一生に一度の結婚式ですから、叶えたいあれこれの憧れは多いでしょう。
しかし同時に、なるべく安く済ませたいというのが本音のところではないでしょうか。
「安っぽく見られずに結婚式費用を節約するには?」
「なるべく費用を抑えて結婚式をあげたい」
「節約ってどうすればいいの?」
本記事では元ウエディングプランナーが、ゲストにバレずにウエディングの費用を節約する方法を紹介しています。
会場探し段階から打ち合わせ時にまで使えるコツを広く紹介しているので、現状に合わせて参照してみてください。
記事を参考に安く見えない、低予算ウエディングを叶えましょう。
結婚式場探し時の裏ワザ
開催日や挙式スタイルによって料金が異なるので、ここの選択で安くなりやすいかどうかが変わります。
また、プランナーとの交渉で見積を安くすることも可能です。
いつ開催するか
結婚式の開催日時によって見積額が大きく変動することもあり、人気の日時は高いです。
人気な日時としては以下が挙げられます。
- 土曜日
- 連休の中日
- 大安
- 午前中
- 春、秋シーズン
これらを外すだけで、大きな節約に繋がるでしょう。
近年ナイトウエディングも人気が出てきました。
大人な雰囲気がお好きな方はナイトウエディングにしてみてはいかがでしょうか。
お日柄を気にしない方も増えています。
仏滅は安くなりやすいので狙い目です。
ただ、親御様や親族に気にする方がいるかもしれないことに注意してください。
どうしても土曜日の開催がよければ、時間を遅らせるなどがおすすめです。
また、完全屋内での開催であれば、真冬や真夏でも比較的ゲストの負担にはなりにくいでしょう。
挙式スタイル
選んだ挙式スタイルによって料金が変わります。
ウエディングといえば教会式が思い浮かびますが、挙式料が高いことがネックです。
一番料金を抑えられるのは、人前式になります。
挙式スタイルは、教会式・神前式・人前式・仏前式の4つがメジャーです。
もし決まっていないのであれば人前式も検討してみてください。
人前式では、お二人のオリジナルセレモニーでの挙式が可能です。
式場側お任せのオーソドックスな流れでの挙式も可能でしょうから、不安に思う必要もありません。
ゲストとの距離が近い和やかな結婚式にしたい場合は、特に人前式がおすすめです。
挙式スタイルについて詳しく知りたい方は以下の記事の参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7079/
カジュアルなパーティーとして開催
フォーマルな形式にすればするほど費用がかさみます。
つまりカジュアルにすれば費用が抑えられるというわけです。
教会式よりも人前式に、着席よりも立食形式に、お色直しは無しにした方が予算を抑えられるでしょう。
会費制のパーティーにして、1.5次会として開催するという手段もあります。
宴内人前式であれば、別途で挙式会場を抑える必要がありません。
レストラン挙式などがまさにそうです。
一番簡単に予算を抑えられるのはレストランでの人前式スタイルになります。
プランナーへの交渉のコツ
ブライダルフェアに参加して、見積もりを作成してもらったときに料金の交渉が可能です。
交渉時のポイントは以下です。
交渉術については以下の記事で詳しく解説しているので、併せて目を通してみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5960/
1.ここで結婚式がしたいという意思
プランナー時代に予算や招待人数が足りない新郎新婦のために、上司や結婚式場と交渉し見積額を下げることはよくあることでした。
プランナー側としても自分の結婚式場で開催してほしいので、最大限お二人の要望に沿えるように努力します。
その時に重要なのが、その結婚式場が第一希望であるということです。
複数会場との比較が目的であれば、値引き交渉ではなく同一内容での見積書作成をお願いしてください。
値引き交渉はそのあとです。
そして、複数式場を比較したい場合には使えない裏ワザですが、当日即決した場合の割引を用意している結婚式場もあります。
この会場以外ありえない、というくらい運命の会場に出会えたなら当日即決することを条件に、大幅な値引きを狙うことが可能です。
2.いくらなら即決できるか決めておく
第一希望の結婚式場が決まったら、予算と比べていくらオーバーしているのかを具体的にしてから交渉します。
総額いくらであれば契約できるのかを明確にすることが大切です。
金額が明確になることで、プランナーとの交渉がしやすくなります。
金額を明示せず安くしてほしい、だけだと何をいくら調整すればいいのか分からないので、微妙な額しか割引してもらえません。
3.譲れないポイントは何か
その時に譲れないポイント(ランクを下げたくないポイント)もしっかり伝えてください。
事前にヒアリングはなされますが、改めて言っておくと安心です。
