冬の結婚式にお呼ばれすると、パーティードレスでの防寒対策が気になりますよね。
「寒そうだけどどんな服装で行けばいい?」
「コートや羽織ものはどう選ぶ?」
「真冬の結婚式でも寒くない方法が知りたい」
本記事では、冬の結婚式に出席するに服装ついてご紹介します。
元ウエディングプランナーが寒さ対策や、マナー違反にならないよう注意する点などをまとめました。
暖かい服装で寒さに気を取られずに、気持ちに余裕をもって存分に冬の結婚式を楽しんでくださいね。
寒い冬にぴったりのお呼ばれドレスとは
冬の結婚式では寒さ対策をしながらもエレガントに結婚式を楽しみたいですよね。
防寒を優先するあまりにマナー違反になることがあるので注意しながら選びましょう。
ここからは冬に合う色や寒さを感じにくくしてくれるデザインや素材についてご紹介します。
1.何色のドレスがいいか
冬の結婚式にふさわしいお呼ばれドレスの色は、気品と季節感を考慮したものを選ぶと良いでしょう。
ワインレッドやマスタードなど、こっくりした色味を選ぶと冬らしい雰囲気に仕上がります。
また、くすんだ落ち着いた色合いのダスティーカラーも冬の結婚式にぴったりです。
これらの色はほのかな暖かさを感じさせるだけでなく、エレガントで格式高い印象を与えます。
一方で明るい色味で場に華やかさを添えるのもおすすめです。
春が近い時期であればなおさら雪解けを待つ花のように、結婚式に彩りを添えられるでしょう。
2.なんの素材がいいか
冬の結婚式にふさわしいお呼ばれドレスの素材は、見た目の美しさと暖かさを両立できるものがおすすめです。
特にベロア素材は厚みもあり、暖かさを保ってくれます。
また、サテンやオーガンジーなども高級感が感じられる素材です。
これらの素材を選ぶことで、冬の結婚式にふさわしいコーディネートを楽しめるでしょう。
3.どんなデザインがいいか
長袖や七分袖など袖が長いもの、スカート丈が長いものは体を覆ってくれる部分が多いので寒さを防げます。
また、首が詰まっているクラシカルなデザインも首元が冷えにくくておすすめ。
これらのデザインは、フォーマルな場にふさわしい落ち着いた印象を与えつつ、防寒効果も高いです。
おすすめの冬用ドレス
暖かく過ごすためにはドレスも冬用があると安心ですね。
最近はパーティードレスのレンタルサービスも充実してきているので、出席する季節ごとにドレスをレンタルするのもおすすめです。
おすすめの冬用ドレスを3着紹介します。
▼首元が詰まったドレス
冬らしいこっくりカラーのドレスです。
首元が詰まっていて袖も5分丈なので、寒さを感じにくいでしょう。
袖が長めなので、羽織りものも長袖を選ぶように注意しましょう。
落ち着いた色合いですが、フレアスカートが揺れて可愛らしさもあり、誰でも着やすいデザインです。
▼中に着込めるドレス
生地がしっかりとして、肌が透ける部分が少ないので、中に着込むことができる冬向けのドレスです。
袖部分はレースですが、裏地がついているので肌は透けません。
襟ぐりの大きなインナーで襟元だけはみ出ないように気をつければ、袖付きの暖かいインナーも着用できるでしょう。
▼ロング丈のドレス
ベロア素材が印象的なロングワンピースのドレスです。
胸元や背中は透け感がありますが、丈が長いので足元までしっかりと寒さ対策できます。
背の高い女性に似合いやすいでしょう。
寒さ対策の上着マナーについて
冬の結婚式は寒さ対策を万全に、出来るだけ肌の露出を減らしたいところ。
脱ぎ着ができ、温度調整が可能な羽織ものやアウターがとても重要なアイテムになります。
パーティードレスだけでは心もとないので、アウターでしっかりと寒さ対策をしましょう。
とはいえ、結婚式というフォーマルな場なので、上着についてもマナーを守りながらおしゃれを楽しみたいですね。
コートの選び方
行き帰りや屋外シーンでの寒さをしのぐためには、アウターも重宝します。
アウターは受付前のクロークに預けるので、あまりマナーを気にしない人もいるかもしれません。
しかし、意外とひと目に触れることも多いので、コートに関しても相応しい物を選びましょう。
素材はウールやツイードなど上品なもので、落ち着いた定番の色味のコートがおすすめです。
