結婚式では普段のお出かけとは違う持ち物が必要になります。
「結婚式に招待されたはいいけど、持っていくものが分からない」
「余興の荷物はどうすればいい?」
「二次会に必要な持ち物はある?」
本記事では、結婚式ならでの持っていくものやあったほうがいい物を元ウエディングプランナーが紹介しています。
他にも余興がある場合の荷物の扱い方や、二次会にも参加する場合のおすすめの持ち物や行動についても参考になれば幸いです。
持ち物リストもあるので、本記事を参考に荷造りをしてみてください。
当日はお祝いだけに集中するために、荷物への不安をなくしていきましょう。
結婚式ならではの持ち物
結婚式に呼ばれたからこそ必要なものから確認しましょう。
マナーとして必要なものやあった方がいいものを以下紹介します。
直前の準備では間に合わなくなる可能性もありますので、手元にないものがあれば早めに準備しましょう。
1.ご祝儀、ご祝儀袋
結婚式のお呼ばれでまず忘れられないのがご祝儀です。
会費制のパーティーの場合は会費を忘れるわけにはいきません。
ご祝儀はご祝儀袋に入れて、さらに袱紗に包んで持っていきます。
▼ご祝儀の基本的なマナー
金額 | 奇数にする。 偶数数字は割り切れてしまい、別れを連想させるため。 |
お札 | 新札で用意することで楽しみにしていたこと、お祝いの気持ちを表現。 |
ご祝儀袋 | 包んだ金額に合わせて袋の豪華さを変える。 包む金額の1/100の価格のものが目安。 |
水引 | 結び切り、あわじ結びになっているもの。 10本1組になっている、赤白や金銀の色のものが結婚式用。 |
ご祝儀袋の用意方法やマナーについては以下の記事を参考にしてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6540/
会費の場合は特にご祝儀袋に包む必要はありませんが、封筒に入れておくと受付時に出し入れがスムーズです。
2.袱紗(ふくさ)
袱紗は金封をしまっておく専用の布です。
風呂敷のような見た目をしており、弔事の際にも使用します。
結婚式においては明るい色合いのものがふさわしいので、シックな色合いのものは持ち込まないように気を付けてください。
暖色系のものが慶事用、寒色系のものが弔事用です。
濃い紫であれば、慶弔両用の色なので問題ありません。
無地のものが好ましいですが、ふさわしいものであれば柄入りでも大丈夫です。
袱紗はいわば風呂敷なので、もし用意が間に合わないのであればハンカチなどで代用します。
何にも包まず裸で持っていく方がよくありません。
汚れたり、折れたり、水引が壊れてしまいます。
ご祝儀袋を守るために布で包んでいきましょう。
袱紗についてはこちらの記事を参考にしてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7142/
3.招待状
受付で招待状を見せるように言われることはありません。
ただ、受付の開始時間をもう一度確認したいときなどに持っていると便利です。
結婚式場の場所も明記されているので、着いてからどこへ向かえばいいのか迷うこともないでしょう。
パーティー中はスマートフォンをよく使用することになるので、バッテリーの温存という意味でも持っていくことをおすすめします。
4.行き帰り用の靴
主に女性向けの持ち物ですが、行き帰り用の靴を用意した方が絶対にいいです。
普段からヒールに履きなれていても疲れてしまう可能性があります。
二次会では立食パーティーの形を取ることもありますし、なるべく足を労わって損はありません。
実際に受付前に靴を履き替えるゲストは多くいらっしゃいます。
気を付ける点としては時間に余裕を持つことです。
そうしないと化粧室などで履き替える時間がなく、受付スペースで履き替えることになってしまいます。
ヒールの低いパンプスやローファーなどを持っていき、結婚式の最中はクロークに預けましょう。
行き帰りはその靴を履くので、ドレスと合わせても違和感のないものを選んでくださいね。
5.メインバッグとサブバックまたはクラッチバッグ
持っていくバッグについて、なるべく小さいサイズのものを持っていきましょう。
フォーマルな場において、女性はゲストは小さいパーティーバッグで参加することがマナーです。
