結婚式にお呼ばれしたけど、さまざまな理由があり気が進まない時もあるかもしれません。
一般的には結婚式に招待されたら、なるべく出席する方が良いとされているからこそ、断っても良いものか悩んでしまいますよね。
せっかく招待してもらったけど断りたい場合には、どのように対応すればよいのでしょうか。
「結婚式の招待を断ってもいいの?」
「欠席理由は伝えるべき?」
「断る時のマナーを知りたい」
などの疑問について、本記事では結婚式を欠席する際の理由を整理し、上手な断り方、断る時のマナーや例文をご紹介します。
結婚式はなるべく出席できるのが理想ですが、欠席する際には相手の気持ちに寄り添いトラブルなく断れるといいですね。
結婚式を断る理由を整理しよう
結婚式に招待されるのは、新郎新婦さまが晴れの日を共に過ごしたいと思ってくれた証拠。
新郎新婦さまの想いに応えて、結婚式にお呼ばれされたら出来る限り出席するのが好ましいでしょう。
しかし、何か理由があって気が進まない場合もあるかもしれません。
まずは結婚式の出席をためらう理由を整理してみましょう。
1.お金の余裕がない
結婚式に出席する際には、ご祝儀はもちろん交通費やフォーマルウェアの準備が必要です。
ご祝儀だけで数万円、他の準備をするのにも数千円〜数万円かかる場合も。
女性であれば、ネイルやヘアセットなどさらにお金がかかってきます。
金銭的な余裕がない時には、結婚式への出席はなかなかの出費になり、断りたくなってしまうかもしれませんね。
ですがその方の結婚式は一生で何度もある出来事ではありません。
なるべく出席で考えてみてください。
交通費や宿泊費はお車代として新郎新婦さまが負担してくれる場合も。
正直に打ち明けて相談してみるのも一つの手です。
2.新郎新婦と疎遠、親しくない
学生時代の友人などしばらく新郎新婦さまとお付き合いがなく、疎遠になっている場合もあるでしょう。
あまり親しくお付き合いしていないと、久しぶりに会っても話題に困ってしまうなど不安があるかもしれません。
結婚式への出席を迷ってしまう時には、他に誰を招待したか確認してみてはいかがでしょうか。
新郎新婦さまとは疎遠になっていても、他のゲストの中に久々に会いたい友人がいる可能性もあります。
他のゲストと会う楽しみがあれば出席してみても良いですが、人数合わせだと感じる場合には無理せず欠席しても良いでしょう。
3.知り合いが1人もいない
新郎新婦さまと個人的に仲が良くても、グループ単位での交流がないと、ゲストの中に知り合いがいない可能性もあります。
1人も知り合いがいない結婚式に出席するのは、心細くて勇気がいりますよね。
たとえ知り合いのいない結婚式でも新郎新婦さまをお祝いしたいと思えるなら、出席がおすすめ。
意外とおひとり様でも楽しめます。
心細くて楽しめそうにないなら結婚式は欠席にして、個人的にお会いしてお祝いする方法を取ってもよいでしょう。
4.参加者に会いたくない人がいる
結婚式には多くのゲストが出席するため、中には馬が合わない人もいるかもしれません。
新郎新婦さまをお祝いしたい気持ちがあっても、苦手な方が1人いるだけで憂鬱な気持ちになることもありますよね。
新郎新婦さまに正直に事情を説明して、なるべく席を離してもらうなど配慮をお願いしてみても。
欠席にする場合は、苦手な人がいるからという具体的な理由は話さずに、ぼかして伝えましょう。
5.出産間近などの自身の体調の問題
出産が近い、妊娠中で体調が安定しないなど自身の体調に不安があることもあるでしょう。
無理に出席して体調を崩しても、新郎新婦さまに心配をかけてしまいます。
自分の体調とよく相談して、出欠を決めましょう。
6.他の結婚式と日程が被っている
他の結婚式と日程がかぶってしまうと、出席できない可能性もあります。
もし同じ日に結婚式に招待された場合は、先にお招きいただいた結婚式を優先しましょう。
ただし身内の結婚式と友人の結婚式が同じ日程の場合には、身内の結婚式を優先させるのが一般的です。
結婚式に参列することだけが結婚祝いではないので、出席できない方の新郎新婦さまにはご祝儀やお祝いを贈りましょう。
7.仕事が忙しくて予定が合わない
仕事の繁忙期や出張の予定が既に決まっているなど、どうしても都合がつかない場合は欠席せざるを得ません。
数ヶ月先の出張の予定がある、絶対に休めない時期など、社会人としては仕方のない場合もあります。
新郎新婦さまとは仲の良い友人で、事情を話しても誤解されない関係性なら正直に理由を伝えても。