チェスターコートやノーカラーコートなど、きちんと感のあるデザインが良いでしょう。
コートについては以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7309/
羽織ものの選び方
パーティードレスに羽織るものとしてはボレロ、ショール、カーディガン、ジャケットがあります。
いずれもドレスとは別の色で、コーディネートを考えましょう。
ドレスを引き立てるベーシックな色で、全身黒や白の色味になってしまわないように注意が必要です。
また以下のデザインやカジュアルな素材も好ましくないありません。
- チェック柄
- アニマル柄
- ニット素材
おすすめの羽織もの
冬に結婚式をあげる方は比較的多くないので、冬用の羽織ものはレンタルもおすすめ。
おすすめの寒さ対策になる羽織ものを3着紹介します。
▼重ね着ができるジャケット
サイドにフリルがついたペプラムデザインが可愛いジャケットです。
裏地はなくさらっと羽織るタイプですが、行き帰りに上からアウターを羽織る時にはかさばらず重ね着しやすいでしょう。
▼裏地付きジャケット
裏地のついたしっかりとしたジャケットで、寒さをしのいでくれます。
シンプルなデザインでシャープな印象になるでしょう。
ポケットも付いているので、スマホやハンカチなどをさっと仕舞えて便利です。
▼長袖のボレロ
長袖タイプのボレロなので、手首まで覆ってくれて寒さを感じにくいデザインです。
ドルマンスリーブになっていて余裕があるので、袖の長いデザインのドレスにも合わせやすいでしょう。
素材はシフォンでやや薄手なので、アウターはしっかりと暖かいものを用意したいところです。
寒さ対策の小技
冬の結婚式では、防寒術を身に着けて暖かく過ごせるように工夫したいですよね。
周りには分かりにくく暖かさを保てる方法をご紹介していきます。
また寒さをしのぎたいあまりにマナー違反になってしまうのは好ましくありません。
マナーを守りつつ、出来る範囲での寒さ対策を伝授いたします。
1.ストッキングを重ね履き
パーティードレスの足元はベージュのストッキングが基本です。
しかし、ストッキングは薄手で風が通り抜けやすいため重ね履きがおすすめです。
生地が二重になることで、寒さを防いでくれるでしょう。
ただ、膝裏や足首など関節部分にしわがよりやすくなるのがデメリットです。
2.保温性のあるインナーを着る
防寒対策として、熱を逃がさない高機能インナーを着るのは必須といっても過言ではありません。
高機能インナーの種類は様々ありますが、吸湿&発熱素材で熱を保ったり、湿度を調整してくれるタイプが特におすすめです。
周りに気付かれることなく暖かさを保てるように、ドレスからはみ出ないデザインを選ぶと良いでしょう。
襟元からのぞかないキャミソールタイプや、裾が長すぎないペチコートなどです。
3.会場に着いてから着替える
暖かい服装で会場に向かい、会場についてから着替えるというのもひとつの手です。
行き帰りの寒さを心配しなくて済むメリットがありますが、着替え時間を考慮して早めに会場に到着しなければいけません。
更衣室を利用したい場合、あらかじめ新郎新婦様にお伝えして、ご親族など他の利用者がいるか確認をしておくと安心して着替えができます。
また、着替えをするとヘアメイクが崩れやすいので、着替えやすい前開きの服装がおすすめでしょう。
4.カイロを持ち込む
結婚式で手持ちの使い捨てカイロはあまりおすすめしません。
パーティードレスにはカイロを入れておくポケットがないことが多いですし、見た目がフォーマルな場に向いていないからです。
もし、手持ちのカイロを持ち歩きたい場合は充電式のおしゃれなデザインのカイロをおすすめします。
他には、貼るタイプの使い捨てカイロをパーティードレスの中に仕込むと、外見からは分からずに暖をとることができます。
5.防寒対策でも避けた方がいいアイテム
厚手のタイツやブーツなどは結婚式ではカジュアルになってしまうので適していません。
また、冬らしい装いとしてニットやフェイクファーなどの素材も、カジュアルでマナー違反になってしまうでしょう。
普段の防寒対策アイテムではなく、結婚式に相応しいアイテムで寒さをしのぎたいところです。
結婚式で寒さを感じるタイミングって?
