最近では、結婚式を2回挙げるカップルというのが珍しくありません。「えっ?何で??」と思った方もいるかもしれませんが、これには”一生に一度の大舞台”という大げさな感覚ではなく、もっと”気軽に”という考えのカップルが増えたことが根底にあります。そして、「2回に分けた方が参加者にとっても都合がいい」といった”現実的”な考えから、<結婚式を2回に分ける>というケースも増えています。地元が遠方だったり、スケージュールを合わせるのが難しい、といった「無理をさせてしまう」ということを避けたいカップルが、そして”結婚式を挙げるハードル”が低くなったことが大きな理由です。結婚式を2回と聞いて、お金は?予算は?
といったことが、頭に浮かんだ方は多いはずです。結婚式において最も大きな要素である、「金銭(予算)」から考えても、昔に比べて結婚式にかかる総費用が”かなり”下がっており、また、2回挙げたとしても、「まるまる2回分」とはならないのです。1回分の結婚式に”プラス半額以下”で、2回挙げてしまうことは現実的に可能です。この費用面の問題がクリアできることから、2回(複数回)挙げるカップルが急増しています。
「2回分の結婚式」はそれぞれどうなるの?
もちろん、内容によって金額は決まるものであり、「完璧な結婚式を2回」というのが難しいことは現実です。そのため、
・どちらかは披露宴だけ
・ドレス・メイクは自前
といった工夫が必要な場合もあります。実際に、結婚式(式・披露宴・式披露宴)を挙げるカップルが、どのようにして2回に分けているかというと・・・予算全体の3分の1で「家族婚」を挙げ、残りの3分の2で「一般的な結婚式」を挙げるといったケースが多く見られるものとなっていますが、その内容・コンセプトのバリエーションが徐々に増えてきていることがポイントです。
●コンセプトを分けた結婚式が味わえる
2回挙げる場合に考えられるパターンとしては、
・1回目・・・家族・親戚のみ
2回目・・・会社の方・友人
・1回目・・・家族・親戚と会社の方
2回目・・・友人のみ
・1回目・・・家族・上司・ごく親しい友人
2回目・・・同僚・友人たくさん
以上の3パターンが主流です。共通していることは、1回目はあくまで「形式上」の結婚式ということです。ご家庭によっては
・ホテルでないとダメ
・神社でないとダメ
といった「カタチ」を重要視するご両親もいらっしゃり、そのご両親の意向を優先しなければなないというカップルは、いまだに少なくありません。「自分達の好きなようにできない」ということで、後悔を残すパターンです。しかしながら、2回挙げるのであれば、”もう一度”チャンスがあるということでもあります。両家の意見を優先したものを1度挙げ・・・2回目は「自分達の好きなようにする」といった、<1回目にはできなかったことをやる>というパターンも多いです。2回目の結婚式に関しては「披露宴のみ」というカップルも多いですが、1回目の挙式が自分達の希望の式場でなかった場合、あらためて「挙式」を行うカップルもいます。
●2回あるから「悔いのない結婚式」を実現しやすい
両家の家族・親戚のみの披露宴では、「かしこまった席」となることが通常です。一方で友人のみの披露宴では思いっきりはじけることができるため、本当に楽しんでいるカップルが多いことが特徴です。ご両親の意見も聞いてあげて・・・さらに自分達の理想を叶えたい!というカップルにとって、各回の予算を削っても2回挙げることで、結果的に後悔がなく、満足度の高い結婚式を実現できることになります。「ゲストが被らないようにする」といった配慮が必要になる場合もありますが、”被ってはいけない”などのルールも特にはなく、
・両方来てほしいゲスト
・こっちに来てほしいゲスト
と、分けてお声がけするのも自由です。ご祝儀制・会費制を選べることも多く、新郎新婦とそのゲスト、全ての参加者の負担が少しでも減るようにできるサービスも増えています。
2回挙げたいカップルにおすすめのコンセプト「1.5次会」
結婚式を2回挙げる際に無視できないコンセプトであり、最近よく耳にするようになったものに「1.5次会(婚)」というものがあります。いわゆる「格安ウエディング」は「一般的な結婚式」にのっとった内容で進行され、”基本的な内容はそのままに”少しグレードを落として、費用を抑えることを可能にしています。一方で「1.5次会」にルールはなく、「制限時間内は好きにしていい」といった「ウエディングパーティー」のようであり、現代のカップルに非常にマッチした内容です。
●「ウエディングパーティー」の内容
「1.5次会」とは「2次会」よりも”ゴージャス”であり、”ちゃんとしたとした”パーティーになります。
・乾杯
・ケーキカット
といった結婚式ではお馴染みのイベントもありつつ・・・(なしでもOK)「歓談時間」や「イベント」も用意されていることが一般的です。正に結婚式(1次会)と2次会が合体したような、中間のコンセプトです。
・主賓の長い挨拶はいやだ・・・
・両親への手紙は恥ずかしい・・・
ということであればカットできますし、「両家の食事会」と分けて親族は呼ばず、さらに「会社の人」も呼ばず、友人だけで行うこともでき、呼ぶべき・呼ばないべきといった難しい(めんどうな)判断からも自由になれます。会場を選ぶ際には、基本的には「パーティー」であるため、食べながら・飲みながら進行できる「レストラン会場」が多い傾向があります。しかしながら、昨今のブームの盛り上がりに比例して、様々な嗜好が生まれることから「提携会場」が増えており、ホテル・ゲストハウスといった、やや豪華な会場も徐々に選べるようになってきています。
●「1.5次会」にかかる費用
「1.5次会」が「普通の結婚式」と異なる点としては、やはり”費用が少なくて済む”ことです。「ご祝儀制」ではなく、「会費制」であることも多いです。その場合、おおよそ「1.5~2万円」ほどになることが一般的です。結婚式のご祝儀の相場が「3万円(少なくて)」、2次会の会費が「5,000円~8,000円」ということを考えれば、費用面も中間と言える価格です。カップル2人の負担もさることながら、「ゲストの負担」も少なくて済むのです。また、「全員一律」なので”負担が同じ”という点もメリットです。確かに普通の結婚式ではないのにも関わらず、「普通のご祝儀」を払ってもらうのは申し訳ない気持ちになってしましますよね。そういった意見から、「適度な会費」に落ち着いているようです。
●「1.5次会(ウエディングパーティー)」を挙げる方法
この「1.5次会」というコンセプトは、今やどの会社・式場でも可能なスタイルです。ホームページなどのメニューにない場合もありますが、メールや電話での問い合わせ、また、無料の相談カウンターに直接質問・相談に行ってみることをおすすめします。現在、非常に盛り上がってきているスタイルであり、「キャンペーン」なども積極的に行われているため、この機会にぜひ相談してみましょう。「ただのパーティーなら自分達でできる」と考えているカップルもいらっしゃると思います。しかし、意外と大変です・・・なんだかんだと、友人に負担をかけることも多くなります。専門の会社・スタッフに任せるべきなのです。「進行役」がいるかいないかは、パーティーを進めるうえで大きな要素であり、「プロ(業者)」に任せることで、自分達の余計な気苦労も減るはずです。