結婚式は、全ての瞬間が一生に一度だからこそ、当日と全く同じように進行のリハーサルをすることができません。
当日になるまで流れがわからないシーンも多く、不安を抱く新郎新婦も多いのではないでしょうか?
せっかく結婚式を行うなら、不安を解消してから当日を迎えたいですよね。
「結婚式の流れを把握したい」
「当日の流れに不安がある」
「挙式と披露宴の流れを一通り確認したい」
今回の記事では、このようなお悩みに元ウェディングプランナーがお答えしていきます。
結婚式の基本的な流れや当日のスケジュールを、経験に基づいてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1日の流れを把握して、安心して結婚式当日を迎えましょう!
結婚式当日の基本的な流れ
まずは、結婚式当日の基本的な流れをご紹介していきます。
それぞれの内容はもちろん、挙式の何時間前から動き出せば良いのか、所要時間はどれくらいなのかも解説していきます。
お二人の実際のスケジュールに当てはめて、当日の流れの参考にしてみてくださいね。
お支度【挙式の2時間半〜3時間前】
結婚式当日は、細かい確認事項やお支度からスタートします。
まず、式場に到着してから、感謝の手紙や新郎謝辞、指輪の交換で使うリングなどをプランナーさんに預けます。
お車代は式場では預かれないケースが多いので、事前に両親や兄弟に預けておくのが一般的です。
また、ウェルカムスペースの最終チェックを行うこともあります。
調整したい部分があればこのタイミングで済ませておきましょう。
その後、ブライズルームに行ってお支度がスタートします。
メイク→ヘアアレンジ→アクセサリー→ドレスの順番でお支度を進める。
歯磨きを式場で済ませるのも◎
ヘアセットを自分で行うならワックスやスプレーなども忘れずに持参する。
撮影・リハーサル【挙式の1時間前】
お支度が完了したら、撮影や挙式のリハーサルを行います。
▼スナップ撮影
お支度シーンや、チャペルで数カット撮影を行います。
挙式前はあまり時間が取れないことも多いので、希望のカットなどは事前に伝えておくのがおすすめ。
エンドロールを行う場合は、ここでビデオ撮影も行います。
▼挙式リハーサル
新郎新婦と挙式に参加する親族で、実際にリハーサルを行います。
リングガールやリングドックなどの演出がある場合は、お子様やワンちゃんも一緒に参加します。
▼挙式リハーサルの主な内容
- 新郎の入場方法
- ベールダウン
- バージンロードの歩き方
- リングガール・リングドック
- 指輪の交換
- ベールアップ
- 誓いのキス
- 結婚証明書の演出
- 退場
オリジナルの演出を行う場合は、どのタイミングで行うかなどもリハーサルできるので、安心して挙式に望んでくださいね。
▼親族紹介・親族集合写真
リハーサル後には、親族紹介を行うこともあります。
新郎新婦が結婚することで親族となる、お互いの家族や親戚をここで紹介する進行です。
新郎新婦や両親が紹介する代表者紹介と自己紹介のスタイルがあるので、事前に決めておくと安心ですよ。
挙式【15〜30分】
挙式スタイルにもよりますが、挙式時間はだいたい15分〜20分程度です。
ベールダウンや誓いの言葉、指輪の交換などの演出を行います。
退場後はアフターセレモニーとして、フラワーシャワーやブーケトスを行います。
アフターセレモニーの時間は10分程度なので、演出は厳選してスムーズな進行を組むことが大切です。
披露宴【2時間半】
披露宴の長さは、2時間半が一般的です。
ただ、お色直しが2回ある場合や人数が極端に多い場合には、3時間披露宴になることもあるので、プランナーさんに確認しておきましょう。
披露宴の前半は、祝辞や乾杯などスピーチが多いので、ゲストからのお祝いの言葉をしっかり受け止めましょう。
お色直し後の披露宴後半は、オリジナルの演出を取り入れてゲストと過ごし、感謝の手紙やエンドロールなどの結びのシーンを経ておひらきになります。
披露宴後は、新郎新婦と両親でゲストのお見送りを行い、ゲスト一人ひとりに感謝を伝えましょう。
着替え・精算【1時間】
ゲストのお見送り後は、ブライズルームに戻り、着替えと精算を行います。
他にも、宴後の食事や荷物の片付けをする場合もあるため、すぐに会場を出ることはできないので注意しましょう。
また、バタバタすることも考えられるので、ご祝儀の受け取りや受け渡しだけは事前に決めておくと安心です。
二次会【披露宴の1時間半〜2時間後】
披露宴のあとは、任意で二次会を行います。
ゲストのアクセスを考慮して、式場から近い場所や駅から近い場所で会場を探しましょう。
二次会がある場合は、荷物を翌日まで預かってもらうか両親に持って帰ってもらうか、事前に決めておくとスムーズです。
