定番の演出より面白くて楽しい演出がしたい! そう考える新郎新婦も増えています。
「定番の演出は見飽きたけど、代わりのいいアイデアも思いつかない」
「簡単に取り入れられる演出のアイデアが知りたい」
「ケーキ入刀で人気のアレンジって?」
本記事ではケーキ入刀・ファーストバイトにまつわる演出のアイデアを元ウエディングプランナーが紹介していきます。
定番ではない、人と被らない方法を探していたり、アレンジを加えたセレモニーがしたい新郎新婦様はぜひ最後まで目を通してみてください。
他の追随を許さない独自路線で行きたい新郎新婦様にも、小さな一工夫でいい新郎新婦様にも嬉しいアイデアを紹介しています。
そもそもケーキ入刀とは
まずは、そもそもどんなセレモニーなのかをご紹介します。
行う意味を知った上でアレンジを加えれば、アレンジ後にも意味を持たせやすくなるでしょう。
ケーキ入刀に込められた意味
ケーキ入刀はファーストバイトとともに「新郎新婦の初めての共同作業」として行われる、結婚式では定番の演出です。
これからは2人で苦楽を共にするという宣言や、ゲストへの幸せのおすそ分けという意味を込めて行います。
1つのナイフを新郎新婦で持ち入刀する様子は、絶好のシャッターチャンスでもありゲストも盛り上がる一幕です。
一緒に行うファーストバイトにも「食べるものに困らせません」「美味しいご飯を作ります」という意味が込められています。
一連してこれから2人で生きていくという宣言のセレモニーなのです。
ケーキ入刀の演出を変えてもいい
ケーキ入刀について、定番のスクエアケーキ以外にもオリジナルケーキやケーキ以外のものへの入刀をすることも増えてきました。
自分達らしい結婚式をしたいと考える新郎新婦様が増えたからでしょう。
今ではめっきり見かけなくなり、代わりに生ケーキが主流になりましたね。
生クリームで覆われた白いケーキも俄然人気は強いですが、あえてスポンジを露出させたネイキッドケーキもじわじわと人気を博しています。
着飾らない、自然体でありながらもおしゃれな結婚式というコンセプトにネイキッドケーキはぴったりです。
とにかく派手に結婚式をあげるという時代は終わり、自分たちらしさやゲストファーストな結婚式にするのが最近の風潮です。
そんな中で共同作業のセレモニーも多様性がみられるようになってきました。
一生に一度の日なのですから、「あまり定番から離れすぎるのは……」なんて考えずに思いきりこだわってみてください。
冒険しすぎたくない方へは、取り掛かりやすく失敗もほとんどない、ケーキの装飾にこだわることをおすすめします。
定番じゃないケーキ入刀の演出アイデア
まずは面白いケーキ入刀の演出アイデアについて紹介していきます。
ケーキ入刀の演出でオリジナリティを出す一番簡単な方法が入刀するウエディングケーキを変えることです。
ケーキをオリジナルデザインにしたり、ケーキ以外に入刀することがおすすめ。
演出の流れは変わらないので、結婚式場側としても対応してもらいやすいですよ。
1.オリジナルケーキに入刀する
ケーキ入刀を自分たちらしくするにあたって、まず簡単なのがオリジナルケーキを使用することです。
式場がオリジナルケーキに対応しているか確認してみましょう。
イメージカラーの指定だけでも十分オリジナリティが出せます。
結婚式のコンセプトに合ったウエディングケーキにすれば一体感も生まれ、より盛り上がることでしょう。
いざオリジナルケーキにしてみようとはいっても、いきなり考え出すのは難しいのでいくつかオリジナルケーキのアイデアを載せました。
それらを参考に予算とも相談しながらウエディングケーキをどうするか決めてもらえたら嬉しいです。
すでに予算がギリギリでこれ以上はお金をかけられない新郎新婦様向けに、コストのあまりかからないケーキのアレンジ方法も紹介しています。
オリジナルケーキのアイデアとして以下参考にしてみてください。
- イメージカラーを指定する
- ケーキ装飾にこだわる
- 思い出のワンシーンを再現する
- 共通の趣味を表現する
- 写真を使用する
- ケーキ台を装飾する
- ケーキトッパーを使用する
▼イメージカラーを指定する
色みを指定するだけでも、一気にお二人らしいウエディングケーキになります。
お色直し後のドレスカラーと合わせてみても面白いでしょう。
白いウエディングケーキが定番なので、代わりに色を添えるだけで印象がだいぶ変わります。
色を統一した結婚式にする予定であれば、その色のケーキにすれば会場の一体感をより強めることができます。
鮮やかな色合いにすれば装飾などがなくても映えますし、落ち着いた色合いは上品さを醸し出すでしょう。
また、会場のイメージと揃えても可愛らしいです。
▼ケーキ装飾にこだわる
生クリームケーキにフルーツをデコレーションしたものが定番ですが、フルーツの配置や生クリームの絞り方だけ指定してもオリジナリティがでます。
ケーキの型にこだわらずに他とは違う見せ方ができるのでおすすめです。
