ご自身の結婚式を、クラシカルやアンティーク調にしたいと考えている方は多いでしょう。クラシカルやアンティークテイストは、洗練されたおしゃれ感が結婚式のテーマに人気です。
「どうすればアンティークな雰囲気になるの?」
「どんな小物を集めればいい?」
「とことんこだわるときのポイントが知りたい」
今回は装花や演出でクラシカルやアンティーク調にするアイデアを、フラワーコーディネーターとしての経験を活かして紹介していきます。ご自身の結婚式のテーマ決めに悩んでいる方も、ぜひ参考にしてください。
クラシカルな結婚式にするには
クラシカルやアンティークな空間を作り上げるには、具体的なイメージに沿って花材や小物を揃えていくことがポイントになります。式場の雰囲気をベースに全体のテーマやキーワード、色合いなどを決めていくと、まとまりやすいです。
1.詳しい方向性を決める
結婚式のテーマを決める時は、「貴族の晩餐会」「洋館の大広間でのティーパーティ」など、自分たちのイメージを具体的に表現してみましょう。さらに、「大人っぽい」「上品」「ロマンティック」などのキーワードを盛り込んでいくと、小物選びもしやすくなります。
2.フラワーコーディネーターと打ち合わせる
フラワーコーディネーターと打ち合わせする時は、あらかじめSNSなどでイメージ写真をピックアップしておきましょう。うまく進めるコツは、イメージを固め過ぎないことと、ある程度お任せすることです。
会場の雰囲気に合わせて旬のお花も取り入れてもらいながら、オリジナルのコーディネートを提案してもらいましょう。
3.クラシカルなウエディングドレスを着る
クラシカルな結婚式には、やはりクラシカルなウエディングドレスが欠かせません。レースやサテン、シルクなどの高級素材を使ったドレスは、華やかで優雅な印象を与えます。
特に、Aラインやマーメイドラインのドレスは、クラシカルな要素を引き立てるのに最適です。以下の要素も参考にクラシカルなウエディングドレスを見つけてみてください。
- 繊細なレース使い
- ロングトレーン
- ビーズ刺繍
- ハリのある素材
また、ヴィンテージ風の小物やアクセサリーも取り入れることで、さらに雰囲気がアップするでしょう。人気のロングトレーンドレスについて元ドレスコーディネーターがまとめた記事もあるので、参考にしてみてくださいね。
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4.クラシカルなヘアスタイルにする
髪型もクラシカルな結婚式の印象を大きく左右する要素です。シンプルでありながら気品あるヘアスタイルとして、シニヨンやロールアップなどが挙げられます。
まとめ髪はクラシカルなウエディングドレスとの相性が抜群です。ゆるふわっと巻いて下ろした髪よりも、きちんとしたまとめ髪が一層エレガントな印象を作り出します。
また、パールやレースのヘッドアクセサリーを加えることで一層エレガントな仕上がりに。ヘアメイクアーティストと事前にしっかりと打ち合わせを行い、リハーサルを通じて理想のヘアスタイルを確認しておくことが重要です。
5.クラシカルな雰囲気の会場を選ぶ
結婚式場選びは、テーマを具体化するための重要なステップです。クラシカルな雰囲気を持つ会場としては、歴史ある邸宅やチャペル、クラシックホテルなどが挙げられます。
また、会場内の装飾やインテリアにも注目してみてください。アンティーク家具やシャンデリアなどがあると雰囲気が一層高まります。
会場の外観も結婚式のテーマにマッチしているか確認しましょう。重厚な装飾や伝統的なデザインが用いられているとクラシカルな印象を持たれやすいです。
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クラシカルでアンティークな装飾とは
クラシカルでアンティークな結婚式を演出するためには、上品で深みのある装飾品が重要です。うまく組み合わせることで、ゲストも一緒に過去の時代にタイムスリップしたような感覚を味わうことができるでしょう。
写真映えする空間を作るためのヒントを紹介していきます。ぜひ参考にしみてくだしさい。
ニュアンスカラーのペーパーアイテム
ペーパーアイテムはニュアンスカラーのペーパーアイテムを選ぶことで、柔らかく穏やかなでありながら洗練された印象を与えることができます。
ニュアンスカラーとは、オフホワイト、ペールブルー、グレージュなどの微妙な色合いを指し、落ち着いた雰囲気のカラーです。これらの色を招待状や席次表、メニューカードに取り入れることで、一貫性のあるデザインになります。
さらに、ヴィンテージ風のフォントやレースを追加することでクラシカルな印象が一層高まるでしょう。紙質にもこだわり、手触りが良く高級感のある素材を選ぶことが大切です。
また、ゴールドをサブカラーとして取り入れることで、クラシカルで豪華な雰囲気が増します。ゴールドの縁取りや文字、装飾を加えることで、全体のデザインにアクセントをつけ、高級感を演出しましょう。
高貴で上品な雰囲気の花材
クラシカルやアンティークをイメージした結婚式には、高貴な印象や上品な雰囲気のある装花で会場を飾り付けするのがおすすめです。ここでは、洗練された上質な空間づくりに似合う花材を紹介していきます。
