オーダーメイドや中古で購入したウエディングドレスを綺麗な状態で保管するには、クリーニングが欠かせません。
しかし、繊細なデザインや生地のドレスは一般的なクリーニング店では扱っていないため、専門の業者に依頼することが大切です。
「ウエディングドレスのクリーニング店ってどう選べばいいの?」
「汚れていないように見えるけどクリーニングって必要?」
「ドレスを綺麗な状態で保つには?」
こんな悩みを元ウエディングプランナーが解消していきます。本記事では、ウエディングドレスをクリーニングに出す時のお店の選び方やおすすめの業者をご紹介!
ウエディングドレスをクリーニングに出すタイミングやなぜクリーニングした方がいいのか、その理由もまとめました。購入したドレスをクリーニングしたい、どう手入れをすればいいのか分からないという方は、ぜひ参考にしてください。
ウエディングドレスにクリーニングが必要なタイミング
ウエディングドレスは汚れやすいため、綺麗な状態を保つためにはまめなクリーニングが必要です。
ここでは、どのタイミングでウエディングドレスをクリーニングに出したらいいのか解説します。
中古のウエディングドレスを買ったとき
中古のウエディングドレスは、どのように手入れをして保管されていたか分かりません。汚れやシミが残っていたり、保管時にシワがついてしまっていたりする可能性もあります。
改まった気持ちでウエディングドレスを着るためにも、クリーニングに出すことで気持ちよく袖を通せますよ。
保管されていたウエディングドレスを着るとき
母親や姉妹から、ウエディングドレスを譲ってもらう方もいるでしょう。
長期間保管していたドレスは、クリーニング済みであっても、防虫剤などのにおいやホコリなどの汚れがついているかもしれません。
保管状態によってはシワになっていることもあるので、クリーニングしてから着用すると安心です。
前撮りで着用したとき
屋外での撮影では、裾が汚れてしまっているかもしれません。撮影中に汗をかいてしまった場合は、あとから汗ジミで黄ばんでしまう可能性もあります。
前撮りから結婚式まで余裕がない場合は難しいですが、1か月以上間が空くのであれば、クリーニングして当日に備えておきましょう。
結婚式を終えたとき
結婚式を終えたらすぐにクリーニングに出すことで、綺麗な状態を保てます。汗ジミや汚れは、放置する期間が長いほど落としにくくなるからです。
目立った汚れがなくても、長時間の着用や飲食で思った以上に汚れてしまっています。クリーニングで綺麗にしてから、保管したり譲ったりしましょう。
ウエディングドレスにクリーニングが必要な理由
ウエディングドレスは簡単に洗えるものではなく、気付いた時には汚れが大きなシミになっていたというケースも少なくありません。
ここでは、ウエディングドレスをなぜクリーニングに出した方がよいのか、その理由を解説します。
繊細でデリケートなデザインのため
ウエディングドレスは、細かな刺繍やビーズなどの繊細な装飾が施されているデザインが少なくありません。生地が厚かったりたくさん布を使っていたりすることからも、扱いがデリケートな衣裳と言えます。
そのため、専門の知識や技術でのクリーニングが必要です。
数時間の着用でも汚れるため
前撮りでも結婚式でも、動き回っていろいろなものに触れたり汗をかいたりします。披露宴では飲食も行うため、数時間の着用でも結構汚れます。
特に、汗ジミはあとから黄ばみになって浮き上がってくるので、使い終わったらすぐにクリーニングに出すことが大切です。
裾を引きずって歩くため
ウエディングドレスの裾を引きずって歩くと、ガーデンなど屋外の土埃だけでなく、屋内でもホコリや汚れを巻き込んでしまいます。
特に、結婚式場の廊下やフロアはワックス加工が多く、ドレスの裾にワックスが付着すると、クリーニングしないと除去できません。
クリーニング店を選ぶときのポイント
ウエディングドレスのクリーニングは専門の知識や技術が必要なため、取り扱えるクリーニング店は限られます。
ここでは、大切なウエディングドレスを預ける時のクリーニング店の選び方を紹介します。
ウエディングドレスのクリーニング実績が多い
クリーニング店を選ぶ時は、ウエディングドレスを扱っている実績が多いかどうかをチェックしましょう。ウエディングドレスはとても繊細なため、クリーニングを行うには十分な経験と確かな技術が必要です。