シンプルな2段、3段のケーキに流れ落ちるようなフルーツのデコレーションがよくオーダーされていました。
カスタムすればするほど他にはないデザインに仕上がっていきます。
予算と相談しながらオリジナルのケーキを作り上げてみてください。
▼思い出のワンシーンを再現する
ケーキで思い出のシーンを再現すると、それだけでもインパクトの大きいセレモニーになるでしょう。
例えば、プロポーズの場所を再現したケーキや出会った場所にちなんだケーキ等です。
1から作り上げることになるので、手間とコストはかかりますが、唯一無二のケーキになること間違いなしです。
ゲストにエピソードも併せて紹介でき、お二人のことをより知ってもらえるセレモニーにできます。
難しければ、海をイメージして青と波模様のケーキ、といった具合にワンバウンドさせたモチーフケーキでも十分です。
▼共通の趣味を表現する
共通の趣味があるのであれば、それをケーキで表現してみるのはいかがでしょうか。
世界で1つだけのウエディングケーキが完成します。
ケーキ飾りのマジパンや飴細工も駆使して芸術的なケーキを追及してもいいですし、ケーキの周りの装飾や演出を工夫しても面白いです。
ディズニー好きなお二人なら、一番好きなアトラクションのライドだったり、パレードのフロートをモチーフにしてもいいですね。
過去にプールを再現した新郎新婦もいらっしゃいました。
水の部分がゼリーになっていて、本物の水のように揺れる様がゲストからも好評だったことをよく覚えています。
▼写真を使用する
お手軽なアレンジとして、写真を使用するという手もあります。
食用に印刷された写真をケーキにセットすれば、あっという間に新郎新婦だけのケーキの完成です。
カメラフィルムやカメラをイメージした装飾にすれば写真だけ浮いてしまうということもなくなります。
注意点は、ただケーキに写真を乗せただけにしないことです。
額縁イメージのケーキにしたり、写真をケーキの周りに飾ることをおすすめします。
▼ケーキ台を装飾する
ケーキには手を加えず、代わりに周りの装飾にこだわることも方法の1つです。
装花をオプションでつけてもいいですが、コンセプトに合ったアイテムの設置をおすすめします。
持ち込みが可能かどうか、料金が別途でかかるかどうかは事前に確認しましょう。
アルファベットの置物を前に出すだけでも印象が変わりますし、安価で手に入るものも多いです。
また、ぬいぐるみなどが置かれていると目も引きますし、豪華な印象をゲストへ与えることができます。
ウエディングアイテムに力を入れたい新郎新婦は、以下の記事も参考にケーキ台への装飾にも目を向けてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/3723/
▼ケーキトッパーを使用する
ケーキトッパーとはケーキの上に飾るアイテムのことで、フィギュアやガーランドなどがあります。
種類は文字だけのものや、シルエットをかたどったものなど様々です。
素材もいろいろあるので、イメージに合わせて選んでみてください。
これも簡単にオリジナルのケーキに変身させることができるアイテムなので、おすすめです。
チョコレートやアイシングクッキーでトッパーを作ってもらっていた新郎新婦様もいらっしゃいました。
ケーキトッパーで華やかさをプラスしてみてはいかがでしょうか。
2.ケーキ以外に入刀する
もっとオリジナリティがほしい、という新郎新婦様はいっそウエディングケーキを用意せず代わりに別のものに入刀するというのはどうでしょうか。
ケーキに入刀しない、新しいセレモニーを代わりに行う方もいらっしゃいます。
これはもうお二人のアイデア次第でなんでもアリです。
▼ウエディングケーキに代わるアイデア例
- おにぎり
- お肉
- 鯛の塩釜
- クロカンブッシュ
- マカロンタワー
- 巨大プリン
- ドーナツ
- スイカ
- チーズ
- オムライス
好きな食べ物の巨大化を誰しも一度は夢見ますが、結婚式でその夢を叶えてみてはいかがでしょうか。
ケーキ入刀だからといって甘いものやスイーツだけにこだわる必要はありません。
生クリームやフルーツが苦手な人も少なくないので、思い切ってご飯系に舵をきっても思い出に残るパーティーになります。
▼巨大おにぎりにしゃもじで入刀
和装をしている場合におすすめなのが、巨大なおにぎりに入刀するおにぎりセレモニーです。
入刀はナイフではなくしゃもじを使えば雰囲気もばっちり。
おにぎり以外にちらし寿司などもおすすめです。
▼お肉に入刀
お肉好きならお肉で作ったタワーに入刀もOK。
▼用意するお肉の例
- ケバブ
- 生ハム
- マンガ肉
お酒好きのゲストが多いなら、つまみになりそうなものに入刀もおすすめです。
▼鯛の塩釜開き
こちらも和婚におすすめのケーキ入刀に代わる演出です。
大きな鯛の塩釜に木づちを振り下ろして割ります。
メニューに鯛の塩釜を組み込んで幸せをお裾分けしましょう。
ケーキ入刀に代わる面白い演出
