結婚を決めたらいつかはやってくる、義家族への挨拶はもう済ませましたでしょうか。
最近は結納の代わりに食事会を設けるお二人が増えています。
「両家顔合わせを成功させたい」
「会話が弾むようにするにはどうしたらいい?」
「しおりの作り方を知りたい」
本記事では顔合わせ食事会を成功させるアイテム、顔合わせのしおりについて元ウエディングプランナーが解説していきます。
両家顔合わせ食事会を成功させるには?
お互いの両親が初めて相見える場である顔合わせですが、これからの夫婦生活にかかわる大事な場面です。
ここで失敗すると婚姻そのものの行方が怪しくなる、なんてこともありえます。
とても失敗なんてできません。
少しでも心地よく過ごしてもらい、相手の家族に気に入ってもらうためにも気合をいれて準備をしましょう。
以下のポイントを意識してみてください。
手土産や服装など”揃える”のがポイント
顔合わせで気まずい瞬間として多いのが、服装などの格が揃っていないかったときです。
服装の雰囲気が離れていたり、手土産の有無とグレードに違いがあったりするとぎこちない感じになります。
これはあらかじめ両家ともによく連絡してすれ違いを防ぎましょう。
情報の確実な伝達という意味でもしおりの作成はおすすめです。
会話が盛り上がるアイテムを持参する
当日は両家とも緊張で会話が弾まず、お通夜モードになってしまったという失敗談もよく聞きます。
天気の話を5回もすることになるのは嫌ですよね。
会話を弾ませるアイテムとしてしおりを作成したり、幼少期のアルバムを持参することも有効な手段です。
これらのアイテムがきっかけとなって会話が続いていくでしょう。
事前に親御様の趣味やNGな話題を探っておくことで、当日リラックスして臨むことができます。
▼特に盛り上がる話題
- 幼少期のエピソード
- お二人についてのエピソード
- どちらかが知らない事柄についての話題
基本的に顔合わせはお互いをよく知るための場ですから、相手が知らないことや興味のあることを話題にすれば大丈夫です。
また、兄弟姉妹を顔合わせ食事会の場に呼ぶのもおすすめ。
兄弟を呼ぶことについては以下の記事で紹介しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/4827/
お互いの情報を知るためにしおりを作るのがおすすめ
しおりにはお互いのプロフィール以外にも、決まっている事項などを記載することで情報の行き違いを防ぐことができます。
開催場所が明記されていれば、ドレスコードも揃えやすいです。
当日のスムーズな進行のためにもしおりも用意し、準備万全な顔合わせを行いましょう。
スマホで簡単に作れるしおりの作成方法
しおりにはどんな内容を記載するのか、どうやって作成するのかを紹介しているので参考にしてみてください。
おすすめの使用ツールについても紹介しているので、すぐに取り掛かることができます。
あくまで家族内での食事会で使う補助アイテムなので、気負いすぎず気軽に取り入れることを検討してみてください。
作成ツールについて
しおり、と聞くと皆さんは何を思い浮かべますでしょうか。
旅のしおりや遠足のしおり、という方が多いかと思います。
作ったことがある方は分かるかもしれませんが、意外と大変な作業です。
ただ、時代は便利なものでテンプレートを用意してくれているサイトも多く存在します。
もちろんすべて手書きでも問題ありませんが、時間は有限なので手間のかからない方法を選びましょう。
▼デザインツールの例
- Canva
- パワーポイント
- グーグルスライド
お二人が離れて暮らしていて、共同で作業する場合などはクラウド共有が簡単な方を選びましょう。
▼おすすめはCanva
おすすめのデザインツールはCanvaです。
基本無料で使えてロゴやポスターの作成にも使われるツールであり、テンプレートも豊富にあります。
文字入れや、写真の背景透過など簡単に行えるのでウェルカムボードやペーパーアイテムの作成などにも役立ちます。
無料トライアル中に有料機能を駆使してデザインを作成しきるというのも、1つの手です。
この日を過ぎたら有料になってしまう!と締め切りを設けることができるので、直前にならないとやる気が出ない人におすすめ。
しおりの内容と構成
内容についてですが、特に決まりがあるわけではありません。
もともと用意しなければならないものではなく、食事会の補助のために生まれたものだからです。
とはいえ、顔合わせは結婚の始まりの位置とも考えられますから適当にはできません。
それらしくするためには以下の構成で作成することがおすすめです。
- 表紙
- あいさつ
- 結婚式について決まっていること
- 今後の予定
- 当日の流れ
- 新郎新婦のプロフィールと連絡先
- 家族紹介
- 結びのあいさつ
- 裏表紙
気を付けることは、顔写真含め許可なく使わないことです。
掲載許可がとれたものだけ載せるようにしましょう。
それでは各項目を紹介していきます。
1.表紙
表紙にはタイトル「○○家△△家両家顔合わせ」、日付、会場名を入れましょう。
自由に装飾してかまいません。
会場名の前には「於」といれてください。
2.あいさつ
お二人からの挨拶文を載せます。
招待状と同じように句読点や忌み言葉は使わないことを意識して作成してみしょう。
