 旅行先のアイスの話
【大人になったエピソード例】
- 初めて自転車に乗った日の話
- 試験や大会前夜の話
- 弱音を吐かなかった父の話
- 反抗期の話
一方で、家族内の不和やゲストが理解しづらい個人的な内容のエピソードは避けましょう。
兄弟間の争いや過去のトラウマに関する話は、結婚式という祝福の場には不向きです。
▼エピソードを書くときのコツ
エピソードを語る際は、単に出来事を列挙するのではなく、その過程で感じた感情や学びを中心に話すことが重要です。
考えたことや自分に影響を与えたことについては、自分の言葉で自然に書き出すのがポイント。
また、エピソードを細かく書くことでゲストの印象により残りやすくなります。
未来への決意の例文
両親を安心させるような言葉を書きましょう。
ここでパートナーについて軽く触れるのもおすすめです。
困ったときは頼ってください。
今度は私が支える番です。
まさか海外に出るとは思ってなかったけど、二人の娘である私ならいけると思います。
二人のような仲良し夫婦目指して頑張ります。
結びの例文
演出を締めくくる言葉なので、しっかりと感謝を述べましょう。
区切りが分かりやすいとゲストも拍手のタイミングが掴みやすいです。
この感動を胸に新しい生活を乗り越えていきます。
27年間ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
最高の一日をみんなで共有できて、とても幸せです!
これからも夫婦共々、よろしくお願いします。
花嫁の手紙の注意点
花嫁の手紙を感動的な演出にするためには、いくつか注意するべきポイントがあります。
手紙を構成通りに書いてもその他の部分で幻滅させてしまってはもったいないです。
しっかりと内容以外にも気を配りましょう。
早めに書き始める
花嫁の手紙を準備する際には、早めに書き始めることが非常に重要です。
結婚式の日が近づくにつれて、忙しさが増し、手紙にしっかり向き合う時間を確保するのが難しくなります。
早めに取り掛かることで、自分の気持ちをじっくりと整理し、感謝の気持ちや思い出をしっかりと込めることができるでしょう。
また、何度も読み直すことで読みやすさや表現を磨き上げることができます。
直前の準備では間に合わなかったり、泣きはらした目で当日を迎えることにもなりかねません。
余裕を持って準備しましょう。
便箋とペンは相応しいものを選ぶ
花嫁の手紙では便せんとペンにも気を配りましょう。
便せんについては、シンプルで上品なデザインのものがおすすめです。
紙質が良く、少し厚手のものや少し模様が入ったものを選ぶのも良いでしょう。
読み終えたら渡すことも踏まえ、レターセットで揃えるのがおすすめ。
ペンについては、ストレスなく心を込めて書けるものを選ぶことが大切です。
ボールペンや万年筆が人気で、青や黒のインクが一般的。
2色以上使ったカラフルな手紙よりはワントーンのシンプルな色合いがおすすめです。
手紙は長すぎないようにする
花嫁の手紙は長くなりすぎないよう要点を絞り、感謝の気持ちを明確に表現することも大切です。
内容が長すぎると、メッセージが聞き手の心に届かないこともあります。
3分以内で読み切れる長さで、文字数は800文字以内が目安。
長くなってしまった場合には、渡す用の手紙と原稿用の手紙を用意するといいですよ。
NGワード、忌み言葉を避ける
結婚式では忌み言葉を避けます。
これは花嫁の手紙でも同様です。
【NGワード】
- 重ね言葉
- 別れを連想する言葉
- ネガティブな言葉
重ね言葉は同じ言葉を繰り返す言葉のこと。
知らずに使ってしまいがちですが、再婚を連想させるので違う表現に変えましょう。
両親の呼び方を統一する
普段は「パパ・ママ」と呼んでいても人前では「お父さん・お母さん」と呼びます。
格式のある結婚式ではなおさら「お父さん・お母さん」呼びの方が好まれるでしょう。
しかし、「パパ・ママ」呼びは絶対にしてはいけないというわけではありません。
普段のやり取りを優先させていつも通り呼んでも大丈夫です。
その場合は手紙の冒頭で断りを入れておましょう。
ゆったりとした感動を誘う曲をかける
手紙を読む際のバックグラウンドミュージックは落ち着いたものをセレクトしましょう。
花嫁の手紙には、感動を誘う曲が最適です。
クラシックやピアノを使った曲は、穏やかな音色が感動を引き立てます。
有名な歌曲のインストゥメンタルバージョンを選ぶのもありです。
親族のみの結婚式なら家族全員に宛てたメッセージを入れる
親族のみの結婚式や少人数の結婚式でも、花嫁の手紙は人気の演出。
人数が少ないからこそ全員に向けたメッセージもおもてなしになります。
エピソードは親族にちなんだものや幼少期の思い出にするのがよいでしょう。
まとめ:感動の手紙でゲストとクライマックスを迎えよう
花嫁の手紙は、両親へ感謝を伝える重要な時間。
失敗しないためには構成やポイントに沿って準備しましょう。
この記事を参考に素直に自分の気持ちを表現してみてください。
結婚式のクライマックスを飾る手紙が、素敵な思い出として残ることを願っています。