ブライダルフェアでは見積もりの値引き交渉が当たり前です。ですが、値引きなんて頼んだことがない、という方がほとんどではないでしょうか。
「値下げ交渉なんて上手くできるか不安」
「なるべくお得に結婚式をあげたい」
「交渉が上手くいくコツを知りたい」
本記事では元ウエディングプランナーが、値引き交渉をスムーズに行う裏ワザを打ち明けちゃいます。実際に見積もりから値引いたことも断ったこともあるので、参考になれば幸いです。
ちょっとしたコツを掴めば簡単に値下げ交渉を行うことは可能なので、ぜひ本記事を参考に実際に交渉してみてください。お得に結婚式をあげて、予算をかけたいところに力を注ぎましょう。
交渉に備えてブライダルフェア参加前にすること
結婚式は人生の一大イベントですから、事前の準備も念入りに行うと後悔しません。ブライダルフェアに参加する前のタイミングから準備をしておいてください。ブライダルフェアではお二人の結婚式に対する希望を聞いていくので、結婚式のイメージ、開催時期、方法などを具体的にしておくことが重要です。
結婚式のイメージを具体的にする
ブライダルフェアを開催している結婚式場の中には、何も決まっていなくても相談OKというところもあります。もちろん何も決まっていなければ一緒に考えるのがウエディングプランナーです。ただ、何も決まっていないままブライダルフェアに参加した場合のリスクとして以下が挙げられます。
- 気持ちが舞い上がって不必要なオプションを付ける
- 人数のカウントが甘く、後々予算オーバーになる
- 見積もりが上がる方向に持っていかれる
- 他の結婚式場で開催するビジョンが見えにくくなる
結婚式も商売ですから、話を盛り上げて予算のかかるウエディングを作ろうと必死です。何も決まっていないカップルというのは白いキャンバスと同じなので、結婚式場に都合のいいウエディングを描かれてしまいます。
まずはとりとめのない、夢や憧れの話からでいいのでパートナーと式について話をしてください。どの結婚式場のブライダルフェアに参加するかの判断基準にもなるでしょう。
フェア参加前に決めること
どんなウエディングがしたいかイメージが具体的になったら、次は数字の部分を具体的にしていきます。ゲスト人数と予算を明確にしましょう。
開催できる最大限のパワーでウエディング行うことが、お二人にとってもゲストにとっても最善の道です。どれくらいの人数を呼ぶのか、いくらまでならかけられるのか、よく話し合って決めてみてください。
▼参加するゲストの人数
ゲスト人数は誤差5人~10人までの正確性があるとなおよいです。変に多く見積もったり少なく見積もったりすることはおすすめできません。人数によって受けられる特典が変わったりするので、後々自分の首を絞めることになります。
まずは変動の少ない親族からカウントしましょう。親御様とも相談するのがおすすめです。その後、絶対に呼びたい人、来てくれそうな人をリストアップしていき、最終的な人数を算出しましょう。
▼結婚式はいくらであげたいか
結婚式にかかる費用は300万円ほどと言われていますが、参加人数や結婚式の内容によって大きく変動があります。どんな結婚式がしたいか決まったら、似たようなコンセプトの結婚式をあげた卒花嫁を探してみてください。費用について詳細を開示している方もいるので、参考になるでしょう。
相場が分かったら、自分たちはいくらで開催したいのか具体的に考えてみてください。無理に高くしたり、低くしすぎたりすると自分の首を絞める結果を招きますので、現実的な予算感を持ってください。
また、値引き交渉を上手く行うコツは具体的な数字を持つことです。約300万円などあやふやな数字だと、290万円に値引きできるところも310万円のままにされてしまいます。
加えて注意したいのが、見積もりに含まれない諸費用が結婚式ではかかるという点です。DIYの材料費や、当日渡すお車代などは見積もりに入っていませんが結婚式にまつわる費用としてかかります。これらの支出を想定して予算を算出してください。
フェア参加方法について
ブライダルフェアに参加する方法は主に2つです。
