和婚が人気になるにつれ、選ぶ方も増えてきた神前式。しかし、結婚式といえば指輪交換のシーンという方も少なくありません。
神前式を考えているけれど「指輪交換はできるの?」「リングピローは必要なの?」と疑問に思う新郎新婦も多いのではないでしょうか。
一般的に神前式は伝統的な日本の結婚式スタイルとして知られていますが、指輪交換を行うことも可能です。
本記事では神前式で指輪交換を行う際の疑問や不安を、元ウエディングプランナーが解消していきます。
「指輪交換をしたいけれど和の雰囲気にマッチするのか不安」
「神前式に指輪交換を取り入れるにはどうしたらいいの?」
「洋風のアイテムであるリングピローは和の雰囲気に合うのか?」
こんな疑問を抱えていましたら、ぜひ本記事を参考にしてみてください。どんな式にしたいのか、ふたりらしい形を見つけるヒントをご紹介していきます。
神前式における指輪交換について
神前式における指輪交換は「ゆびわとりかわしの儀」として実施される場合もあり、和風の式だからと諦めることはありません。お互いの絆を深め永遠の愛を誓い合う演出として人気で、半数以上のカップルが指輪交換を行っています。
まずは指輪交換の意味や演出の流れを解説するので、神前式における指輪交換とはどんなものなのかチェックしましょう。
指輪交換の意味と起源
指輪交換の歴史は長く、古代ローマや古代エジプトまで遡ります。当時、指輪は契約や忠誠を示す印として使われていましたが、次第に愛や絆を象徴するものとしての役割を持つようになりました。
途切れることのない円の形を持つ指輪は、新郎新婦様の「永遠の愛」を象徴します。日本では、明治時代にキリスト教の結婚文化とともに指輪交換が伝えられ、その後結婚式の演出として定着しました。
つまり指輪交換には宗教的な意味はなく、お二人の愛を誓うための演出であるということです。そのため、神前式でも指輪交換を行うことができます。
指輪交換の演出タイミング
神前式は日本の伝統を大切にする厳かな挙式スタイルであり、神聖かつ格式を重んじた手順で行われます。
挙式の流れは基本的に「修祓(しゅばつ)」「祝詞奏上(のりとそうじょう)」「三献の儀(さんこんのぎ)」といった儀式的なプログラムで構成されるでしょう。一般的に「三献の儀」の後に指輪交換を行うことが多いです。
ただ、結婚式場や神社によって儀式の進行が異なる場合もあるため、事前に確認してください。
指輪交換の流れ
指輪交換の大きな流れは教会式と変わりませんが、細かな違いもあるので事前に確認しておきましょう。
- 斎主や巫女が事前に指輪を三方(さんぽう)に置き、神前に供える。
- 挙式を進行する。
- 指輪交換の儀に移ったら、斎主や巫女が指輪を乗せた三方を新郎様のもとへ運ぶ。
- 指輪を受け取った新郎様は、新婦様の左手の薬指に指輪をはめる。
- 斎主や巫女が指輪を乗せた三方を新婦様のもとへ運ぶ。
- 新婦様も同じように、新郎様の左手の薬指に指輪をはめる。
指輪を持ってきて新郎様から新婦様にはめる、新婦様から新郎様にはめるという流れは変わりません。しかし、事前に神前に供えておく点や斎主、巫女が運ぶなどの違いはあるので注意しましょう。
神前式ではリングボーイ、リングガールが活躍する場面はありませんので、お子様の演出を考えていた場合は人前式がおすすめです。
人前式については以下の記事で詳しく解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7079/
神前式でもリングピローは必要か
指輪交換にはリングピローが付きものですが、神前式においては必須ではありません。しかし、リングピローがあることで、オリジナリティが出せるでしょう。
まずは何故リングピローが必要ないのかをチェックして、用意するかどうか決めてみてください。
リングピローとは
リングピローとは指輪交換で用いる指輪を置くクッションや台のことを指します。その名の通り、一般的にはクッション状のアイテムで、布やレース、刺繍などで華やかに装飾される場合が多いです。
リングピローの起源は古代エジプトにまでさかのぼり、貴重品をクッションの上に乗せていたことが起源であると言われています。
神前式では三方という供え物の台に指輪を乗せるのが一般的ですが、リングピローを使用することも可能です。和のテイストを取り入れたデザインや手作りのリングピローが人気で、式全体の雰囲気を引き立ててくれます。
リングピローについての関連記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/12457/
神前式では指輪を三方に乗せる
神前式の指輪交換では、結婚指輪は三方に乗せられ神様やゲストたちの前に供えられます。三方自体がリングピローの役割を果たしているので、神前式においてリングピローは必須ではありません。
三方自体も目立つので神前式でリングピローが用いられる機会は少なく、多くの場合省略されます。三方に乗せられた指輪はそれだけで存在感があり、リングピローがなくても大丈夫です。
しかしリングピローがあることで、雰囲気が華やいだり結婚式後の指輪の置き場に困らないので、用意するのがおすすめ。
和風リングピローアイデア
神前式でリングピローを使用するのであれば、和風リングピローは欠かせない存在です。折り鶴や白無垢など、日本の伝統美を取り入れたリングピローは挙式全体の雰囲気をより格調高いものにしてくれます。
準備する際には、リングピローも挙式演出の一部として考え、こだわりを持って用意すると良いでしょう。和風リングピローは大きく2種類あるので、それぞれ紹介していきます。
