結婚式ではプロのヘアメイクさんがスタイリングしてくれるから……と「おまかせ」にしようとしていませんか?
意外にも、結婚式のヘアメイクは花嫁さんたちの後悔が多いポイントです。
せっかくなら一生に一度の結婚式は、イメージ通りのヘアメイクで迎えたいですよね。
そこで、ヘアメイクさんに自分のイメージをしっかり伝えるためにも、事前に「ヘアメイク指示書」を作っておくと安心です。
「ヘアメイク指示書って何?」
「指示書に何をかけば良いかわからない」
「ヘアメイク指示書の作り方が知りたい」
この記事では、元ウエディングプランナーがこのようなお悩みにお答えしていきます。
結婚式のヘアメイク指示書に書くべきポイントや作り方をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
イメージが伝わりやすい指示書を作って、理想のヘアメイクで当日を迎えましょう!
結婚式のヘアメイク指示書って何?
ヘアメイク指示書とは、結婚式のヘアメイクを理想の仕上がりにするため、ヘアやメイクについての要望をまとめたもののことです。
この指示書は、結婚式で必ず用意しなければならないというわけではありません。
ただ、指示書があれば口頭では伝わりにくいニュアンスも伝えられるので、より理想に近いスタイリングを叶えることができます。
結婚式ではヘアメイクに後悔が残ったという花嫁も多いので、後悔したくない人やこだわりたい人は作っておくと安心ですよ。
ヘアメイク指示書に書くべきオーダー内容
ここからは、ヘアメイク指示書に書くべきオーダー内容について細かくご紹介していきます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.ヘアメイクのイメージ画像
ヘアメイク指示書に書くべき一番重要なオーダー内容は、イメージ画像を用意することです。
普段、美容室に行く時にイメージ画像を持参した経験がある人も多いはず。
結婚式のヘアメイクでも同様に、イメージ画像があればヘアメイクさんに好みのイメージを共有しやすくなります。
また、画像は1枚だけではなく複数用意して、前髪・サイド・バックのイメージをそれぞれ共有しておくのがおすすめです。
2.好きなテイスト
結婚式のヘアメイクにおいて、好きなテイストを共有しておくことも大切です。
いくらプロのヘアメイクさんだからと言って、初対面の花嫁の好きなイメージを掴むのは難しいところ。
指示書には、好きなテイストや結婚式のテーマなどを記載して、しっかりとイメージを伝えると良いでしょう。
▼好きなテイストの例
- 韓国風
- キュート
- エレガント
- スタイリッシュ
- ナチュラル
- フェミニン
- クール etc.
▼結婚式テーマの例
- 王道
- 海外風
- ヴィンテージ風
- カジュアル
- アットホーム
- クラシカル
- レトロPOP
- 白グリーン etc.
3.パーツごとの理想イメージ
伝わりやすいヘアメイク指示書にするには、パーツごとの理想イメージを記載しましょう。
- 前髪
- おくれ毛
- ベースメイク
- アイメイク
- チーク
- リップ
▼前髪
それぞれのヘアスタイルで前髪を変えたいという花嫁も多いはず。
前髪についてのスタイリング希望もしっかり記載しましょう。
【記載例】
- 挙式ではシースルー風にお願いします
- 披露宴ではくるくる巻いて欲しいです
- カラードレスではサイドに流れるようにお願いします
▼おくれ毛
ヘアスタイル全体のバランスを整えてくれる、おくれ毛のスタイリング。
こだわりたい花嫁さんはしっかり希望を記載しましょう。
【記載例】
- S字に巻きつつ崩れにくさも重視したいです
- 全体をタイトにまとめたいのでおくれ毛は無しでお願いします
▼ベースメイク
ベースメイクの質感はもちろん、肌質や崩れにくさなど重視してほしいことを記載しましょう。
最近では透明感のあるベースメイクがトレンドですよ。
【記載例】
- ツヤ感のあるベースメイクが希望です(マット / セミマット)
- シェーディングはしっかりめにお願いします
- 乾燥肌なので保湿をしっかりお願いします
- 脂性肌なので崩れにくさ重視でお願いします
▼アイメイク
アイメイクは、こだわりたいポイントが花嫁によって大きく異なるパーツです。
使いたいカラーやメイクの仕方など、伝えておきたいところをわかりやすくまとめておきましょう。
【記載例】
- まつ毛は当日パーマをかけていきます
- まつ毛は束感が出るようにお願いします
- 自然な涙袋を作って欲しいです
- アイシャドウはヌードカラーを使いたいです
- カラードレスに合わせて◯◯の色でグラデーションにしたいです
- 眉はナチュラルな平行眉でお願いします
▼チーク
チークは色味はもちろん、入れ方や濃さなども希望を書いておくと良いです。
特に希望がなければ、似合わせでお願いするのもおすすめ。
【記載例】
- チークは可愛らしい感じで入れたいです
- 薄めでお願いします
- オレンジチーク希望です(コーラルピンク / ローズピンク / ブラウンチーク etc.)