- 式場紹介サイトを経由して参加する
- 結婚式場の公式HPから参加する
いざ式場を探すという時、ほとんどの方は式場紹介サイトを利用します。ブライダルフェアの参加についても式場紹介サイト経由で申し込みをする方が多いです。
お得なのは式場紹介サイト経由でブライダルフェアに申し込みする方なので、公式HPの文言に惑わされないでくださいね。
1.式場紹介サイトを経由して参加する
式場紹介サイトでは、参加したブライダルフェア数に応じて電子マネーや商品券を用意するなど様々なキャンペーンが行われます。事前の申し込みや達成条件をよく確認して、結婚式の費用に充てていきましょう。
電子マネーなどの特典は結婚式場の公式HP経由では貰えないので、式場紹介サイトから申し込みしましょう。
おすすめは ”結婚式のなかの人がおすすめする” 結婚式場を探せる『結婚式場の探し方』です。ウエディングプランナーの目線で見たその結婚式場のおすすめポイントを知れるので、比較するときに役立ちます。
フェアの予約は『ハナユメ』を経由するので、ハナユメの特典も受けることが可能です。結婚式場の探し方で見学する結婚式場を絞り込み、フェアに参加するのが賢い結婚式場の探し方と言えるでしょう。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/
URL: https://hana-yume.net/
2.結婚式場の公式HPから参加する
結婚式場の公式HPからもブライダルフェアへの参加は可能ですが、式場紹介サイト経由での申し込みをおすすめします。よく「ベストレート保証」や「公式HPが最安」と銘打っていますが、必ずしもそうとは限らないからです。
例えば、式場紹介サイト経由のカップルから「公式HP経由と同等の割引にしてくれたら契約する」と交渉された場合を考えてみてください。契約が取れなくて利益が全く残らないよりは、多少利益が削れても契約する判断をするでしょう。
式場紹介サイト経由だと紹介料が発生するから値引きが上手くいかない、というような説明も見かけます。しかし、個人的には値引きに応じなくて契約が取れないより、値引きしてでも契約が取れるほうがいいのでそう思いません。ベストレートという言葉に惑わされず、式場紹介サイト経由で申し込みすることをおすすめします。
そもそも結婚式は定価があるサービスではありません。どこを経由して申し込みしていようと、お二人が納得できる見積もり額かどうかが重要です。
フェア参加数について
ブライダルフェアの参加数は平均2回と言われていますが、体感的には3回が多いです。
もし見積もり額を比較して一番安い結婚式場で契約しようと考えているのであれば、見積もりの内容は同じにして作成しないと意味がないので注意してください。
また、本命の結婚式場は最後にとっておくと目が肥えた頃に改めてチェックができます。ただこの方法の欠点は、最初の結婚式場でほぼ完成形の見積もり書を作成しなければならないことです。
最終的に見積もり額が上がってもいいから比較したいのであれば、神経質になる必要はありません。しかし実際にかかる総額で比較したいのであれば、初めから希望を反映した見積もり書を作成してもらう必要があります。
格安結婚式という手も
こだわりが強くなく、とにかく価格を抑えたウエディングにしたいという方には格安結婚式のサービスがおすすめです。格安結婚式とはプロデュース会社が提供する結婚式のサービスであり、式場探しからウエディングプランナーが手伝ってくれます。
結婚式場と業者間での余計なコストをカットすることで安さを実現させたサービスです。衣裳の持込料がかからず、好きな衣裳を持ち込めるのも嬉しいポイントでしょう。時間がなく、こだわりが強くない方におすすめのサービスです。
「日本にもっと結婚式を」をスローガンにしているスマ婚では、予算に合わせて結婚式を提案してくれます。お二人の自己負担を大幅に抑えての開催が可能なので、交渉は面倒だけど安く結婚式をあげたい方はスマ婚で相談してみてはいかがでしょうか。
交渉時の作戦の立て方
