結論から言えば、もちろん全然”アリ”です。結婚式のゲストの「しばり」に関しては結局、「慣習」であり、誰を呼ばなければならない・呼んではいけない、ということは本来ないのです。慣習とは、あくまで”従来は”という考え方です。とは言っても、日本人の気質と言えばいいのか・・・「みんな同じ」という感覚は「結婚式のゲストの内容」に関しても同じようです。「主賓挨拶」のためには「主賓」が必要であり、内容が決まっている・席の並びが決まっているのであれば、おのずとゲストの構成・人数の割合に関しても決まってしまいます。そのため「呼びたくても呼べない(バランスが悪い・予算の問題)」といった悩みや、さらに「本当は呼びたくないのに」といった葛藤は、よく見られるものでした。しかしながら、現代ではそういったことを気にする人も少なくなっており、内容に関して「今までの慣習」が弱くなってきということは、「ゲストの内容」に関しても、がんじがらめになる必要はないのです。
結婚式に対する価値観が従来とは大きく変わってきている
従来であれば、披露宴のゲストに関する疑問は、「どこまで呼べばいいのか?」ということが大半でした。しかしながら、現代では”逆の考え”とも言える、「呼ばなくてもいいのか?」という内容も多いのです。そんなに会社の人を呼びたくないのか・・・と思ってしまうこともありますが、要は「プライベートと、そうでないことをしっかり分けたい」という現代の結婚適齢期のカップルの方々の嗜好というものが現れていると言えます。また、確かに「恥ずかしいっちゃ、恥ずかしい」ということは広く理解されており、別にいいんじゃないの?という感覚の方も多いです。「友人だけのポップなウエディングパーティー」は、今や特別なものではありません。ひと昔前までは、「親族と会社関係のみ」の披露宴というものも珍しくはありませんでした。”カタチだけでもしっかりと”、といった「世間体」が優先されていたことも事実です。まるで、「ご両親が上司の方にお酒を注ぐために開く」といった光景もよく見られたものです。しかしながら現在では、より「意味」を見出す方も多く、「楽しめないなら挙げる意味がない」というカップルや「無理してまで、挙げたくない」というカップルが非常に多く、「どうせやるなら、楽しく」、そして、そうなるとやはりどうしても「優先すべきは友達」といったことになるのは、当然のことでもあります。
●「いろいろな考え」があることは理解しておく
ただし、年配の方(会社の上司に多い年齢)の中には、「結婚式には上司・同僚を当然呼ぶもの」と思っている方もいるかもしれません。そのため、「結婚式は友人のみのパーティーで済ませます」、ということを上司にはもちろん、職場で身近な人にもそれとなく伝えましょう。もし結婚式に呼ばないにしても、また呼ばないからこそ「直属の上司」の方や「社長に近い会社」であればパートナーと、その方の3人で食事に行くなど、「挨拶」の機会を設けることは必ず忘れないようにしましょう。
●呼ばないなら”徹底的に”呼ばない方がいいかも
最後に、本気のアドバイスらしいアドバイスですが、会社関係の方を呼ばないのであれば、徹底的に呼ばないようにしましょう。いくらプライベートで仲がいいとしても、「なんで、あの人だけ?」となりがちです。呼ばれなかった会社の人を含め、披露宴に出席している人も「なんで?」となりがちです。会社関係ないのに・・・って言うよな。めんどくさいですね。でも、守っておいた方がいいです。これは「必ず守るべき」ということでもありませんが、やはり、あとあと揉めないためには必要な配慮です。上記したように、別の機会を設けるようにしましょう。
友達だけなら「ウエディングパーティー」でも
友人だけということは、それほどかしこまることもなく、内容はポップなものとなるはずです。また、「会員制」になることも多く、一般的な挙式・披露宴では、やや厳しいことも現実です。そもそも、ホテルや大きな専門会場で挙げる必要もありません。もちろん、「友人だけで普通の結婚式」でも全く問題ありませんが、せっかくなので、もっとカジュアル・スタイリッシュな内容でもいいはずです。そういった場合には、やはり「レストラン会場」や「料理の美味しいパーティースペース」の利用が、コストパフォーマンスが高くおすすめです。これらは、「いわゆる結婚式」ではなく、「ウエディングパーティー」と呼ばれ、「1.5次会」というスタイルは現在、利用カップルが急増している内容でもあります。
※参考記事:⇒おすすめの会費制で開く1.5次会の内容と費用
●後悔しない選択をすればいいだけ
結婚式に呼ぶゲストに関しては大きく分けて
・家族
・親族
・会社関係
・友人
以上の4つのくくりになり、それぞれ
・上司・先輩・同僚・後輩
・小中学校・高校・大学・部活・サークル
と、細かく内容が分かれるものです。そのため、「どう選ぶか」ということは、なかなか悩ましいものでした。しかしながら、そういったことが自由になっている世の中であり、最近では、「それぞれの組み合わせで2回・複数回挙げる」ことも珍しくありません。その際に、「ちゃんとした2次会」を組み合わせる等もおすすめです。ゲストは、結婚式を構成する最も重要なピースです。後悔しないよう、最高のゲストのチョイスをし、特に「呼びたい人は呼ぶ」ということは、最優先すべきと言えます。
※参考記事:⇒結婚式の招待はどこまで呼べばいい?