二次会の開催を決めたはいいけれど、会場はどう選べばいいか分からないという幹事様は少なくありません。
二次会幹事の経験や飲み会幹事の経験があれば進めやすいですが、そんな経験はない人がほとんどです。
「会場選びってどうすればいいの?」
「二次会の会場をチェックするときのポイントは?」
「楽に見つける方法はないの?」
本記事では会場の選び方を、二次会プロデュース経験もある元ウエディングプランナーが解説します。
雰囲気や人数、予算という基本的な観点以外にも、二次会をするのであれば気にしたいチェックポイントは多いです。
当日になってみて初めて気づく、先に確認しておけばよかったと思われがちなポイントを厳選したので、理想の店舗探しの参考にしてみてください。
会場探し前に決めておくこと
二次会といってもそのバリエーションは多岐に渡ります。
飲み会風から友人向けのフォーマルパーティーまでいろいろです。
カジュアルな二次会もフォーマルな二次会も、会場選びがとても重要なポイントとなります。
二次会の開催が決まったら、早めに場所を探し始めてください。
のんびりしていると挙式披露宴の準備に翻弄され、アフターパーティーなんて考えられなくなります。
二次会の会場を選ぶ際は、事前に以下の5つを決めておくとスムーズです。
それぞれ見ていきましょう。
1.二次会の日時
日にちはもちろん結婚式を行う日ですが、見落としがちなのが時間です。
披露宴のお開き時間から1.5時間後~2時間後に二次会を開宴するのがおすすめ。
確実なのは結婚式場のプランナーさんに確認することです。
開宴は新郎新婦様が店舗に到着する時間、入場する時間のことを指します。
飲み会風にするのであればもう少し間隔は短くてもいいかもしれません。
ただ、当日ハプニングが起こり時間に間に合わないということはよくあったので、余裕を持たせるのがおすすめです。
二次会の開宴時間について、詳しく解説した記事もあるので、併せて参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/8966/
2.二次会の参加人数
参加人数の目途が立っていないと会場選びは苦労します。
貸切で考えている場合はだいたい40名くらいからが貸切可能の目安です。
もちろん小さい店舗であればもっと少ない人数で貸し切れますが、ウエディングパーティーらしさは薄れやすくなってしまいます。
少なめに見積もってもいいので、人数を大まかに決めてから場所を探してください。
披露宴に参加した人はそのまま二次会にも参加することが多いので、披露宴に参加する友人の数を目安にするとよいでしょう。
3.二次会の開催エリア
基本的に結婚式場の最寄り駅エリアで探せば大丈夫です。
ただ、最寄り駅が大きい駅でない場合は注意してください。
小さい駅が最寄り駅の場合、周りに飲食店がない・少ないパターンが多く、会場選びが難航しやすいです。
2,3駅くらいの移動は苦に感じないゲストがほとんどですから、近くに大きい駅があるのであればそこまで移動することも視野に入れて探してみてください。
周辺にカフェやショップがあると、ゲストは待ち時間にリラックスしたりショッピングを楽しむこともできます。
4.二次会の予算
予算についても決めておかないと会場選びはできません。
だいたい一人あたりの飲食代は4,000円~5,000円くらいのところが多いですから、それに人数をかけた金額を目安に考えてみてください。
会場には最低保証金額などのハードルがあるため、それを超えられるかどうかが一つの判断ポイントとなります。
5.希望する雰囲気
意外と重要なのが、希望する雰囲気を考えておくことです。
細部までこだわる必要はないのですが、ざっくりカジュアルなのかフォーマルなのかだけでも決めてから探し始めてください。
居酒屋で話せればいいのか、景色のいいところで二次会がしたいのかで選ぶ会場は変わって来ます。
新郎新婦とは別に幹事がいて、幹事が会場を選ぶ場合は希望する雰囲気にすれ違いがないようすり合わせを行いましょう。
二次会会場の選び方
事前準備が済んだらいよいよ店舗を探していきます。
「(最寄り駅名) 結婚式二次会」で検索するのが一番早いです。
二次会に使える会場のまとめサイトなどもあるので、どんどん活用してみてください。
以下のチェック項目も参考に、雰囲気や人数、予算の合う会場を3~5つくらいピックアップして問い合わせます。
問い合わせ方法については後の項目で解説しているので、併せて参考にしてみてくださいね。
1.立地・アクセス
二次会の会場は結婚式場の近くから選びましょう。
ゲストの移動の手間を減らし、新郎新婦の移動の手間も減らすためです。
結婚式場の最寄り駅、もしくはその最寄り駅から3駅以内を目安に選ぶのがおすすめ。
さらに、駅から会場までのアクセスもチェックしましょう。
特に女性はヒールを履いているので、徒歩5分以内の好アクセスが理想です。
2.外観・内観の雰囲気
会場の外観や内観の雰囲気は、二次会全体の印象を大きく左右します。