また、二次会では幹事に受付や誘導などを任せて、ゲストを待たせすぎない配慮も忘れないようにしましょう。
結婚式当日の挙式の流れ
ここからは、結婚式当日の挙式の流れをご紹介していきます。
それぞれの進行内容を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.入場
▼ゲスト入場
まずは、受付を済ませたゲストが挙式会場に移動します。
両親や兄弟を先頭に前の席から着席し、ゲストが全員到着した後に挙式がスタートします。
▼新郎入場
基本的に新郎は1人で入場します。
最近ではジャケットセレモニーなどを取り入れる新郎も多く、その場合はこのタイミングで行います。
▼新婦入場
新婦は、父や母と並んで入場します。
扉がオープンした後にベールダウンを行い、バージンロードはゆっくりと進みます。
2.誓いの言葉・指輪の交換・結婚証明書
▼誓いの言葉
誓いの言葉では、結婚する2人が夫婦として添い遂げるための誓いを宣言します。
教会式では聖書に記されている誓いに答えて宣言し、人前式の場合はオリジナルの誓いをゲストに対して宣言します。
▼指輪の交換
結婚式において、愛を誓った2人の永遠を象徴する演出が指輪の交換です。
リングかガールやリングドックの演出を取り入れている場合は、このタイミングで行いましょう。
初めに新郎から新婦へ、次に新婦から新郎へ指輪を贈ります。
その後、ベールアップと誓いのキスを行う流れが一般的です。
▼結婚証明書の署名
結婚証明書とは、挙式でサインをし2人の結婚を証明するもの。
日本では法的な効果はないため、演出の一つとして緊張せずにサインしましょう。
最近ではゲスト参加型の結婚証明書など、様々なアイデアがあるので、自分たちらしいものを取り入れてみてくださいね。
▼ゲスト参加型の結婚証明書アイデアはこちら!
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/4600/
3.退場
新郎新婦の2人でバージンロードを歩き、退場します。
また、フラワーシャワーを取り入れる場合は、このタイミングで行います。
扉口では、ゲストの方を振り返り一礼してから退場するので、そのまま進まないように注意しましょう
4.アフターセレモニー
式後に行うアフターセレモニーでは、ブーケトスやフォトタイムなどアットホームな時間を過ごすことができます。
広く開放的な式場では、バルーンリリースなどの演出を取り入れるのもおすすめです。
結婚式当日の披露宴の流れ
ここからは、結婚式当日の披露宴の流れをご紹介していきます。
それぞれの進行内容を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.入場・オープニングムービー
- オープニングムービー
- 入場
- 司会者より開宴の挨拶
- 新郎ウェルカムスピーチ
最近では、入場前にオープニングムービーを上映する新郎新婦も増えています。
オープニングムービーは、入場する前にゲストに向けて上映するため、2人は見ることができないので注意しましょう。
入場のBGMが流れ、2人は披露宴会場へ入場します。
会場のキャプテンについていき、メインテーブルまで移動しましょう。
その後司会者から開宴の挨拶があり、新郎のウェルカムスピーチへと続きます。
2.主賓挨拶
披露宴の最初では、主賓ゲストからの挨拶が行われます。
基本的には新郎側から行い、次に新婦側へと続きます。
主賓挨拶は、職場の上司や学生時代の恩師などが行い、ゲストを代表して2人へ祝辞を送ってくれます。
そのため、新郎新婦の2人は基本的に起立して祝辞を聞きます。
ただ、主賓から「ご着席ください」とあった場合には、着席して聞きましょう。
3.乾杯
披露宴スタートの合図として乾杯の発声を行います。
乾杯の発声は職場の先輩や、盛り上げ上手な同僚や友人に頼みましょう。
簡単なお祝いの言葉をもらって、新郎新婦の2人もゲストと一緒に乾杯します。
挨拶をしてくれたゲストと一番最初に乾杯するのが一般的なので、頭に入れておくと良いでしょう。
4.友人スピーチ
新郎側から行い、次に新婦側から行うのが一般的ですが、場合によっては逆でも全く問題ありません。
友人スピーチは主賓挨拶とは異なり、少しカジュアルなので、2人はメインテーブルにて着席しながら聞きましょう。
新婦側のスピーチは感動的なシーンなので、ハンカチを手にして聞くとスマートですよ。
5.ケーキ入刀・ファーストバイト
▼ケーキ入刀
披露宴前半のメイン演出である、ケーキ入刀。
新郎は新婦の腰を支え、カットナイフを2人で持ちながら、ケーキの下段に入刀します。
ゲストのシャッターチャンスなので、笑顔も忘れないようにしましょう。
▼ファーストバイト
続けてファーストバイトが行われることも多く、まずは新郎から新婦へ食べさせ、続いて新婦から新郎へケーキを食べさせ合うのが一般的です。