派手なアニマル柄やファーを避け、サテンやレースなどの上品な質感のものを選びます。
パーティーバッグはアクセサリーとしての要素が大きいので、華やかなものがよいでしょう。
パーティーバッグに収まりきらない荷物はサブバッグに入れてクロークに預けましょう。
サブバッグについてもパーティバッグとマナーは同じです。
預けるからとカジュアルなものを持っていくのは礼儀に欠けます。
ショッパーを持ってくるゲストもいらっしゃいましたが、素材が紙なのでフォーマルな場にはそぐいません。
男性ゲストは手ぶらか、バッグを持っていきたい場合はクラッチバッグにまとめるのがマナーです。
スーツに合う濃い色合いのものがよいでしょう。
なるべく最小限の手荷物で当日に臨んでください。
サブバッグのマナーについては以下の記事で詳しく解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7038/
6.クロークについて
貴重品が入っていなければクロークに預けることができます。
サブバッグやコート、傘、大きい荷物は披露宴会場に持ち込みません。
手荷物はなるべくひとまとめにして預けましょう。
余興で使う大きな道具などはあらかじめプランナーまたは新郎新婦様に管理方法を聞いておくと安心です。
後から荷物をもう一度取り出すことも可能な結婚式場がほとんどですから、心配せず荷物を預けてください。
クロークについてまとめた記事もあるので、併せてご確認ください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7243/
持ち物リスト
当日の持ち物リストを以下に列挙しますので、前日のチェックなどに役立ててください。
男女別で紹介するので、それぞれ参考になれば幸いです。
バッグの容量は限られていますので、優先度に合わせて持ち物を選びましょう。
女性に必須の持ち物
女性ゲストにおすすめする必ず持っていきたいものは以下です。
パーティーバッグも容量に限りがありますので、サブバッグと上手く使い分けてください。
- ご祝儀
- 袱紗
- スマートフォン
- 招待状
- 財布
- ハンカチ
- ティッシュ
- メイク直し道具
- 手鏡
- 絆創膏
- 常備薬
- 行き帰り用の靴
▼ポイント:スマートフォン
スマートフォンのカバーについても気を配れるとなお良いです。
あまりに派手すぎたり、大きい場合は別のものに変えられないか検討してみてください。
新郎新婦様がよくても親族の方がいい思いをしない可能性もあります。
友人中心のカジュアルパーティーなどであれば気にしすぎる必要はありません。
また便利なショルダーストラップについても、判断が難しい場合は外していくのが無難です。
パール系の上品なデザインでドレスや結婚式場に馴染んでいる方もいましたが、ストラップを付けているのは一人だけでした。
どんな結婚式かに合わせて考えてみてください。
▼ポイント:手鏡
披露宴の時間中は基本的に自由にお手洗いに行けますが、ちょっとしたお直し程度なら自席で済ませたいということも多いでしょう。
そんな時に手鏡があると便利です。
わざわざお手洗いに行かずにお直しができるので、新郎新婦様との時間を有効に活用できます。
男性に必須の持ち物
男性ゲストは手ぶらで向かうことが好ましいので、持っていく物は厳選しましょう。
- ご祝儀
- 袱紗
- スマートフォン
- 招待状
- 財布
- ハンカチ
- ティッシュ
- 常備薬
女性にあったらいい持ち物
女性ゲスト向けのできれば持っていきたい持ち物リストです。
あればより快適に結婚式に参加でき、結婚式に集中できるでしょう。
パーティバッグではなくサブバッグに入れることも視野に入れて検討してみてください。
- 充電器
- カメラ
- ヘアピン
- 防寒具
- 予備ストッキング
- 二日酔い防止の薬
- 筆記用具
- マウスケア
- 予備のマスク
▼ポイント:防寒具
ストールやボレロなど上に羽織れるものがあると便利です。
夏でも会場内は寒かったり、ガーデンでの演出があると体が冷えることもあります。
そこまでスペースを取らないので、1枚持っておくと安心ですよ。
▼ポイント:マウスケア
友人との再会の時間を快適に過ごすには、手軽にケアできるアイテムがおすすめ。
