キャンドルを使った演出は、結婚式に温かみを加えてくれます。ゆっくりと揺らぐ炎が、ふたりやゲストを温かく包み込み、新しい家庭の誕生や感謝の気持ちを表現してくれるでしょう。
装花と一緒に飾ることで、ロマンチックな雰囲気を生み出すだけでなく、装飾のボリュームアップになるのもキャンドルの魅力です。
今回は、映えるキャンドルの演出やおしゃれな飾り方を知りたいという方に、おすすめのキャンドルの使い方を解説します。
自分たちの結婚式のテーマや雰囲気に合う演出と装飾を取り入れることで、思い出深い結婚式を作り上げることができるでしょう。
結婚式でキャンドルを使用するときのポイント
キャンドルは、結婚式に温かみを添えたりフォトジェニックな空間を演出したりできることが魅力です。
明かりを灯す演出だけでなく、飾っておくだけでもおしゃれだと、多くの結婚式で使われています。まずは、なぜキャンドルが人気なのか、その意味や使うタイミングなどを解説していきましょう。
キャンドルに込められた意味
キャンドルの明かりは、思いやりの象徴と言われています。自らを溶かして周囲を照らす姿が相手を思う無償の愛を表すとされ、支え合って家庭を築いていくふたりにぴったりのアイテムです。
また、ゲストへの感謝とともに、新しい家庭の誕生や光り溢れる未来への祝福といった意味が込められています。
結婚式でキャンドルを使えるタイミング
キャンドルは、演出で点火を行ったり装飾アイテムとして置いたりと、いろいろな使い方が可能です。ここでは、キャンドルを使うタイミングについて解説していきます。
- キャンドル演出に使う
- テーブル装飾として使う
- ウェルカムスペースの装飾として使う
▼キャンドル演出に使う
挙式中に行うキャンドル演出は、新しい家庭の誕生を祝福し、家族の絆を強めるセレモニーとして人気です。
教会式や人前式に取り入れることができ、アットホームな挙式が叶います。
披露宴では、お色直しの再入場でキャンドル演出を行うのが定番です。
テーブルラウンドをしながら点火することで、ゲストへの感謝の気持ちが伝えられます。
▼テーブル装飾として使う
テーブル装飾として飾っておけるキャンドル演出を選べば、装花だけ置くよりも華やかになるのでおすすめです。
明かりを点火した後は、テーブル上や周りを温かく照らしてくれます。
演出には使わずに、装飾アイテムとしてキャンドルを飾るのもおしゃれです。
丸太と組み合わせたりガラスの器に入れたりと、いろいろな飾り方が楽しめます。
▼ウェルカムスペースの装飾として使う
キャンドルは、ウェルカムスペースの装飾にもおすすめです。
結婚式への期待が高まるゲストを、温かみを感じるキャンドルがふたりに代わって出迎えてくれます。
ウェルカムでは飾っておくだけにして、お開きのタイミングで火を灯し、お見送りするのも素敵です。
ハートフルな演出に、ゲストも温かな気持ちで帰路につけるでしょう。
火を点けても大丈夫か確認する
会場のテーブルやウェルカムスペースの装飾にキャンドルを使う時は、火を点けても大丈夫か事前に確認しましょう。
キャンドルを灯すとロウが溶けて垂れるため、飾り方や場所によっては点火できないかもしれません。
火を点けられない場合は、LEDキャンドルを使うのもおすすめです。
キャンドルを使った結婚式の演出
キャンドルを使った演出は、新郎新婦が点火するだけでなく、ゲストと一緒に行うものもあります。今回は定番から人気の演出まで6つ紹介するので、自分たちの結婚式の参考にしてください。
1.キャンドルサービス
キャンドルサービスは、ゲストテーブルやメインのキャンドルに新郎新婦が点火する演出です。明かりを灯すことで、ふたりやゲストの幸せを願い、感謝の気持ちを伝えることができます。
まずは、お色直しでトーチを持った新郎新婦が入場。各卓を回りながら点火し、最後に新郎新婦席の近くのメインキャンドルに火を灯すのが基本の流れです。
2.ユニティキャンドル
ユニティキャンドルは、別々の家庭で育った新郎新婦が、新しい人生を歩むことを誓うセレモニーのこと。使用するのは、両家とふたりの新家庭を表す3本のキャンドルです。
火の点いた2本のキャンドルを新郎新婦がそれぞれ持ち、火の点いていないキャンドルに点火することで新家庭の誕生となります。教会式や人前式で人気の演出です。
3.キャンドルリレー
キャンドルリレーは挙式中や披露宴のお色直し、もしくはフィナーレに行います。ゲスト全員が参加でき、たくさんの明かりに包まれる幻想的な演出です。