また、ドレスは一点一点デザインや施されている装飾が異なります。ドレスに合わせた対応ができるかも、チェックしましょう。
納期に間に合う
クリーニング後に前撮りや結婚式で使うのであれば、納期が間に合うかどうかも確認しましょう。
ウエディングドレスをクリーニングに出してから戻ってくるまで、平均で1か月くらいかかります。結婚式の繁忙期は依頼が多いため、もっとかかるかもしれません。
納期を調整してもらえるようなら、相談してみるのもおすすめです。
付属品もクリーニングしてくれる
付属品も一緒にクリーニングしてもらえるかも確認しましょう。
ウエディングドレスには、パニエやベール、グローブなどの付属品があります。これらもクリーニングしないと、汚れやシミがついたままになってしまいます。
セット料金のところもあれば、1点ごとに追加料金がかかるところもあるので、料金体系のチェックも大切です。
長期保存加工を行っている
次に使うまで長い期間保管するなら、長期保存の加工サービスを行っているかも確認しましょう。ウエディングドレスは頻繁に着るものではないので、一度保管したら何年もそのままというケースが少なくありません。
クリーニングだけ行ってそのまま保管をしていると、カビや虫食い、汚れや型崩れが起こる可能性があります。真空パック保存や窒素封入など店舗によって選べるサービスは異なるので、じっくり選びましょう。
相場から外れた料金ではない
ウエディングドレスのクリーニング料金の相場は、一般的に1万円から3万円程度です。ただしドレスの素材やレース、ビーズ装飾の有無によって費用が変動する可能性もあります。
クリーニング店を選ぶ際は、この相場価格に近い業者を選ぶことが重要です。安い料金を提示している店舗では、基本的なクリーニングしか行わず長期保存加工や細かい染み抜きに対応していないことも。
ドレスの汗抜きや消臭加工なども基本的にはあった方がいいものです。料金と内容はしっかりと吟味して選びましょう。
シミ抜き料金も含まれている
選んだクリーニングのメニューにシミ抜き料金が含まれているかも、事前にチェックしましょう。
ウエディングドレスは脇汗や食べこぼし、その他さまざまな要因で汚れやすいため、ほとんどのケースでシミ抜きを行います。別料金だと知らずにシミ抜きをやってもらえなかった、追加料金がかかってしまったということもありえるからです。
クリーニングに出すときの手順
ドレスをクリーニングに出す時は以下の手順で作業を進めましょう。
1.問い合わせる
電話やメールで連絡を取り、ウエディングドレスのクリーニングも受付可能か確認しましょう。チェーン店よりはドレスのクリーニングに特化している専門店を選ぶと安心です。
この際、ドレスの状態や汚れの箇所を伝えると適切なクリーニング方法を提示してくれるかもしれません。素材によっては水洗いもドライクリーニングも難しい場合があるので、事前確認が大切。
また、納期や料金についても明確にしておくと安心です。不明点や気になる点があればこのタイミングで質問しましょう。
2.ドレスを預ける
ウエディングドレスをクリーニング店に預ける際は、ドレスにしわを付けないように送るのがおすすめです。
郵送でも集荷でもドレスを小さく畳まないようにしましょう。しわを付けず生地を傷めないように、ドレスは大きなバッグに丸め込む形で入れてください。
3.ドレスの受け取りと支払い
クリーニングが完了したらドレスを受け取ります。支払いがこのタイミングの場合は支払いも済ませましょう。
受け取った後はすぐにハンガーにかけることでしわを防ぎます。なるべく畳まないようにして持ち運びしてください。
4.ドレスの状態をチェックする
最後にドレスの状態をしっかりとチェックすることが重要です。
まず、全体を目で確認し汚れが完全に落ちているかを確認しましょう。特に、シミや黄色くなった部分が残っていないかが大切です。
次に、ドレスの各部分を触ってみてほつれや縫い目に不具合がないかをチェックします。裾や袖、ビーズ刺繍などその他の繊細な部分も注意深く確認してください。付属品も一緒に確認してくださいね。
ただし、真空パック加工など封を開けると効力が失われる加工がなされている場合は開封せずにチェックします。気になることがあればクリーニング店に連絡しましょう。
ウエディングドレスをクリーニングに出すときのポイント
