結婚式といえば何かしら余興があるもの。
そしてその余興を依頼されることもあるでしょう。
「余興をお願いされたけど何をすればいいの?」
「特別披露できる特技はないんだけど……」
「恥ずかしくない余興がしたい」
本記事では上記のような悩みを、数多くの結婚式を手がけた元ウエディングプランナーが解消していきます。
プランナーとの打ち合わせ方法なども解説しているので、スムーズに準備を進められるでしょう。
まずはこの記事を読んでから取り組んでもらえたら大盛り上がり間違いなしです。
新郎新婦から余興を頼まれたらすること
特別な特技がないと余興はできない、なんてことはありません。
もちろん楽器演奏やトークに自信があれば披露してください。
しかし、大事なのは盛り上げたいという気持ちです。
新郎新婦から余興を頼まれたらまずは以下の手順で進めていきましょう。
1.新郎新婦の希望を聞く
なぜ余興を入れたいと思ったのか、目的や余興の希望を聞きだしておきます。
余興はただ新郎新婦が喜べばそれでいいというわけでもありません。
結婚式にはたくさんの新郎新婦の大切なゲストが出席します。
盛り上がる系がいいのか、しっとりしたものがいいのか方向性を確認しましょう。
2.余興の内容を決定する
大まかな方向性を決定したら内容やメンバーなど細かいところを決めていきます。
- 余興の種類と内容
- 余興メンバー
- 持ち時間
特に持ち時間についてはよく確認してください。
結婚式は分単位でプログラムを組んでおり、時間管理にはシビアです。
絶対に持ち時間を超えないように準備してください。
▼余興の種類と内容
余興と一口に言ってもその内容は様々で、種類も多いです。
- 楽器演奏
- ムービー上映
- 歌唱
- ダンス
- 参加型ゲーム
- クイズ大会
ざっと挙げるだけでもこれだけあります。
何を行うのかの決め方やおすすめについては後の項目で紹介しているので、参考にしてみてください。
▼余興メンバー
余興は1人で行うものから複数人で行うものまであります。
新郎新婦側で他の人にも頼むのか、メンバー集めも行うのかは確認ポイントです。
何人まで参加できるのかは披露宴会場の広さによりますので、新郎新婦か式場プランナーに確認してください。
一緒にやる人が決まったら新郎新婦に伝えましょう。
▼持ち時間
余興で一番大事なことは持ち時間内で終わらせることです。
余興に何分使えるのか確認しましょう。
時間内で完了しないと後の演出や歓談時間に影響します。
余興は伸びるものなので結婚式場側でも余裕は持たせますが、その分のしわ寄せは歓談時間や別の演出へ。
スピーチなど演出をたくさん詰め込む新郎新婦の場合は演出を1つカットすることにもなりかねません。
時間内で終わらせられるかどうかも判断基準に余興を選んでください。
3.事前打ち合わせを行う
余興が決まると打ち合わせが始まります。
余興の内容と必要な備品などをプランナーとすり合わせる作業です。
サプライズでなければ新郎新婦とプランナーで行うこともあります。
余興について主に以下をプランナーを打ち合わせるため、あらかじめ決まっているとスムーズです。
- 内容
- 流れ
- 所要時間
- 必要なスペース
- 着替えが必要なのかどうか
- 余興者の連絡先
複数人いる場合は全員の名前と代表者の連絡先 - 司会者からのアナウンスが必要なのか
必要な場合はどんな内容か - BGM は必要なのか
- 音楽の操作は誰がやるのか
式場、会場でできる操作なのか - 持ち込み予定のアイテムは何か
ある場合は荷物の搬入方法や日時、保管方法等 - リハーサルの有無
- 式場、会場で用意するものは何か
- 映像を流す予定はあるか
- 映像が流れるかどうかの事前確認は行えるのか
- マイクは何本使うのか
- 式場、会場に対して注意してほしい点があるか
上記の基本的な内容を打ち合わせで情報共有します。
その後は余興内容に合わせて都度確認が入るでしょう。
余興の決め方と内容のアイデア例
余興をすることが決まったら次に考えるのは何をするかですね。
何か披露したい特技があるのであればそれを披露してもいいですし、ムービーを作成して上映するのもよいでしょう。
新郎新婦のパーティーを盛り上げる、というポイントさえ外さなければなんでもよいのです。
