「結婚式は女性のあこがれ」「感謝」「けじめ」そういった結婚式の、”よく聞くコンセプト”に対して違和感を持っているという人も珍しくはありません。「男性(新郎)」と「女性(新婦)」に関わらず、どうしても結婚式に対して、前向きになれない方は実際にいます。非常に残念なことではありますが・・・2人の考え方が「結婚式はしなくていい」ということで一致しているのであれば、結婚式を挙げないことに関しては”何も問題ない”ことになります。しかしながら、結婚式をやる・やらないについて迷っているカップルが結局、何を悩んでいるのかと言えば・・・どちらかはやりたい・・・けど、どちらかはやりたくないといったケースが、多いことが現実でもあります。
「式を挙げたくない」その理由と向かい合う
式を挙げたい側が”折れる”のか、挙げたくない側が折れるのか・・・最終的には、それぞれのカップルに任せるしかありませんが、まずは「挙げたくない理由」と向き合ってあげることが大切です。”挙げたくない側”の理由としては、
・恥ずかしい
・価値を感じない
・「人を呼ぶ」や「人前に出る」ことに消極的
という3パターンだと思います。そして、これらを<解決>することを考えた場合には、
・(前向きでない)相手にやる気を出してもらう
・頑張って(少しでも負担を少なくして)乗り越える
という2つの角度があります。
●「恥ずかしい」のは当たり前の感覚
そもそも、新郎・新婦共に「全然恥ずかしくない」というカップルは存在しません。先輩カップルみんなが、”ある程度は恥ずかしい”中で準備・当日を迎えました。ただし、当日のメイクアップから、時間が経つにつれて”腹が決まる”ようです。「最後まで恥ずかしいという感情しかなかった」という方(新郎新婦問わず)は、意外と少ないです。どこかで”注目されることに慣れる(麻痺する)瞬間”が、やって来ます。「最初は恥ずかしい」、それは当たり前のことであり、”最後までは続かない”のです。「恥ずかしくて全く楽しめなかった」という意見は、極めて稀なものになります。
●大金をかけてまで”挙げる価値”があるのか
最も現実的で、非常に難しい部分です。この「結婚式の価値」に対しては、最初から「偏見」の目で見ている人が多いと言えます。こういった考えを持っている理由としては、
・友達(自分が出席した)の結婚式が全然楽しくなかった
・自分はそういった場を楽しめない
ということが挙げられると思います。確かに「支払う価格」に対して、いわゆる「コストパフォーマンス」があるのか・ないのかは、はっきりと申し上げられません。しかしながら、
・たまたま今まで出席したパーティーが「ダメ」だった
・参加者みんなが楽しめる楽しい結婚式は努力次第で作れる
という考え方も必要です。このケースを解決する方法としては、<費用を抑える>ということがあります。万が一、”結局イマイチ”だった時のために「リスク(出費)」を最小限に抑えることです。ただし、もちろん「出席してくださるゲスト」のことを考え、「自分達の満足度」だけではなく、ゲストができるだけ楽しめる、来たことを後悔しないパーティーを心がけましょう。
※参考記事:⇒ゲスト満足度で結婚式を考える!そのために必要なこととは
”かたちだけ”でもおすすめ
人それぞれ事情があり、「人(パートナーを含む)には言えない」”結婚式を挙げたくない事情”もあると思います。また、たとえ「人並」でも「派手」に感じてしまう人も多いようです。そういった場合には、「披露宴」ではなく「パーティー」といった、あくまで”結婚しました会”のようなものを催すことも、ぜひおすすめします。そういった形の結婚式も最近では珍しいものではなく、むしろ組数が増えているという現実もあります。
・恥ずかしい
・お金が・・・
といった事情も含めた解決策としても、”時代にマッチしたかたち”であると言えます。
●”挙げることができる”ということは幸せなこと
結婚式の”本来のありかた”としては、みんなに自分のパートナーを紹介する機会を設けるということが、”式を挙げる意味”であると言えます。ただし、「挙げるなら絶対後悔したくない!」と誰もが思う、人生において極めて重要度の高いイベントでもあります。
後悔しないため
満足するため
満足させるため
2人で力を合わせて準備するものであり、そのために限られた時間の中で、全力を尽くすのです。しかしながら、「挙げればよかった」という”挙げなかった後悔”をしてしまうカップルも現実にはたくさんおり、”できるのであれば挙げるべき”と言える、しっかり向き合うべきイベントなのです。
※参考記事:⇒後悔しない結婚式!後悔したことを先輩花嫁の例から学ぶ
”式を挙げる”方が結果的な後悔が少ない
「挙げたくない!」また、「挙げられない!」という事情を抱えたカップルがいること、そして、それぞれが、それぞれの理由を抱えていることもまた間違いありません。加えて、”途中でおじゃん”なってしまうケースもあります。はっきり言って、”途中でダメになる”ことが一番残念なパターンです。そして、そうした事態を避けるためには”納得したスタート”が必要であり、”後ろ向きである側”も納得できる「挙げよう!」という共通の認識が重要なのです。結婚式は、1人ではできません。「挙げたくない理由」と「挙げたい理由」をお互いに整理し、”相手の意見”もしっかりと吟味して、最終的な答えを出すことが大切です。
「決心」も「説得」も、両方が大切になる過程です。
●「お金がない」という事情は解決しやすい時代になっている
結婚式を挙げることに対して、躊躇してしまう理由としてはやはり、いつの時代も「お金」という要素が多いです。最も現実的な問題であり、「外野」の意見ではなく2人が決心するしかありません。しかしながら、現代ほど「低予算」で式を挙げることができる時代、”なんとかできる”という恵まれた時代はありませんでした。「式を挙げたい!」という強い思いが一致しているのであれば、何とかするための土壌は、十分に育ってきています。
●”入籍後すぐ”に挙式する必要はない
現代の結婚式を挙げるカップルの特徴として、「入籍から時間が経っている」というカップルが多い傾向があります。従来のカップルであれば、1年は空けない・半年でも長いという風潮でしたが、「入籍後、半年経ってから準備を始める」という時間に縛られないカップルも増えています。じっくり考える時間は重要であり、焦る必要がなくなったことは大きなメリットです。入籍から時間が経つと共に、お互いの理解も深まり、結婚式に対する認識やモチベーションも徐々に変わっていくはずです。さらに”時間やお金のやりくり”にも慣れることで、具体的なプランが立てやすくなります。
人に言われるから
時間に追われて焦りながら
といったマイナスの動機が薄れ、「心の余裕」を持てることによって、より真剣に、冷静に検討することができるはずです。結婚式において最も大切なことは、何といっても「スタート」であり、万全なスタートが切れることは何より大きな「結婚式成功の秘訣」なのです。