ウエディングドレスをより綺麗な状態で保つためには以下のポイントを抑えることが重要です。
すぐクリーニングに出す
まず、使用後すぐにクリーニングに出すことが重要です。結婚式が終わった後、できるだけ早くクリーニングに出すことで、シミや汚れが定着する前に綺麗にできます。
ウエディングドレスはデリケートな素材でできているので、強い洗浄は布にとって負担です。汚れが定着し落ちにくくなる前に対処しましょう。
なるべく吊るしておく
ウエディングドレスは、吊るしておくことでしわができにくくなり、型崩れを防止できます。クリーニングに出す前も出した後も吊るして保管し、しわを防ぎましょう。
畳む場合は小さくしないで、ふんわりと畳むようにすると綺麗な形をキープできます。
正しい方法で保管する
ウエディングドレスは普段着用する洋服とは異なり、正しい方法で保管しないと傷んでしまいます。通気性のあるカバーに包み、直射日光や高温多湿を避けることが大切です。
日光が当たると紫外線によって色あせや劣化が進行します。また、小さく畳むと生地が折れ曲がって跡がついたり、形が変わってしまう恐れも。
湿気の多い場所はカビの原因となりますので、乾燥した空間が望ましいです。ドレス専用のカバーを用意し、保管しておくのがよいでしょう。
おすすめのクリーニング業者
最後に、おすすめのクリーニング業者を5社紹介します。それぞれの特徴やメリットをまとめたので、選ぶ時の参考にしてください。
ドレスクリーニング東京fine
出典:https://cleaning-fine.com/index.html
ドレスクリーニング東京fineは、ハイクオリティな仕上がりながら格安な料金設定が魅力のドレスクリーニング専門業者です。
シミ抜きありなしや、コンパクトまたは立体のまま圧縮する長期保管プランから選べます。
付属品のありなしも選べるので、希望に合わせたプラン選択が可能です。
白洋舎(らくらく宅配便)
出典:https://takuhai.hakuyosha.co.jp/shop/default.aspx
白洋舎のらくらく宅配便は、老舗のクリーニング業界大手が運営する宅配専門のサービスです。ドレスだけでなく一般衣類やカーテン、じゅうたんなど、さまざまなアイテムを扱っています。
依頼後、宅配業者が段ボールを持ってきてくれるため、自分で用意する必要がないのが便利です。
協和クリーニング
出典:https://www.kyouwa-c.com/dress/
協和クリーニングは、特殊なデザインや装飾がない限り一律料金で、往復送料も0円で注文できます。ブランドのドレスも数多く扱っているので、大抵のドレスは依頼が可能です。
長期保存パックは窒素ガスを充填する方法なので、シワや生地の傷みがなく10年間お手入れ不要で保管できます。
ドレスクリーニングショップ ジョイフル
出典:https://www.dresscleaningshop.jp/toll.html
ジョイフルも往復料金がかからず、どんなドレスも一律料金でのクリーニングが可能です。2着同時に依頼すれば、割引もあります。パニエやベールなどの付属品もすべて料金内で対応してくれるのも魅力です。
技術も確かで、ドレスの素材や構造によって適した方法でクリーニングを行ってくれます。
MIC
出典:https://www.mic-musashi.jp/index.html
MICは個人の依頼はできませんが、購入したショップや式場が提携していれば利用が可能です。
生地や装飾、縫製を傷めずに、ハリを維持して仕上げる技術に長けているのは、経験の積み重ねによるもの。数多くのレンタル衣裳のクリーニングを手掛けていることからも、技術の高さが伺えるでしょう。
まとめ:ウエディングドレスはクリーニングで綺麗な状態に
ウエディングドレスは、短時間の使用でも汚れてしまいます。そのままにしておくとシミになってしまうため、クリーニングが欠かせません。
中古で購入したタイミングや前撮り後にクリーニングを行うことで、結婚式にきれいなドレスで臨めます。また、終わったら長期保存加工をしてもらうことで、傷めることなく複数年単位での保管が可能です。
クリーニング店は、業者によって料金体系やサービスが異なります。ぜひ、希望に合う業者を見つけて、大切なウエディングドレスを綺麗な状態に保ちましょう。