どんな手札を持っていて、どういう使い方をすればいいのか事前に軽く作戦を立てておくと当日もスムーズに進みます。ウエディングの見積もりは最終的に100万円上がるのが普通です。後から必要だと思ってオプションを追加していくとそうなります。
また、契約後に大きな値引きの相談はできません。いかに初めから必要なものを揃えた見積もり書で値引き相談できるかが肝心なのです。
ゴールの設定
まずはゴールを明確にしてください。予算はいくらで、譲れないポイントは何か具体的にしましょう。
何ができれば理想のウエディングだと言えるのか、これがはっきりしていると捨てる項目ができます。捨てる項目があると値引き交渉がしやすいので、必ずやりたいことに優先度を付けましょう。
手札の確認
交渉カードは多いに越したことはありません。強いカードは最後にとっておいて、弱いカードから使っていきましょう。目安ではありますが、以下の順番で交渉していくようなイメージです。
お二人がどんなウエディングにしたいかでも手札は変わりますが、大体上記の方法が交渉カードとして使えます。
1.日時の変更
結婚式の費用は日時によって変動します。もし開催時期にや時間に希望がないのであれば、安くなるタイミングに変更することで、見積もり額を抑えられるでしょう。
冬:12月・1月・2月
・凶とされる時間帯
(赤口の昼間以外、先負の午前中、先勝の午後 など)
2.挙式方法、挙式会場の変更
挙式スタイルによって挙式料も変わります。一番費用を抑えられるのが人前式です。
人前式とは形式に囚われない自由な挙式スタイルのことで、お二人オリジナルの挙式を行うことができます。聖歌隊や神主を呼ぶ必要がないので、費用を抑えることができるのです。
挙式スタイルについて考える時は以下の記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7079/
また、挙式を行う場所によっても挙式料は変わってくるでしょう。人前式であれば、披露宴の会場と同じ場所で誓いを立てる宴内人前式が一番お得です。
同一式場でも、複数の挙式会場を備えていることが増えてきました。どうしてもその挙式会場でなくてはいけないのか、決めたゴールに合わせて考えてみてください。
3.他会場との比較
他にも比較している結婚式場があってすでに見積もりがある場合は、それを渡して同じ内容で見積もり書を作成してもらいましょう。ポイントは同じ内容で、というところです。
ウエディングプランナー側としても、明確にライバル式場として意識せざるを得ません。同じ内容でより安く提案できるように努力して提示します。
最終的に2つの結婚式場に絞れたときに、比較もしやすいです。
4.条件やオプション付きで特別対応
内容の変更で値下げができないか交渉するのが、結婚式の値下げ交渉のメインパートとなっています。ゴールにしている予算を伝えながら、「○○に変更すれば値下げ、というのは可能でしょうか」と直球に聞いて大丈夫です。式場側が利益を担保できるような条件を設けて、値引きできないか交渉してみましょう。
または値引き以外にも、有料のオプションを無料にできないか、という交渉の方法もあります。目指す結婚式によっては有効な手段です。ただ、こちらは価格のバランスが分かっていないと交渉が難しいので、基本的には値引きできないか聞くスタンスでよいでしょう。
式場側が利益を担保できるような条件としては以下が挙げられます。
- 最低保証の人数を増やす
- プロフィールムービーなどを持ち込みにせず、式場側に頼む
- 料理・ドリンクをランクアップする
- ウェルカムドリンクを追加する
- ナプキンなどのテーブルグッズをランクアップする
5.「今日ここで契約します」
一番簡単で強力なのがその場で契約することです。あと一歩で目標予算というときに、最後の手段として使うのがよいでしょう。お金の駆け引きなんでできない、という方はこのセリフだけ覚えていってください。
結婚式場によってはノルマがあったり、売り上げ目標があったりします。1件逃すだけで損失が大きいので、逃してしまうよりは赤字ギリギリでも契約を取りたいという背景があるのです。
