かっちりしたネクタイよりも、おしゃれな印象のある蝶ネクタイ。ゲストでも結婚式に付けていってもいいのか、悩む方もいるでしょう。
結論から言うと、ゲストが蝶ネクタイで結婚式に出席しても問題ありません。ただし、結婚式の格式や蝶ネクタイの色柄など、わきまえた方がよいマナーがあります。
そこで、今回の記事で紹介するのは、結婚式での蝶ネクタイコーデをするときの注意点です。結婚式に映えるコーディネートについても、解説しています。
「蝶ネクタイを付けていきたい」
「蝶ネクタイコーデのマナーを知りたい」
という方は、最後までお読みいただくことで、自信を持って結婚式に参列できますよ。
ゲストでも蝶ネクタイを付けてもいいの?
蝶ネクタイは、新郎が付けるものと思っている方もいるでしょう。華やかな印象のある蝶ネクタイですが、フォーマルなアイテムなので結婚式でゲストが付けてもおかしくありません。
正式な服装に合わせることで、格式の高い装いになります。ただし、デザインや色柄など、結婚式にふさわしいものを選ぶことが大切です。
結婚式で蝶ネクタイをつける際の注意点
蝶ネクタイは、夜の正礼装であるタキシードや燕尾服に合わせるもので、夜18時以降の結婚式に着用するのがマナーです。しかし、日本では時間で服装を気にする意識が薄いので、そこまで気にする必要はないでしょう。
また、シャツは襟が三角に折れたウイングカラーが正式ですが、最近では普通の襟に合わせるコーデもおしゃれだとされています。
ゲストも付けれる蝶ネクタイの種類
蝶ネクタイは、デザインによって4つの種類に分類されます。それぞれふさわしいシーンや似合う雰囲気が異なるので、出席する結婚式や見せたいイメージで選びましょう。
- バタフライ
- セミバタフライ
- ストレートエンド
- ポインテッド
1.バタフライ
蝶が羽を広げたような形のバタフライはリボン部分の縦幅が長く、4種類の中で一番ボリュームがあるタイプです。
蝶ネクタイの中では、最もオーソドックスなデザインになります。
サイズが大きめでカジュアルに見えがちですが、一番フォーマルなのがバタフライです。
クラシカルな印象は、ホテルなど格式の高い結婚式によく似合います。
2.セミバタフライ
セミバタフライは、リボン部分の縦幅がバタフライよりも短く、やや小ぶりに見えるタイプです。
バタフライほど目立ちすぎないので、コーディネートしやすいことから一番主流のスタイルとされています。
すっきりしたデザインがスタイリッシュに見えるため、フォーマル感がありながら上品な雰囲気を演出したいときにおすすめです。
3.ストレートエンド
ストレートエンドは縦幅が狭く、横のラインがほぼまっすぐになる細身の蝶ネクタイです。
コウモリのように見えることから「バットウィング」とも呼ばれます。
セミバタフライよりもシャープでボリューム感が控えめなので、蝶ネクタイが初めての方も取り入れやすいでしょう。
カジュアルな印象もあり、フォーマル以外でも着用できます。
4.ポインテッド
ポインテッドはリボンの両端が尖っていて、ほかの蝶ネクタイと比べて遊び心のあるデザインが特徴です。
その形状から「ダイヤモンドチップ」とも呼ばれています。
個性的なシルエットは、フォーマルシーンより1.5次会や二次会などカジュアルなパーティ向きでしょう。
周りとは違ったおしゃれを楽しみたい方におすすめです。
結婚式にふさわしい蝶ネクタイとは
結婚式にふさわしい蝶ネクタイの色や柄は、特に決まりはありません。しかし、フォーマルなシーンであることと、新郎新婦や親族に対して失礼のないデザインが求められます。
▼色はシルバーやブラックが人気
通常のネクタイだと結婚式にブラックはNGですが、蝶ネクタイでは最もフォーマルな色になります。
カジュアルめな結婚式なら、パステルカラーもよいでしょう。
シルクやベロアといった光沢感のある生地が、よりフォーマル度を高めてくれます。
▼柄付きでもOK
蝶ネクタイも、通常のネクタイと同じように柄付きでも大丈夫です。
シルバーやブラックの生地に細いストライプや細かいドット柄なら、スタイリッシュなコーデになるでしょう。
カジュアル度の高い結婚式なら、ギンガムチェックや千鳥柄なども個性的なコーデになるのでおすすめです。
避けるべきNG蝶ネクタイのデザイン
蝶ネクタイのデザインの中には、結婚式には避けた方がいいものもあります。ここでは、結婚式にふさわしくない蝶ネクタイについて解説します。
▼殺生を連想させるアニマル柄
ヒョウやゼブラなど、動物をモチーフにしたアニマル柄の蝶ネクタイは、殺生を連想させるためおめでたい席にはNGです。
カジュアルな雰囲気にも見えてしまうため、フォーマルシーンにはふさわしくありません。
1.5次会や二次会など、比較的フォーマル度の低いシーンでも控えた方がよいでしょう。
▼派手な色、デザイン
ビビッドな原色や蛍光色などの目立つ色、スパンコールなどの派手なデザインも、結婚式にはふさわしくありません。
悪目立ちするような色やデザインの蝶ネクタイは、招待してくれた新郎新婦に失礼です。
結婚式の主役は新郎なので、主役より目立つ色やデザインは選ばないようにしましょう。
結婚式で映えるおしゃれなコーディネート
最後に、結婚式で映えるおしゃれなコーディネートのポイントを3つ紹介します。
蝶ネクタイはベストと組み合わせる
蝶ネクタイは、通常のネクタイと比べて面積が小さく、胸元が寂しい印象になりやすいです。ベストと組み合わせて上半身にボリュームを出すことで、結婚式にふさわしい華やかな装いになります。
柄物など遊び心のある蝶ネクタイの場合は、シンプルなベストを合わせるとバランスを取りやすいでしょう。
ポケットチーフとカラーコーディネート
蝶ネクタイとポケットチーフを同じ色柄で合わせることで、統一感のある洗練されたコーディネートになります。
落ち着いた雰囲気を出すなら、グレーの組み合わせがおすすめです。ライトブルーやベージュなどのパステルカラーは、華やかな印象にしたい時によいでしょう。
ポケットチーフ以外の小物とカラーコーディネートしてもおしゃれです。
ブラックの蝶ネクタイはグレーのスーツで抜け感を
スーツも蝶ネクタイもブラックだと、ウェイターに見えてしまうかもしれません。ブラックの蝶ネクタイを付ける時は、グレーのスーツで抜け感を演出するとおしゃれに着こなせます。
ブラックスーツに合わせる時は、蝶ネクタイを柄入りのブラックにしても洗練されて見えるでしょう。
まとめ:結婚式では蝶ネクタイを着こなそう
結婚式では、通常のネクタイではなく蝶ネクタイにしてもおしゃれです。蝶ネクタイはタキシードや燕尾服など夜の正礼装に合わせるアイテムですが、昼間の結婚式のスーツに合わせてもOK。
格式のある結婚式では、シルバーやブラックのシンプルな蝶ネクタイが似合います。カジュアルめのパーティには、ストライプやドット柄など遊び心のあるデザインを選ぶのもありです。
結婚式では、マナーもわきまえながら、おしゃれに蝶ネクタイを着こなしましょう。