披露宴がお開きになったら、友人たちと肩の力を抜いて楽しみたいですよね。
しかし、二次会の幹事の経験や参加の経験がないと準備も何をしたらいいのかも分からないもの。
「二次会で幹事は何をするの?」
「二次会の流れが知りたい」
「楽しい二次会にしたい」
二次会のプロデュース、キャプテンの経験もある筆者が二次会について丸ごと解説していきます。
上記のような悩みを持っていても大丈夫です。
時系列順にやることを紹介しましたので、実際にパーティーの準備をしていると思いながら読んでみてください。
二次会の基本的な流れと幹事の仕事
二次会の基本的な流れに沿って幹事の仕事を解説していきます。
幹事の仕事は裏方がメインです。
新郎新婦によって進行プログラムは異なり細かい違いは生じますが、以下を例にみていきましょう。
幹事の仕事は、各段階で時間通りに進むように調整したり新郎新婦のサポートに入るなど、裏方の仕事がメインです。
前半の歓談が始まればもう8割がた仕事は終わったようなものなので、特に前半は気合を入れてください。
1.受付開始前の準備
当日最初の仕事は会場の準備です。
他のゲストより先に会場入りし、受付など以下の準備を進めます。
- 荷物の確認
- 会場設備の確認
- 音響の確認
- 受付の準備
- 会場の装飾
受付の開始時間まで時間が余ったら、会場の担当者とその日の流れについて最終確認ができるとより安心です。
▼荷物の確認
会場の担当者に挨拶した後、初めにやることは荷物の確認です。
当日必要なものをあらかじめ配送できる場合がほとんどなので、前日等に荷物を送っておきます。
アイテムリストを作成し、照らし合わせながら確認してください。
万が一足りないものがあれば、手配が間に合うのか、代替できないかを考えることになります。
プチギフトがある場合は、パーティー開始前にカゴを借りましょう。
二次会が始まってからだとバタバタしがちなので、先に借りておくのがおすすめです。
持参の場合も借りた場合も、この時間でセッティングまで済ませると後々楽になります。
カゴにプチギフトを入れ終わったら布などを被せ、隠しておきましょう。
お見送り場所にプチギフトを置くスペースがあるかも確認してください。
▼会場設備の確認
クロークがない会場であれば、荷物置き場のスペースも作成してください。
また、以下の設備の場所を確認しましょう。
- お手洗い
- 喫煙所
- 受付
- メインテーブル
- 景品を置ける台
- お見送り場所
お見送り場所が狭すぎると、ゲストの流れが詰まったりプチギフトを置けなかったりします。
出入り口付近に広めの場所があればそこでお見送りするようにしてください。
▼音響の確認
BGMも自分たちで流す場合は、音が流れるかの確認もしてください。
DVDの放映がある場合もこの段階で確認しましょう。
音楽にこだわりがあるのであれば、別で音楽係を立ててその人に音楽のことは任せてしまうことをおすすめします。
DVDも再生係がいる方がスムーズです。
スクリーンの上げ下げや画面ミュートの仕方など、しっかり会場スタッフに教わります。
受付が始まる前に、問題なく流れるかどうかと操作方法を確認してください。
▼受付の準備
受付には名簿や金庫などをセッティングします。
ゲームで使う配布物や先に配るプレゼントがあれば、一緒に置いておきましょう。
お金の管理についてですが、紛失してはいけないのでお釣りを金庫に入れてその場を離れることは絶対にしないでください。
現金を置いて離れなければならないのであれば、全てしまって持ち運びましょう。
見知った人ばかりだし、誰か見ているという慢心は持たずきちんと管理をお願いします。
▼会場の装飾
そして会場に装飾を行う必要があれば、それも行いましょう。
ウェルカムスペースを二次会でも作成する場合が多いです。
バルーンの設置など大掛かりになるのであれば、協力者を数人見繕います。
時間に間に合わないのが一番よくありませんので、少ないよりは多い方がいいです。
2.受付
受付開始時間になったら、受付を開きましょう。
できれば幹事ではなく別で受付係を立ててください。
会場の担当者から幹事宛に声がかかったり、新郎新婦から連絡があったり、ゲストから質問されたりするからです。