ケーキ入刀やファーストバイトは事前に練習できないので、会場キャプテンの説明をよく聞き、急ぎすぎないのが成功のコツですよ。
6.中座
お色直しがある場合は、中座の演出があります。
新郎新婦2人で中座することもありますが、多くの場合はそれぞれエスコート役を決めます。
決まりはありませんが兄弟や祖父母が多く、幼馴染や感謝を伝えたいゲストなどでもOK。
お色直しの時間は、着替える衣装によって異なります。
▼お色直しの目安時間
ウェディングドレス→カラードレス | 30分〜35分 |
ウェディングドレス→和装 | 40分〜45分 |
多少の待ち時間があるので、中座中にゲストが楽しめる演出を考えておくと良いでしょう。
7.プロフィールムービー
中座中の演出として人気が高いものが、プロフィールムービーです。
新郎新婦の生い立ちをまとめたムービーで、ゲストへの感謝を伝えることができます。
時間は5〜7分程度の長さにまとめ、ゲストが飽きずに楽しめるものを作りましょう。
中座中のムービー以外の時間は、食事をゆっくり楽しんだり、喫煙所に行ったり、ゲストにとっても休憩時間になります。
演出の詰め込みすぎや、長すぎるムービーには注意しましょう。
8.再入場
披露宴のメインとなる再入場シーン。
ゲストが一緒に盛り上がりやすいBGMを選ぶと、印象的な入場シーンになります。
披露宴で最初に入場した場所と異なる扉から入場すると、サプライズ感があり、飽きのこない披露宴に繋がります。
階段やガーデンがある式場なら、再入場シーンで使うのもおすすめですよ。
9.テーブルラウンド
再入場後は、そのままテーブルラウンドなどの演出に移ることが多いです。
テーブルの卓数にもよりますが、大体10〜20分程度行います。
また、テーブルラウンドの演出にも様々なアイデアがあるので、自分たちらしいものをチョイスしてみてくださいね。
▼テーブルラウンドの演出アイデア
- キャンドルサービス
- フォトラウンド
- ビールサーブ
- 果実酒ラウンド
10.花嫁の手紙・記念品贈呈
披露宴の後半に多少の歓談を取った後、結びのシーンに入ります。
花嫁の手紙では、いざ本番になると泣いてしまうこともあるので、ハンカチを持ちながら読むことをおすすめします。
新郎はマイクを持ち、新婦の腰を支えながら立ちましょう。
記念品贈呈では、メインとなる記念品を持ち、対面にいる両親の元へ歩いていきます。
この時、介添人はつかないので、自分たちだけで歩いて行くことも頭に入れておきましょう。
▼両親への記念品アイデア
- 子育て感謝状
- 花束
- お酒
- ウエイト米・ウエイトドール
- ファミリーイラスト
11.謝辞
▼両家代表謝辞
披露宴の結びでは両家を代表して、ゲストに向けた謝辞を述べます。
一般的には新郎の父が挨拶を行いますが、必ずしもやらなければいけない演出ではないので、最近では省略する新郎新婦も多いです。
自分たちの結婚式のスタイルに合わせてチョイスしてくださいね。
▼新郎謝辞
新郎謝辞は、披露宴の締めくくりとなる挨拶です。
ゲストや両親、新婦への感謝の気持ちを伝える挨拶なので、事前にしっかりと練習しておくと安心です。
▼新郎謝辞の例文はこちら!
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/9888/
12.退場・エンドロール
謝辞で披露宴が締めくくられて、新郎新婦は2人で退場になります。
扉の前で一礼し、会場を後にします。
その後、エンドロールを取り入れている場合は、ムービーを上映します。
基本的には、ゲストに向けた演出なので、新郎新婦の2人は当日見ることができません。
エンドロールを見るかどうかは、プランナーさんと事前に打ち合わせしておきましょう。
13.送賓・お見送り
司会者からおひらきの挨拶があった後、新郎新婦の2人は両親とともにゲストをお見送りします。
ゲスト一人ひとりにプチギフトを手渡しして、感謝を伝えられる大切なシーンです。
新婦がプチギフトのカゴを持ち、新郎がゲストへ手渡しするとスムーズですよ。
まとめ:結婚式の流れを把握して安心して当日を迎えよう!
いかがでしたか?
結婚式の基本的な流れや当日のスケジュールを、元プランナーが詳しくご紹介しました。
結婚式は全てのシーンをリハーサルすることは難しいです。
しかし、事前に流れを把握しておくことで、安心して当日に臨むことができますよ。
この記事でご紹介した、結婚式の流れが少しでも参考になれば嬉しいです。
また事前に全てを把握しなくても、当日はプランナーさんや介添人、会場のキャプテンなどが2人をサポートしてくれます。
過度に心配しすぎず、1日の流れは結婚式のプロである式場のスタッフに任せて、当日は楽しむことを1番に考えてみてくださいね。