秋の結婚式のお呼ばれでは、ドレスだけでなく合わせる羽織ものに悩む方が少なくありません。
一年の中でも気候が穏やかな季節ですが、朝晩の冷え込みを考えると、ドレスの上に一枚欲しくなりますよね。また、外での演出が多いガーデン付きの会場では、防寒対策に脱ぎ着しやすいアウターがあると便利です。
そこで今回は、秋の結婚式におすすめの羽織ものやドレスの選び方とマナーについて解説します。
本記事で紹介している羽織ものやドレスはどれもレンタル可能なので、気になるアイテムがあったらぜひチェックしてみてください。
季節感を考慮した服装選びを心がけて、防寒対策もばっちりな秋らしい服装で結婚式に参加しましょう。
秋の結婚式ってどんな感じ?
秋は、結婚式の繁忙期に当たります。なぜ、秋の結婚式を選ぶカップルが多いのでしょうか。
お呼ばれの服装について解説する前に、秋の結婚式について少し触れておきます。
春と並ぶウエディングのトップシーズン
秋が春と並ぶウエディングのトップシーズンなのは、気候が穏やかな日が多く、過ごしやすいことが一番の理由です。
また、春は部署の異動や転勤などが多く、なにかと慌ただしい時期。その点、秋はふたりやゲストの環境も比較的落ち着いていて、結婚式の準備や出席がしやすいと言えます。
日が落ちると少し肌寒い
秋の結婚式の注意点は、肌寒さを感じる時間が増えること。9月はまだ暑い日が続きますが、日が落ちると少し肌寒くなってきます。
10月になるとさらに朝晩の寒暖差が広がり、11月は日中も外では寒さを感じるようになるでしょう。そのため、時期や時間に合わせた寒さ対策が必要になります。
秋のお呼ばれ服装マナー
秋のお呼ばれ服のマナーは、季節感を取り入れつつフォーマル感のある装いにすること。暖かさも大切ですが、選ぶ色や素材によってはマナー違反になってしまうかもしれません。
ここでは、秋の結婚式の基本マナーとアウターについて解説します。
避けるべき色と素材
明るいパステルカラーは避けましょう。落ち着いた色でも、黒一色は喪服をイメージさせてしまうため、お祝いの席には相応しくありません。
ニットやコーデュロイ、ツイードなどは、暖かい生地ですがカジュアルに見えるためNGです。アニマル柄やレザー、ファー素材は、殺生をイメージさせるため結婚式ではマナー違反とされています。
温かいアウターはどれ?
肌寒さを感じる秋のお呼ばれ服には、防寒対策ができるアウターが必要です。ここでは、秋の結婚式におすすめのアウターを紹介します。
それぞれの使いやすさを5段階評価しているので、選ぶ時の参考にしてください。
- ショール、ストール
- ボレロ
- ジャケット
- コート
1.ショール、ストール
温かさ | ★★☆☆☆ |
挙式/披露宴に着てもいいのか | ★★★★★ |
持ち運びの便利さ | ★★★★★ |
ショールやストールは、かっちりしすぎないのが魅力です。
ひざ掛けにすることもできるので、シーンに合わせた使い方ができます。
ラメ入りや総レースを選べば、結婚式の装いをよりドレッシーに仕上げてくれるでしょう。
2.ボレロ
温かさ | ★★★☆☆ |
挙式/披露宴に着てもいいのか | ★★★★★ |
持ち運びの便利さ | ★★★★☆ |
ボレロは、袖ありで丈の短いジャケットの一種です。
さらりと羽織ることができて、防寒対策だけでなく、きちんと感も演出できます。
襟なしで前開きのデザインが多く、女性らしいエレガントな装いができるでしょう。
3.ジャケット
温かさ | ★★★★☆ |
挙式/披露宴に着てもいいのか | ★★★★☆ |
持ち運びの便利さ | ★★★☆☆ |
ジャケットは、結婚式中だけでなく行き帰りの防寒にも便利です。
袖を曲げやすい柔らかい素材を選ぶと、アレンジしやすく長時間でも疲れにくいでしょう。
上品に装うなら、ノーカラーやドレープのあるジャケットがおすすめです。
4.コート
温かさ | ★★★★★ |
挙式/披露宴に着てもいいのか | ★★☆☆☆ |
持ち運びの便利さ | ★☆☆☆☆ |
日中でも寒さを感じるようなら、コートを用意しておくと屋外に出る時の防寒対策になります。
結婚式中に着ることも考慮して、チェスターコートやトレンチコートなど、フォーマル感のあるデザインを選びましょう。
季節感を演出する羽織ものの選び方
暑さが残る9月と秋めいてくる10月、冬も間近な11月では、感じる寒さが違いますよね。ここでは、月ごとの羽織ものの選び方やおすすめを紹介します。
