神前式で挙式をあげた後の披露宴で何を着たらいいのか悩む方も多いです。
「披露宴の前にお色直しするの?」
「ウエディングドレスを着てもいい?」
「時間をかけずにお色直しがしたい」
一生に一度の結婚式ですから白無垢もウエディングドレスも着たいですよね。
本記事では元ウエディングプランナーが神前式の時のお色直しについて、衣裳やお色直しのポイントを紹介しています。
和装から洋装へ着替えるときの注意点は時間です。
本記事も参考に短い時間でのお色直しや、理想の衣裳での結婚式を叶えてください。
神前式で挙式した後のお色直し
白無垢や色打掛で挙式を行ったあとは、披露宴にてお色直しを行います。
白無垢から着替えることができる衣裳は以下です。
色打掛で挙式を行った場合もお色直しは可能ですが、白無垢に着替えることはしないので注意しましょう。
神前式で色打掛を着ることについて、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6342/
白無垢から色打掛に着替えることが一般的ですが、和装も洋装もしたい、ファッショニスタな花嫁様も多くいらっしゃいます。
それぞれのお色直し衣裳についてポイントなどをまとめたので、まだお色直しの衣裳が決まっていない場合は参考にしてみてください。
1.白無垢から色打掛
所要時間の目安:5分
打ち掛けを変えるだけでお色直しできますので、一番時間がかかりません。
中の着物の部分が一緒なので、一番上に羽織っている打ち掛けを変えるだけでOK。
白無垢には「嫁ぎ先の色に染まります」という意味があり、色打掛に着替えることで「嫁ぎ先に染まりました」「生まれ変わりました」という意味を持たせることができます。
2.白無垢から引き振袖
所要時間の目安:15分
和装から引き振袖へお色直しをする場合は、帯を結び直す必要があるので少し時間がかかります。
とはいえ肌着まで変えるわけではありませんから、そこまでたくさんの時間が必要なわけではありません。
比較的簡単にお直しが完了するでしょう。
3.白無垢からウエディングドレス
所要時間の目安:20分
白無垢からウエディングドレスへのお色直しも人気です。
ただ、和装から洋装へのお色直しは時間がかかります。
和装下着からブライダルインナーに着替えたり、ストッキングを履いたりと意外と手間取るポイントが多いです。
洋装へお直しする場合は、ヘアスタイルなどにも気を配りましょう。
4.白無垢からカラードレス
所要時間の目安:20分
ウエディングドレスと同じようにカラードレスを選ぶ方もいらっしゃいます。
ウエディングドレスと同様に時間がかかるため、いかに時短できるかがポイントです。
和装から洋装へお色直しするときの時短テクニック
衣裳のデザインやヘアメイクの有無で時間は前後しますが、和装から洋装へのチェンジは時間がかかります。
神前式に限らず結婚式は時間との闘いです。
1分1秒でも時間を捻出するために、お直しの順番やヘアスタイルにはこだわりましょう。
時間がかかってしまうと、その分ゲストも待たせてしまいます。
必要最低限だけお直しして、少し休憩の時間がとれるくらいが理想的です。
しっかりした着物ほど重たくなり、挙式で体力を消耗しきってしまう新婦様もいらっしゃいます。
しっかり体を休めて、後半の披露宴も楽しみましょう。
当日メイクが崩れていたりして、お直しに想定以上の時間がかかることも。
以下の時短テクニックを活用して、お色直しの時間で休憩が取れるようにしてみてください。
ヘアメイクリハーサルを行う
メイキストとのリハーサルが肝なので、和装から洋装へお色直しする場合は必ずリハーサルしてください。
リハーサルで行ったスタイルをそのまま本番でも再現するので、リハーサル時に要望は全て伝えましょう。
打ち合わせではそれぞれの衣裳でどんな髪型がしたいのか、イメージなどを固めておき共有します。
和装から洋装へお色直ししたいことやなるべく時短したいことを伝えればOKです。
ヘアスタイルについて
和装から洋装へお色直しをする場合は、あらかじめどちらの衣裳にも合うようにするのがおすすめ。
綿帽子であれば洋髪にも合わせることができます。
または、和装の際にはかつらを使用し、中で髪の下準備だけ仕込んでおくという方法もあります。
アップヘアからダウンヘアなど大きく変えたい場合は、プランナーとメイキストに相談しましょう。
髪飾りについて
ヘアスタイルは変えずにヘアアクセサリーを変えるだけでも大きく印象を変えられます。
特に洋髪に綿帽子を合わせて、綿帽子から生花のアクセサリーに変えることが簡単でおすすめです。