今日この場で契約が取れるというのは大きな魅力なので、多少無理した値引きも期待できます。ここぞという時に使ってください。
ウエディングプランナーの心を動かすコツと交渉の例文
商談はプランナーの心を掴めば勝ち、というのが経験則です。このお二人のウエディングを応援したい、と思わせることが交渉成功の第一歩になります。
煌びやかな雰囲気でも商談に変わりはありません。お互いがwin-winな関係を築くヒントを例文とともに紹介していきます。
ここで結婚式がしたいという意思
まず大前提として値引き交渉を行うのは、第1希望の結婚式場だけにしましょう。ここで結婚式がしたいという想いがないと、最強のカードが使えません。
やみくもに多数の結婚式場と交渉していると、対応に疲弊した式場側が交渉をやめることもあります。本当にあげたかった結婚式場でそんな対応をされてしまったら、元も子もないですよね。
そしてプランナーも一人の人間です。信頼関係を築けないと値引きはおろか、その後の打ち合わせにも悪影響を及ぼします。丁寧な接し方も話し合いをスムーズにする手段の1つです。
例文1.日時・挙式方法の変更
結婚式についてのヒアリングがなされた時に希望する日時や挙式方法を聞かれますが、後から変更したくなることもありますよね。そんなときは遠慮せずに言ってください。別の日時・挙式方法で2枚見積もりを作ることも可能でしょう。
「ちなみに仏滅の〇月〇日に開催したら、総額は下がりますか? ○○円で開催したいと考えています。」
「挙式スタイルにこだわりがなくみんなの前で誓いができればそれでいいんですが、人前式には対応していますか?」
上記のセリフのポイントは以下です。このポイントを抑えながら、交渉してみてください。
- 仏滅での開催でも構わないことを伝える
→安い日を探して提案しやすくなる - 予算をはっきり具体的に伝える
→いくらまで下げれば契約してくれるのか分かり、大胆な値下げがしやすくなる - 結婚式において大事にしたいポイントを伝えている
→代替案の提案がしやすくなる
例文2.条件付きで特別対応をしてもらう
追加オプションや条件を付けて特別対応をしてもらえないか交渉することが、結婚式の見積もり作成の醍醐味とも言えます。自分の結婚式に必要なもの、不必要なものがはっきりしていないと上手くいきません。
必要なオプションを追加して、不必要な項目を値引きやなしにすることで総額を抑えられないか交渉してみてください。
交渉が上手くいくコツとしては、用意が面倒でないオプションを追加することです。また、サービスしてもらう内容も式場側に損が少ないものにすると上手くいきやすいです。
「相談なのですが、最低保証人数を60名にすることで、会場使用料を半額にできませんでしょうか。」
「料理にこだわりたいと考えています。料理を最高ランクにするので、乾杯酒を無料にしてもらえないでしょうか。」
「プロフィールムービーをそちらに発注するので、プロジェクター使用料を無料にしていただくことは難しいでしょうか。」
上記のセリフのポイントは以下です。このポイントを抑えながら、交渉してみてください。
- 最低保証人数をはっきり出す
→最低でも確保できる利益が分かるので値下げしやすい
→人数に合わせて割引を用意している会場も多いので、キャンペーンの案内がしやすい - こだわりたいポイントを明確にしている
→柔軟な提案と値下げがしやすい - 持ち込みではなく発注してくれる
→特に持込料を無料にしているアイテムの発注は利益が大きく値下げしやすい - 備品の使用料が交渉の対象
→無料にしてもマイナスにはならないので、値下げしやすい
例文3.「今日ここで契約します」
プランナーが一番頑張りを見せるのは、もう少しで契約が取れる時でしょう。手を尽くし切っても予算に届かないとき、その場で契約することと引き換えに値下げを切り出します。
「プランナーさんにはご尽力いただいていて、私たちでも削れる項目がないか話し合いましたが、どうしても予算の○円から□円オーバーしてしまいます。
