上司を結婚式にご招待するとき、どのようなマナーを守ればよいのか迷いますよね。
また職場の人をどこまで呼ぶべきかについて悩んでしまうことも少なくありません。
目上の方や職場でお世話になっている方々には失礼のない対応を心がけたいもの。
「上司を招待するときのマナーは?」
「職場の人はどこまで呼ぶ?」
「上司が参列してくれた時のマナーを知りたい」
本記事では、結婚式に上司を招待する際の具体的なマナーや判断基準を解説します。
ぜひ本記事を参考にして、大切なゲストを気持ちよくお招きし、今後の職場関係も良好に保ちましょう。
上司を結婚式に招待するときのマナー
上司を結婚式に招待する際に、気を付けたいマナーをご紹介します。
相手に失礼のない振る舞いをすることで、結婚式当日も良い印象を持ってもらえるでしょう。
上司への声のかけ方や招待状の渡し方、挨拶の依頼方法など、具体的なポイントをご覧ください。
直属の上司から声をかける
結婚式の招待は、お世話になっている直属の上司から真っ先に声をかけましょう。
話しやすい同僚に先に伝えてしまい、上司が他の方からの情報で知ることのないようにしましょう。
上司とは結婚に際して休暇の申請や今後の仕事の進め方など、業務上の相談を行う必要があり、最初にお伝えするのが礼儀です。
上司への報告のタイミング
結婚式の日取りが決まったら、できるだけ早く報告しましょう。
遅くても招待状をお渡しする前までに、口頭での報告を済ませます。
上司が忙しくないタイミングで、就業時間外に「私的な相談ですが、お時間作っていただけますか?」とお声掛けしましょう。
業務上の相談とは異なるため、朝礼前やお昼休みなど就業時間外にアポを取るのがポイント。
正式な招待状を渡す前に口頭での報告を行うことで、上司がスケジュールを調整しやすくなります。
招待状は直接渡す
上司への招待状は郵送ではなく、直接手渡しするのがマナー。
結婚式の日取りと場所、参列していただきたい旨をお伝えしましょう。
【上司に招待状をお渡しする際の例文】
このたび〇月〇日に結婚式を挙げることとなりました。
日頃からお世話になっている〇〇部長には是非ご出席をお願いしたいです。
こちらが招待状です。」
ぜひご列席いただけたらと思いますが、ご検討いただけますでしょうか?
いつもご指導いただいているので、結婚式も見守っていただけると嬉しいです。」
手渡しする際には「お世話になっている感謝の気持ち」を添えると、より丁寧な印象を与えられます。
乾杯の挨拶や祝辞などは事前に依頼しておく
上司に乾杯の挨拶や祝辞をお願いしたい場合は、早めに依頼するのが大切です。
できれば招待状をお渡しする前までに誰に依頼するか決めて、口頭での報告の際に打診できるとよいでしょう。
その上で、招待状をお渡しする際に改めて依頼をします。
招待状を渡しながら口頭でお願いし、招待状の中に依頼文を載せたふせんを同封するのが正式なマナー。
目上の方に役割をお願いするので、失礼がないように前もって準備しましょう。
職場の人をどこまで呼ぶか迷ったときは
結婚式に職場の人をどこまで呼ぶべきか迷った場合、いくつかの判断基準を参考にすると良いでしょう。
お世話になった方や親しい同僚を中心に、人数やバランスを考えて選ぶのがポイントです。
お世話になった人だけ招待する
普段から業務で特にお世話になっている方や、チーム内で密接に関わっている方を招待するのが基本です。
職場全体を招待する必要はありませんが、部署やプロジェクトチームごとなど、グループ単位を意識しましょう。
同じグループ内で、招待する方と招待しない方がいると後々の人間関係のトラブルの元に。
お世話になっている方だけを招待する場合は線引きが難しいですが、グループ単位で招待すると公平性があります。
両家で肩書のバランスが取れるようにする
新郎新婦それぞれの職場からの出席者の肩書や人数のバランスを配慮するのも1つの方法です。
どちらかの職場の出席者が多すぎる場合は、少人数に絞るか、招待するメンバーを調整するのがおすすめ。
ただし、招待してから出席をお断りはできないので、招待状をお渡しする前に決めてください。
会社の通例に習う
会社ごとに習慣やルールは異なるため、すでに結婚式を挙げた先輩の時はどのような基準で招待したかアドバイスをもらってみては。
たとえば「部署全員を招待するのが通例」や「直属の上司とお世話になった方だけに絞る」など、職場ごとに異なる慣習があるかもしれません。
会社の文化に合わせた配慮をすることで、後々の職場関係にも良い影響を与えるでしょう。
職場の人を呼ばない
職場の人を全く呼ばないのも選択肢の1つです。
職場全体に統一した方針で説明することで、誤解を避けることができるでしょう。
例えば「少人数で結婚式を行うため」や「家族や親しい友人だけで行う式」など、職場の人を招待しない理由を伝えるのがおすすめ。
