結婚式の服装マナー|男性ゲストのスーツやネクタイのNG | 結婚式場の選び方

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結婚式に招待されたら色々と頭に思い浮かびますが、気になることと言えば服装のマナーのことです。

「男性ゲストは何を着ていけばいいのか知りたい」
「普段着ているスーツでもいいのか。何か買い足すものはあるか」
「最近の流行も取り入れておしゃれして行きたい」

本記事では元ウエディングプランナーが上記のような悩みに応えていきます

最近のゲストの服装の動向も踏まえて紹介しているので、流行も汲みつつお呼ばれに相応しいコーディネートを組むことができるでしょう。

披露宴で周りと1歩差を付けるおしゃれな装いについても解説しています。

本記事を参考にまずは必要なもの、欲しいものを洗い出して買い物に出かけてみてはいかがでしょうか。

結婚式には礼服で参加

ボタンを留めるブラックスーツの男性の画像

男性ゲストの場合、スーツでの参加が基本です。

ただ、結婚式という場ですから、いつものセットアップでは相応しくありません。

結婚式の場では準礼装を目安にコーディネートを組んでください。

メンズスーツでは、ディレクターズスーツ、ブラックスーツが当てはまります。

ブラックスーツであれは弔事にも着ていけるので、1着あると便利でしょう。

最近はダークスーツで参加するゲストも多いです。

スリーピースを揃えて着用すると、どのスーツでもフォーマルな印象に仕上がります。

ビジネススーツでもいい?

20代など若い内であればビジネススーツでも許される、という雰囲気がありダークな色合いのビジネススーツであれば問題ないでしょう。

注意点として以下が挙げられるので、ビジネススーツしか用意がない場合は気を付けてください。

  • 仕事帰り感を出さない
  • 小物類でおめでたい雰囲気を出す
  • パンツの裾がダブルになっているとカジュアルな印象になる
  • 格式高い結婚式の場合はブラックスーツを着用する

ゆくゆくはブラックスーツを仕立てることも視野に入れてみてください。

格式高い結婚式の場合はカジュアルな服装がNGとなりますので、気を付けましょう。

また新社会人や学生の内はリクルートスーツしか仕立てていないこともあるかもしれません。

できればリクルートスーツでの参加は避けたいですが、NGというほどではないので安心してください。

本記事で紹介するマナーを守って結婚式に参加すれば大丈夫です。

 

男性の礼服の種類

男性の礼服として以下の服装が挙げられます。

自分の立場にあったスーツを選んでください。

  1. モーニングコート
  2. タキシード
  3. ディレクターズスーツ
  4. ブラックスーツ
  5. ダークスーツ

1.モーニングコート

モーニングコートは結婚式や昼間の公式な行事における正礼装で、新郎や新郎の父親がよく着ています

モーニングコートのジャケットはウエストから裾にかけて斜めに大きくカットされたデザインが特徴で、背中側には尾がついています。

ベストとパンツはグレーやストライプ柄が一般的です。

ゲストの立場で着る機会はほとんどありません。

 

2.タキシード

タキシードは夕方から夜の正礼装で、結婚式にぴったりな衣裳です。

黒のジャケットとパンツに白いドレスシャツ、蝶ネクタイ、カマーバンド、サスペンダーが基本のスタイルとなっています。

新郎がよく着用します。

主賓として招かれた際や、スピーチを行う場合などにおすすめです。

 

3.ディレクターズスーツ

ディレクターズスーツはフォーマルな昼の準礼装で、結婚式にふさわしい服装となっています。

黒のジャケットにストライプのスラックスとベストを組み合わせることが特徴で、特に親族や主賓、上司などが着用することが多いです。

品格と礼儀を重視するこの装いは、結婚式の格式を高めるでしょう。

 

4.ブラックスーツ

ブラックスーツは結婚式における代表的な礼装であり、特にフォーマルやセミフォーマルに装いたい場合に最適です。

黒色のスーツは昼夜問わず着用できる準礼装であり、ビジネススーツとは微妙にデザインが異なります。

白いドレスシャツと黒いネクタイを合わせるのが基本セットで、主賓から一般ゲストまで幅広く着用されることが多いです。

 

5.ダークスーツ

ダークスーツとは、ダークブルーやダークグレーのスーツのことです。

これらのダークカラーは礼服として、昼間の結婚式にも適しています。

特にカジュアルすぎず、フォーマルすぎないコーディネートに仕上げたいときにおすすめです。

格式のある会場での結婚式では、ややカジュアルに見えることがあるので注意してください。

ベストも着用すると、よりフォーマルな雰囲気を強調できます。

 

ネクタイの基本

ネクタイは白、光沢のあるグレーが無難です。

派手すぎると主役の新郎新婦様を差し置いて目立ってしまうので、鮮やかな色合いやアニマル柄などは避けましょう。

また、黒は弔事用の色なので黒色もNGです。

 