和風リングピローについて詳しく紹介した記事もあるので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/4543/
升タイプ
升タイプのリングピローは、日本らしい伝統的なデザインと手作りのしやすさが特徴です。木製の升は式を彩る小物としても優秀で、三方との相性も悪くありません。
また、升をリングピローとして使用する際の大きなメリットの一つは、その形状です。ボックス状の構造で安定感があり、指輪が転がったり落ちたりするリスクを抑えられます。
中にクッションや畳素材、小さな花びらや和紙などを敷くことで、リングを安定して収めることができるでしょう。升の部分に名前や式の日付を刻印すれば、オリジナリティあふれる記念品にも。
使用後はリングボックスやアクセサリー入れ、ちょっとした小物入れに便利です。
一方で、升を元に作ると重さがデメリットになることもあります。手作りする際は扱いやすい升を探しましょう。
座布団タイプ
座布団タイプのリングピローは、洋風のリングピローを基にしつつ和のデザインを取り入れたスタイルです。和婚で選ばれることが多く、和柄の布でクッションを作ることが一般的で、簡単にDIYできます。
手芸の初心者でも挑戦しやすく、和柄の布地を選んで縫い合わせるだけでオリジナルのピローの作成が可能。そのため、新郎新婦様のお好みやテーマに合わせてカスタマイズしやすい点が大きな魅力と言えます。
ちりめんや刺繍の布、桜や梅をモチーフとした装飾、白と赤の組み合わせなど、アイデアは無限大。また、組紐で縁取りや装飾を加えると、より上品で洗練されたデザインになります。
一方で、小さめの座布団型なので指輪を安定して固定するための工夫が必要です。
リングピローを手作りする場合のポイント
和風リングピローを用意するには、既製品を買うか手作りするか、譲ってもらうかしてもらう必要があります。既製アイテムはさほど多くないので、手作りされる方がほとんどです。
和風リングピローを手作りするアイデアを紹介していきます。
初心者へのおすすめは升タイプ
升タイプのリングピローは初心者にとっても作りやすい点が特徴で、日本の伝統を象徴するアイテムでもあります。装飾次第でモダンな印象にもできますし、木の温かさを活かした純朴な仕上がりも可能です。
升の中に布やクッションを詰めるだけという手軽な工程で完成させることができ、必要な材料も最小限で済みます。コスパ、タイパ共に良く、準備に忙しい新郎新婦様には嬉しいポイント。
神前式は伝統を重んじた厳かな雰囲気の中で行われるため、升の持つシンプルで端正なラインはシーンに自然に溶け込みます。
升そのものを金箔や和柄のマスキングテープで飾ったり、紅白の紐で装飾することもおすすめです。
つまみ細工はキットを活用する
和風のリングピローにはつまみ細工が定番。つまみ細工を取り入れることで、伝統美を感じながらも温かみのある仕上がりになります。
つまみ細工は初心者でも挑戦しやすい手芸品ですが、不安であれば専用の手作りキットを活用するのがおすすめです。手作りキットには必要な材料がすべて含まれ、それぞれの工程も分かりやすく説明されています。
つまみ細工は繊細で立体感があり、神前式の厳かな空間にもぴったりです。リングピロー以外のアイテムにも活用できるため、結婚式の準備がさらに楽しくなるでしょう。
また、自作にこだわず市販のつまみ細工付きアクセサリーを活用することもおすすめです。時間のない方やものづくりに慣れていない方でも、簡単に完成度の高いリングピローを作れます。
100均で買えるリングピローの材料
手作り和風リングピローは、100均で揃えられるアイテムでも飾ることができます。以下のアイテムが特に活用しやすいでしょう。
- ご祝儀袋についている「水引き」
- 和柄の布やちりめんの布のはぎれ
- 扇子
- 折り鶴
- 和傘
ご祝儀袋についている水引きはすでに結んであるため、そのまま引き抜いて使えます。
結び切りよりも、あわじ結びや梅結びになっているものが華やかでおすすめです。水引きは100均で別売りもされているので、自分で結び直すこともできます。
和柄のはぎれも使用する布面積が小さいときにおすすめです。小さなアイテムだから必要な量が少ないというネックを、100均が解決してくれます。
また、最近は推しのぬいぐるみに持たせるための、小さなサイズのアイテムが展開中です。和風のアイテムも多く、サイズ的にもぴったりなものが見つかるでしょう。
吉祥結びの組紐を取り入れる
日本の伝統的な結び方である吉祥結びの組紐を取り入れることで、神前式の特別な雰囲気を一層引き立てることができます。この伝統的で美しい結び目はシンプルながらも華やかな装飾としておすすめです。
水引きで取り入れてもいいですが、太めの紐や濃い色合いの組紐にすることで結びが引き立ちます。結婚指輪を固定するリボンの代わりに取り入れるのもよいでしょう。
縁取るように取り入れるのも存在感が増すのでおすすめです。
まとめ:神前式の雰囲気に合ったリングピローを用意しよう
神前式は日本の伝統的な結婚式形式であり、その荘厳な雰囲気が特徴です。神聖な場での指輪交換は新郎新婦様が誓う永遠の愛と絆を確かなものにし、その際に使用するリングピローも重要な役割を果たします。
本記事では神前式における指輪交換の位置づけや流れ、リングピローについて解説しました。
神前式では式全体の調和を意識し、和の雰囲気にマッチしたリングピローを選びましょう。手作りのコツについても紹介したので、参考にしてみてください。
神前式でもお二人の変わらぬ愛の誓いを、結婚指輪に込めましょう。素敵な挙式になるよう祈っています。