私たちとしては、結婚式はこの結婚式場しかないと運命を感じており、どうしてもこちらで開催したい所存です。
私たちの経済状況では〇円が結婚式にかけられる最高金額です。
予算の〇円までお値下げしていただけましたら、今日この場で契約いたします。
ご検討いただけませんでしょうか。」
この場で契約する、というのは結婚式場にとって強い魅力です。プランナーは上司へ相談を入れますが、契約が取れそうだと分かれば許可も下りやすくなります。
もし到底無理な価格だったとしても、結婚式で何を大切にするかをプランナーと共有できていれば、別の結婚式のスタイルを考えてくれるでしょう。
上記のセリフのポイントは以下です。このポイントを抑えながら、交渉してみてください。
- 今日、この結婚式場で決めたいとはっきり伝える
→多少無茶な要求も通りやすい - 予算をはっきり言う
→いくらまで値下げすればいいかが明確
値引き交渉でやってはいけないこと
値引き交渉でやってはいけないことをしてしまうと、これまでの交渉も水の泡となる可能性があります。なんでもかんでも交渉すればいいというわけではありませんので、どこで何について交渉するかの見極めは慎重にお願いします。
以下の注意点も参考に、交渉をスムーズに進めてみてください。
安さが売りの他社と比較
結婚式場の中には、とにかく安さを売りにしているところがあります。気を付けてほしいのは、そういった結婚式場の見積もり書と一般的な結婚式場の見積もり書を比べることです。
当たり前ですが、価格が下がればその分サービス内容が減っています。テーブルナプキンが最低限、プラン内のドレスが少ないなどなど小さな積み重ねで格安結婚式は実現されるのです。
そのため見積もり書がぱっと見は同じでも、当日を迎えると差が分かってしまったりします。相場感があまりに違いすぎる結婚式場ではなく、同じ価格帯の結婚式場で比較検討するのがおすすめです。
複数の式場に手当たり次第交渉
見積もりの交渉は第一希望の結婚式場だけにしてください。同時進行でもしようものなら、比較している結婚式場についてさっきと言っていることが違う、と不信感に繋がります。気持ちよく結婚式をあげるためにも、交渉は第一希望の結婚式場だけにしてください。
メールで値引き交渉
メールでの交渉はおすすめできません。直接会う必要はないのですが、メールよりも電話の方が交渉は上手くいきます。
メールでは細かなニュアンスが伝わらず、誤解してしまう恐れもあるでしょう。メールで事前に交渉したいことをまとめておき、電話ですり合わせるという方法がおすすめです。もしプランナーが忙しければ、そのままメールで交渉します。
交渉失敗のリアルなエピソード
ここでは実際にあった、交渉に失敗した新郎新婦様のエピソードを紹介します。つまり式場側からサービス提供をお断りしたカップルのエピソードです。
実はウエディング業界はクレームの多い業界で、トラブルを起こしそうなカップルについては相手をしません。“トラブルを起こしそう”には過剰な値引き要求も含まれます。
実際にあったサービスの提供をお断りしたケースと回避方法を紹介するので、参考にしてください。
値下げわんこそばのカップル
予算額をはっきりと言わないカップルの話です。
総額から10万円値引きしたら契約を検討する、と言うので上司に相談し値下げしました。新しい見積もり書を提示すると、やっぱりもう5万円値下げしてほしい、と言うのです。理由を聞いても特に具体的な返答はなく、ただ安くしてほしいようでした。
利益分を削って値下げを行うと、どれかグレードを下げるか人数に最低保証を付けるなどしなければ値下げは難しくなります。しかし内容はそのままでの値下げを要求するのです。
全体的に協力的ではないカップルでしたが、後から追加で言い出す点、譲歩の姿勢が見られない点などが決定打となりサービスの提供を断る結果となりました。
予算もはっきりさせずとにかく安くしてくれと要求される方、後から追加で要望がたくさん出てくる方は注意客としてマークされやすいです。希望をはっきりとさせないのに、対応が悪かったとクレームに繋がる可能性が高くなります。
▼注意点
- 予算ははっきり決めておく