靴と靴下の基本

靴は履き古していない、綺麗な状態のものを履いていきます。

黒色の革靴が基本で、内羽根になっているものがよりフォーマルです。

ストレートチップかプレーントゥ、モンクストラップシューズを選びましょう。

足元まで気を抜かない、フォーマルな装いを心がけてください。

カジュアルな印象を与えるメダリオンや、殺生を連想させるヘビ革・ワニ革も避けましょう。

靴下は黒のみOKで、くるぶし丈など短いものは避けてください。

 

ベストの基本

ジャケット、ベスト、ズボンの色味は統一感があると引き締まりますが、3つとも黒色だと重たい印象があります。

黒で統一されていても問題はありませんが、あえてグレーなどをベストの色に選ぶと抜け感が出てスタイリッシュな服装になるでしょう。

無地でボタンが多いデザインだとよりドレッシーな印象に仕上がります。







おすすめの小物で周りと差を付けよう

たくさんのカフリンクスの画像

基本の服装に小物類を追加するだけで、周りとは1歩違うコーディネートを楽しめるでしょう。

また、シャツやスーツにもこだわることでもよりおしゃれを楽しめます。

主役の新郎新婦様より目立つようにはできませんが、小さなこだわりを持つだけで当日の楽しさも変わるでしょう。

取り入れやすい小物類から手を出してみてはいかがでしょうか。

カフリンクス・ネクタイピンの選び方

正装の小物と言えばカフリンクス・ネクタイピンを初めに思い浮かべる方も多いでしょう。

ブランドものや遊び心あるものなど選択肢が広いので、お気に入りを探してみてください。

▼カフリンクス

カフリンクスとはカフスボタンとも呼ばれる、シャツの袖口に付けるアクセサリーです。

ゲストとして参加するのであれば、遊び心のあるデザインでも問題ありません。さりげないおしゃれが叶います。

昼は白をメインにしたデザイン、夜は黒をメインにしたデザインなど時間帯によって使い分けてもよいでしょう。

逆にシンプルなデザインのものを選べば、普段使いも可能です。

 

▼ネクタイピン

結婚式は食事の場でもあるので、ネクタイピンを着用した方が食事で汚れる心配が減ります。

シルバーで悪目立ちしない、シンプルなデザインのものがおすすめです。

二次会では動きもあるので、二次会まで参加予定であればネクタイピンはあった方が快適でしょう。

 

ネクタイ・ポケットチーフの選び方

ポケットチーフは取り入れると華やかさが出るので、結婚式を盛り上げたいと考えている方におすすめします。

ネクタイと色味を合わせてコーディネートするとスタイリッシュな印象になるでしょう。

▼ネクタイ・蝶ネクタイ

目立つ色や柄はよくありませんが、パステルカラーや落ち着いた色合いであれば問題ありません。

四季の移ろいに合わせてネクタイの色も変えてみてはいかがでしょうか。

無地か無地に見える細かい柄が好ましいです。

また、タキシードを着る場合はネクタイではなく蝶ネクタイを着用します。

▼ポケットチーフ

ネクタイの色に合わせて選ぶのがおすすめですが、基本は白色となります。

挿し込み方はいろいろありますが、結婚式ではスリーピークスと呼ばれる山が3つできる折り方がおすすめです。

 

ワイシャツの選び方

ワイシャツの色は白無地が基本ですが、最近はパステルカラーくらいの淡い色合いなら色付きでもよいという風潮になってきています。

まだあまりみかけませんが、これからトレンドとなって増えてくるのではないでしょうか。

色付きだとインナーが透けにくいというメリットもあります。

また、襟の形としては以下の3つを結婚式場でよく見かけました。

  • レギュラーカラー
  • ワイドカラー
  • ウィングカラー

ウィングカラーはモーニングやタキシードに合わせているシャツとだけあって、格式高い印象に仕上がるでしょう。

ワイドカラーのシャツも華やかな印象になり、結婚式の場におすすめです。

逆にNGなのがボタンダウンのシャツになります。

襟の先端をボタンで留めているデザインですが、カジュアルな印象を与えるので、結婚式では着用しません。

また、夏でも半袖ではなく長袖を着て参列しましょう。

 

お店のブラックスーツの選び方

スーツを選ぶ際におしゃれを優先させるのであれば、ネイビーや薄いストライプ入りのスーツがおすすめです。

ただ長い目で考えると早めにブラックスーツを用意してもよいでしょう。

ビジネススーツとの違いですが主に以下の4つが挙げられます。

  • 色合い
  • 生地質
  • 光沢のない黒
  • ジャケットのベント
  • シルエット

選び方としても上記の点を意識すると選びやすいです。

ブラックスーツは早めに仕立てておくと、長く使える愛用品になりますよ。

▼色合いをチェック

ビジネススーツとブラックスーツの黒は同じ黒ではありません。

ブラックスーツの黒の方が各段に深い黒色をしています。

▼生地質

ブラックスーツには上質なウールが使われており、ビジネススーツに比べて高価です。

素材から違うので、長く愛用できるでしょう。

▼光沢のない黒

弔事にも着用できるように艶のない仕上がりになっています。

ビジネススーツはポリエステルで作られていることもあり、光沢のある生地のものが多いです。

▼ジャケットのベント

ジャケットの裾の切れ込みであるベントですが、フォーマルな場ではベントがないノーベントが基本になります。

▼シルエット

長く着ることができるようにブラックスーツはゆとりをもたせたデザインになっていることが特徴です。

 