衣裳を変えるだけがお色直しではありません。
ヘアスタイルと衣裳はそのままで、ほんの少し手を加えるだけでも印象は変わります。
予算も抑えられるテクニックなので、参考にしてみてください。
メイクの雰囲気について
着物とドレスでは似合うメイクも変わります。
白無垢の場合、「水化粧」と呼ばれる水に溶かした白粉を顔に塗るメイクをすることもあります。
「白塗り」という呼び方の方が馴染みがあるかもしれません。
白っぽく平坦に仕上げるのが特徴で、ドレスに合わせると顔がドレスに負けてしまうことも。
ザ・和装メイクのままドレスに着替えるのは得策ではありません。
ドレスには艶があり立体的なメイクが似合うため、水化粧の白っぽさをなくすには一度全て落とさなければなりません。
メイクを丸ごとやり直すには時間が足りませんので、ポイントだけ直して似合わせるというのが基本の方針です。
控えめな洋装メイクで挙式に臨み、お色直しするタイミングで目元と口元の印象を変えるのがおすすめ。
強いこだわりがなければ、経験豊富なメイキストにお任せするのも手です。
着たい衣裳が多いときの対処法
婚礼衣裳は一生に一度しか着用機会がありませんので、なるべくたくさんお色直ししたいという方もいらっしゃいます。
しかし、お色直しが多いほど結婚式の歓談時間が減るため仕方なく諦める方も。
着たい衣裳が多いけどお色直しの回数は増やせない、そんな時は以下の方法を試してみてください。
披露宴前にマイナーチェンジする
挙式後、披露宴前にマイナーチェンジを行うことで、合計3回違うコーディネートを楽しめます。
打ち掛けを変えるだけのお色直し、かんざしへチェンジするだけなら結婚式の時間を減らさずに済ませられるでしょう。
挙式と披露宴の両方に参加するゲストを長く待たせないためにも、すぐに終わる程度のお色直しがおすすめです。
二次会を開催する
たくさんの衣裳を着たい気持ちも分かりますが、何度も中座することはおすすめできません。
二次会を開催してそちらで着るというのもおすすめです。
最近は二部制パーティーを取り入れる新郎新婦様も多いですから、衣裳を着たいという理由で開催してもおかしくありません。
着られる場所がないのならパーティーを開催すればいいじゃない、というわけです。
白無垢を着る
洋装も着たい花嫁の強い味方が綿帽子です。
綿帽子は白無垢にしか合わせられませんので、挙式では白無垢を着るのがおすすめ。
洋髪に綿帽子を合わせ、挙式後は綿帽子を外せば簡単に雰囲気を変えられます。
色打掛に着替えるのも簡単なので、あっという間にお色直しが叶うでしょう。
別撮りで着る
当日以外にも着る機会を作ることはできます。
結婚式の前撮りや後撮りで着ることで、着用数を増やすことが可能です。
当日のゲストにはなんら迷惑をかけませんので、心行くまで衣裳を楽しむことができるでしょう。
前撮りについては以下の記事で詳しく解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6032/
神前式のときのドレス選び
神前式で挙式を行い洋装にお色直しする際、意外と見落としがちなのが会場の雰囲気とドレスの相性です。
神前式の後に披露宴を行う会場として、ホテルや神社併設の会場、提携会場などが挙げられます。
ホテルや神社と提携している披露宴会場であれば、ヨーロピアン調やシンプルなデザインの会場もあるでしょう。
これらの会場であればどんなドレスも大抵は浮く心配がありません。
気を付けたいのは、神社に併設されている施設で披露宴を行う場合です。
ほとんどの神社が、和テイストや和モダンといった雰囲気の会場を備えています。
キュートな雰囲気よりもエレガントなデザインのドレスが映えるでしょう。
ピンクでリボンのついた、プリンセスラインのウエディングドレスだと会場から浮いてしまう可能性も。
せっかく時短でお色直しが叶っても、会場の雰囲気にそぐわないと微妙な感じになってしまいます。
和装から洋装へのお色直しを考えている場合は会場の雰囲気も考慮しましょう。
まとめ:お色直しで和装も洋装も叶えよう
いかがでしたでしょうか。
和装から洋装へお色直しするときの注意点やコツをいくつか紹介しました。
和装から洋装へのお色直しを検討している新郎新婦様の参考になれば幸いです。
当日はとにかく時間との闘いで、1秒たりとも無駄にできません。
そんな中で少しでも一息つける時間を捻出できれば、後半の披露宴も乗り切れるでしょう。
時短テクニックを駆使して、結婚式の時間をたくさん楽しんでくださいね。
ヘアセットや髪飾り、メイクにも気を配り最高の結婚式を迎えられるよう応援しています。