今回は「ブライダル業界関係者」による結婚式を挙げることを想定した解説です。ここだけの話・・・ウエディングプランナーは、意外と「未婚率」が高いです。ウエディングプランナーの人というのは(特に女性)、「結婚式に夢を抱いている人が多い」と思われがちですが、”結婚”というものに対して実は、かなり慎重な傾向が見られます。いろいろなカップルを見ますからね。。。
また、「夢見ているからこそ」という事情も感じます。余計なお世話だと思うので、これ以上は言及しませんが・・・
”未婚のウエディングプランナー”というのは、めずらしくありません。
だからといって、話を軽く聞き流すことはしないでほしいと思います。
大切なのは、「カップルと一緒に、自分のことのように考えることができるか」です。
プランナー同士の会話でも、「自分だったらこうする」はよく聞きます。
「こうすればいいのに・・・」と思うこともしょっちゅうです。
”どこで式を挙げるか”でほぼ決まってしまうから「式場選び」に全力を尽くす
結婚式を成功させるために必要なことは、「理想を叶えるための努力」であり、
・その理想が適切なものなのか
・叶えるためにどんなくふうができるか
こういったことを考えることが、結婚式の準備の真の醍醐味と言えます。
まずは、結婚式を挙げる際に最も重要な要素が<式場選び>です。
当サイトにおいて、繰り返し述べられている通り、「どの結婚式場を選ぶかで、結婚式の内容の大半が決まる」と言えます。
「スタート」の時点で、どんな「ゴール」になるのか、ある程度、決まってしまうのです。
それは、
「お金」に関しても
「内容」に関しても
「その式場のルール」に左右されるためです。
じゃあ、どこがいいのか?となりますが・・・
いろいろな会場の内情を知っているものからしても・・・
はっきり言って、
「一定のクオリティを満たしていれば、どこの会場も、そう変わりない」
と感じます。
これは、あくまで「会場の基礎的な能力」を基準に考えた場合です。
結婚式場は無数に存在し、とにかく選択肢が多いです。
完全なアタリ・ハズレを例外とすれば、いわゆる「クオリティ」は同じようなものです。
というのも、ブライダル業界だけに限らないことだとは思いますが、「マニュアル」や「段取り」が、ある程度、均一化しています。
ブライダル業界に関しても、結局は「サービス業」であり、”ある程度、同じような満足感”を与えることが、すでに確立されていると考えられます。
だからこそ、「自分たちのコンセプト」が重要になってくるのです。
「自分たちが考えている結婚式を、その式場で実現できるのか否か」
その一点を考えて、”自分たちの結婚式場”を選びましょう。
●”探し方”と”決め方”で「総費用」が変わってくる
結婚式にまつわる内容で、多くのカップルが気になるのは「トータル費用」だと思います。
そして、その際に鍵を握る要素が式場の「探し方」と「決め方」になります。
⇒結婚式場を選ぶポイント~選び方と注意点~費用の鍵を握る「決め方」のコツとは
一般的には、「候補会場」のブライダルフェアや会場見学に参加して、その後に、「ここで式を挙げます」という「本契約」をすることになりますが、まずは「選ぶ」と言う段階で、「ちょっと見るだけ」の段階が必要になります。
そして、その会場を訪問する際には、「ゼクシィ」を利用することが一般的です。
もちろん「ゼクシィ経由」は、相変わらず主流として間違いないものです。
”なんとなく”利用しやすいサービスであり、まだ漠然とした状態であっても、おすすめのサービスです。
ただし、最近では「ゼクシィ」以外にも様々な「結婚式場仲介サービス」が存在し、それぞれのサービスごとに式場と価格の「相性」があります。
・この仲介サービスだと、この式場が安くなる
・この内容でこの式場だと、これくらい
であり、その組み合わせはカップルそれぞれ異なるはずです。
「自分たちが得をするサービス」を選びましょう。
「複雑でめんどくさい」のですが、「数十万円単位」で変わって来るため、ぜひ最初だけは慎重に、じっくりと判断してほしいと思います。
※おすすめの結婚式場仲介サービス
そして、その際に「できるだけ多くの会場を見学させてもらう」ことが重要であり、「決め打ち(第一希望のみの見学)」というのは、危険であり絶対にNGです。
しかしながら、「そんな時間がない」というカップルも多いはずであり、そのため、ある程度の「会場コンセプト」を決めてから、そのコンセプトにのっとった範囲で、ピックアップすることをおすすめします。
会場のコンセプトとは、
・ホテル会場
・専門式場(ゲストハウス)
・レストラン
といった、いわゆる「形態」のことです。
”大枠”を先に決めてしまうことで、選択肢を減らすことができます。
式場決定までの手順を、効率的にまとめると・・・
①会場コンセプトの決定
②仲介サービスへの訪問(もしくはゼクシィ)・・・複数社の話を聞くのもあり
③会場見学(ブライダルフェア)・・・紹介は仲介サービスの訪問・ゼクシィのどちらでも
④検討
⑤仲介サービスへの訪問(2回目) or ゼクシィ・・・「ここがいいと思っています」報告
⑥決定
ちなみに、私が式を挙げるのであれば・・・「レストラン会場」を選びたいと思います。
そして、「ゼクシィ」や各仲介サービスの話を聞き、様々な会場を見学した後に、結果的に自分が選んだ式場で<最もお得になる選択>をします。
”お得”というのは、金銭的なことだけでなく、「自分が求める内容全体」を通してであり、結婚式の準備では、この「結果的に、全体的にお得になる」という考えが非常に大切です。
