見積もりに含まれていない、結婚式の出費の1つがお車代です。
「思ったより遠方のゲストが多くてお車代が用意できそうにない」
「でもお車代を出さないのは非常識に思われそうで不安」
そう悩む新郎新婦様も少なくありません。
実際、結婚式でお車代をなしにすると非常識に思われる可能性が高いです。
一般的には用意するものなので、ないとがっかりさせるかもしれません。
ただ、適切に対応ができればゲスト満足度を下げずにお車代をカットできます。
渡す場合と渡さない場合の対応について紹介しているので、目を通してみてください。
結婚式はゲストがいて成り立つものです。
ゲストへのおもてなしを忘れないようにしましょう。
本記事を読んで次にやることが見えれば幸いです。
お車代とは
お車代とは、お礼の気持ちや交通費としてゲストに渡すものです。
必要な人に用意していないと、非常識だと思われてしまいます。
1.遠方から来るゲストに交通費として渡す
交通費として渡すのは、遠いところからわざわざ来てもらったことに対する、お礼の気持ちの表れです。
飛行機や新幹線で来てくれた場合、会場に向かうだけで数万円かかります。
その他ご祝儀に身支度代、宿泊費がかかる場合もあるでしょう。
その負担を軽減させるのが目的です。
2.受付係など役割がある人へお礼として渡す
お礼の気持ちとして渡す場合は、多めの交通費という名目で渡します。
主賓や受付係を担ってくれた人に渡しましょう。
直接現金を渡すのは憚られるので、交通費という名目で渡しているのです。
近場からの参加であっても渡します。
当日のうちに渡してお礼の気持ちを伝えましょう。
お車代は誰に渡す?
お礼が必要なのは、遠方からのゲストと主賓などの結婚式に携わってくれた人です。
以下も参考に必要な人をリストアップしてみてください。
- 主賓
- 乾杯の発声者
- スピーチ者
- 余興者
- 受付係
- 遠方からのゲスト
結婚式のプログラムによってはもっと必要になることもあります。
手伝いが入れば入るほど、お礼の用意が必要です。
また、二次会も開催予定で幹事を友人がやる場合は友人幹事にも用意しましょう。
なしだと非常識? お車代を用意する理由
お車代を用意するのは、あくまで気持ちの表現のためです。
用意することを強制はできませんが、ない場合感謝されていないと受け取られる可能性があります。
お礼として用意する場合は、働きかけてもらった対価という考え方もできるでしょう。
交通費として渡す場合、相手の負担をなるべく減らすべく渡します。
お金のことはデリケートな問題です。
そのゲストとお二人の間で負担額に大きな差があると、今後の付き合いに軋轢が生まれてしまいます。
例えばお二人が3万円分のおもてなしをしたとして、ゲストにトータル8万円の支出があった場合、不満な気持ちを持たれてもおかしくありません。
貸し借り0で、どちらかが損したということもない関係が理想でしょう。
全額持つ必要はないのですが、全く用意しないのはおもてなしの気持ちがないと思われます。
経済的に参加が難しいゲストの参加理由になることもあるので、用意するのがおすすめです。
交通費として渡す金額の相場は?
交通費として渡す場合、かかった交通費の半額以上を用意することが多くなっています。
また、5,000円以下の場合は渡さないパターンが多いです。
交通費の用意方法は3つあります。
方法1:交通費を持つ
オーソドックスなのが、交通費を負担することです。
特急列車や飛行機などで来たゲストに交通費を渡します。
金額は半額または全額です。
どこまでのゲストに交通費を用意するのかはお二人でよく話し合いましょう。
誰に用意するかは式場からの距離や、交通手段で判別します。
特急列車や新幹線のゲストにのみ渡すという新郎新婦様もいらっしゃいました。
どこからお車代を用意すればいいのかについては、以下の記事が参考になります。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6833/
方法2:宿泊費だけもつ
宿泊を伴うゲストがいる場合、宿泊費を全額持つパターンと交通費だけ全額持つパターンがあります。
もちろん両方負担してもいいですが、金額が大きいので慎重に考えましょう。
式場提携のホテルを予約してもいいですね。
宿泊が必要なほど遠方から参加するゲストには、事前に何をお二人で負担するのかを伝えておきましょう。
曖昧にしておくとトラブルや人間関係の亀裂に繋がります。
方法3:一律で用意する
人によって用意する金額を変えるのが面倒だ、という方は一律で用意することもあるようです。
この場合は、事前に一言あるとトラブルを防げます。
招待ゲストのうち何割に交通費が必要なのか、どちらの方が満足度を高くできるかで判断しましょう。
特定のエリアからのゲストには一律料金、としていた新郎新婦様もいらっしゃいました。
金額について
交通費として用意する場合は、かかった金額の半額以上を用意します。
ご祝儀ではないので、偶数であることなどを気にする必要はありません。
キリのいい数字で用意しましょう。7,500円だとしたら1万円にするか8,000円にしてください。
お礼として渡す金額の相場は?