以下にいくつか余興のアイデアと注意点を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
余興を決める際の注意点
余興を決める時には以下のポイントに注意しながら決めてください。
- 結婚式に相応しい演出かチェックする
- 長引かないようにする
- ゲスト層を考慮する
- 新郎新婦の許可を得る
- 結婚式場の許可を得る
- 準備が間に合うのかどうか
新郎新婦の一生に一度の日を成功させるために、相応しい余興で華を添えましょう。
1.結婚式に相応しい演出かチェックする
結婚式に相応しくないのは、下ネタや身内ネタ、暴露話系の余興です。
新郎新婦が嫌がる内容は論外のこと、ゲストが不快に思う内容もNG。
結婚式に出席している全員が楽しめる内容を心がけましょう。
2.長引かないようにする
結婚式は分単位で進行します。
余興に割り当てられた時間を大幅にオーバーすることのないように注意しましょう。
ダンスや演奏などその場で披露する系の余興は長引きやすいので特に注意です。
3.ゲスト層を考慮する
両親や恩師・先生もいるなかで行う余興と、友人だけの結婚式で行う余興では雰囲気が異なります。
一部の人には大ウケなネタを披露し新郎新婦を笑わせたところで、大多数が白けてしまっては結婚式の余興としては失敗と言わざるを得ません。
参加ゲスト層に沿っていない余興ではないかチェックしましょう。
4.新郎新婦の許可を得る
新郎新婦との綿密な連携が余興のクオリティを上げるコツの一つです。
サプライズでない場合は、逐一相談するくらいの頻度でもかまいません。
どんな内容で行う予定なのか、知りたいけれど聞きすぎるのもよくないと考える方も多いです。
余興者側から連絡してあげると安心感に繋がります。
5.結婚式場の許可を得る
サプライズ余興の場合はプランナーと連携を取ります。
また、結婚式場の設備が必要な場合も連携が必要です。
新郎新婦とプランナーで打ち合わせを行う場合は、必要な情報を全て新郎新婦に伝えるようにしましょう。
6.準備が間に合うのかどうか
当日までに必要な準備が全て終わるのかどうかも大事なポイント。
細かなクオリティよりも全体的な完成度の方が重視されることもあります。
ギリギリではなく余裕を持って間に合うのかどうかも考慮しましょう。
フォーマルな結婚式におすすめの定番余興
家族や上司もいる披露宴などお堅い雰囲気のパーティーで余興をする場合は、落ち着いた余興が求められます。
フラッシュモブやダンス披露は控えたほうがよいでしょう
- ビデオレター・ムービー放映
- 楽器演奏・歌唱・音楽関係
1.ビデオレター・ムービー放映
ビデオレターやムービーはスマホでも気軽に動画編集できることもありおすすめの余興です。
事前準備は大変ですが、当日人前に立たなくても成立する余興ですので注目されたくない人にもおすすめ。
新郎新婦様の馴れ初め再現なども盛り上がります。
また、ビデオレターは当日参加が難しい人からメッセージをもらえますので、新郎新婦を感動させるポイント。
いつまでに納品するのかや、音楽の著作権を気に掛けながら作成できる人はぜひ挑戦してみてください。
2.楽器演奏・歌唱・音楽関係
楽器や歌唱など特技を活かした余興も人気です。
音を出してもいいのか、楽器の搬入方法などについてはよく打ち合わせましょう。
音楽については曲調や歌詞に気を配り、関係者にスキャンダルがなかったかまで気に掛けるほうが安全です。
歌う場合は替え歌もできるので、歌詞が気になる場合は変えるのもOK。
結婚式に相応しい音源を選ぶのがマナーです。
カジュアルな結婚式におすすめの余興
二次会や親族のいないカジュアルな披露宴で余興をする場合は、落ち着いたものより動きがあって活気のある余興がおすすめ。
カジュアルな雰囲気の分選択肢も広いので、面白い余興も行えるでしょう。
- 鉄板のダンス披露
- クイズ・参加型ゲーム
- ギャグ・漫才・モノマネ披露
1.鉄板のダンス披露
新郎新婦の友人によるダンス披露も鉄板の余興。
実際に担当した結婚式で女装した男性ゲストと新郎様によるダンス披露がありましたが、とても盛り上がっていました。
新婦様へはサプライズの余興でしたので、照れながらも全力な新郎様の姿をよく覚えています。
2.クイズ・参加型ゲーム
新郎新婦クイズや参加型で楽しめるゲームも人気です。
