結婚式における「準備期間」に関して心配しているカップルの方々は多く、そのほとんどが、「どのくらいの時間があれば間に合うのか」ということだと思います。
長ければ長いほど良いというわけではありませんが、短いよりは長い方がいいものです。
結婚式だけでなく、何にしても時間が合ったほうが考える時間や準備する時間、そして何より”余裕”が生まれます。
最初に、「一般的な式」を考えた際には「10~8ヶ月前」の間に決めておくべきと言えます。
結婚式の準備は、基本的に”半年は短い”と考えましょう。
また、万が一、”式場を変える”という事態になった場合には早いほど「キャンセル料」のリスクが少なく、また、「選びなおし」ということになるため、その期間も考慮した際には、やはり”10ヶ月前には”と考えるべきなのです。
もちろん、1年以上前から式場を決めてしまっているカップルもめずらしくなく、実際には、10ヶ月前には決まっていることの方が多いと言えます。
結婚式の準備は”短くても大丈夫”な時代になった
以上は、あくまで「従来の結婚式」を想定した場合です。
最近の結婚式は準備期間が短い傾向があり、その理由は、やはり<効率化>にあります。
長く続く結婚式の文化も年月を経て、繰り返すごとに会場(企業)・カップルともに、負担の少ないシステムを確立してきました。
”準備期間が短くてすむ”というのは、カップルが集まる1つの特徴ともなっています。
最近では「直近割」と呼ばれる、結婚式までの期間が短いことで、よりリーズナブルになるプランが、「格安ウエディング」を中心に浸透してきています。
「授かり婚」や「海外赴任」といった、時間的にリミットを抱えるカップルに好評です。
「準備期間が短くても大丈夫!」ということを売りにした仲介サービスも増えており、短時間で効率よく準備することができることから、利用者も増えているようです。
それにともなって「総額」も減少傾向にあり、結婚式は決して特別なものではなく、手軽なイベントとして、準備できる日が近づいてきているのかなという気もします。
もちろん、「できるだけ早く始める」ということは“失敗しない準備”の秘訣です。
そのためにも、早めの会場選択・打ち合わせを行えるように心がけましょう。
●「想像」し始めるのはいつでもいい
そもそも結婚式の想像(妄想)を始めるのは、いつからでもかまいません。
特に女性に関しては、「絶対ここで挙げる!」といった強い意志や、「こんな雰囲気がいいな~」という思いは、常に持っている方もめずらしくありません。
いざ、「この人と!」となった際に、すぐに候補を挙げることができることは、あらゆる点で、非常にメリットの多いことと言えます。
そして、この<早い決定>」というのは、「準備期間の余裕」という点に加えて、
・価格
・選択肢
以上の2つの点においても大きなメリットといえます。
格安ウエディングが、リーズナブルな式を挙げることができる理由として、<枠を制限している>ということが挙げられます。
格安ウエディングで選択できる会場の数・選択肢というのは近年、急激に増加していますが、そこではもちろん一般的な結婚式も挙げられており、「埋まらなそうな日・時間」を、ゆずってもらっていることで低価格を実現しています。
一方で、やはり「数が限られる」というデメリットが存在するため、特に人気の式場は、すぐに埋まってしまうことが顕著です。
上記した「直近割」というのも、「空いている会場」から選ぶため、価格をリーズナブルに抑えることができるという事情があります。
「多くの選択肢」から<安く選ぶ>ためには、早めに「ここにします!」と「言うための準備」が必要であり、そのためには、「会場見学」を早めにすませておきましょう。
⇒式場選びの際に相談すべきおすすめの結婚式場仲介サービス一覧
準備の期間は”ほどほど”にしておくべき
実際には、結婚式の準備は”スムーズにいけば”半年ほどで間に合います。
最初の頃は、月に2回程度プランナーと打ち合わせ、最後の1ヶ月は、週に1度やり取り、最後の1週間は、ほぼ毎日なにかしら・・・というペースが一般的なのかなと思います。
メールなどで行うことも多く、会場や会社まで出向く機会は、思っていたよりも少なくてすむことが現実です。
しかし昨今では、この準備期間に関して「長めのカップル」と「短めのカップル」とで、二極化している傾向が見られるようになりました。
長いカップルは、1年以上前から準備をし始めることもあり、油断をしなければ、かなりゆったり進めることができます。
問題は、準備期間が短いカップルは間に合わせることができるのか、ということです。
スムーズであれば、「6ヶ月」程度で間に合う準備も、理想としては、やはり8~10ヶ月前には始めたいところです。