9月:薄手のストールやボレロがおすすめ
朝晩に冷え込みを感じ始める9月は、二の腕をふんわり包んでくれる軽めの羽織ものがおすすめです。レースやシフォンなど、薄手のストールやボレロを選ぶとよいでしょう。
透け感のある生地が、まだ暑さを感じる時期に程よく防寒の役割を果たしてくれます。
繊細なレースで、ほどよい透け感のあるストール。
羽織ったストールを軽く絞ってリボンを結べば着崩れしにくくなるので、肩からずり落ちるのが気になる方でも安心です。
リボンの絞り具合で雰囲気が変わるのも、おしゃれ。
10月:季節感を取り入れたジャケットやボレロ
日中でも日によっては肌寒さを感じ始める10月は、秋らしさを取り入れたジャケットやボレロがおすすめです。
サテンやオーガンジー、シルクなど、ハリがあって上品な生地が、季節感を演出しつつしっかり防寒してくれます。
シックな黒に、連なるパールが上品なボレロです。
袖に透け感があるものの、ハリのあるオーガンジーがきちんと感を演出。
ふんわりした袖は、袖付きのドレスでも動きやすいでしょう。
身頃は裏地付きで、防寒対策もばっちりです。
11月:暖かめのジャケットやコートを
11月は日中も肌寒さを感じることが多いため、長袖のドレスでもアウターを用意しておくとよいでしょう。暖かめのジャケットやコートがあると、寒暖差にも対応できます。
式中に外に出る可能性も考慮して、フォーマル感があり脱ぎ着しやすい羽織ものがあると便利です。
洗練された大人のフォーマル感を演出してくれるのは、ノーカラー、ノーボタンのすっきりしたデザイン。
袖にスリットが入ったケープ風のシルエットは、おしゃれさと長袖ドレスでも動きやすい実用性を兼ね備えています。
秋の結婚式の服装の選び方
おしゃれ度がUPするお呼ばれ服の選び方は、季節感を取り入れること。ここでは、秋だからこその色や素材選び、コーディネートのポイントを紹介します。
おすすめカラーと素材
秋は、ネイビーや黒、こっくりとしたボルドーやテラコッタなど、落ち着いた色がおすすめです。パステルカラーを選ぶなら、くすみ系にすると季節感を取り入れられます。
生地はオーガンジーやサテンなど、ハリのある素材にしましょう。ベロアやベルベットも、暖かみのある上質感が秋に似合います。
お呼ばれドレスに合わせた羽織りものコーディネート
ダークカラーのドレスには、明るい色の羽織ものを合わせましょう。全体のトーンが暗くなりすぎず、華やかさを演出できます。
ドレスも羽織ものも落ち着いたトーンなら、小物で明るい色を取り入れるのがポイント。
コートを着る場合は、長めの丈を選ぶとドレスとのバランスが取りやすいです。
年代別おすすめドレス&羽織りアイテム
最後に、年代別のコーディネートのポイントや、おすすめのアイテムを紹介します。
10代・20代におすすめのアイテム
10代や20代は、秋らしい色を選びつつ、若さを感じさせるデザインを選びましょう。ライトカーキやダークピンクなど、くすみ系のパステルカラーが特におすすめです。
たっぷりのフレアが入ったスカートや透け感のあるレースなどが、若々しい軽やかさを印象づけてくれます。
大人っぽくしたい時は、グリーンのドレスもおすすめです。
甘さのある繊細なレースと程よいフレアのエレガントさが、バランスよく仕上がっています。
ボレロの背面のペプラムや、丸みのあるフロントラインもフェミニンさをUP。
30代・40代におすすめのアイテム
30代や40代は、大人の女性らしさが演出できる色やデザインを選びましょう。形はシンプルでも、機能性やこなれ感を感じる、こだわりのある服装がおすすめです。
ボルドーやブルーグレーなどの落ち着きのある色が、エレガントさを引き立ててくれるでしょう。
Iラインのシルエットが上品さを演出しつつ、立体感のあるコードレースが華やかな印象のドレス。
ストールはドレスを引き立てるシンプルなデザインながら、ラメ糸が織り込まれているのでパーティシーンにぴったりです。
まとめ:季節感を意識したコーディネートを楽しもう
結婚式のトップシーズンになる秋は、段々と寒さを感じてくる季節。秋らしいお呼ばれコーデをするには、羽織ものを上手く取り入れるのがポイントです。
秋の始まりにはストールやボレロ、日中も寒さを感じるようになったらジャケットやコートなど。季節感のある羽織ものを組み合わせると、おしゃれ度もUPします。
今回紹介したおすすめの羽織ものやコーディネートも参考に、秋らしさを感じるお呼ばれ服で結婚式を楽しみましょう。