▼リップ
リップは、色味や質感で全体の雰囲気が大きく変わる重要なパーツです。
最近では韓国コスメの「粘膜カラー」がトレンドです。
【記載例】
- ツヤ・マット・ティント・グロスなどの希望
- 落ちにくさを重視しています
- 色味はブラウン系でお願いします
- 韓国風でツヤ感のあるベビーピンクが希望です
4.コンプレックスや悩みのポイント
ヘアメイク指示書には、好きなイメージやテイストだけでなく、コンプレックスや悩みのポイントも記載しておくと良いです。
他の人から見たときには全く気にならなくても、自分自身では気になるポイントってありますよね。
結婚式で納得できるヘアメイクにするには、コンプレックスの共有も重要です。
【コンプレックスの記載例】
- 毛穴が気になる
- 肌の赤みを抑えて欲しい
- くまやシミは消して欲しい
- 敏感肌なのでファンデーションのひび割れが気になる
- 面長が気になる
5.当日の衣裳やアクセサリーの画像
ヘアメイクさんがイメージを膨らませやすいように、当日の衣裳やアクセサリーの画像も指示書に載せましょう。
しっかりした正面の写真でなくても、試着した時のものでも充分です。
新郎さんと並んだ写真があればバランスも確認してもらえるので、おすすめですよ。
また、アクセサリーに関しては実物があればベストですが、ない場合や悩んでいる場合は写真を載せておくと相談しやすいです。
6.して欲しくないこと
先述した細かいイメージを共有したら、結婚式のヘアメイクでして欲しくないことも書いておくとより理想に近づきます。
「似てるけどこの部分が違います」などの、ニュアンスが伝わる画像があるとさらに丁寧でおすすめ。
【して欲しくないこと・苦手なイメージ例】
- 細い巻き髪はイメージと違います
- 高さのあるハーフアップは好みではないです
- 脂性肌なので保湿は控えめにして欲しいです
ご紹介した例を参考に、苦手なイメージの伝え方には注意して、理想のスタイリングに近づけましょう。
【サンプルあり】後悔しないヘアメイク指示書の作り方
元ウェディングプランナーがおすすめするヘアメイク指示書のサンプルはこちら!
ここでは、こちらのサンプルを参考に指示書の作り方のポイントを解説していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.衣裳ごとにスタイルをまとめる
結婚式ではドレスごとにヘアスタイルもメイクも変わるので、衣裳別に指示書を作るのがポイントです。
お色直しが1回ある場合は、ウェディングドレス用とカラードレス用で作成しましょう。
どの衣裳の時に、どんなスタイリングにするかわかりやすいように、指示書にタイトルをつけると分かりやすいですよ。
▼ヘアメイク指示書タイトル例
- ウェディングドレス:ゆるめシニヨン
- カラードレス:ハーフアップ
- 和装:タイトめシニヨン
2.イメージ画像は複数枚載せる
指示書に載せるイメージ画像は、1枚ではなく複数枚載せるのがポイントです。
1枚のみでは写っていない部分のニュアンスが伝わりにくく、イメージと違うヘアメイクになる原因になってしまうことも。
最低でも、正面・サイド・バックスタイルの3枚は用意しておきましょう。
また、他の似たイメージの画像も用意すれば、自分の好きなテイストや傾向をさらに知ってもらうことができますよ。
まだ希望のスタイルを決めきれていない場合は、検討中のイメージをどちらも載せておくとスムーズに相談できるのでおすすめ!
3.細かすぎる指示書はNG
最後に、指示書を作る上で大切なことは、細かすぎる指示を書かないことです。
ヘアメイクに対してのこだわりが強いあまり、細かすぎるオーダーになっていないか最後にしっかり確認しましょう。
パーツ全てへの指示は、ヘアメイクさんにとってプレッシャーになり、本当に似合うスタイルも提案しづらくなってしまいます。
イメージ通りかつ自分自身に似合うヘアメイクにするためには、指示書だけに頼らないようにしましょう。
担当のヘアメイクさんと、直接コミュニケーションをとることも忘れないでくださいね。
まとめ:ヘアメイク指示書の作り方とオーダーのポイントを知って理想のスタイルにしよう
いかがでしたか?
今回は、結婚式のヘアメイク指示書に書くべきポイントや作り方をご紹介していきました。
ヘアメイク指示書は、自分の希望イメージを分かりやすく伝えるためには一番最適なツールです。
作成するのは任意ですが、ヘアメイクで後悔しないためにも作っておくと安心ですよ。
今回ご紹介した指示書に書くべきオーダー内容やサンプルの指示書を参考に、イメージが伝わる指示書を作ってみてくださいね。