新郎新婦が持つキャンドルから、ゲストテーブルの代表のキャンドルに火を渡します。火を受け取ったゲストは隣の人にリレーして、全員のキャンドルに火を点けるのが基本的な流れです。
4.ブローアウトセレモニー
ブローアウトセレモニーは、新郎新婦とゲストが一斉にキャンドルの火を吹き消す演出のこと。キャンドルリレーに続いて行うのがおすすめです。
新郎新婦やゲストの幸せを願い、周りに溢れている幸せを火の中に閉じ込めるようにそっと吹き消します。会場の照明を消し、キャンドルの明かりだけの中で行うと、とてもロマンチックです。
5.クレールストーリア
クレールストーリアとは、火が点いたキャンドルにフタをするとメッセージが浮かび上がる演出のこと。ブローアウトセレモニーの代わりに行うのもおすすめです。
新郎新婦からのメッセージは、ゲストへのサプライズプレゼントになります。結婚式のフィナーレに行えば感動もより一層高まり、思い出深いパーティになるでしょう。
6.タイムカプセルキャンドル
タイムカプセルキャンドルは、未来の新郎新婦へのメッセージをキャンドルに閉じ込める演出です。ゲストが書いたメッセージを入れたら、被せたパウダーキャンドルに点火して溶けたロウで封印します。
記念日ごとに火を灯すことで10年後にタイムカプセルを取り出すことができ、ふたりにゲストからのメッセージが届く仕組みです。
キャンドルを使ったテーブル装飾
キャンドルをテーブル装飾に使うと、温かみやロマンチックな雰囲気を演出できます。おすすめを3つ紹介するので、結婚式に取り入れてみてください。
1.マジックキャンドル
マジックキャンドルは、普通のキャンドルでは物足りない方におすすめです。火を点けると中に入っているLEDが反応し、キャンドル自体の色が変化していきます。
キャンドルサービスやリレー、ブローアウトなどの演出に使うことも可能です。自宅に持ち帰って、楽しんでもらうこともできます。
2.ランダムな大きさのキャンドル
テーブル装飾にボリューム感や動きを出すなら、大きさ違いのキャンドルをいくつも置くのがおすすめです。丸太やランタン、アンティークな燭台など、キャンドルを引き立てるアイテムと一緒に置くと、おしゃれな装飾ができるでしょう。
大きさだけでなく、色の違うキャンドルを置いてもおしゃれです。
3.フローティングキャンドル
円柱ガラスに水を入れてキャンドルを浮かべると、会場が幻想的な雰囲気になります。水と火の揺らぎが、癒しの空間を作り上げてくれるでしょう。
高級感のある装飾にするなら、水の中に花を入れるのもおすすめ。水をカラージェルにしたり、ガラスのボウルにいくつも浮かべたりしても華やかです。
キャンドルを使ったウェルカムスペース装飾
ウェルカムスペースでは、テーブル装飾とは違った飾り方ができます。キャンドルをおしゃれに飾って、ゲストを楽しませましょう。
1.ハンギングキャンドル
ガラスのハンギングボウルにキャンドルを入れてランダムに吊るすと、フォトジェニックな空間になります。インパクトのある装飾にしたい方におすすめです。
ナチュラルな雰囲気にするなら、葉を茂らせた枝に吊るしましょう。ロマンチックな雰囲気にしたいなら、真っ白な枝を取り入れてみて。
2.アロマキャンドル
ゲストを、アロマキャンドルのほのかな香りでお迎えするのも素敵です。炎の揺らぎと優しい香りが、ゲストを温かく迎えてくれるでしょう。
お花やハーブを閉じ込めたボタニカルキャンドルを飾るのもおすすめです。華やかな装飾が、ゲストの結婚式への期待を高めてくれるでしょう。
3.キャンドルブッフェ
キャンドルリレーで使うキャンドルを、ウェルカムスペースの装飾に使うのもありです。ブッフェのように置いてあるキャンドルを、ゲストが選んで持っていくようにすれば、演出を兼ねた装飾になります。
色や形の違うキャンドルを並べればポップな空間になり、選ぶゲストも楽しめるでしょう。
まとめ:キャンドル演出で忘れられない結婚式に
キャンドルは、結婚式を盛り上げるための演出や、おしゃれな装飾におすすめのアイテムです。温もりを感じるキャンドルの明かりが、新郎新婦の幸せと新しい家庭の誕生を祝い、ゲストへの感謝の気持ちを伝えてくれます。
今回は、結婚式にキャンドルを使う意味とともに、おすすめの演出や装飾のアイデアを紹介してきました。
ぜひキャンドルを使った演出や装飾を取り入れて、家族やゲストとの絆が深まる忘れられない結婚式にしましょう。