結婚式といっても、挙式会場や披露宴会場など場所によって寒さも異なります。
1日の中でどのタイミングが寒さを感じるかシミュレーションすると、寒さ対策もしやすいでしょう。
コーディネートを決める参考にしてくださいね。
行きと帰り道
おそらく1日を通して1番寒さを感じるのが行き帰りの道中でしょう。
アウターはしっかりと寒さを防げるものを用意したり、徒歩を減らすなど工夫をしたいところ。
近くてもタクシーを手配しておくなど、できるだけ屋外にいる時間を短くするように交通手段の作戦を練っておきましょう。
タイツを用意しておいて、帰り道だけ着替えるなどの方法も良いかもしれません。
アフターセレモニー
挙式後にチャペルの外で、フラワーシャワーなど演出があるかもしれません。
フラワーシャワーなどのアフターセレモニーは、たいていチャペル前の広場など屋外で行うことが多いです。
屋外に出ると寒いので、羽織ものやアウターが活躍します。
ガーデン演出
冬場の結婚式ではガーデンがイルミネーションで彩られていたり、クリスマスの装飾がされていることも。
そんなガーデンでひとときを楽しんでもらいたいと考える新郎新婦様もいらっしゃるでしょう。
ガーデンでのデザートビュッフェやバルーンリリースなど、披露宴中に外に出ることもあるかもしれません。
時間としては短めだと思いますが、寒さ対策をしてあると安心ですね。
送賓や新郎新婦のお見送り
披露宴後に新郎新婦様がゲストをお見送りする場所は、披露宴会場から一歩出た通路やホテルのエントランスロビーなどです。
会場内に比べて空調が効きにくく温度差もあるので、体が冷えやすいでしょう。
また式場によっては、新郎新婦様が車に乗って会場を後にするのをゲストがお見送りすることもあります。
おしゃれな車に乗って新しい門出を出発するお二人をお見送りする印象的なシーンではありますが、暖かくして臨めるといいですよね。
冬の結婚式でよくある質問
冬の結婚式のコーディネートについてよくある質問をまとめました。
Q.毛皮やファーを身に着けてもいい?
A.動物の毛皮やファーはマナー違反です。
殺生を連想させ縁起が悪いことと、毛が抜けて料理に入らないようにするために着ていかないようにしましょう。
最近は動物愛護の高まりからフェイクファーも人気ですが、フェイクだから良いと安易な考えはNG。
フェイクファーも毛皮を模しているので避けた方が無難でしょう。
Q.髪を下ろして行ってもいい?
A.髪はまとめて、清潔感と上品さを大切にしましょう。
冬場は首元が寒くダウンスタイルにしたくなりますが、披露宴は食事をする場でもあるので衛生面からもアップスタイルがおすすめ。
多くのゲストと顔を合わせる結婚式では挨拶を交わすことも多く、髪を下ろしていると顔が隠れてしまうかもしれません。
まとめてある方が顔回りもスッキリとして良い印象になるでしょう。
Q.半袖のドレスで行ってもいい?
A.半袖のドレスでも大丈夫です。
ノースリーブよりも半袖や長袖のドレスの方が寒さを感じにくいでしょう。
半袖で出席する場合は、寒くないように羽織ものを披露宴会場に持ち込んでくださいね。
まとめ:冬の結婚式でも暖かくしてお祝いに集中しよう
寒い季節の結婚式では、凍えてお祝いに集中できないこともあるかもしれません。
本記事では、女性ゲストがマナーを守りながら寒さから身を守る方法や、冬におすすめのドレスをご紹介しました。
しっかりと防寒対策をして、冬の結婚式でも思いっきり楽しみたいですね。