結婚はプライベートなものという認識になってきたので、職場関係を一切招待しない選択もOKです。
職場の人を呼ばないときのマナー
結婚式に職場の人を招待しない場合でも、相手への配慮や礼儀を欠かさないことが大切。
呼ばない理由を丁寧に伝えたり、後日お礼を述べたりすることで、良好な人間関係を保つことができます。
職場の人を呼ばない場合の具体的な対応方法を見ていきましょう。
結婚式に呼ばないことの伝え方
職場の人を結婚式に招待しない場合は、早めにその旨を伝えましょう。
「小規模な式にする」「家族中心の式にする」など招待範囲を明確に伝えることで、相手に誤解を与えにくくなります。
重要なのは、招待されなかったことを職場の方々が不快に感じないように配慮することです。
後日職場の人に報告とお礼をする
結婚式に職場の方を招待しなかった場合でも、結婚式が無事に終わった報告や感謝の言葉を伝えるのがマナーです。
結婚式のために休暇をいただいたり、業務を引き継いだりすることもあるでしょう。
ハネムーンのお土産や菓子折りなどのお礼を持参すると、より気持ちが伝わります。
仲がいい同僚を呼びたいときの方法
職場の仲がいい同僚を招待する場合は、あえて「友人」として招待する方法があります。
上司を差し置いて「職場の同僚」だけを招待するのを快く思わない方もいるかもしれません。
上司を招待せずに同僚をお招きする場合には、あくまで職場関係ではなく「友人」としてお招きしましょう。
結婚式に上司を招待したときのマナー
上司を結婚式に招待した際には、特別な配慮が必要です。
引き出物やお車代の準備など、上司の立場に応じたおもてなしを考え、感謝の気持ちを伝えましょう。
席次に配慮する
上司は目上のゲストになるので、披露宴会場では新郎新婦に最も近い上座に座っていただくのが一般的です。
スピーチや乾杯の挨拶などの役割をお願いしている場合には、スムーズに移動できる場所を選ぶのもポイント。
上司が快適に過ごせるよう、同じテーブルには上司と気の合う職場のメンバーを配置しましょう。
引き出物をグレードアップする
上司はご祝儀を多めに包んでくれることが多いので、相応のおもてなしが必要です。
引き出物を他のゲストよりグレードアップするのがおすすめ。
具体的には、3品の引出物のうち記念品だけ高級なアイテムに変更するのが良いでしょう。
引菓子などは他の職場の方と同じにして共通の話題もありつつ、上司だけグレードの高い記念品にして敬意を表することができます。
役割がある場合はお車代を用意する
上司が遠方から参加する場合はもちろん、近距離でもお車代を用意するのがマナーです。
お車代は、お忙しい中ご足労かけて結婚式にお越しくださった感謝の気持ちを表すためのもの。
挨拶や乾杯のスピーチなど特別な役割を担う場合は、お礼の金額も追加してお車代を用意しましょう。
▼お車代の相場について
お車代の相場は地域や距離によりますが、近距離の場合は5千円〜1万円、遠方の場合は1万円〜3万円が一般的です。
祝辞や乾杯など役割をお願いしている場合には、役割に見合った金額をさらに追加してください。
主賓挨拶は1万円、乾杯のご発声は5千円ほどが相場です。
結婚式では別れを意識させる割り切れる数字は縁起が良くないとされているため、奇数の金額にしましょう。
お車代の相場や用意方法については以下の記事が参考になります。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6833/
▼お車代の封筒について
お車代は、ご祝儀袋に入れ「お車代」と表書きして、直接お渡します。
封筒のデザインは、派手すぎず上品なものを選びましょう。
特に上司の場合は、友人などへのお車代の封筒とは分けて、きちんとしたご祝儀袋に入れるのがおすすめ。
当日、新郎新婦さまからお渡しするのは難しい場合が多いので、親御様よりお礼のご挨拶も兼ねて渡してもらいましょう。
お車代の封筒の用意方法については以下の記事で詳しく解説しています。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5188/
まとめ:結婚式に上司を失礼なく呼ぼう
結婚式に職場の方々をお招きする場合には、マナーを守って失礼のないように振る舞いたいですよね。
特に上司を招待するときは、感謝の気持ちを伝え、相手の立場や負担に配慮した対応が求められます。
本記事では直属の上司から先に報告をする、招待状は手渡しするなどの基本マナーをご紹介しました。
上司への引き出物やお車代の準備についても詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
職場の上司や同僚とは、結婚式後もずっとご縁が続いていくもの。
正しいマナーで対応し、結婚式が職場のみなさまとより仲を深めるきっかけになれば幸いです。