結婚式に招待されたら何を着て行こうか迷ってしまいますよね。
本記事では元ウエディングプランナーが結婚式のお呼ばれに相応しい服装について解説しています。
「結婚式には何を着ていけばいいのか知りたい」
「どこまでカジュアルにしていいのか分からない」
「立場に合わせた服装で出席したい」
こんな悩みをお抱えでしたら、本記事が役に立つでしょう。
元ウエディングプランナーから見た、最近のゲストの服装の移り変わりも反映しているので参考になれば幸いです。
当日は他人の目を気にしすぎることなく、自信を持ってパーティーに臨みましょう。
- 結婚式お呼ばれドレスの基本マナー
- 1.色について
- 2.デザインについて
- 3.素材について
- 4.NGなドレスについて
- 立場別でおすすめのレンタルドレス紹介
- 1.友人として出席する場合のおすすめ
- 2.親族として出席する場合のおすすめ
- 3.妊娠中に出席する場合のおすすめマタニティドレス
- 4.子ども・乳幼児連れで出席する場合のおすすめ
- 結婚式のアクセサリーマナー
- 足元の基本マナー
- 結婚式のバッグのマナー
- 和装の時のマナー
- 結婚式のお呼ばれの服装についてよくある質問
- Q.平服でお越しくださいとは?
- Q.パンツドレスで出席してもいい?
- Q.二次会のみ参加のときは何を着ればいい?
- Q.妊娠中・子育て中でも高いヒールを履かなきゃダメ?
- Q.黒色のドレスは絶対にNG?
- Q.寒いときならタイツを履いてもいい?
- まとめ:結婚式の服装NGを知ってマナーよく出席しよう
結婚式お呼ばれドレスの基本マナー
ドレスアップのマナーの基本は「相手を不快にさせないこと」です。
気遣いのある服装ができれば問題ありません。
結婚式の主役は新郎新婦様です。
そのためゲストの服装には礼節と会場に華を添える役割が求められます。
新郎新婦様は正礼装を着用しますから、セミフォーマルと呼ばれる準礼装がゲストの格好としてふさわしいでしょう。
1.色について
ゲストのドレスには会場に華を添える役割があります。
明るい色合いのものを選びましょう。
季節に合わせた色選びもおすすめです。
▼春におすすめの色
結婚式の開催数が多い春。
植物が芽吹く始まりの季節である春には、パステルカラーなど爽やかで明るい色が似合います。
▼夏におすすめの色
暑い日差しが降り注ぐエネルギッシュな夏の結婚式には原色寄りのハッキリとした色合いのドレスも似合います。
海や空を連想させる青や自然を連想させる緑などもおすすめです。
▼秋におすすめの色
春と並んで開催数の多い秋では、落ち着いた色合いが似合います。
紅葉を意識した赤やオレンジ、トレンドのくすみカラーなども人気です。
▼冬におすすめの色
温かな行事も多い冬に結婚式を行う新郎新婦もいます。
クールなネイビー、ワインレッドなどのこっくりとしたカラーが似合うでしょう。
2.デザインについて
フォーマルな場では選ぶべき服装は大方決まっています。
ただ、結婚式は新郎新婦によってフォーマル度合はさまざま。
招待された結婚式に合わせて服装を考えましょう。
▼スカート丈
結婚式では膝丈のドレスが基本です。
長い方が格の高い服装になります。
▼袖の長さ
袖の長さに決まりはありません。
ノースリーブから長袖まで様々な種類があります。
好みに合わせて選びましょう。
長い方がフォーマルな雰囲気になりやすいです。
▼結婚式の雰囲気
フォーマルなシーンでは気を遣いすぎるくらいでちょうどよかったりしますが、カジュアルなパーティーであれば肩肘張らなくても大丈夫でしょう。
友人中心のガーデンウエディングやレストランウエディングはカジュアルになりやすいです。
高級ホテルや格式高い結婚式場に呼ばれた際はフォーマルな服装を意識しましょう。
▼結婚式の開催時間帯
準礼装ですが、実は時間帯によって求められるスタイルが異なります。
日本では時間による区別は厳密ではありませんが、参考にするとよいでしょう。
昼 | 露出は控えめにし、肩を出さない ノースリーブの場合はジャケットやボレロを羽織り、肌を露出しないようにする |
夜 | ラメ入りなど華やかなで露出のあるデザイン デコルテなどは露出し、スカート丈は長め |
3.素材について
正式なパーティーの場ですので、カジュアルな素材は避けます。
ドレッシーな印象を与えるものにこだわりましょう。
サテンやシフォン、レース等が適しています。
4.NGなドレスについて
- 派手すぎるドレス
- コットンやリネンなどカジュアルに見える素材のドレス
- ミニ丈のドレス
- 白色のドレス
- 写真を撮ったときに白っぽくみえる明るいグレーやアイボリーのドレス
主役の花嫁が不快に思わないという点を重視して服装を選びましょう。
立場別でおすすめのレンタルドレス紹介
結婚式での立場に合わせて元ウエディングプランナーおすすめのドレスを紹介していきます。