⇒式場選びの際に相談すべきおすすめの結婚式場仲介サービス一覧
●「レストラン」で式を挙げたい理由
正直に言うと・・・怒られてしまうかもしれませんが・・・私の中で「挙式」というものは、「優先度」の低いものです。
もちろん「誓い」を交わす「儀式」としては重要だと思いますが、「場所」とか「雰囲気」とか・・・そんなに重要?と思ってしまいます。
結婚式のメインは「披露宴」だと、個人的には思うのです。
●ケンカしないための「決断」と「妥協」
そして、ここで、とても大切なことを言います。
結婚式の準備を、円滑に進めるためには
・自分の意見は”最初”に、はっきり言う
・「どうでもいいこと」は、相手の意見を尊重する
私の場合は「料理」と「お酒」にこだわりたいことから、レストラン会場です。(仮に式場のチョイスは自分の意見が通ったことにします)
そして内容を決めていく中で、パートナーが
「フラワーシャワーがやりたい」
「ブーケトスをしてほしい」
と言ったら、「いいよ!?」とだけ私は言います。(もちろん、価格によりますが)
でもでも、
「料理は安くていいじゃん!」
なんて言われたら、「ダメ!」とはっきり言います。
そうなんです。
やはり結婚式の内容で、最も重要なものは料理だと思うんです。
そして、それは「ゲストの感じる満足度」に大きく関わっていることが理由です。
「自分のゲストが求めるもの」を考える
これはもう、間違いないです。
ゲストの8割は、料理に最も「期待」しています。
それは裏切りたくない。
「ゲストのことを考えた結婚式」
という言葉が最近では、よく聞かれますが、そうであるのであれば、料理(お酒)はこだわるべきです。
「ゲストの満足度」というものは、ほとんどが料理に関するものです。
おいしいものを、おなか一杯に食べれば、決して嫌な気持ちにはなりません。
そのため、「質」はもちろん、「量」も考慮したいと思います。
もちろん、「小食のゲストが多い」というカップルもいるかもしれません。
その場合でも、やはり「満足度」というのは「何を求めているのか」ということなのです。
人間は現実的です。
「ご祝儀」は、決して安いものではありません。
それに見合う「リターン」を、返す義務があります。
それゆえ、私はレストランで式を挙げたいのです。(私が食べることが好き、最も満足度を感じやすいという打算もあります・・・)
そして、ここで「1品増やす」というオプションを追加する可能性が出てきます。
金額にもよりますが、ここが「検討」の醍醐味とも言えます。
⇒披露宴の料理の相場はいくら?メニュー・コースを選ぶ際の基準と意外と大切な「ドリンク」【お酒の持ち込みも?】
●「披露宴」の内容はどうする?
披露宴会場の「装飾」などに関しても、私の場合は、それほどこだわりがありません。
また、”お決まりの進行内容”も、なくていいと思います。
それよりも、「時間」を大切にしたいと思っています。
そのため、披露宴の前半は
・ウェルカムスピーチ
・乾杯
・ケーキカット
この3つにしぼります。
「プロフィール紹介」に関しては、中座中の「プロフィールビデオ」でいいかな~と思います。
しかしながら、「上司の挨拶」といったものが、どうしても欠かせないケースもあると思います。
そのため、そういった場合には、お願いする時に「何分程度で」と伝えておきましょう。
乾杯の前に、片方10分以上ずつの挨拶は「悲劇」です。。。
「お色直しのための中座」は今、流行りの「別退場」かな~
新郎も新婦も、お母さん・兄弟、姉妹との中座が最も多いです。(お父さん、かわいそうだな~とも思いますが、新婦はお父さんとはバージンロードを歩くこと、また、新郎とお父さんで男同士というのはちょっと、というのも分かります)
ここで「ウケ」を狙ってもいいと思います。(同僚や、意外と思われるゲストと一緒に退場)
中座中は9割以上のカップルがプロフィールビデオを流すので、そこは乗っかります。
披露宴の後半に関しても、「イベント」は少なめで、できるだけ「余興」の時間は設けない方向でいきます。
もちろん、「やるよ!」と言ってくれたら、ありがたくお願いしますが、その内容が”ウケる人が限られる”ものは避けたいと思います。
全員で楽しまないと・・・と思ってしまうのです。
●「ゲストとの時間」を大切にしたい
どうして、これほど「内容の削減」をするかというと、ここ数年前までは「詰め込み過ぎな披露宴」が、非常に目立ちました。
挨拶→挨拶→乾杯→ケーキ→中座→中座→余興→スピーチ→余興→スピーチ→余興
客観的に見て、「非常にあわただしいな・・・」と感じてしまいました。
ゲストの方の中には、「私は何しに行ったの?」と感じてしまう人も多いだろうな・・・と思うこともしばしば
ゲストが「来て損した」と感じる結婚式は、絶対に避けましょう。
49人が楽しくても、1人が楽しくなければ、それは成功ではありません。
ゲストが最も不快に感じるのは、「ないがしろ」にされた瞬間です。
せめて、「あの人としゃべったっけ?」ということがないように最低限、一度は「落ち着いて」会話ができる時間を、一人ひとりと設けてほしいと思います。
お互いに「何で呼んだの?」とは、ならないようにしてほしいと思います。
そして、そのための披露宴の時間というのは、とても短いのです。
だからこそ、
「レストランで一緒にご飯を食べる」
これをパーティーコンセプトとするからこそ、ゆったりとした時間を最優先にしたいのです。
ちょっと極端かもしれませんが、「それでも大丈夫」なのが現代の結婚式であり、やはり「好きなように式を挙げる」、その結果が、「みんな楽しい」のであればベストです。