お礼として渡す際は渡す相手に合わせて金額を変えます。
遠方から来ているゲストの場合はもちろん交通費も兼ねて渡すので、以下を目安に交通費を上乗せして渡しましょう。
受付係、余興者
3,000円~10,000円が相場です。
高額すぎても引けてしまうので、ポチ袋で渡せるくらいの金額がよいでしょう。
心ばかりの金額で大丈夫です。
少し手伝ってもらったという場合はこの金額を参考にしてください。
お車代の他、労いの言葉やちょっとしたプレゼント、演出があってもいいでしょう。
主賓、スピーチ、乾杯の発声者
10,000円~20,000円が相場です。
結婚式の中でも重要な位置づけなので、高額になっています。
距離によっては交通費を含んでこの金額で大丈夫です。
あまりに遠方の場合はもう少し包みましょう。
撮影を頼んでいたゲスト
10,000円~30,000円が相場です。
撮影に集中していて結婚式を楽しめなかった可能性もあるので、相場が高くなっています。
プロのカメラマンが行う業務を代わっているので、しっかりとお礼を伝えましょう。
お車代をなしにしても非常識にならないためには
用意するのが基本であることを前提に、なしにする場合の対応について紹介します。
お車代と一口に言っても、交通費として用意する場合とお礼として用意する場合では取れる対策も別物です。
それぞれでなしの場合の対応を考えていきましょう。
自分だったらどうしてほしいかを基準にすることもおすすめです。
交通費としてのお車代をなしにするなら
まず、なしにしてもいい人がいないか確認します。
なしにしてもいいゲストとは、交通費がでなかった友人と親族です。
自分が招待された時に交通費がでなかった友人には、お互い様ということで用意しなくても問題ありません。
ただ、当時と住んでいる場所などの状況が違うのであれば一概には言えませんので、その点は注意が必要です。
続いて親族についてですが、なしでもいいパターンもあります。
それは、親族間で交通費はなくていいという習慣がある場合です。
親御様などに確認してみてください。
必要だった場合、用意が難しいのであれば親御様に助けを求めましょう。
もし上記なども検討した上で用意ができないのであれば、下記の方法も考えてみてください。
ゲストを招待する前と招待した後とで方法を紹介しています。
交通費をなしにすることを、ゲストへの声掛け前に決めたのであればまだ間に合います。
遠方からの参加者にはあらかじめ、交通費の用意がないことを伝えましょう。
伝え方としては、申し訳ないが用意はできないこと、無理に出席しなくていいことを伝えます。
そうすればゲストは出席するかどうか選択できますので、不満を持つことも少ないです。
宿泊費だけでも用意しましょう。
結婚式の費用を節約して、少しでも交通費に回せないか調整してみてください。
あとはおもてなしでカバーするしかありません。
バスやタクシーを手配して乗り合わせてもらうなど、ゲストの移動手段に気を配ってください。
交通費の代わりのあの対応だった、とゲストが自然に納得するような対応ができれば非常識だと思われることはないでしょう。
方法はありますが、お車代を用意できるに越したことはありません。
結婚式の費用を節約できないかも検討してみてください。
結婚式の節約についての記事はコチラ
URL:https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5543/
お礼としてのお車代をなしにするなら
お礼をカットすることはなるべく避けてください。
交通費が用意できなくてもお礼分は用意するべきです。
それも難しいのなら主賓やスピーチ者、撮影係へのお礼を優先します。
後日になってもいいので、お礼はしましょう。
当日は直接お礼を伝えたり、料理のプレートにメッセージを添えたりといった演出も可能です。
お礼を渡せないのなら、結婚式後すぐにお礼のメッセージを送り、ハネムーンのお土産など品物を手配しましょう。
当日に用意ができなかったことに対し、軽く謝罪の言葉も入れておくことをおすすめします。
何もしないのは、感謝の気持ちを伝えていないのと同義です。
非常識でケチだという印象を持たれますので、お礼の用意はしてください。
非常識な結婚式だと思われないためには
お車代をカットすることになったら、少しでも非常識な結婚式だと思われないように気を付ける必要があります。
まずやってはいけないことは、「自分たち」のことにお金をかけるためにお車代をカットすることです。
結婚式は来てもらったゲストへのおもてなしの場でもあることを念頭に置いておいてください。
お礼も出せないのに、何回もお色直しをしたり装花が豪華だったりするとゲストから非常識だと思われます。
一生に一度のことなので、やり直しも効かないのです。
お礼については慎重に判断を下しましょう。
その他ゲストのことを考えていないようなパーティーは幻滅されます。
自分たち中心の結婚式になっていないか、第三者の目線も交えながら検討するのがおすすめです。
当日のお車代の用意方法
お車代の渡し方にもマナーがあります。
せっかく用意したのに準備不足で非常識にならないよう、マナーについて知っておきましょう。
事前の用意について
中身の金額に合わせて封筒を用意します。
高額であればあるほど豪華なものを選びましょう。
水引きは10本1組になっていて、結び切りやあわじ結びになっているものにします。
色は赤白や金銀が結婚式で使われるものです。
新札を包む中袋には何も書きません。
表書きは「寿」や「御車代」とだけ書き、付箋にゲスト名を記入して貼っておきましょう。
お車代の封筒についての詳しい記事はコチラ
URL:https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5188/
準備方法については以下の記事が参考になります。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6733/
当日の渡し方
交通費として渡す場合は受付で渡してもらうとスムーズです。
リストを作成し、受付係に渡して貰いましょう。
現金の入った封筒については、親族を通じて受付係に引き渡すことが多いです。
お礼のお車代は披露宴中に親御様から渡します。
または披露宴後に新郎新婦様からでもいいですが、あまり時間がとれないことがほとんどです。
そのため親御様から渡すことをおすすめします。
結婚式でお車代をなしにしても非常識だと思われない結婚式にしよう
お車代をなしにした時に非常識だと思われるのかどうかについて解説しました。
基本的にはお車代は用意しましょう。
用意できない場合に、ゲストの満足度を下げない方法も紹介しているので参考になれば幸いです。
用意する場合にもマナーについて知ってから用意すれば怖いものなしでしょう。
ゲスト満足度の高い結婚式になることを祈っています。