ただし、仕事を優先したと受け取られて悲しく感じる新郎新婦さまもいらっしゃる可能性があります。
関係性や新郎新婦さまのタイプによって、欠席理由をぼかして伝えるなど使い分けましょう。
8.子どもが小さく子育ての手を放すことができない
幼い子どもがいると預け先がなかったり、子どもが親から離れられないタイプなど、自分だけの都合では決められないことも。
途中で授乳が必要、人見知りや場所見知りがあるなど子どもを連れて結婚式に参列するのは、普段のお出かけ以上に大変です。
また大切な結婚式なのに子どもが騒いで迷惑をかけてしまう可能性もあります。
子どもが小さく手のかかる内は、欠席の判断は仕方ないことでしょう。
9.持病、入院など体調不良で迷惑をかけそう
持病を抱えていたり体調不良で入院していると、結婚式への出席は迷惑をかけてしまう心配がありますよね。
慣れない場所で長時間過ごすのは、それだけでも疲れやすいもの。
特別な配慮をお願いしないといけないなど、新郎新婦さまの負担になってしまうのは本望でないはず。
無理せず欠席するのも一つの選択です。
10.何らかの事情で、二人の結婚を祝福できない
特別な事情があり、心からお二人の結婚をお祝いできないこともあるかもしれません。
たとえば恋人と別れたばかりであったり、親の介護で疲れているなど、精神的な余裕がない場合です。
自身の生活環境によっては、お祝いする気分になれないこともありますよね。
気持ちが沈んだまま出席するよりも、心身が健康な時に改めてお祝いをしましょう。
11.喪中・忌中期間である
結婚式の日程がちょうど喪中や忌中の期間であると、出席できない可能性もあります。
一般的には喪中や忌中での結婚式の出席は控えることがマナーとされているためです。
最近では喪中であっても忌が明けていれば出席しても良いという考え方もあります。
新郎新婦さまやご両親のご意向もあるので、よく検討して出欠を決めましょう。
忌中・喪中の結婚式に関するマナーはコチラの記事をチェック。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/9458/
気まずくならずに断る方法
結婚式の欠席理由が整理できたところで、新郎新婦さまを傷つけずに上手く断る方法についてご紹介します。
新郎新婦さまが結婚式に招待してくれたのは、今後もお付き合いしていきたいと思ってくれたからこそ。
たとえ欠席するとしても丁寧にお返事することで、良好な関係を続けていきたいですよね。
お断りする際のマナーについて確認していきましょう。
お祝いの気持ちを忘れない
最も大切なのは、欠席したとしてもお祝いの気持ちを伝えることです。
お断りの連絡をする際には、必ずお祝いメッセージも添えて、そっけない印象にならないよう気を付けてください。
また欠席連絡をしたら終わりではなくお祝いのメッセージや、結婚祝いの品物を贈ると喜ばれるでしょう。
結婚祝いや電報を贈る
結婚式には出席できないとしても、結婚祝いや電報などで、お祝いの気持ちをお届けするのが大人のマナー。
お祝いを届けることで、結婚式を楽しみにしていた気持ちが伝わるでしょう。
▼結婚祝いやご祝儀のマナー
結婚式に招待されたら欠席する場合でも、ご祝儀をお渡しするのがマナーです。
結婚祝いやご祝儀を贈る際には、結婚式より前もって届くように手配して下さい。
欠席連絡の後すぐに手配するのが理想的。
遅くとも結婚式の1週間前までには贈りましょう。
結婚祝いやご祝儀のマナーに関してはこちらの記事をご覧ください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/9976/
▼祝電のマナー
結婚のお祝い電報を送る時は、結婚式の2〜3日前には式場へ届くように手配しましょう。
祝電の文章は欠席の理由などには触れず、お祝いのメッセージだけで大丈夫です。
またお祝い事なので忌み言葉(切れる、別れるなど縁起のよくない言葉)は使わないように気を付けてください。
祝電の手配の仕方を詳しく知りたい方は、こちらの記事からご覧いただけます。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7483/
招待状が来てもてすぐに返信しない
招待状が届いた時点で欠席する予定であっても、すぐに欠席の返信をしてはいけません。
