”結婚式とお金”に関する話題の中でも、特に親が援助してくれるのか、みんなは、どれくらいもらった・もらえるのかということが気になっているカップルの方々は多いのではないでしょうか?やはり結婚式にとって、お金の話というのは切っても切れないものです。一方で、この結婚式の費用にまつわる「親(両家)の負担額」や「負担してもらえる割合・内訳」というのは非常に”ブラックボックス”と言えるものです。というのも、「本当はもらっている」けど「もらっていないと答える」カップルや「金額(割合)」を少なく申告することも考えられます。まあ、理由はなんとなく理解される方も多いと思いますが・・・ただし、予算組の段階でも、「どのくらい親に負担してもらえそうなのか?」ということは非常に重要なことであり、あらかじめヒアリングする式場も珍しくありません。結論から述べると多くのカップルが、「何らかの形である程度の負担をしてもらっている」と言えます。ただし、実際には「思っているほどにはもらっていない」とも言え、「援助してもらえるとは思っていない」というカップルも多く、最初から自己資金のみ(とご祝儀)で式を挙げるつもりのカップルも多い時代です。時代が変わったことで、やや傾向も変わってきており、「そもそももらえれば、悩む必要はない」ということからも非常に個人・カップルの差(家庭格差)が出てきていると同時に、実は”大きめのしこり”が残りやすい問題でもあります。よそはよそ、うちはうちと考えることが大切、という前提で解説していきたいと思います。
親の「経済力」と「やる気」が関わる問題
元も子もない話ですが、もらえる・いくらもらえるかということは、「両家の経済状態」に大きく依存するものであると思います。当然のことながら、「お金持ち」の方が出してもらいやすいものです。そもそも「家がお金持ち」の家庭というのは、基本的に結婚式は挙げるものと考えている傾向が見られ、”親が出す”ということに関して当然のこととされることも多いです。そして、そういった方達は”意外と社会にまぎれている”ため、極端な情報が氾濫しがちになる原因でもあります。しかしながら、そういった方と比べても仕方がないため、ここでは、あくまで一般的な事情を考えていきたいと思います。
●結婚する2人の「年齢」が大きな鍵を握る
親が負担する・親に負担してもらうという要素に関しては、カップルの年齢によっても特定の傾向が見られます。特に「新郎・新婦ともにちょっと若い?(10代から20代前半)」という場合には、やはり両家が負担してあげること、それを”甘んじて受ける”ことが多いです。一方で、30歳前後のカップルというのは、「自力で挙げる」とういう意見が非常に目立つようです。なぜか「30歳になったんだし」という風潮は根強く、ある意味で「一番不利な世代」とも考えられます・・・。しかしながら、ご両親が特定の年齢以上の場合には、「親が出すもの」という傾向が再燃することで傾向が逆転します。そして、この「家のスタンス」こそが、結婚式の費用に関わる負担額のトラブルに大きく関わることになります。
●地域や文化によっても感覚に差がある
「親がどのくらい出すのか」という要素は、家・本人の属性によって非常に大きな差があると言えます。地域の風習や、家庭ごとのの「家」の考え方によっても、「子供の結婚式に対する親の考え方」というのは大きく異なり、
・全部出す
・多少は「必ず」負担する
・新郎側が多めに負担する
・新郎側・新婦側が同じ割合で負担する(一部・全額含め)
と、非常に多くの「パターン」があります。さらに言えば、基本的に「長男(長女)は出してもらいやすい」ことも事実です。もっと突っ込めば、「初孫」や「長男の子供(その長男なら余計に)」の場合、おじいさん・おばあさんが、「がっつりくれる」ことも多いと言えます。ちなみに、一般的な日本の結婚式において、父親・母親(未婚の兄弟)というのは「招待客」でなく「主催者」という考え方です。そのため、<一緒におもてなしを考える>ということは、日本の結婚式の伝統でもあることを覚えておいて欲しいと思います。
●「感覚の違い」によるトラブルが起きやすい問題
加えて、両家に負担をしてもらう際、その負担の割合というのは後々、「しこり」になることも知られています。「どちらが出した・出さない」よりも、「割合」で揉める傾向があり、「どちらの負担額が多かった」という内容は、よく耳にするものです。このトラブルの内容には、
・新郎側が多く出すべき
・新婦の方が基本的に、お金がかかる(用意すべきものが多い)
という要素が必ず関わるものであり
・自分達自身が、しっかりと納得しておく
・互いの両親に最初から納得してもらう
・もしくは、互いの両親に相手側の負担額を教えない
といったことを意識して欲しいとは思いますが、それぞれに事情があり、各家庭で納得してもらうしかありません・・・。
”自力で挙げよう”と考えるカップルが増えてきている
具体的な金額で言えば、「両家共に50万円以上ずつ負担してもらえる」というカップルは、かなり恵まれているのかな?と思われます。というのも、言うまでもなく長い間にわたって不景気な世の中です。そのため、
・自分達もお金がない
・両家もお金がない
というカップルは最も一般的なのではないかな?と思います。それだけに、冒頭でも紹介した通り、「自分達の力だけで挙げるカップル」は非常に増えてきており、そのための環境・サービスに関しても非常に増えてきています。カップルと結婚式業界の歩み寄りとも言うべきものであり、「格安ウエディング」を中心として、”今まであった無駄”を減らすことで総費用を抑えるという流れが一般化してきています。また、「口出ししてほしくないから」ということで、両家からの援助をもらわないカップルというのは今も昔も存在します。実際に、お金を負担する分<発言力>が強まる現象も見られ、また、「出してもらっているから、仕方がない・・・」となりがちです。ただし、上記したように”両家でおもてなしをする”ことは結婚式の伝統文化でもあり、考慮しておきたい点と言えます。
●「援助なし」でも挙げやすい時代!
「一般的な結婚式の際の親の負担額」が気になるということは、おそらく現在、「結婚式のために必要なお金」に関して悩んでいて「足りないかも・・・どうしよう・・・」「やっぱり援助がないと、難しいのかな?」と考えていることが予想されます。しかしながら、「お金に余裕のない」状況であっても、さらに「親の援助が望めない」場合でも、工夫次第で式を挙げられる時代なのです。最終的には、2人で判断することにはなりますが、”本気”で”自力”で式を挙げたいのであれば、ぜひ<挙げるための工夫>を頑張って欲しいと思います。