両家顔合わせの場には家族みんなを呼びたい、そう考えるカップルも多いです。
「両家顔合わせの場に兄弟姉妹を呼んでもいい?」
「席順ってどうしたらいいの?」
「盛り上がるコツが知りたい」
本記事では、実際に顔合わせ食事会に兄弟を呼んだ元ウエディングプランナーが、顔合わせ食事会について解説します。
和気あいあいとした場にするために必要な情報を伝えていますので、参考になれば幸いです。
結納と顔合わせ食事会の違いについて
結婚が決まったら避けては通れない義家族への挨拶ですが、顔合わせは行いますでしょうか。
最近は食事会のみ行うお二人も増えています。
そもそもこの2つの違いは何でしょうか。
それぞれ詳しく見てみましょう。
結納とは
結納品や結納金の受け渡しを伴う、日本の伝統的な婚約の儀式です。
流れや口上が決まっており、格式や伝統を重んじる家系では今も行われています。
結納品について、関西式と関東式で装飾も用意する品数にも違いがあるので、希望する場合は両家で内容のすり合わせをよく行いましょう。
縁起ものである寿留女(するめ)や子生婦(こんぶ)、末広(すえひろ)が贈られますが、最近は品目を省くこともあるので、確認が必要になります。
結納金も用意しない傾向が目立ちますが、用意するかは両家で決めることです。
以下の記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/9311/
▼略式結納が主流
また、方法に関しても正式結納から略式結納へと移り変わっています。
正式版では仲人が両家を行き来し結納を行いますが、現在の日本で仲人を立てて結婚した夫婦は少ないでしょう。
仲人を立てずに両家で集まって結納を行うのが最近の流れです。
新婦の家や料亭、ホテルなどが会場としてよく選ばれます。
顔合わせ食事会とは
両家揃って顔を合わせて食事をするのが顔合わせ食事会です。
特に伝統の儀式でもなく、決まり事があるわけではありません。
多いのはお二人が両親を招いて6人で行う食事会です。
ただ、儀礼の意味を持つ場ではありませんので、兄弟姉妹を呼んでも問題ありません。
最近は食事会が主流
もともと日本で行われていたのは結納でしたが、結婚の意味が家と家の繋がりから個人と個人の繋がりへと変容したことをきっかけに、食事会が主流になりました。
結納をカジュアルダウンさせた位置にあるのが食事会です。
ただの食事会と捉え、服装もカジュアルにして開催する方もいらっしゃいます。
進行も場所も決まりはありませんので、さじ加減は新郎新婦のお好みです。
せっかくの場なのだからと少し改まった場にする方も、ちょっと一緒に食事する程度にする方もいます。
手土産の有無や服装についても自由なのです。
大切なのは事前の情報共有がしっかりしていることですから、どんな食事会にしたいのかは事前に伝えておきましょう。
カジュアル化が進んでいるというのがポイントです。
兄弟姉妹を呼ぶことについて
基本的にお二人と親御様の場ですが、兄弟が参加してはいけないという決まりはありません。
家族ぐるみで仲良くしたいと考える新郎新婦もいらっしゃいますし、大人数で楽しくやりたいと考える方もいらっしゃいます。
以下のメリット/デメリットや注意点も参考に食事会の場に誰を呼ぶのか考えてみてください。
兄弟姉妹を呼ぶメリット
- 食事会が盛り上がりやすくなる
- 家族ぐるみの付き合いに発展しやすくなる
人数が多い分話題も増えます。
実際に筆者の顔合わせではおしゃべりな妹が大活躍で、彼の母から後日名前が出てくるほどでした。
両親よりも兄弟たちで盛り上がるような場面も多かったです。
また、義父母よりは義兄弟、義姉妹の方が話しかけやすいということもあるでしょう。
食事会の沈黙が怖いのであれば、同席してもらうことがおすすめです。
人が1人増えるだけで、話題が広がりますから仲良くなるチャンスをつかみやすいのではないでしょうか。
兄弟姉妹がいることで家族と家族の繋がりを強めることができるでしょう。
兄弟姉妹を呼ぶデメリット
- スケジュール調整の手間が増える
- 開催場所を選定する手間が増える
- 費用が増える
1.スケジュール調整の手間が増える
人数が増えればそれだけ仕事や家庭の都合があり、スケジュールが合いにくくなるでしょう。
大事な日なので、お日柄を気にする人も多いです。
日柄が良く、大人数でも都合の合う日というのはかなり限られます。
筆者の場合はお相手がお日柄を大変気にするご家族だったため、一度日を逃してしまったら次の開催が3か月後になってしまいました。
人数が多くなるのであれば、早め早めに動きだしましょう。
2.開催場所を選定する手間が増える
開催場所の選定もひと手間増えます。
兄弟姉妹が親御様と暮らしているのであれば、両家の中間地点で開催すれば大丈夫です。
問題は兄弟が実家を出ている場合の開催場所探しです。
日本全国に散らばっているともなれば、開催場所探しは一筋縄ではいかないでしょう。
ただ距離が同じくらいになるという以外にも、遠方からのアクセスがいいかどうかも考慮する必要があります。
他の家族を参加させるときは、住んでいる場所も考えたうえで呼ぶかどうか決めましょう。
3.費用が増える
当たり前ですが、人数が増えた分食事代がかさみます。
顔合わせ食事会の費用をはお二人がおもてなしをする場として、新郎新婦が負担することが多いです。
または、新郎が新婦を迎え入れるということで新郎側が負担するという考え方もあります。
交通費も負担するとなればそれだけお金が出ていくので、呼びすぎには気をつけたいところです。
