「とにかく安く結婚式を挙げたい!」そう考えるカップルは年々、増える一方です。確かに、以前に比べれば賃金が減少している昨今、”ひと昔前の平均額”で結婚式を挙げるのは、難しいことが現実です。また、「結婚式に大金をかけるのは馬鹿げている」けど、「挙げたい!」そういったカップルは、めずらしいものではありません。
式を挙げたい・挙げてほしい(仕事)という人はたくさんいるにも関わらず、それが難しいことになっているのが、ブライダル業界から見た昨今の世の中の特徴でもあります。
結婚式は、日本における素晴らし文化の1つであり、利用者が少なくなるのは悲しいものでもあります。
あの独特の雰囲気は、貴重なものです。
一時期の「利用者激減」の期間を経て、再度、結婚式を挙げるカップルは増加傾向にあります。
それは「格安ウエディング」をはじめとして、また、業界全体としても明確に値下げに応じていることが影響しています。
しかしながら、「これなら自分たちも結婚式を挙げられる!」と喜ぶカップルがいる一方で、「この価格で本当にちゃんと結婚式を挙げられるの?」というカップルもいるはずです。
「コスパ」を見極めることが非常に重要になってきた
世の中のどのような商品・サービスも、基本的に値段と内容は比例するものです。
簡単に言えば「安かろう悪かろう」なのですが、結婚式という場合は、やや特殊です。
「結婚式の値段」と「クオリティ」というのは、必ずしも比例するわけではありません。
特に結婚式場や内容は同じだとしても、”そこまでの手段”によって、最終的な費用に差が出てしまうイベントです。
安いからダメ・高いからいい、とは一概に言えないのです。
だからこそ、当サイトは「最初の一歩」が大切だと述べています。
もちろん基本的にはお金を払った方が、いいサービスを受けられる”可能性”は高くなります。
しかしながら、結果的に高いお金を払ってしまったが、もっと安い方法でも同じ内容で式を挙げることができた、という場合もあるのです。
●「基本的には値段に比例する」ということは確か
「安い会場は質が低いんじゃないの?」
当然のことながら高い会場に比べれば、様々な面で少しずつ劣っていることは否定できません。
ただし「高い会場」であっても、安い会場と同じ程度であることもあり、結婚式における「コスパ」は、非常に難しい問題なのです。
何と言っても、「そもそもが高い」ものであり、数万、数十万の「誤差」は、簡単に出てきてしまいます。
大切なことは、「本当にダメな会場」を選ばないことです。
当サイトで明言することはできませんが・・・「親しい人にはおすすめできないな」という会場は存在します。
基本的には、どの会場も全体的に「平均的」になっており、特別いい・特別悪いという例が少なくなってきていますが、やはり「非常に微妙」と言えるケースも、わずかに見られます。
そういった会場を「引かなければ」、極端に残念なことは避けられるはずです。
まずは見学に行って、実際に「自分の目」で確かめることが必要ですが、「基本的にはみんな素人」であり、昨今の主流である「プロへの相談」もおすすめです。
「ゲストのツボ」を抑える
「ゲストあっての結婚式」ということは、決して忘れてはいけない大前提です。
「ゲストのことを考えた結婚式」とは、
ゲストの方々一人ひとりがどんな1日を過ごすことができるのか
ということであり、いかに満足して・楽しんで・喜んで、”いい思い出を作って帰ってもらうか”ということに尽きます。
そして、自分たちとゲストは同じ感覚ではありません。
自分たちが満足したからといって、ゲストの方々も満足しているとは限りません。
「新郎・新婦の満足感」と「ゲストの満足感」は、まったく別物です。
結婚式の準備を進めていく過程において
ゲストの方々はこれで満足だろうか?
という感覚は、決して忘れてはいけない大切なものになります。
自分たちの結婚式はゲストの方々にどう見られているのか?
