最初に1つの結論を述べると・・・当日の撮影に関して、基本的には「友人」に頼むべきではありません。ゲストの方に対しては、”単純に”楽しんでもらう”こと、そして、”ついでに”祝ってもらうといった、おもてなしの気持ちでのぞむことが大切です。ただし、「カメラマン」等の職業をしている友人の方が「撮るよ!」と言ってくれている場合には快くお願いしてみてもいいかもしれません。その際にも、「あまり張り切らなくていいよ」と、”できあがり”よりも”自分達のためにやってくれた”ということに対し、感謝を忘れないようにしましょう。
そもそも「ビデオ商品」は頼むべきなの?
結婚式にまつわる「アイテム」や「オプション」には様々なものが存在しますが、
①必ず頼むもの(ドレス・メイク・料理)
②多くの人が頼むもの(スナップアルバム)
③できればあった方がいいもの(フラワーシャワー)
④どちらでもいいもの(ブーケのドライフラワー)
ざっくりと以上に分けられます。ビデオ商品に関しては③もしくは④に当てはまり、それほど優先順位高いものでもない傾向があることも事実です。ただし、その「内容」に関しても様々な形態があり、前もって準備するもの、当日でなくては撮れないもののように、その商品ごとに優先順位が大きく変わるものでもあります。
●ラインナップによる優先度
一般的なビデオ商品のラインナップとして、
・当日の記録ビデオ(スナップアルバムの動画版)
・ビデオアルバム(中座中に流す2人のヒストリー)
・当日エンドロール(当日のハイライトをゲスト名と共に)
以上の3つがあり、それぞれ”頼みたい人は”というスタンスにはなりますが、「ビデオアルバム」に関しては90%以上のカップルが中座中に上映しています。
このビデオアルバムというアイテムは、
・会場の提携会社から購入
・自分達(友人)で作る
・持ち込み(会場以外の業者)
以上の3パターンから、どれかを選ぶことになり、それぞれ同じくらいの割合になっています。
「撮影」が必要なものは式場内の提携業者を利用するべき
結婚式の費用を節約するためには「持ち込み」を効果的に利用するべきですが 、”ビデオアルバム以外”の「記録映像」に関しては持ち込みをおすすめしません。特に「当日エンドロール」に関しては、持ち込みができない会場も多いです。「結婚式の業者」はどれもやや特殊ですが、その中でもビデオ業者は特に一般的な「その業界のルール」が通用しないことも多いです。また、専門で撮影している人にとっても会場によって「勝手が違う」ことが多く、いつもそこで撮っている・作っている会社のスタッフに任せるほうが無難なのです。これは「スナップカメラマン」にも言えることであり、 ”一般的に腕のいいカメラマン”よりも”イマイチ”でもいつも撮っている人”にするべきです。
●”やりなおし”ができないもの
カップルの方々がビデオアイテムを注文する理由として、「自分達」のことよりも出席できなかった「ゲスト」に見てもらいたい、特に高齢や入院などの事情で出たくても出られなかった、おじいさん・おばあさんに見てもらいたくて注文するカップルも多いです。やはり、最も分かりやすい・少しでも臨場感を感じることができるものが「映像」です。いくら安くても、ちゃんと撮れていないのでは、できあがってから「残念」な感じになってしまいます。二度とこない日であり、<撮り直し>ができないことは忘れないようにしましょう。
「持ち込み」をする際の基本的な注意点のおさらい
「手作り結婚式」や「DIY式」という言葉を聞くことが多くなりましたが、これらは持ち込みという手段を使えるようになったことで一気に広まったものになります。持ち込みをすることのメリットとして知られるものには、式場の提携業者から購入(レンタル)すると高くつくものが安く用意できることや、自分達が選んだ業者や自分達自身で自作することによって”節約”につながること、さらに”手作り感”がゲストにも伝わりやすいということばかりが注目されます。しかしながら、考えようによっては「リスク」も存在し、そう簡単にはいかないものであることも心得ておきましょう。
●提携業者には「安心感」があることも事実
式場内でアイテムを販売(レンタル)している業者は、その会場ごとに異なり、また、同じアイテムでも扱っている会社が2社あったりもします。確かに「割高」と感じてしまう部分もありますが、その分の”安心感”があります。基本的に、その結婚式場に合っている・慣れていることが最大のポイントです。会場を決めた理由は、カップルそれぞれで異なると思いますが、「外観」、「ロケーション」といった「雰囲気」に関しても大きな決定要因の1つであったことには違いありません。そして、その会場と提携している業者は、その会場に合わせたラインナップを紹介しています。この傾向が特に顕著に現れるものが「写真」や「映像」といった、”見る(撮る)”ものであり、それは当日に撮影してくれる「カメラマン」も同じです。「持ち込み業者」より、その会場に慣れている方が基本的に有利です。「できあがり」は、お金には代えられないものであるはずです。
持ち込みをする際は「結果的に、いい方向にいくか」どうかを、しっかりと検討してから決定しましょう。
※参考記事:⇒結婚式を持ち込みのアイテムで節約する~手作りする・作ってもらう時の注意点~
<間に合う>ことが最優先
持ち込みに関する問題点として、「当日までに間に合わない」というケースがあります。言うまでもなく、これは何より注意してほしい最優先事項です。やっぱり間に合わないかも・・・難しいかも・・そう思った時には、すぐにプランナーに相談しましょう。ご友人や、ご両親に相談するよりも優先しましょう。「当日に、そこにない」という事態は絶対に防ぎましょう。結婚式とは非常に長い時間をかけて準備するものですが、”ギリギリになってしまう”ものがけっこうあります。多くの人・業者の力を借りて作り上げるものであり、「注文」が終わってからの「連絡」といった地味な作業が非常に重要になります。その過程は持ち込みの場合も変わりません。
●ぜひ利用すべき制度
つらつらと持ち込みに関するデメリットを書き連ねました・・・しかし、「持ち込み制度」自体は、ぜひ利用すべきです。節約だけでなく「自分達らしい結婚式」にするためにも、非常に有効な手段であり「探す」、「迷う」、「作る」という当日とは別の楽しみができるメリットがあることも挙げておきます。