1.友人として出席する場合のおすすめ
友人として出席する場合は、場に華を添えるような明るいドレスがおすすめです。
▼20代に人気のドレス
柔らかな色合いの総レースドレスです。
肘まで袖があるので、二の腕が気になる人にもおすすめ。
▼30代に人気のドレス
シックな色合いながら花柄のレースが場に華やぎをもたらします。
Iラインが強調されるデザインで、スタイルアップも期待できそうです。
2.親族として出席する場合のおすすめ
親族として出席する場合は、主催側として品と落ち着きのある服装がおすすめです。
▼40代に人気のドレス
ウエストがゴムになっておりゆったりと過ごせそうな1着。
長めの袖と丈がフォーマルさと上品さをプラスしてくれます。
▼50代に人気のドレス
落ち着いた色合いと程よい女性らしさのあるドレス。
スカート丈も足首のあたりまであるので、ゲストを迎える立場としてふさわしいでしょう。
3.妊娠中に出席する場合のおすすめマタニティドレス
妊娠中は無理をしないことが鉄則ですが、出席する場合はゆとりのあるドレスや授乳のできるドレスがおすすめです。
ボルドーのおしゃれなドレスですが、脇のボタンを開けると授乳口にもなります。
被って着るタイプなので、背中のファスナーが閉まらない心配もありません。
4.子ども・乳幼児連れで出席する場合のおすすめ
子どもと出席する場合は動きやすい服装がおすすめです。
パンツドレスで動きやすさを確保しつつ、フォーマルな場に相応しい品のあるドレスです。
フリルなどの装飾も控えめで子どもが引っ張ってしまう心配も少ないでしょう。
また、子連れで結婚式に出席する際のポイントなどを以下の記事で詳しく解説しています。
併せて目を通してみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/9075/
結婚式のアクセサリーマナー
アクセサリーなしで出席しては少し寂しくなってしまいます。
気分と雰囲気を盛り上げるためにも着飾りましょう。
1.イヤリング・ピアスについて
大振りで目立つものは避けましょう。
一粒タイプのものがおすすめです。
これなら花嫁と丸被りになっても気まずくありません。
また、揺れるデザインのものは大きいと目を引きます。
また「家庭が揺れる」と無闇に解釈する人がいないとも限りませんので、避けるのが無難です。
ピアス・イヤリングについて詳しくは以下の記事でも解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5914/
▼白パールが定番
結婚式のアクセサリーといえば、上品で使いやすい白パールが定番です。
イミテーションパールのクオリティも上がっており、手軽に手に入るようになりました。
まだ持っていない場合は1セット持っておくことをおすすめします。
2.フラワーデザインのアクセサリーについて
おめでたい場でとびきりのおしゃれをしたくても、花嫁が一番でなくてはなりません。
生花の飾りは花嫁専用なので避けましょう。
本物にそっくりすぎる造花だと、生花だと勘違いされ誤解を生む可能性がありますので、造花を付ける場合は注意してください。
それを見た花嫁がどう思うかに配慮することが重要です。
足元の基本マナー
ドレスアップはつま先まで意識を向けて行いましょう。
ストッキング、靴のデザインまで意識を向け、直前になって慌てて用意することがないように準備してください。
1.靴について
靴についてはパンプスが無難な選択肢です。
細ヒールで5㎝以上の高さがあるもの、つま先と踵が覆われていることが基本になります。
ただ、最近のゲストの足元事情を振り返ると、気にしていない人が一定数いることも事実です。
3㎝ヒールかなと思うこともしばしばあります。
新郎新婦様が足元までチェックしているかというと、そうでもありません。
見ているのは他のゲストです。
参加するメンバーの顔ぶれも思い出しながら、どの靴にするか選んでみてください。
2.ストッキングについて
タイツや黒のストッキングはNGとなります。
フォーマルな場での服装として肌色のストッキングが好ましいです。
寒さ対策としては、ストッキングを重ね履きしたり、カイロを足元に仕込むという手があります。
結婚式のバッグのマナー
結婚式ではバッグにもマナーが存在します。
せっかくドレスアップしたんですから、合わせるバッグについてもドレスに合わせたものにしましょう。
1.パーティバッグについて
パーティー会場におけるバッグのマナーの1つとして小さければ小さいほどいいというのが挙げられます。
ゲストとホストの交流の場でもある会場にはなるべく荷物を持ち込まないのがマナーです。
明るい色味で、高級感のある素材のバッグを用意してください。
男性は手ぶらが最もよいとされています。
とはいえドレスにはポケットがありませんので、小さなパーティーバッグを持ち込みましょう。
