ここでは、「いわゆる格安ウエディング」を挙げることができる理由について、費用を抑える仕組みや、その内容について簡単に解説します。
もちろん、会社ごとに内容は異なるものであり、費用を抑えるための”テクニック”も違いますが、大まかな共通点を紹介します。
まず、今までの結婚式の入り口としては、自分達が式披露宴をしたいと思う候補の会場に
・直接問い合わせる
・ブライダルフェアに参加する
いずれかの方法によって下見・見学を経て、最終的に会場を絞ってから細かい準備を進めていくものでした。
「ここでしよう」と決めた会場に申し込みをして、専属のブライダルプランナーと一緒に式・披露宴の内容や当日までの準備・進行など、もろもろを話し合って決めていく一般的な流れです。
しかしながら、格安ウエディングの場合は、ここからすでに異なるのです。
準備の「スタート」の仕方が違う
格安ウエディングにおいて従来の結婚式の準備と最も異なる点が、自分達が結婚式を挙げる会場のウエディングプランナーではなく、最初から専門のプロデユース会社のプランナーと一緒に準備を進めていく点です。
●最初から最後まで「プロ」と一緒に考えていく
通常であれば「自分達で選んだ会場」に結婚式の予約を申し込み、そこから「会場所属のウエディングプランナー」と内容をつめていきます。
一方で格安ウエディングの場合は会場ではなく、格安サービスを提供する会社の専属プランナーと一緒に「式場探し」から決めていきます。
間に入る会社が1つ増えることになるため、通常であれば、
「ってことは中間マージンが乗ってきて、余計に費用が増えるんじゃないの?」
という疑問がわいてくると思いますが、仕組みとしては逆です。
式場にとっても格安会社がお客さんを連れてきてくれるため、自分達で接客する必要もなく、当日のおもてなしだけですむため楽になります。
カップルにとっても、式場にとっても金銭面ではトータルで得になります。
⇒格安結婚式で選べる結婚式場にはどんなところがあるの?
なぜ安くできるのか?
格安ウエディングは従来の結婚式に比べ、総費用が100万円単位で変わります。
これに関して、不思議に思う方は多いと思われます。
しかし、”今までが高過ぎた”という考え方もできるのです。
「結婚式価格」と言われるように、基本的に高いことが当たり前と思われていました。
「結婚式だから、しょうがないね」という感覚です。
それは買う方(カップル)も、売るほう(会場・各種ブライダル業者)も同じでした。
●なぜ結婚式はそんなに高かったのか?
結婚式に関連したアイテム・オプションが、どれもこれも高い理由としては、会場が各テナント(オプション販売業者)から「手数料」を徴収することです。
いわゆる”ピンハネ”です。
つまり、この手数料を上乗せした金額で販売せざるをえません。
お客さんにとっても不利益ですが、仕方がないことだったのです。
もちろん会場が無ければ商品は売れないため、手数料を払うのは当然のことですが、売り上げの30%~50%と、比較的高い割合の会場も少なくありません。
世の中には様々な職業や小売店が存在していますが、かなり高い比率と言えます。
例えば、20万円のアルバムを販売している写真屋さんは、10万円を会社に払ってから人件費やアルバムのデザイン代や用紙代を払います。
商品説明をする営業職の人の人件費も考えなければなりません。
結果的に会社の利益として残るのは、販売価格に比べると「非常に少なく」なります。
今までは、それが当たり前だったのです。
そのため、費用の合計に上乗せされている額というのは莫大なものになります。
そこに異を唱えたのが、格安結婚式プロデュース会社の始まりです。
もちろん、全てが安い委託業者でできるわけではなく、「どうしても会場の業者を使わないといけない」というパートもありますが、その中でも価格を抑えた格安結婚式用の「セットプラン」を用意している場合がほとんどです。
●「手数料」を最小限に抑えるから安く挙げることができる
格安ウエディング会社を利用することでリーズナブルにすむ理由とは、
「オプションを販売している業者が、ピンハネされないこと」
「そもそも、提携業者を使わなくてもいい」
「それによって、販売(購入)価格を抑えられること」
この仕組みにつきます。
クオリティは大丈夫なの?
格安結婚式と聞いて抵抗心を覚える人もいると思います。
メイクはちゃんとしてくれるかな?
しょぼいんじゃないか?
ゲストの方に失礼があるんじゃないか?
確かに格安ウエディングが始まったばかりの頃は、様々な不手際もあったことは事実です。
古い体質の業界のため、新規参入して順調に進めることは非常に大変なことでした。
しかし、格安ウエディングを提供する会社が増えたこと、それにともなって利用するカップルが増えたことにより、今では状況はかなり改善されました。
今では、普通の結婚式と見分けが付かないくらい、準備や当日の進行もしっかりとしており、満足度も上がり続けています。(もちろん、基本的には内容は価格に比例することになります。)
そして、それによって、さらに利用者が増えるという好循環が始まっています。
●「ゲストの満足感」について
普通の結婚式と変わらないご祝儀をいただいて、結婚式の費用を抑えることに抵抗がある方もいらっしゃいます。
節約した分、自分達で努力する部分もたくさんあります。
・ウェルカムボードの手作り
・プロフィールムービーなどの手作り
などなど、二人で頑張る準備はたくさんあります。
節約した分、自分達の準備・もてなしをしっかり伝えることができるようにしましょう。
●決してケチってはいけない「料理」
注意すべき点として、
「ここだけは、あまりきっちり節約しないほうがいいよ」
という部分があります。
それは、間違いなく「料理」です。
ゲストからいただくご祝儀は、お祝いの気持ち+料理代と考えましょう。
ゲストが一番楽しみにしている部分も、料理の可能性が高いです・・・
結婚式は、本来は新しい夫婦をお披露目する「お食事会」です。
そのメインともいえる料理はとても大切な要素です。
そのため、料理もドリンクもと、すべてのランクを下げてしまうというのはおすすめしません。
妥協点をしっかり考えましょう。
節約できる部分だけは、しっかり努力して、きっちり節約し、そして、おもてなしの心は忘れないようにしましょう。