ここからはケーキ入刀の代わりになる演出について紹介していきます。
ウエディングケーキを使う演出からウエディングケーキ、ナイフを使わない演出まで紹介するので参考にしてみてください。
1.カラードリップケーキ
ウエディングケーキを使うケーキ入刀の代わりになる演出として、カラードリップケーキが挙げられます。
カラードリップケーキとは、ケーキにシロップやソースをかけてケーキを完成させるセレモニーです。
写真よりも動画映えする共同作業になるでしょう。
ウエディングケーキの見た目も変わるので、見ていて楽しい演出です。
2.お酒を使った演出
お酒好きな新郎新婦におすすめしたい、お酒をつかった演出を紹介します。
ケーキではなくお酒を振る舞いましょう。
- シャンパンタワー
- 果実酒づくり(サングリアラウンド)
- 鏡開き
▼シャンパンタワー
縁がなければ一生見る機会もないシャンパンタワーも結婚式なら叶います。
鮮やかな色合いのカクテルなど、注ぐお酒にもこだわってみてはいかがでしょうか。
ただ、シャンパンタワーに対応している結婚式場は多くないので、業者に依頼することになる可能性が高いです。
持ち込み料などが発生しますので、やりたい場合はプランナーとよく相談してください。
▼果実酒づくり(サングリアラウンド)
果実酒づくりも人気のある演出です。
お二人でお好きなフルーツを入れて封をするセレモニーとなっています。
完成する頃に家に遊びに来てください、という意味で行う場合が多いです。
お色直し後のテーブルラウンド演出として、サングリアラウンドもおすすめ。
ゲストに好きなフルーツを選んで入れてもらう演出です。
ビールサーバーを背負うのも定番なので、結婚式の雰囲気に合わせて選んでみてください。
▼鏡開き
和婚におすすめのお酒を使った演出が鏡開きです。
お酒の入った樽を二人で割りましょう。
そのまま乾杯に移っても面白いですね。
3.食べ物以外の演出
2人で苦楽を共にする、新しく1つになるという意味に着目した、ケーキ入刀とは全く違う演出もあります。
ウエディングケーキは出てこないので、ゲストからも新鮮に思われるでしょう。
- サンドセレモニー
- 水合わせの儀
- 植樹の儀
▼サンドセレモニー
器に砂を注ぎ入れるセレモニーです。
一度混ざった砂は分けられないため、生涯を通じて一緒にいることを宣言できます。
ゲストにも砂を注いでもらう参加型としてのサンドセレモニーも人気です。
▼水合わせの儀
和婚で人気の演出であり、両家の実家から汲んできた水を1つの器に注ぎ入れるセレモニーです。
2つの家が1つになったことを象徴します。
▼植樹の儀
オリーブの木などを植えるセレモニーです。
木と一緒に過ごしていくことができるので、結婚式後も長く余韻に浸れるセレモニー。
スコップ1掬い分ずつゲストにも土をかけてもらう参加型も人気です。
ファーストバイトの面白い演出
ケーキ入刀ではなく、ファーストバイトに工夫を凝らすことも手の1つです。
ファーストバイトについての記事もあるので、併せて参照してみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/3362/
特大スプーンでファーストバイト
使用するスプーンを工夫するのが定番です。
新郎から新婦へのスプーンは普通サイズなのに、新婦から新郎へ食べさせる際は特大スプーンが出てくる、というシーンを見たことがある人も多いでしょう。
結婚式場で用意がある場合も多いので、取り入れやすいアイデアです。
ファーストバイトの方法を工夫する
ファーストバイトは新郎新婦だけで行うものではありません。
他の人が行ってもいいのです。
以下も参考に新郎新婦以外の人をファーストバイトに巻き込んでみてはいかがでしょうか。
- お手本バイト
- サンクスバイト
- ラストバイト
▼お手本バイト
お手本バイトとは、親御様や先輩夫婦をお呼びしてファーストバイトを行ってもらうものです。
あなたたちのようになりたい、という意味が込められています。
▼サンクスバイト
お世話になった人へあーんするという演出です。
二人のキューピットなどを紹介する絶好の機会。
司会者からエピソード付きで紹介してもらいましょう。
▼ラストバイト
親御様から新郎新婦へあーんする演出です。
我が子への最後の一口、という意味が込められています。
子育てへの一区切りとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ:オリジナルのセレモニーにしよう
ケーキ入刀でオリジナリティを出す方法について紹介しました。
ウエディングケーキを工夫するだけでも簡単にお二人らしいセレモニーになります。
ケーキトッパーや台装飾などコストの比較的かからない方法もあるので、予算内で賢くオリジナルセレモニーも可能です。
ファーストバイトの方法にも工夫を凝らせば、簡単にオーソドックスではない演出にできます。
本記事を参考にお二人らしさのあふれる温かなセレモニーができることを祈っています。