おしゃれで洗練された外観であれば、二次会への期待感を高めゲストの気分も盛り上がるでしょう。
内観についても、二次会のテーマや好きなテイストに合ったデザインを選ぶことが大切です。
たとえば、モダンな雰囲気が好みならスタイリッシュな内装を、リラックスしたアットホームな雰囲気が好みなら、明るい色合いや温かみのある内装を選ぶと良いでしょう。
さらに、ゲストと距離が近い二次会にしたい場合は、地下の会場も検討すると良いかもしれません。
地下の会場は、プライベート感が強く、ゲスト同士の距離も近く感じられるため、一層親密な雰囲気を作り出せます。
3.会場の設備
会場の設備状況も、快適な結婚式二次会を実現するためには必要なチェック項目です。
以下のポイントを押さえることで、すべてのゲストが快適に過ごせる環境に近づけることができます。
- 受付、クローク、荷物置きスペース
- 音響、マイク
- 映像機器
- お手洗いの数、綺麗さ
▼受付、クローク、荷物置きスペース
ゲストが安心して荷物を預けられ、スムーズに受付するためには十分な広さがあるかが重要なポイントです。
余分なスペースがないと会場全体が狭く感じられ、交流がしにくくなります。
また、クロークがしっかりと設けられていることでゲストは安心して荷物を預けることができ、二次会を楽しめるでしょう。
荷物置き場がない場合、ゲストは椅子に荷物を置くことになりますが、この際にテーブルのスペースが広いかどうかもチェックポイントとなります。
受付スペースがなく受付を屋外で行う場合、風で会費が飛ばされるなどのリスクがあり、おすすめできません。
そのため、可能な限り屋内に受付を設置することがおすすめ。
なるべくスペースを確保できそうな会場を選びましょう。
▼音響、マイク
マイクの数や音の聞こえやすさは、司会進行や余興を円滑に行うために必須の項目です。
マイクは使えるのかどうか、何本あるのか、有線タイプか無線タイプかを確認します。
マイクは司会者用と新郎新婦様用、予備にもう1本の合計3本あると安心です。
もし、有線か無線かを選べるのであれば、有線のマイクをおすすめします。
確実性があり、混線の心配がありません。
結婚式の司会者から聞いたのですが、過去に会場の無線マイクと選挙カーのマイクの周波数が同じで混線してしまったというトラブルがあったそうです。
滅多にあることではないですが、選べるのであれば有線マイクの使用がおすすめです。
ただ、動きの多い二次会の場合は機動性を優先して無線マイクがよいでしょう。
音響について、好きな音楽を流すことができるのか、何を用意すればいいのかが分かると安心です。
スピーカーの音質などもできればチェックしたいところですが、よほどひどくなければ気にする必要はありません。
▼映像機器
結婚式の二次会では、映像を利用した演出が多いです。
特にプロフィールムービーやエンドロールの放映に人気があります。
ムービーを流したい場合は映像機器が充実している会場を選びましょう。
プロジェクターやスクリーンが設置されていること、そして接続用の端子が揃っているかを確かめる必要があります。
また、事前に映像機器の動作確認ができるかどうかも重要です。
万が一当日に不具合が発生すると、せっかくの演出が台無しになってしまいます。
事前にしっかりとリハーサルをしておけば安心です。
▼お手洗いの数、綺麗さ
できれば確認したいのが、お手洗いの数と綺麗さです。
特に人数が多くなってくると混雑しがちなので、大人数の場合は数が十分にあるかも確認しましょう。
そして、汚れていないかも見落としがちですが大事なポイントです。
お手洗いが汚れているとせっかくの気分も台無しになってしまいます。
4.収容できる最大人数
結婚式の二次会では、予想される参加人数と会場の最大収容人数をよく見比べましょう。
参加人数を最大収容人数の8割程度に収めると、会場が狭く感じることも寂しく感じることもなく、ちょうど良い広さになります。
最大収容人数の9割まで達すると、ゲストの身動きが取りにくいほどの狭さになることが多いです。
会場側は広く見せるために多めの人数を設定している場合が多いので、実際には少なめの人数で想定しておくのがおすすめ。
席配置や通路の確保も配慮したいため、多くのゲストが快適に過すには広めの会場選びが鍵となります。
5.喫煙可否
会場内、または近くに喫煙可能な場所があるかどうかもチェックしましょう。
もともと会場内での喫煙が可能であっても、非喫煙者に配慮して幹事側で場内禁煙にするパターンが多かったです。
その場合の喫煙場所も会場選びに必要な要素の1つになります。
6.料理・ドリンク
飲食代の相場は4,000円~5,000円です。
飲食代が上がれば内容は豪華になりますし、下がれば軽食中心になります。
料理のコースを決めるときは、披露宴からの参加率を気にしながら決めてください。
披露宴ではコース料理が出されるので、披露宴からの参加率が高いのであれば、二次会は軽食中心で問題ありません。