しかし、最近は準備期間が半年以下のカップルが多く、非常にドタバタしてしまうケースが目立ちます。
当初は式を挙げる予定がなくても、「やっぱりやりたい」というカップルや、「まー間に合うかな」というカップルなど、事情は様々ですが、時間が限られているとなることで、短時間でやること・確認することが多くなり、効率的に、こなさなければ難しいものです。
また、授かり婚(できちゃった結婚)の場合には、ただでさえ準備期間が短い上に、体調不良が重なるなど、思うように打ち合わせの機会を設けられないことも多いです。
●基本的には「挙式日」から逆算して考える
「いつ結婚式を挙げようか?」という挙式・披露宴を行うタイミングに関しては、自分たちの都合だけでなく、様々な角度から考慮する必要があります。
当然のことながら<入籍>をすませていたとしても、いつでもできるイベントではないのです。
・自分が働いている業界・会社の繁忙期は避けよう
・「転職」などが影響する際には、その後にしよう
・熱い・寒い時期は嫌だから、春か秋にしよう
・・・様々な”思惑”が、タイミングに影響を与えることになります。
何より「準備期間」の余裕を考えて、「何ヶ月後」かの「その日」を考える必要があります。
理想的な日取りが見つかっても、それが1ヶ月後などの場合には現実的ではありません。
おめでた婚、かつ”生まれる前に”と考えた際には、「限定」された中で式を挙げる日を考えていく必要があります。
さらに「大安」といった、「六曜」などに関しても重要視する場合には、「すべてばっちりの日」を見つけることは、より困難なものとなるはずです。
一方で昨今では、「お得になる日」といったタイミングを重要視している傾向も見られ、実際に、「お得になる日」に挙げることは、ぜひおすすめしたい鉄板の節約方法と言えます。
●”自分たちにとって”お得なプランを検討してみよう
今や常識的なことでもありますが、結婚式には式場ごとに”プラン”が存在します。
そして、そのプラン内容にマッチした内容で式を挙げることで、「割引」や「キャンペーン」が適用されるというものです。
・少人数プラン(ゲストの合計が10人未満や30人未満のケース)
・スピード婚(おめでた婚・海外転勤などによる準備期間が短いケース)
また、最も単純な例では「平日」に挙げることで、かなりの割引をしてくれる式場というのは、昔から多いものです。
それは「土日に式を挙げることが一般的」という事情から、会場の稼働率が少ない日にも挙式してほしい、というビジネス的な観点です。
サービス業に従事するカップルであれば、「平日」に式を挙げることもめずらしくなく、むしろ「平日じゃないと」ということも多いため、”逆に好都合”のプランと言えます。
また、現在では「少人数」や「短期間」以外にも
・季節(一般的に好まれる・敬遠される時期)
・日取り(一般的に好まれる・敬遠される日)
といった定番のものから、
・予約カップル数(ピンポイントで結婚式を挙げるカップルが少ない)
・希望(進行)内容(演出オプションの程度)
といった細かい計算を入れたものまで、様々なものが存在します。
また、昔から「早く決めてくれれば割引」というものは実際に存在し、これはブライダル業界だけでなく、様々な業界にあるものと言えます。(言うまでもなく「今決めてくれれば、安くしますよ!」というやつです・・・)
これも言うまでもなく、「一瞬の判断」ではなく、考えて決めましょう。(疑うこと・信じることの両方が大切です・・・)
●「人気の日」は避けた方がいいかも
お得な情報を見つけるためには、発想の転換も必要です。
「どうすれば(いつ式を挙げれば)お得になるのか?」ではなく、「割引が絶対にない・割引率が低い日はいつか?」と考えることも大切です。
・バレンタインデー
・クリスマス
・11月22日(いい夫婦の日)
特にクリスマスは、その前の週の土日になるとカップルが殺到し、24日・25日がピンポイントの場合は、それはもう大変な競争率です。
こういった超特別な日は、希望カップルを「しぼる」ために、特別に高い設定とする会場も、めずらしいことではありません。
高くしても、「絶対にこの日に式を挙げる!」というカップルはたくさんいます。(逆にクリスマス後は、年末ということで一気に割引が適用されることも)
こういった日を、<絶対に狙う>場合には
・早く探し始める
・早く予約を入れる
といったことが、有利になります。
焦りは禁物ですが、早い判断も重要と言えるのです。
ただし「忙しい日」というのは、あまりおすすめできません。
会場内の人が多く、どうしてもサービスの質は落ちます。
「人気のない日」というのは、実は「サービスの質が高い日」でもあるのです。