結婚式の準備をしていくうえで、最も考慮しなければならないものが、何といっても「結婚費用」という結婚式を挙げるための「予算」だと思います。アンケートなどでも「結婚式を挙げるうえで最も悩んだこと」に挙げられることが、多いものが、この「お金」にまつわる要素であり、準備段階でカップル同士・対会場で「もめる」原因となることも非常に多いものになります。
そもそも「結婚」という、人生の一大イベントには
・新居
・家具
・ハネムーン
などなど、「お金のかかる」要素がたくさんあります。
これに加えての「結婚式用予算」であり、「どこからどこまで」という範囲はカップルそれぞれです。
ただ、「結婚式の予算」とした場合、
・挙式・披露宴(当日「会場内」でかかるお金)・・・平均約330万円
・ご祝儀の合計額・・・平均約230万円
・カップルの「自己負担額」・・・平均100万円
また、これらは「ゲストの人数60~80名」という「一般的な規模」の場合の「平均」となります。
さらに、これらに
・ブライダルエステ
・打ち合わせ(試着・メイクリハーサル)の交通費
といったものが加算されることになります。
ちなみに、挙式・披露宴の3分の1が「料理・ドリンク代」となります。
「お金」に関する要素が劇的に変わってきている
以上に挙げた平均値というのは「今までの」平均であり、ここ5年程(2010年頃~)、「結婚費用」の総額が劇的に変わってきています。
簡単に言うと「ピンキリ」になっています。
・お金をかけるカップルは、昔と同じで「それなりにかける」
・うまく節約して「トントン」にする
・徹底的に削って「黒字」にしてしまう
ただし、3つ目のパターンの場合、「ケチったな」と思われることも多く、最も大切な「ゲストの満足感」を損なってしまうことも考えられます。
特に、年配のゲストの場合は「結婚式は、ある程度自腹を切るもの」と考えている方も多く、「今後」を考えた場合、得策ではありません。
この予算を前提として、自分たちに合う会場を探していくことになりますが、そもそも会場によって、どの程度「総費用」に違いがあって、それは一体どんな要素によって変わってくるのでしょうか?
⇒結婚式の費用!平均は?相場はどれくらい?~「赤字にならない方法」と「黒字だとおかしい」について~【会費制もおすすめ!】
●「高い会場」が少なくなってきている
今現在、お金に関して悩んでいる、不安を持っているカップルには朗報となりますが、「会場による費用の差」というのは年々、少なくなっています。
どこで挙げても「同じくらい」にすることが可能です。
もちろん、ある程度の「価格差」は存在しますが、「特に高い」という会場が少なくなっています。
それは「非常に低価格」な会場が現れ始めたことで、高い価格を掲げていた会場が、値下げせざるを追えなくなり、いつの間にか「特別高い」と言われるような会場が少なくなっていました。
「超高級ホテル」といった会場を除き、昔は高いイメージのあった「ホテルウェディング」であっても、「流行っているから高くする」傾向のあった専門・ゲストハウス会場にしても、現在では、総じて価格を大幅に下げています。
高い会場が少なくなり、「格安寄りに平均化された」と言える状況です。
そして現在では、「会場によって」ではなく、どの「仲介会社」、「プロデュース会社」を選ぶかによって価格が変わる傾向の方が強くなっています。
●うまく節約する「格安婚」専門代理店が増えてきた
ただし、ここ数年で「格安ウエディング」と呼ばれるものを提供する代理店(プロデュース会社)が急増し、それにともない格安ウエディングを利用するカップルも増えてきています。
「予算はないけれど、どうしても結婚式を挙げたい!」
というカップルが、あきらめなくてすむようになってきています。
「ケチる」のではなく
・無駄を削る
・従来の価格を見直す
ある意味、結婚式業界の「タブー」に切り込んだコンセプトであり、「それほどグレードを下げずに」費用を抑えた結婚式を、専門のスタッフと一緒に築き上げていこうという形態です。
予算が限られてしまうというカップルは、ぜひ一度、相談に行ってみてほしいと思います。
ひと昔前は、仲介業者・代理店と言えば「ゼクシィ」だけでした。
しかしながら、現在では非常に多くの会社が現れたことで「競争」が生まれ、その結果が費用の全体的な抑制につながっています。
会場によって高い・安いがあると思っていたカップルが多いと思われますが、現代では「会場を決める前」の段階が、より重要度を増しています。
「安くなった」が「ちょっと難しくなった」面も
「基本的に安くなった」という変化は、カップルにとって非常に喜ばしいことですが、どの会社に紹介してもらって、どの会場を選ぶのか、ということが総費用を考えるうえで、非常に重要な要素になりました。
そのため、自分たちが挙げたい会場は、「どの会社から紹介を受けることがお得なのか」という新たな悩みどころが現れました。
とにかく「相談」するしかない
上に挙げた会社は、各社とも「無料相談」や「会場見学」を催しており、実際に相談に行って、「この会場だとどれくらいですか?」と尋ねてみることが大切です。
会社の比較、会場の比較と、考えることが増えていますが、それも「コスパ」を上げるためであり、真剣に考えてみましょう。
また、特に「結婚式場によって」ということを、かなり排除したものが格安結婚式であり、「高い会場でなんとかリーズナブルに・・・」と考えているのであれば、やはり「格安ウエディング」への相談を優先することをおすすめします。
●「価格」の意味そのものが薄れてきた
結婚式場とお金に関する関係を考える際に忘れてはならないこととして、
「高い会場はいい会場」
「安い会場はダメな会場」
とは、一概には言えないことです。
特に昨今、その傾向が強くなっています。
大切なことは、自分たち(ゲスト含む)が心地よい一日を過ごせるか、満足して・後悔のない思い出を作ることができるかどうかです。
結婚式場は、一度「決定」してしまうと途中で変更することは、なかなか難しいものです。
だからこそ、「事前の調査」が何より大切なのです。