荷物を多く持ち込めないためタブレットなどがよいでしょう。
男性にあったらいい持ち物
男性ゲスト向けのできれば持っていきたい持ち物リストです。
あると便利ですが、なくてもなんとかなります。
- 充電器
- カメラ
- ヘアスプレー
- 二日酔い防止の薬
- 筆記用具
- マウスケア
- 予備のマスク
▼ポイント:ヘアスプレー
挙式、披露宴と長時間続けて結婚式に参加しているとだんだん髪が崩れてきてしまうことも。
途中で髪型を整えられるようなアイテムがあると便利です。
特に二次会にも参加する場合は、お開き後に一度ヘアスタイルをチェックするのがおすすめ。
▼ポイント:予備のマスク
マスクを付けて参加する場合は予備があると安心です。
結婚式では食事や写真撮影の際などマスクを外す場面が多くあります。
付け外ししているうちに落としてしまったり、新しいものに替えたくなるかもしれません。
1枚でも入っていると安心です。
余興で荷物がある場合
クロークに預ける場合と披露宴会場に持ち込む場合で気を付けるポイントが異なります。
余興道具がある場合は、スムーズな行動のためにも事前準備がかかせません。
特別な道具を持ち込む場合は事前の指示があるので、それに従いましょう。
以下3パターンの時の行動について紹介します。
クロークに預ける場合
通常どおりクロークに預けるように指示されている場合は、余興用の荷物と持ち物でバッグを分けておくのがおすすめです。
可能であれば荷物札も別であると楽なので、預ける際に一言声をかけてみましょう。
取りに行く際はクローク担当者がちょうど不在の場合もあるので、早めに向かいます。
披露宴会場に持ち込む場合
持ち込みになる場合は邪魔にならないように配慮しましょう。
新郎新婦様も壁際の席に配置するなどの気遣いをするでしょうから、通行を妨げないように荷物を置きます。
自立できるように調整しておくことがおすすめです。
着替えがある場合
あらかじめ着替えるスペースに衣裳を置いておけるとスムーズに余興ができます。
置けない場合でも、すぐに着替えられるように衣裳はまとめておきましょう。
他にも着替える人がいる場合は、脱いだ衣服も袋にまとめておけるとお互い気持ちよく準備ができます。
二次会にも参加する場合
披露宴から続けて二次会にも参加する場合、印象を変えられるアイテムがおすすめです。
また、待ち時間にカフェなどへ友人と入る可能性もあるので、現金もあるとより安心できます。
現金を持っていく
披露宴お開きから二次会の開宴まで空き時間がある場合、近くのカフェで時間まで待つ場合が多いです。
久々に会った友人と積もる話もあるでしょう。
割り勘、という話になったときのためにも現金を持っていくことをおすすめします。
アクセサリーで印象チェンジ
アクセサリーを変えるだけでも違った雰囲気への変身が可能です。
特にヘアアクセサリーとネックレスは目に入りやすいので、これらを変えるだけでも装い新たにパーティーへ向かえます。
男性はポケットチーフとネクタイを変えると一気に印象が変わりますよ。
二次会では蝶ネクタイもおすすめです。
男性の二次会における服装については以下の記事も参考になります。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7506/
お化粧直しは念入りに
感動のセレモニーの中で思わず涙したり、笑ったりしたあとはメイクも崩れてくるのでお直しをしましょう。
そして意外と見落とされるのがヘアメイクです。
あらかじめ美容院で強めに仕上げてもらうか、ヘアスプレーやヘアピンを持参することをおすすめします。
二次会会場で髪型が緩んできている方をよく見かけました。
せっかくのパーティーですから、披露宴がお開きになったタイミングで一度ドレスアップし直しましょう。
まとめ:忘れ物ゼロでお祝いに集中しよう
結婚式での持ち物について紹介しました。
必要なものとあったら便利なものに分けて紹介したので、バッグの容量に合わせて持ち物を厳選してくださいね。
二次会や余興に参加するかどうかでも当日の持ち物は変わってきます。
当日の動きを予想しながら、バッグを使い分け荷造りしてみてください。
クロークに預ける時や余興前に慌てたりせず、新郎新婦様をお祝いすることに集中できることを祈っています。