結婚式のNGコーディネート

画像:ジャケットスタイルの男性

マナー違反になってしまう結婚式の服装について解説していきます。

特に挙式では披露宴よりもフォーマルな服装が求められやすいので、挙式から参加する場合は十分に注意しましょう。

新郎と被る白スーツ

主役である新郎と被る白スーツは絶対NGです。

場は華やかになりますが、主役を差し置いて目立つのは避けましょう

 

全身真っ黒のコーディネート

黒はフォーマルな色として広く使われますが、結婚式で全身真っ黒のコーディネートはおすすめできません。

これは喪服を連想させ、マナー違反とされることが多いためです。

スリーピースを活用し黒を基調としつつもシャツやネクタイに明るい色を取り入れるアレンジで、バランスを取りましょう。

 

アニマル柄のネクタイや靴

アニマル柄や目立つ柄は、個性が強すぎて場の雰囲気を乱すことがあります。

結婚式では、新郎新婦や他のゲストに不快感を与えないよう、シンプルで上品なデザインを心掛けましょう。

ポケットチーフやネクタイは無地や控えめな柄を選び、フォーマルな素材感を重視してください。

 

カジュアルすぎるコーディネート

派手なカラーシャツや黒以外のベルト、チェック柄の靴下などフォーマルな場に相応しくないアイテムはNGです。

ジャケパンスタイルで参列できるのはカジュアルな結婚式に、友人や同僚として参列するときのみにしてください。

平服でお越しくださいと言われていても親族として列席者席に座るのであれば、準礼装を目安に装います。

いとこや兄弟、会社の先輩など関係者や目上の立場で参加する場合はフォーマルな服装をしてください。







併せて確認したいお呼ばれマナー

ご祝儀袋と一万円札と丸が書かれた札の画像

当日は服装の他にもマナーに気を付けて過ごしましょう。

荷物やコートの扱いについて今一度確認してみてください。

男性はバッグを持たず手ぶらが基本

男性は結婚式の場には手ぶらで来るのがマナーです。

なるべく荷物は持たず、上着の内ポケットに収まる範囲に抑えましょう。

どうしてもバッグを持っていきたい時はクラッチバッグを持っていきます。

スーツの色味に合わせたコーディネートにすれば問題はありません。

リュックなどの大きなカバンは余興を頼まれているなど、特別荷物が多くない限り避けてください。

 

コートや荷物はクロークへ

冬など寒い時期は合わせるコートに迷ってしまいそうですが、スーツに合えばなんでも大丈夫です。

コートはすぐ荷物と一緒にクロークに預けるので、新郎新婦様が目にする機会も多くありません。

ファー付きでも大きな問題にはなりませんが、毛が料理に混ざる可能性もあるので避けるのが無難です。

 

年齢・立場に合わせた服装

友人として参加するのであれば、略礼装・準礼装で問題ないため、ビジネススーツでも許されます。

ただ、主賓として招かれたり親族として参加するときには、正礼装や準礼装が服装として正しいでしょう。

招かれた立場や年齢に合わせて服装は考えてみてください

また、着物を着ていく場合は少し格を落とした羽織り袴がおすすめです。

新郎新婦も和装する場合は被らないように注意しましょう。

 

当日までに準備すること

服装が決まったら当日までに持ち物の確認と準備を始めましょう。

当日の持ち物については、以下の記事で元ウエディングプランナーが解説しています。

『結婚式ゲストの持ち物リスト|男女別マナー』
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5304/

また、忘れてはならないのがご祝儀の準備です。

用意の仕方はバッチリでしょうか。

以下の記事で1から解説していますので、参考にしながら準備してみてください。

『ご祝儀袋の入れ方・包み方|表書きと中袋の書き方』
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6540/
 

まとめ:結婚式に相応しいスーツで臨もう

靴ひもを結び直す礼服姿の男性の画像

結婚式での男性の服装について解説しました。

ビジネススーツでも参加は可能ですが、仕事帰り感を出さないことが重要です。

また、周りと差を付けるワンポイントについても紹介しましたので、是非取り入れてみてください。

久々に会う友人より1歩リードしましょう。

当日はおめかしを楽しむ場でもあります。

おしゃれして楽しく過ごしてください。







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