ということを、まったく気にしないカップルはいないと思います。
人によって価値観はそれぞれですが、
・花嫁のドレス
・会場の華やかさ
・披露宴の料理
・お花の質
結婚式には、数限りなく見定められる要素があります。
中には、ナイフやフォークの質まで細かくチェックする人も・・・いないとは限りません。
1つの絶対的なこととして、「結婚式のおもてなしにおけるゲストの満足度」は、そのほとんどの割合が、「料理」という要素に集中するということです。
●「祝儀」に見合った料理か否か
時に批判されることもあり、ネガティブな意見を持つ人もいますが、日本の結婚式は「祝儀」という制度で成り立っています。
いわゆる「カンパ」と同じであり、<助け合い>の精神です。
「あなたのために払うから、わたしの時はよろしくネ」
というものです。
「友人」や「同期」といった立場で出席する際の、ご祝儀の相場は「3万円」です。
上司や親戚などの場合は、年長者として少し多めに頂けることもありますが、この3万円という金額をベースにして考えていくことになります。
そして、ご祝儀とは、半分は「料理代」として、もう半分は「気持ち」として受け取るものです。
料理のコースに関しては、どの会場も何種類かのランクに分かれていることが多いです。
・味
・見た目
”明らかに安っぽい”ものは避けましょう。
また、「ドリンクメニュー」に関しても、できるだけ融通がきくものを選ぶことが望ましいです。
●「ゲストの気持ち」を理解する単純な方法
ゲストの気持ちを知る一番の方法は、「自分がゲストとして出席した結婚式」を思い出すことです。
・何が嬉しかったか
・何が不満だったか
ゲストの立場に立って、もう一度、思い出してみましょう。
この単純な感覚を忘れているカップルは多く、間違った方向に行ってしまう原因でもあります。
しっかりとイメージするほど、
「低価格で抑えたい」
という気持ちよりも、
「これくらいの金額で、なるべくクオリティの高いものを」
という考えに変わっていくはずです。
そうは言っても”ずいぶん安くなった”結婚式
「たった1日」であり、「されど1日」でもありますが、短期間で使う金額として結婚式は、”べらぼう”に高いことは間違いありません。
何と言っても、「車が買える金額」です。
人によって様々ですが、車は5年、10年と乗れますし、1年以上乗ることが一般的です。
結婚式は、「1日」です。
しかし、それでも、そのくらいの金額が当たり前の時代が続きました。
結婚式の準備期間というのは、「金銭感覚が狂う日々」として知られます。
「いちいち高い」ということが当たり前になってしまい、その結果として、「総額」が高くなることも自然な流れであると受け入れてしまうのです。
しかしながら、昨今のカップルの方々というのは、「ちょっと高すぎない?」と、”ちゃんと思う”人が多くなっています。
確かに、その通りです・・・
そして、それこそが、結婚式を挙げるカップルが減少した理由でもあります。
一方で、ここ数年は増加傾向が見られています。
その理由は単純であり、<なるべく適正な価格で挙げる>ということが可能になったためです。
●”すごく高かった”理由
かつては、「結婚式を挙げるのは当たり前」と考えられていた時代もありました。
しかし、不景気の影響もあってか、徐々に「高いからあきらめる」というカップルや、「そんなに費用が、かかるなら結婚式を挙げなくていい」というカップルが増えてきてしまいました。
そうなってくると結局、困るのはブライダル産業の方になります。
だったら、
「値下げをすればいい」
「そもそも高過ぎるんだから、値下げできるはず」
と考えて当然です。
しかし、そうはできない理由があり、それこそが「結婚式は高いもの」となっていた理由なのです。
1つの結婚式を作るためには、様々な会社が関わることになります。
・衣装屋さん
・メイク屋さん
・花屋さん
・ペーパーアイテム屋さん
・写真屋さん
結婚式の準備で何度も「打ち合わせ」をしなければならない理由は、それぞれ担当しているお店(会社)が、異なるものであるためです。
デパートやアミューズメントパークに入っている「テナント」と同じであり、大元(運営会社・式場)に「テナント料」を払う必要があります。
少し悪い言い方をすれば、「中間マージン」であり、より悪い言い方をすれば、「上納金」や「ショバ代」となります。
詳細はハブきますが・・・他の業界に比べて、かなり高いパーセンテージでした。
そのため販売価格に、その金額を上乗せして提供することになりますが、「後で納める金額」が高いほどに、販売価格が高くなるのは当然のことです。
こういった単純な理由で、「結婚式はめちゃくちゃお金が必要」になっていたのです。
●「適正価格」に近づいてきている業界
そういった結婚式場側の「内部の事情」で、結婚式を挙げられないカップルが増えたこと。
その結果として、「適正価格で結婚式を挙げてもらう」というコンセプトの、「プロデュース会社」と呼ばれる結婚式の提供会社が増えました。
やはり「消費者目線」から見て高いと思っていた人、また、「もっと安くできるでしょ」という感覚を持っていた人もいたのです。
安く式を挙げるためのくふうを凝らし、それに協力してくれる式場を紹介している「リーズナブルな式場仲介サービス」も増えてきました。
そして、その結果として今まで「普通の結婚式」を提供していた側も値下げせざるをえなくなり、全体的にリーズナブルになってきています。
現在は、基本的に適正価格に近づいてきていると言えます。
もちろん格式が高い会場や、高くても人が集まる人気会場は極端な値下げはしませんが、それでも、やや値下げ傾向が見られます。
ひと昔前に比べ、「金額における満足度」は、どの会結婚式場も高くなっていると言えます。
そもそも、結婚式を挙げるための「入口」が非常に豊富な時代であり、自分たちの要望に合った内容で、リーズナブルに挙げるための選択肢が探しやすい環境です。
「すべて完璧に叶える」ことは、難しいことが事実ですが、だからこそ、「自分たちにとってのベスト」を探してみてほしいと思います。