希望の金額まで値下げできても譲れないポイントのランクを下げていては、満足度の高い結婚式は実現できません。
格安結婚式のサービスを利用する
格安結婚式のサービスを利用すると、低予算でもウエディングができます。
結婚式場との交渉も任せることができるので、手軽に予算内での結婚式が叶うことがメリットです。
結婚式場探しから任せることができるので、あちこち検索する手間も省けるでしょう。
複数会場で比較がしたい場合も簡単に行えます。
デメリットは提携の結婚式場からしか選べないこと、大安よりは仏滅を進められがちなことです。
複数の結婚式場を比較したい方、お日柄を重視しない方、こだわりが強くない方におすすめします。
特にスマ婚の利用がおすすめです。
スマ婚は提携式場が多いので、選択肢が少ないというデメリットを打ち消してくれます。
持込料もかからずご祝儀払いも可能なので、貯金が少なくても結婚式を諦めずに済むでしょう。
結婚式の準備中の節約術
ウエディングで使用するアイテムの節約ポイントについて紹介します。
衣裳については次の項目へお進みください。
ゲストとの関わりが薄い部分を節約する
節約したいとは言っても、ゲストにチープな結婚式だと思われたいわけではありませんよね。
ゲストの目によく付く部分の節減はおすすめしません。
ゲストの目に付く場所として以下が挙げられます。
- メインテーブル会場装花
- ゲストテーブル会場装花
- 料理
- ドリンク
▼節約してはいけない会場装花
メインテーブル装花やゲストテーブル装花は貧相に見えないように工夫しましょう。
大きな花材を使ったり、花器を工夫したりすることで生花が少なくても華やかに見えます。
鏡を使って2倍のボリュームに見せたり、水中花(サブマージフラワー)を活用したりする方法もよいでしょう。
装花の節約方法について、元フラワーコーディネーターが解説した記事があるので併せて参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7211/
▼節約してもいい会場装花
マイク装花や入刀用ナイフ、ケーキ台の装花はなくても大丈夫です。
あまり覚えている部分でもありません。
また、ブーケについても近くでまじまじと見る機会は少ないので節約ポイントです。
ブーケトスなどでゲストの手に渡る場合は生花で用意しましょう。
ゲストから見た印象が気になるのであれば、ゲストに近い部分は力を入れてください。
▼写真・ムービー撮影を見直す
撮って出しのエンドロールなどを結婚式場に依頼すると、意外と予算を圧迫します。
映像は撮った方が後悔しませんが、結婚式費用との折り合いは必須です。
スマートフォンでも高画質な写真・動画が撮れますから、ゲストにたくさん撮ってもらうという方法もありますよ。
後から自分たちで編集すれば世界で一つだけのオリジナルウエディングムービーの完成です。
手間はかかりますが、これもいい思い出になります。
ハンドメイドでお金を節約
購入すると高くても、DIYで間に合わせられるものは手作りしてしまう方が予算を抑えられます。
- ペーパーアイテム
- ウェルカムボード
- ムービー
上記が手作りしやすいアイテムです。
特にペーパーアイテムは持込料がかからない会場が多いので、手作りする方も多くいらっしゃいます。
ウェルカムボード、ムービーについてもハンドメイドに挑戦する新郎新婦様は多いです。
クオリティは落ちてしまうかもしれませんが、そこまで力をかけなくてもいいと思える部分については、ハンドメイドで節約していきましょう。
▼ペーパーアイテムの節約方法
招待状、席次表や席札、メニュー表などペーパーアイテムを自作し持ち込む方も多いです。
外部業者に発注もできますし、作成キットで手軽にハンドメイドするかたもいらっしゃいます。
テーブルコーディネートとして統一感があれば、一つ一つのアイテムについては意外と突っ込まれません。
全体的な雰囲気を重視するとよいでしょう。
持ち込めるものは持ち込む
持込料がかからないものは、持ち込んだ方が節約になります。
ハンドメイドができなくても、外部業者に発注して持込可能です。
プチギフトや衣裳小物など特に細々としたものは、積み重ねで大きな額になったりするので、持ち込んでいきましょう。
▼プチギフト
プチギフトは特に1個あたりの単価を抑えられるポイントですので、節約していきましょう。
ラッピングをセルフで行うことで単価を抑えた花嫁もいました。
大袋入りのお菓子をばらしただけでも、サシェのように包むだけで結婚式らしさが出ます。
シールやリボンを付ければ簡単にプチギフトの完成です。
演出を工夫して節約
結婚式を盛り上げてくれる演出ですが、内容によっては高額なこともあります。
演出は入れすぎずに、歓談時間多めで大丈夫です。
退屈させるかも、と不安かもしれませんが久々に会える友人との時間は本当にあっという間に過ぎていきます。
また、同じ目的を達成できる演出でもコストが変わることも。