ルールの把握が簡単で、全員で参加できるものがおすすめ。
新郎新婦クイズなら新郎新婦のことも知ってもらいながら楽しめます。
ユニークなお題で盛り上がりましょう。
詳しくは以下の記事でも解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/3221/
3.ギャグ・漫才・モノマネ披露
笑いには自信がある、ということであれば漫才やモノマネの披露も選択肢の1つです。
最近の人気のお笑い芸人のネタや自作ギャグを披露したゲストもいました。
注意点はスベることもあるという点です。
特に自作ギャグは挽回も難しいので、モノマネや一部改変した漫才をおすすめします。
サプライズでやりたいおすすめの余興
余興はサプライズで考えている方もいるでしょう。
当日になるまで何が起こるのか分からないわくわくとドキドキを新郎新婦にプレゼントできます。
おすすめの余興を3つ紹介するので参考にしてみてください。
- フラッシュモブ
- 手品披露
- 新郎新婦の取扱説明書
1.フラッシュモブ
流行りの曲などに合わせて、突然たくさんの人が踊り出すフラッシュモブ。
ゲストだけでなく、式場スタッフも巻き込んだ演出が可能な結婚式場もあります。
定番の恋ダンスやコスプレなど、盛り上がり方も多種多様です。
2.手品披露
エンターテイナーとして結婚式を盛り上げたいときには手品がおすすめです。
大きく動く、派手な手品ほど盛り上がります。
コスプレや寸劇と合わせて披露しても面白そうです。
3.新郎新婦の取扱説明書
西野カナの曲にもありますが、新婦の取扱説明書はもはや定番の余興です。
演出方法は様々で、商品のお届け風に演出したりムービーにまとめたりといった方法があります。
ユーモアたっぷりの言葉で新郎への要望を盛り込むことができるので、新婦友人から余興する場合は検討してみてはいかがでしょうか。
結婚式当日の動きと盛り上がるコツ
いよいよ迎えたパーティー当日についても触れておきます。
打ち合わせの中で何時頃から余興スタートという情報は共有されますので、その時間を忘れないように気を付けてください。
余興をするとなるとゲスト側の立場にだけ立つわけではなくなります。
結婚式を作り上げる側の一人になったのだと考えて楽しんでください。
当日の流れ
当日は余興の時間以外は一般のゲストとして過ごします。
時間が近づいてきたら余興の準備に入りましょう。
当日にリハーサルを行う場合は時間厳守で会場入りしてください。
▼リハーサルについて
披露宴の広さを見ておくなど、当日にリハーサルの時間が取れることもあります。
希望する場合は事前にスケジュールしましょう。
遅れてしまうとリハーサルができなくなってしまうこともあるので、遅れないようにしてください。
▼余興準備について
余興の時間が近づいてきたら、準備に入ります。
ただ、当日時間通りにスケジュールが進むことはまれです。
大幅に遅れることは少ないですが、5分~10分くらい押して進行することはよくあります。
余興のタイミングになった際に何か合図があるのかどうかも確認しておきましょう。
新郎新婦様はゲストのおもてなしで忙しく余興者にまでかまう暇がないことがほとんどです。
自分からスタッフへ声をかける等の動きをしたほうがスムーズな場合も大いにありえます。
余興で感動してもらうコツ
「大事な結婚式を盛り上げたい」このやる気が何より大事です。
仕事をしながら準備をすることになると思いますが、最後まで全力で取り組んでください。
一生に一度の晴れ舞台に立つことになりますので、一切の妥協はいりません。
何ができるかではなく、この気持ちをもって取り組むのかどうかが重要です。
まとめ:結婚式の余興をお願いされたら思い切り楽しもう
以上結婚式の余興について事前の準備から当日の流れまでをご紹介しました。
余興をすることになったらまず大切なのは「盛り上がる結婚式にする」という気持ちです。
特別大掛かりな仕掛けはいらないので、綿密に連携を取って成功に導きましょう。
それから準備にかけられる手間とパーティーの雰囲気、NGをチェックして、準備に入っていきます。
当日何かしらのトラブルはつきものですが、それをいかに防ぎやり過ごすかは事前の連携にかかっているのです。
是非この記事を参考にお礼をたくさん言われるような余興を作り上げてみてくださいね!