そのたびに受付の手が止まるので、スムーズな開宴ができなくなってしまいます。
受付係は、披露宴と同じく2人~4人くらいいると安心です。
受付中、幹事は何か問題がないか目を配り、司会者へ状況の共有などを行います。
開宴時間10分前になったり、ゲストが9割くらい集まったところで新郎新婦とコンタクトを取り開宴するかどうか判断を仰ぎましょう。
もし新郎新婦の到着が遅れそうであれば、司会者のトークで場を繋げたりすることになります。
司会者との情報共有も忘れずに行ってください。
3.開宴、歓談
お二人が到着したら入場です。
受付を閉めて、入場の準備に移ります。
入場からは乾杯の挨拶やケーキカットなど演出が続くので、流れをよく確認しておきましょう。
- 高砂まで誘導、ウェルカムスピーチ・乾杯の準備
- ケーキ入刀&ファーストバイト
- 歓談の間にやること
▼高砂まで誘導、ウェルカムスピーチ・乾杯の準備
入場の準備が整ったら、司会者のセリフに続いてドアを開け、メインテーブルまでの道を確保しましょう。
メインテーブルについたら、2人に一礼するように促せるとなおよしです。
2人から挨拶があるのであれば、メインテーブルに着いた後マイクを手渡しします。
この時新婦のブーケが邪魔になるのであれば、預かるかテーブルに置いてください。
挨拶の後は乾杯を行うのが通例です。
挨拶をする人へマイクを渡し、お二人の乾杯用のドリンクを用意します。
お二人用のドリンクは乾杯の挨拶前にセッティングできるのが理想です。
▼ケーキ入刀&ファーストバイト
ウェディングケーキがあり、ケーキ入刀&ファーストバイトを行うこともあります。
ウェルカムスピーチの後に続けて行うのがおすすめです。
特に友人司会の場合などはゲストの注目を集めるのが大変なので、集中して見てもらえるこのタイミングがベター。
準備時間中にウエディングケーキを登場させる方法やタイミングを確認しておいてください。
ナイフアテンドを会場スタッフで行ってもらえない場合は、事前にYouTube などで動きを確認しましょう。
▼歓談の間にやること
乾杯の後は歓談時間に入りますが、幹事にはやることがあります。
会費の集計です。
お酒は飲まないのがベストですが、お酒が入ってしまった後は二重で数えるのがおすすめ。
持ってきたお釣りとは分けて集計します。
会費を持っておくのが新郎新婦の場合は、どこかのタイミングで集計結果とともにお金を渡してください。
ただ、お金は二次会終了まで幹事が持っているのがおすすめです。
新郎新婦は主役なので、たくさんの人に囲まれますしお酒も飲みます。
大金を抱えている状態では楽しみにくいです。
また、後半の歓談のタイミングまでに、お見送り場所にプチギフトも設置しましょう。
4.ゲーム、余興
途中でゲームや余興を組み込んでいるのであれば、そのサポートも幹事のやることです。
ゲームの内容次第でサポート方法は変わりますので、新郎新婦と何を手伝ってほしいか事前に打ち合わせておきます。
何も手伝うことはないと思っていても、当日になってやっぱり必要だったとなるケースもたくさんありました。
幹事は新郎新婦の近くにいるようにすると、とっさに助けに出られます。
また、余興がある場合は余興参加者へのサポートも欠かせません。
他にやる人はいないので、声かけや終わった後の片付など行います。
余興は始まる前から気にかけましょう。
また、友人余興は時間が押しがちなので、早めの行動を心掛けてください。
5.謝辞、お見送り、撤退
二次会の終わりに差し掛かってきたら、新郎新婦に声掛けし謝辞に移ります。
マイクの用意も忘れずに行いましょう。
謝辞が終わったらそのまま退場となります。
- 退場
- 片付け、精算
▼退場
退場の際も通路を確保し、会場外まで連れ添って歩きます。
会場の外に出たら一旦、参加人数の報告と集まった会費を報告するのがおすすめです。
お金のやり取りの話を他のゲストに聞かれずに済みます。
プチギフトを渡す準備ができたら、ゲストを誘導しお見送り場所へ進んでもらいましょう。
司会者とも協力して、時間内に見送りが終わるように動きます。
なかなか終わらないので、30分は必要です。