格式ばった場ではありませんが、今後の練習だと思ってやってみると経験値になります。
3.結婚式について決まっていること
特に式場についてまだ詳しくは話していないというお二人には、式場情報と結婚式についての情報をお知らせすることをおすすめします。
改めて式場はどんな場所でどこにあるのかを載せましょう。
結婚式についても日取りと挙式開始時間、披露宴開始時間くらいは表記しておくと、親御様が親戚に声をかけるときに役立ちます。
会場の写真もHPなどから引っ張ってくると雰囲気が伝わるでしょう。
4.今後の予定
今後の予定についても共有ができると、親心としては安心できるというものです。
新居への引っ越しや、新婚旅行、婚姻届けを出す日など決まっているものを載せましょう。
計画的に動いているということがアピールできます。
自分たちも再度今後のスケジュール感が把握できるので一石二鳥です。
特に招待状の送付時期の目安があると親御様も動きやすくなります。
親戚も招待する場合、親御様が関わることも多いからです。
5.当日の流れ
当日の流れやコースメニューを紹介すると、それをもとに会話のきっかけが生まれるものです。
次は何をするのかを全員が把握できるので、進行も楽にスムーズになります。
万が一進行役がうまくできなくなっても、周りがサポートできるでしょう。
6.新郎新婦のプロフィールと連絡先
席次表に入れるプロフィールのように、お互いのプロフィールを入れます。
名前や生年月日などの基本情報のほかに趣味や好きなもの、生い立ちなどを入れるとよいでしょう。
その場合は詳しくは書かずにさわりだけ載せると、会話が続きやすくなります。
相手の家族からするとフルネームを漢字で知れるのは、意外と嬉しいポイントです。
呼び方から漢字を推測するのが難しい名前もありますので、呼び名だけではなくフルネームを漢字で表記することをおすすめします。
7.家族紹介
頻繁に顔を合わせることがないからこそ、お互いのことを知る機会は限られているのです。
ここでも漢字フルネームでの家族紹介が役立ちます。
顔と名前を覚えるのが大変なのであれば、顔写真もあるとなおいいです。
出身地や年齢、仕事についてなど話しかけやすくなりそうな情報もプロフィールに載せるとよいでしょう。
ただ、生年月日は年齢がわかって嫌だと思う方もいます。
会話のきっかけ程度に考えているのであれば、干支の動物だけ分かるようにするというアイデアはどうでしょうか。
家族ぐるみで仲良くしたいと考えている場合は、取り入れて損はないパートになります。
他にも両家の連絡先や、家系図など今後聞くタイミングを逃しそうな情報も、この機会に載せておくと後々役立つことがあるかも。
8.結びのあいさつ
改めてお二人からの締めの挨拶文を載せましょう。
こちらも初めの挨拶と同じように、句読点や忌み言葉に気を付けてメッセージを作成してみてください。
9.裏表紙
枚数によっては省いてもいいのですが、やはりあった方がしおりという体裁を保ちやすいです。
表紙と合わせてデザインしてみましょう。
しおりの製本方法
内容が決まったらさっそく印刷、PDF化に進みます。
印刷の場合気を付けたいのはページ順です。
綴じ方によってはページ順が順番通りではなくなります。
難しければ、一度いらない紙などで形だけ作ってみてページ番号を振り、バラしてその通りにページを並べて印刷すれば失敗しません。
- 中綴じの場合
- 三つ折りの場合
- 見開きページの場合
- 和風の場合
▼中綴じの場合
中綴じで製本する場合、2ページ目の隣が3ページ目になるとは限りません。
両面印刷の必要もあり、かなりややこしいので自分で考えて設定するのは難しいです。
テンプレートにそのまま入れ込めるタイプのものであれば中綴じでも問題ないでしょう。
ただ、必ずページ数を4の倍数にしなければならないのでページ増減の自由はありません。
他の綴じ方やPDFでの共有がおすすめです。
綴じ方についてはホッチキスで留めたり、リボンでくくる方法があります。
▼三つ折りの場合
1枚にデザインを集約させることができるので、一目見て情報を得やすい形態です。
折り目をあらかじめ引いておきデザインしましょう。
綴じる必要がなく三つ折りにするだけなので、不器用でも作成できます。
▼見開きページの場合
見開きでデザインした場合は、裏面を白紙にして裏同士で接着すれば製本できます。
糊付けする必要がありその点は手間です。
谷折りではなく山折りにしてホッチキスなどで綴じる方法もあります。
和綴じにすれば和風のしおりになるでしょう。
▼和風の場合
和婚や、料亭での顔合わせの時におすすめなのが和綴じで作成することです。
和綴じの場合、中の用紙は二つ折りにするので隣り合うページは隣に並べて印刷できます。
枚数も多くなければ、穴を開けずに針と糸だけでも綴じられるでしょう。
穴を開ける場合、目打ちがなければ穴あけパンチで開けても、デザインの一環にできます。
穴あけパンチで穴を開けた場合は、太めの綴じ紐や麻紐で綴じるとアンバランスになりません。
しおりの綴じ方にもこだわってみてはいかがでしょうか。
まとめ:しおりで盛り上がる顔合わせにしよう
顔合わせのしおりの作成方法について紹介しました。
当日についての情報や参加者のプロフィールをまとめて、万全の状態で当日を迎えましょう。
気まずい時間もなく、つつがなく食事会を乗り越えられることを祈っています。