あまりに早い欠席連絡は、最初から出席する気がなかったと捉えられてしまうかもしれないためです。
1日〜2日置いてからの返信がベストタイミング。
招待状が届いてから少し検討した結果、残念ながら欠席になってしまったのが伝わるようにしましょう。
返信はがきの書き方について、こちらの記事で詳しく解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7199/
欠席理由は配慮して伝える
結婚式を欠席する理由は、素直にそのまま伝えずに、相手の気持ちに配慮して伝えましょう。
特にネガティブな理由の場合は、ぼかして伝えて下さい。
子どもの入学式や出産、海外勤務への栄転など、ポジティブな理由なら伝えても大丈夫です。
大切なのは、新郎新婦さまが理由を聞いて嫌な気持ちにならないように思いやりの心を忘れない事。
おめでたい結婚式に水を差さないように気をつけましょう。
嘘を吐くなら貫く
嘘の理由で欠席する場合には、最後まで真実を伝えてはいけません。
嘘を吐いてまで欠席したと分かれば、信頼を失うことになるでしょう。
新郎新婦さまにとっても、自分にとっても良い結果は何も生まれません。
結婚式の断り方例文
ここからは具体的に結婚式のお断りをする際の例文をご紹介します。
相手の気持ちに配慮した文章で、欠席をお伝えしましょう。
友達の結婚式の断り方例文
友人の結婚式を欠席する際の例文をご紹介します。
仲の良い友人であっても、普段のような気軽な言葉遣いは少なめにして、丁寧な言葉で誠実な対応を心がけましょう。
▼電話など直接連絡が来た場合
電話など直接連絡があった場合、その場ですぐ返事をしてしまうと最初から出席するつもりがない印象を与えてしまいます。
電話のあった時点で欠席する予定であったとしても、一旦は検討してみる姿勢を見せると良いでしょう。
出席は難しいかもしれないけど確認してみるスタンスの方が、相手の印象も良く丸く収まりやすいでしょう。
▼メールやLINE(ライン)で招待された場合
メールやLINEで招待の連絡を受けた場合にも、対応は同様です。
すぐに欠席の返事をせずに、まずは予定を調整してみる旨を返信しましょう。
改めて調整が難しく、出席が叶わない旨をお詫びするメッセージを送信する手順を踏んでくださいね。
ご結婚おめでとう♡
招待してくれて とても嬉しかったです
行きたい気持ちはすごくあるのですが
あいにく子どもがまだ幼いため
出席が叶わないかもしれません
親に預けれるか確認しているので
改めて出席できるかどうかお返事させてください
お待たせしてしまってごめんね
上司など目上の人の結婚式の断り方例文
上司や目上の方の結婚式に招待されたけれど、欠席する場合には礼節に欠けないよう気を付けるのが特に重要です。
▼電話など直接連絡が来た場合
友人からの招待と同様に、その場ですぐ返事をするよりも一旦お返事を保留にして、予定を調整する努力を見せましょう。
出席を迷っているというよりも、出席したい気持ちはあるが事情があり難しいと言うニュアンスで伝えるのが大切です。
目上の方に対しては失礼にならないよう、特に言葉選びに注意してください。
▼メールやLINEで招待された場合
メールやLINEで連絡があった場合も、欠席と即答してしまうと、失礼にあたります。
ご招待いただき感謝する気持ちと、予定を調整して出席したい気持ちがあることを示した上で、検討させてもらう旨を伝えましょう。
1日〜2日後に改めて、事情があり欠席になってしまう旨を連絡してください。
文章は後から見返すこともできるため、目上の方への言葉使いには特に気を付けて、無礼のないようにしましょう。
このたびはご結婚おめでとうございます
ご招待いただき誠にありがとうございます
ぜひとも出席したいと存じますが
事情があり 出席が難しいかもしれません
改めて出席可能かお返事をさせていただきますので
しばらくお待ちいただけますと幸いです
まとめ:結婚式の欠席連絡は嫌な気持ちにならない断り方で
いろいろな事情があり、結婚式に出席できないこともあるでしょう。
お断りしたいなぁと考えていても、マナー違反にならないか心配になり、結婚式の欠席連絡は気が重くなりがちです。
できれば新郎新婦さまが嫌な気持ちにならないように、円満に断りたいですよね。
本記事では、結婚式を断る際の理由についてまとめ、上手な断り方やマナーについてご紹介しました。
結婚式の欠席連絡は、新郎新婦さまの立場になって思いやりのある対応を心がけましょう。