会場の貸切が終了する時間とにらめっこしながら誘導することになります。
▼片付け、精算
ゲストが退場したら、片付けと精算です。
精算もやるのであれば、支払いの報告をお二人に忘れずに行いましょう。
ウェルカムグッズなどをしまい、精算と挨拶を終えたら幹事のやることは完了です。
二次会をスムーズに進行するには
二次会を成功させるためには、全体の流れを把握し、事前の準備をしっかりと行うことが大切です。
特に、幹事が中心となって各段階での役割を明確にし、全てが順調に進むように心がけましょう。
多くの二次会を担当してきた経験から言えるのは、事前の打ち合わせや確認作業が当日の左右するということです。
具体的なコツについて以下詳しく見ていきましょう。
1.時間を意識して行動する
時間を意識して行動するだけでも余裕が生まれます。
各プログラムの開始時間や終了時間を明確にし、スケジュールを幹事全員で共有しましょう。
さらに、早めに行動を始めて準備を進めることで、予期せぬトラブルを未然に防ぐこともできます。
会場の貸切時間を過ぎると延長料金が発生する可能性もあり、時間には十分な注意が必要です。
意識的に時間管理することで、スムーズに進行するでしょう。
▼二次会は2時間制がほとんど
二次会は、通常2時間で行われることが一般的です。
ほんとうにあっという間なので、時計を見ながら進行してください。
▼二次会のタイムスケジュール例
時間 | 所要時間 | 内容 |
17:30 | 30分 | 準備時間 |
18:00 | 30分 | 開始時間 |
18:30 | 20分 | 開会の挨拶・乾杯・歓談時間 |
18:50 | 40分 | ゲーム |
19:30 | 20分 | 歓談時間 |
19:50 | 10分 | ムービー上映 |
20:00 | 30分 | 謝辞・閉会の挨拶お見送り |
20:30 | 30分 | 片付け・着替え・精算 |
21:00 | 完全撤退 |
2.演出を詰め込みすぎない
二次会の進行をスムーズに行うためには、時間が限られていることを考慮して演出は控えめにしましょう。
演出は必ずしも時間通りに終わるわけではないことを念頭に置き、歓談時間を多めに取ることで時間に余裕を持たせることができます。
歓談時間は時間調整のクッションの役割を果たし、予期せぬトラブルがあっても対応可能です。
歓談多めの二次会でも盛り上がるのか心配な方は、以下の記事が参考になるでしょう。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7604/
3.幹事がパーティーを指揮する
幹事以外に二次会の進行を気にする人はいません。
幹事の一番の仕事はタイムキーパーでいることです。
理想を言えば、当人は指示だけ出して後は各協力者に任せられるというのがベスト。
幹事を任されたからには、二次会を楽しませるのが目的です。
楽しむのではなく全体の指揮を執ることに注力します。
お酒は打ち上げに取っておいてください。
▼役割分担する
幹事は1人で務まるものではありませんので、複数人で担いましょう。
それぞれに役割を持たせて分担するのがおすすめです。
何人必要なのか、誰に任せればいいのかについては以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/4063/
まとめ:ゲストと盛り上がる最高の二次会にしよう
結婚式二次会の幹事が行う当日の仕事をご紹介しました。
事前準備だけではなく、当日も二次会が上手くいくようにいろいろと動く必要があります。
表だった役割というよりは裏方の役割が多いです。
経験がないとかなり難しいので、結婚式の二次会開催に慣れている会場を選んだり、人数を調整したり、代行業者を使うことも検討してみてください。
ただし、新郎新婦が自分たちで幹事をやることはおすすめしません。
単純に挙式披露宴と平行した準備も大変ですし、当日ずっとバタバタするので誰か別の人を立てることがおすすめ。
できれば二次会も幹事代行サービスに任せてしまうのが安心です。
また、前日の準備についての記事もあるので併せて参考にしてみてください。
最高のアフターパーティーになることを祈っています。