兄弟姉妹を呼ぶときの注意点
もともとは親子の場であるため、呼ばない方が一般的です。
かしこまった場にしたいという親御様の意向がある場合もあるので、兄弟を呼びたい時は以下の点に注意してください。
- あらかじめ出席の承認を得る
- 席順について
- 服装について
- 手土産について
▼あらかじめ出席の承認を得る
基本的に兄弟姉妹は呼びつけないものですが、同席の許可を事前にとっておけばなんの問題もありません。
何も言わずに他の家族を参加させることは避けましょう。
食事会の参加者についても決まりはありませんので兄弟姉妹はもちろん、祖父母なども参加可能です。
ただ、親と子だけで参加すると思っている方もいらっしゃるので、配慮は忘れないようにしましょう。
家族の一員になるのだから兄弟姉妹にも紹介したい、人数の多い方が盛り上がるなど理由を添えて同席のお伺いを立てるのがおすすめです。
▼席順について
上座側に新郎家、下座側に新婦家となります。
席次は上座から父・母・子です。
顔合わせの場合は下座に新郎新婦が着きます。
筆者の場合は、父・母・弟・妹・筆者の順になるように座りました。
弟と妹は双子なので生まれた順に座ってもらい、新郎側は父・母・弟・新郎の順です。
間に2人挟まるだけでも両親との距離は開いてしまうので、親御様との親睦を特に深めたい場合には親子だけの席をおすすめします。
また、人数差がありすぎるとバランスが悪くなってしまいますので、両家で人数が揃えるのがベター。
一人っ子であるなど難しい場合は、兄弟を呼ぶのかどうかも含めて話し合いができると安心です。
なるべく同じ人数になるように調整ができるとおもてなしがしやすいでしょう。
▼服装について
兄弟も服装は同じように揃えてもらいます。
父親がスーツなのに兄弟は私服、ではまとまりません。
ドレスコードは統一しましょう。
▼手土産について
手土産は新郎家で1つ、新婦家で1つという形で十分です。
兄弟に配偶者がいて独立している形でも、その分増やす必要はないでしょう。
ただ、親御様の意向で用意するということであれば両家に伝達するのは新郎新婦の役目です。
手土産を用意する・しない、と手土産の金額は必ず両家で揃えましょう。
実際に兄弟を顔合わせ食事会に呼んでみてどうだったか
筆者は兄弟も呼んで顔合わせ食事会を行いましたが、呼んで大正解でした。
初めから兄弟も呼ぶということで意見が一致していたこともあり、一度リスケした以外は全て上手く行っています。
会場側の配慮だったのか、乾杯のグラスが揃うまで1時間ありましたが兄弟のおかげでなんとか間が持ちました。
いなかったら沈黙の時間を過ごしていたと思います。
デメリットの方が数が多いように見えますが、断然メリットの方が大きいです。
迷っているなら呼ぶことをおすすめします。
また、しおりも作成しており会話のきっかけに役立ったので、こちらも参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/4703/
結納と食事会どっちがいいの?
両家が顔を合わせる方法には結納と顔合わせ食事会があります。
行う目的に合わせてどちらで開催するのか選ぶのが吉です。
結納のみ行う、食事会のみ行う、両方行うことについて、それぞれどんな人におすすめか紹介しています。
親御様の意向やお二人の希望を確認の上、見てみてください。
結納のみ行うのがおすすめのパターン
結納のみ行うのは、格式や伝統を重んじるお二人です。
または、親御様の意向で行ったという方も多くいらっしゃいます。
地域や家系によって考え方が違い、お二人ではやらなくていいと思っていたが、親御様はそうではなかったというパターンもありました。
考え方が古いとも受け取れるかもしれませんが、これからのお二人の末永い幸せを願う儀式です。
親御様の意向があれば従うのがいいでしょう。
また、伝統や格式を大事にした結婚式がしたい新郎新婦にもおすすめします。
顔合わせ食事会のみ行うのがおすすめのパターン
現代で一番選ぶ人が多いのが食事会のみ行うことです。
堅苦しい場ではなく、カジュアルに義家族と接したいと考える新郎新婦はこちらがよいでしょう。
義家族と仲良くなることが目的であれば、やはり堅苦しい場よりくだけた場のほうが話が弾みます。
食事会についての決まり事がなく、お二人の好きにできるというのも魅力の1つです。
家族ぐるみで仲良くしたいと思っている新郎新婦におすすめします。
両方行うのがおすすめのパターン
結納の後に食事会を行うことも多くあります。
格式を重んじ食事会には乗り気でない家族でも、結納で顔を合わせた後であれば出席しやすいでしょう。
しきたりも大事にしつつ、お互いを知る場を設けたい場合におすすめです。
また、レストランによっては「結納プラン」などといった、結納と食事会をセットでサポートしてくれるサービスもあります。
必要な備品を用意してくれたり、進行を手伝ってくれるところもあるので、失敗したくない方はチェックしてみてください。
目的や親御様の意向に合わせて顔合わせの開催方法を決定しましょう。
まとめ:兄弟を食事会に呼んで会話を盛り上げよう
両家顔合わせ方食事会について紹介しました。
大事な結婚への第一歩の部分ですから、失敗したくありませんよね。
兄弟姉妹がいるとそれだけで心強く思えるものです。
本記事を参考に兄弟姉妹を顔を合わせる場に呼ぶのかどうか決めてみてください。
家族まとめて仲良しな関係を義家族とも築けることを祈っています。