ゲストが二次会に求めるのは、久しぶりにあった友人との時間および新郎新婦との時間です。
そのため、食事内容ではなく、ドリンク内容を充実させることをおすすめします。
食事内容を軽くして、その分ドリンク内容のグレードアップができないか、と店舗側に交渉することも1つの手です。
7.着席か半立食か
会場のスタイルによって、着席形式か半立食形式かを選ぶこともできます。
着席スタイルは、じっくりと食事を楽しむことができ、リラックスして過ごせるスタイル。
一方で半立食スタイルは、自由に動き回れてゲスト同士の交流が生まれやすいスタイルです。
半立食スタイルでは多くのゲストを収容できるため、費用を抑えられる傾向にあります。
特に都市圏では、会場のスペースが限られているため、半立食スタイルになることが多いです。
それぞれのメリットを考慮し、ゲストの好みや雰囲気に合わせて適切な形式を選びましょう。
8.貸切時間
本当にあっという間に時間は過ぎてしまいますので、2時間は二次会の時間としてほしいところ。
貸切の場合、全体で3.5時間あるといい感じです。
準備30分、受付30分、パーティー時間2時間、後片付け30分という内訳になります。
この場合の開宴時間は、準備と受付が済んだ状態である、貸切開始時刻から1時間後です。
会場への問い合わせについて
気になる会場を絞り込めたら、いよいよ問い合わせです。
ウェブサイトなどにアクセスして基本情報やプラン内容を確認し、メールや問い合わせフォーム、電話で問い合わせます。
おすすめは電話です。
会場に問い合わせる際は以下も参考にしてみてくださいね。
会場への問い合わせ方
第一希望の店舗から問い合わせしていきます。
結婚式二次会の開催会場を探していること、空きや料金について知りたいことを伝えましょう。
担当の人が出たら、日時とだいたいの人数を伝え空きがあるかの確認をしてもらいます。
空きがあったら料金とその他確認したいことを聞いてください。
ムービーを流すことが決まっていたら、この時点で放映が可能かどうかを確認するといいです。
何か交渉事をするのもこのタイミングになります。
少し長い問い合わせになりますので、お昼時は避けて問い合わせができるとベターです。
確認、交渉が終わったら、下見の予約や仮予約に移ります。
料金の確認方法
特に料金については、隠れコストや追加料金がないかどうかを確認するために、具体的な質問をすることが大切です。
実際に会場に問い合わせてみると、後から料金がかかることを付け加えられトラブルになったことも。
以下の項目は特に念入りに確認しておきたいポイントです。
- 料金体系
- 最低保証料金
- キャンセル・追加について
▼料金体系
基本的には、会場を貸切にするために最低保証料金を超えることが必要です。
この最低保証料金は人数で設定されている場合もありますが、ほとんどの場合は飲食代×参加人数で算出されます。
つまり高いコースを選ぶことで少ない参加人数でも貸切が可能ということです。
また、機材料などが別途で設定されていることもあり、最低保証料金に影響するのかどうかもチェックしましょう。
▼最低保証料金
最低保証料金とは会場を貸し切るために最低限必要になる料金のこと。
首都圏で40名程度の規模感だと22万円前後が相場です。
最低保証料金・人数は時期によって変動することも多いので、直接問い合わせてください。
ネットに載っている情報は最安値であり、あくまでも参考価格であるという視点を持っておいた方がいいです。
送迎会シーズンの3月、4月や忘年会・新年会シーズンの12月、1月は需要の高まりと共に最低保証料金も上がります。
▼キャンセル・追加について
二次会では当日の欠席、出席はよくあることです。
予約人数よりも参加人数が少なくなってしまった場合の支払い方法や人数が増加したときの料金についてよく確認しておきましょう。
人数が増えそうな場合は、何人までなら増えても大丈夫なのかも確認すると安心です。
代行会社で会場探しもアリ
「幹事って大変だな」「会場選びの自信なくなってきた」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
けれど二次会を諦めたくない、そんな方は幹事代行業者の利用がおすすめです。
二次会の準備をプロに丸投げでお任せでき、会場選びだけでなく当日の進行もお任せできます。
おすすめは業界最大手の2次会くんです。
話を聞きに行くだけでもおすすめ会場を知れるので、ひとまずオンラインでも相談会に参加してみてはいかがでしょうか。
まとめ:二次会の会場も下見ばっちりで決めよう
二次会会場の選び方について紹介しました。
二次会とはいえ結婚式のアフターパーティーですから、失敗したくありませんよね。
入念な準備が成功のカギとなりますので、最後の最後まで気を抜かずに準備をしていきましょう。
雰囲気や人数、予算が合うかで会場を選び、チェックポイントを参考にさらに絞り込んでもらえれば幸いです。
本記事を参考に理想の店舗が見つかることを祈っています。