普段使いしているものではなく、上品なデザインのものを用意してください。
2.サブバッグについて
パーティーバッグには厳選された精鋭しか入ることができませんので、その他の荷物をサブバッグに入れます。
サブバッグはクロークに預け、パーティー会場には持ち込まないのがマナーです。
よくブランド店の紙袋をサブバッグにする方がいますが、紙袋はNGなので気を付けてください。
パーティーバッグと同じように上品なテイストを忘れないようにしましょう。
詳しくは以下の記事でも解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7038/
和装の時のマナー
日本人は公の場に着物で来る傾向が高いそうです。
せっかくの結婚式だから着物をレンタルしていこうと考えているかたもいらっしゃるかもしれません。
着物でもドレスと同じく白や黒一色を避け、華やかな色合いのものを選べば問題ありません。
選ぶときに店員さんに相談してもよいでしょう。
1.立場に合わせた着物について
着物は既婚か未婚かや、親族かゲストかで着るべき着物が変わります。
▼未婚なら振袖がおすすめ
振袖は未婚女性の正礼装です。
成人式の時に購入したものを着るという方も多いでしょう。
華やかさがあり、結婚式の場に相応しいです。
▼既婚なら色留袖がおすすめ
黒留袖と同じように裾にだけ柄が入っているのが色留袖です。
紋入りの方が格式が高くなりますが、ゲストの立場であれば紋無しであっても問題ありません。
未婚でも着ることが可能です。
色留袖ではおしとやかすぎると感じる方は、訪問着の方がバリエーションが豊富なので訪問着で探してみるとよいでしょう。
2.着物で結婚式に出席するときの注意点
新婦も和装をする場合、色と柄を聞いておくと被りを避けることができます。
その他マナーなどについては以下の記事が参考になるでしょう。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6937/
結婚式のお呼ばれの服装についてよくある質問
結婚式の服装についてよくある質問をまとめました。
Q.平服でお越しくださいとは?
A.略礼装で来てくださいという意味です。
「平服でお越しください」と案内される結婚式もありますが、私服で来て欲しいという意味ではありません。
この場合の平服とは、略礼装のことを指します。
ちょっといいディナーに行くときのデート服と考えるのがちょうどいいかもしれません。
綺麗めなワンピースを選んでください。
Q.パンツドレスで出席してもいい?
A.カジュアルなパーティーならOKです。
ドレッシーな印象を与えるのであれば問題ありません。
ただし準礼装には当てはまらないので、格式高い会場や雰囲気のときと主賓として招かれたときには避けるべきです。
友人としての参加で、和やかなパーティーになる場合に限っての着用が望ましいでしょう。
Q.二次会のみ参加のときは何を着ればいい?
A.フォーマルすぎない服装を意識しましょう。
新郎新婦ももっとくだけた雰囲気で楽しみたい、と二次会を開催することが多いです。
夕方以降の開催であれば、カクテルドレスがよいでしょう。
披露宴の時よりも華やかな服装が許されます。
キラキラと輝く装飾も露出もOKですが、披露宴からの参加者が多い場合は浮く可能性もあるので注意が必要です。
Q.妊娠中・子育て中でも高いヒールを履かなきゃダメ?
A.身の安全を第一に装いましょう。
妊娠中・子育て中にも関わらず高いヒールを履く必要はありません。
危ないですし、新郎新婦も望んでいません。
ローヒールの靴を履いていきましょう。
また、妊娠・子育て中で特別な配慮が必要な場合は遠慮なく新郎新婦様に伝えてください。
会場側でできるかぎり対応してくれるはずです。
Q.黒色のドレスは絶対にNG?
A.コーディネートによってはOKです。
ブラックも人気ですが、黒一色では喪服のように見えるのでNGです。
上手く着こなして、華やかに見えれば問題ありません。
Q.寒いときならタイツを履いてもいい?
A.寒くてもストッキングを着用しましょう。
タイツはカジュアルなアイテムとなり、フォーマルな場である結婚式にはそぐいません。
冬の結婚式などで寒さ対策をしたい場合は次の記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7521/
まとめ:結婚式の服装NGを知ってマナーよく出席しよう
結婚式での服装マナーについて解説しました。
大切なのはマナーに縛られることではなく、新郎新婦様が不快に思わないということです。
迷ったときはどう思われそうか、なぜそれがいいと言われているのかを考えてみるといいかもしれません。
他人を気遣いながらも自分らしさを出した服装で結婚式に出席できることを祈っています。