例えば再入場の演出としてキャンドルサービスを提案されますが、フォトラウンドでも同じようにゲストと触れ合えます。
なぜその演出を入れたいのかに焦点を当て、別の演出でコストを削減できないか相談してみてください。
衣裳の節約方法
衣裳代の中で一番割合が大きいのは新婦様の衣裳代です。
つまり婚礼衣裳をうまく選べれば大きな節約になります。
また小物類も地味にお金がかかるので、小物についての節約方法も目を通してみてください。
花嫁のお色直しを簡単に
お色直し自体をカットすれば、1着分の衣裳代が浮きます。
とはいえ、たくさんの衣裳を見せたいのが花嫁というものでしょう。
簡単に1着で印象をチェンジすることができる2WAYドレスや、小物を変えて再登場などもおすすめです。
ドレスの袖の部分を付け替えたり、大きなヘッドドレスを追加したりするだけで違って見えるでしょう。
和装の場合は、白無垢から色打掛に変えるだけで簡単に印象を変えられます。
打掛だけ変えるので、手間も費用も大きくはかかりません。
ウエディングドレスは外部からレンタル
持込料がかかるので外部でレンタルすると高くなると思われがちですが、総額でみるとそうでもなかったというパターンもあります。
持込料があるからと初めから選択肢から外すのではなく、一度計算してみてください。
または初めから持込料のかからない結婚式場を探すのもありです。
小物を安く入手する
アクセサリーなどの小物類の節約方法としてハンドメイドの他、フリマアプリでの購入、お譲りという方法が挙げられます。
また、オンラインショップで安価に購入できることも多くなってきました。
ユーズド品ならサムシングフォーの「古いもの」「借りたもの」に当てはめることもできるので、一石二鳥ではないでしょうか。
挙式後はフリーマーケットに出したり、友人に譲ったりして幸せの輪を広げつつコストを回収できます。
コスパのよいものを選ぶことが最近の傾向です。
ECサイトで一度ブライダル品で検索してみるのもおすすめします。
DIY用品をオンラインで揃えた方も多いようです。
失敗してもいいと思える価格帯のものもあります。物は試しと買ってみてはいかがでしょうか。
節約してはいけない項目
削減してはいけない項目は料理、ドリンクと引出物です。
ダイレクトにゲストの満足度に影響するので、ここを削減するとケチな式だったという印象を持たれてしまいます。
満足度を下げずに費用を削減する方法については、以下を参考にしてみてください。
料理
ゲストにバレないように節約するには、コース内容にこだわらずお任せにすることがおすすめです。
コスパよく料理を用意するなら、シェフのお任せコースが一番です。
料理のことを一番よく分かっている人にお任せしてしまいましょう。
予算感に合わせて用意してくれます。
料理の節約方法について詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/5640/
ドリンク
ドリンク内容も種類が少ないと質素な印象を持たれてしまう可能性が高いです。
種類が少ないままでもゲストの満足感を上げる方法として、バイオーダーという手があります。
バイオーダーは飲み放題とは別で、単品でドリンクを注文するという方法のことです。
飲み放題+バイオーダーという形になります。
飲み放題のメニューに飲みたいものがなくても別で注文ができるので、ゲストの満足度を下げずに済むでしょう。
ただ、ゲストに日本酒好きが多くてメニューに日本酒がない場合など、バイオーダーの方が高くつく場合もあります。
ゲストの好みを予想してドリンク内容を決めてみてください。
引出物
引出物は5,000円未満にしてしまうと、費用削減しようとしたことが分かってしまうことが多いです。
品数を多くして満足感を出したり、大きいものを用意したりすると物をもらった感が出て満足してもらいやすくなります。
最近はカタログを用意するという方も多いです。
カタログの場合は写真の綺麗さなど、高級そうに見えるものを選ぶとよいでしょう。
削る/削らないの判断軸は?
節約してもいいものかと悩んだときはどんな結婚式にしたいのか、つまり結婚式のテーマに基づいて判断すると吉です。
ゲストへ感謝の気持ちを伝える結婚式なら、ゲストの満足度を最優先に考えます。
海中王国がテーマなら、料理内容やウエディングケーキ、装飾へ力を入れたいところです。
様々なことの判断基準になるので、テーマは初めに決めておきましょう。
また、ゲストの満足度に直接影響を与える項目については節約しすぎないように注意してください。
まとめ:節約術で見積もり額を抑えよう
結婚式の節約術について紹介しました。
節約できるものは賢く節約して、満足度を維持しながら自己負担額を抑えましょう。
浮いた予算は力を入れたいところに回したり、新生活へ向けての資金にしたりできます。
本記事を参考に低予算でもウエディングを開催してみてください。
費用を削減しても、そうは見えない満足度の高いパーティーが開催できることを祈っています。