- 限界まで値引きするときは、捨てる項目を作っておく
引き際を読み違える
予算にこだわるあまり、サービスを断られたカップルの話です。
上記の例にも関わってきますが、値引きには限界があります。交渉上手で赤字ギリギリで契約された方もいらっしゃいますが、赤字で契約はできません。
赤字ギリギリまで値引きしなければ、予算に到達できないカップルでした。予算に合わせるために、演出を諦めてもらったりグレードダウンの提案をしましたが、断られてしまったのです。
この希望内容でその予算は到底叶わない、とこちらからお断りする結果になってしまいました。
商談とはお互いが歩み寄ることで成立するものなので、譲歩の姿勢が見られないとクレーマー予備軍に思われ、注意客としてマークされます。式場側から条件付きの値下げを提案され始めたら限界に近づいている証拠です。引き際を間違えないように気を付けましょう。
▼注意点
- 「これ以上の値下げはできない」サインを見逃さない
- 予算が少なければ豪華な結婚式はできない
「あの人より安くして!」
ネット上の他人や友人の見積もり書を引き合いに出して交渉する方も0ではありません。ただこれは100%失敗する方法です。
見積もり書はその新郎新婦様のために作られたものであり、同じものはありません。招待人数もグレードも時期も違うので、同じ値引きはできないのです。
数年前までは値引きもやっていたが、今はやっていないという結婚式場もあるでしょう。他人を引き合いに値引きの要求はしないでください。
▼注意点
- 他人の見積もり書はあくまで参考である
- 自分の結婚式なのだから自分の手札で勝負する
完璧な結婚式
格安結婚式のサービスの利用を検討している場合は、要望が多くならないように気を付けましょう。格安結婚式のサービスは必要なものだけ詰め込んで、中間コストをカットすることで安さを打ち出しています。
つまりオプションを増やしていくと見積額に大きな差はなくなるのです。そうなると格安結婚式サービスのデメリットが大きくなってきます。
格安結婚式のサービスで演出が多いと、結婚式場と直接やりとりができない分、頻繁に連絡をとることになるパターンが多いです。こだわりが強いけど予算がないという場合は、格安結婚式のサービスを利用せず結婚式場に直接相談することをおすすめします。
▼注意点
- 格安結婚式のサービスはこだわりが強くない人におすすめ!
- こだわりたいなら予算は多めに用意しよう
契約後の値下げ術
契約後の見積額については、正直なところ値下げは不可能です。あまりに内容を変更することがあれば、一度キャンセルして契約し直すなんて事態もあり得ます。
契約後に見積額を下げたいのであれば、内容の変更というよりも節約していくという方向で考えてください。
節約術
変更が効く部分があれば、ゲストと関わりの薄い部分を節約します。また、ハンドメイドできるものはなるべく持ち込んで費用を浮かせましょう。
以下の記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5543/
生花は一つ一つが高価なので、少しでも減らすと大幅な節約に繋がります。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7211/
まとめ:見積もりは値引き交渉してお得に結婚式をあげよう
結婚式の見積もり交渉について紹介しました。ウエディングは定価のないサービスだからこそ、いろんな価格で売り出されています。
ただ、大切なのはいくら安くできたかではなく納得のできる価格で契約ができたかです。どうしても値下げができないときは、その価格でないといけない理由があります。
まずは言ってみないと値下げできるものもできません。心地よい商談になることを祈っています。
ちなみに、契約時には契約金が必要な結婚式場がほとんどです。その場で契約するつもりの時は、5万円~20万円くらいの現金を持っておくと慌てずに済みます。
ウエディングプランナー側も交渉されることには慣れています。予算内の結婚式を叶えていきましょう。