- バラ(カップ咲き)
- バラ(ウエディングドレス)
- ユリ
- コチョウラン
- シンビジウム
- 秋色アジサイ
- アネモネマリアンヌパンダ
- トルコキキョウ
- セルリア
- スモークツリー
1.バラ(カップ咲き)
クラシカルな雰囲気と言えば、バラ。
コロンと丸みのあるカップ咲きや、幾重にも花びらが重なるロゼット咲きのオールドローズが重厚感があり大人の洗練されたウエディングにぴったりです。
オフホワイトや、渋みのあるピンク、ダークレッドなど、落ち着いた色合いを選びましょう。
2.バラ(ウエディングドレス)
ウエディングドレスは、一重に近い咲き方をするオフホワイトのバラです。
波打つようなフリルの花びらが、クラシカルな雰囲気に良く似合います。
スプレー咲きで次々と咲く様子は、可憐でロマンティックです。
希少な品種なので、人と被らない特別さも感じられるでしょう。
3.ユリ
ユリの凛と咲く姿は、格式のあるクラシカルな結婚式におすすめです。
カサブランカなどのオリエンタルユリは、優雅に咲く姿が上質な空間に良く似合います。
楚々と咲くテッポウユリは、清純さが魅力です。
甘めの雰囲気にするなら、濃いピンクのユリを使うのもいいでしょう。
4.コチョウラン
高貴なお花といえば、コチョウランを思い浮かべる方も多いでしょう。
大輪で清楚なイメージのあるコチョウランは、格式のあるクラシカルな雰囲気にもぴったりです。
「幸せが飛んでくる」「純粋な愛」という花言葉も、結婚式に向いています。
上質で高級感のある式場におすすめです。
5.シンビジウム
ランの一種のシンビジウムは、コチョウランほど華やかさはありませんが、落ち着いた上品な雰囲気が洗練された大人のウエディングに似合います。
一輪ずつ散らすのもおしゃれです。
特に、ダークブラウン系のシックな色のシンビジウムは、渋みがありかっこいい装花になるでしょう。
6.秋色アジサイ
秋色アジサイは、初夏に咲くアジサイが自然に退色したもの。
グラデーションがかったくすんだピンクや紫、グリーンが、クラシカルな雰囲気に良く似合います。
旬は秋ですが、ドライフラワーにするのもおすすめです。
ボリュームを生かしたり、小分けにして散りばめたりできます。
7.アネモネマリアンヌパンダ
アネモネの中でも、白い花びらにベルベットのような黒い芯のマリアンヌパンダは、繊細で優雅な花姿が目を引きます。
海外で火が付き、日本でもおしゃれに敏感な花嫁に人気です。
白黒のモノトーンが、クラシカルな雰囲気を引き立てます。
冬が旬なので、冬婚の方におすすめです。
8.トルコキキョウ
トルコキキョウは、バラに似た咲き方でウエディングでも人気です。
波打つフリルが重なるフリンジ咲きは、バラにも劣らない豪華さ。
近年では品種改良も進み、アンティークピンクやブラウン系のアンティークカラー、くすんだ赤紫のカシスやアプリコットなど、色も充実しています。
9.セルリア
ワイルドフラワーの一種のセルリアは、乾いた質感がクラシカルテイストにスパイスを加えてくれます。
ウエディングにおすすめなのは、ブラッシングブライドという品種。
オフホワイトにくすんだピンクやグリーンがかったアンティークカラーは、気品や風情を感じさせてくれます。
10.スモークツリー
スモークツリーは、ふわふわと煙がかったような花を咲かせる木。
旬は6月で、ジューンブライドの花嫁におすすめです。
スモーキーなグリーンやピンク色は、アンティークカラーとの相性も良く、枝のまま大胆に生けてもちょっとずつ散らしても、おしゃれな雰囲気になります。
メインテーブルのコーディネート
披露宴会場の中で、ゲストから一番注目されるのがメインテーブルです。新郎新婦のところに集まって写真を撮ることも多いので、クラシカルにするアイデアをぜひ取り入れて、気合を入れた飾りつけをしましょう。
花材で表現する
装花などの装飾は目立つため、会場の雰囲気づくりに大きな影響を与えます。結婚式のテーマにクラシカルやアンティークを取り入れるなら、花材も格式や趣のあるお花で空間づくりをしましょう。
ロマンティックな雰囲気には、オールドローズのような丸みのあるお花がおすすめです。気品のある上質な空間には、ユリやコチョウランのような高貴さのあるお花が良く似合うでしょう。
スモーキーカラーやブラウン系のくすみカラーで統一感を。生花だけでなくドライフラワーも加えると、乾いた質感でアンティークテイストを表現しやすいですよ。
明かりも上手く取り入れる
空間づくりには明かりも欠かせません。キャンドルのほのかな明かりは、クラシカルな雰囲気を盛り上げてくれます。わざと溶かしたキャンドルを置くだけでもおしゃれです。
火を灯すのが難しい場合は、LEDのキャンドルでも十分雰囲気が出ます。ガーランドライトは、瓶に入れたりテーブルランナーに沿わせたりしましょう。
ゲストテーブルのコーディネート
ゲストテーブルはゲストの目に一番近いため、クオリティも重視したいところです。メインで使った花材に合わせてうまく小物を組み合わせると、テーマに沿った世界観が表現できます。
テーブルランナーで雰囲気作り
テーブルランナーで気品のある雰囲気にするなら、サテンなどのハリのある生地を選びましょう。タッセルの付いたデザインもおすすめです。
ロマンティックにするなら、オフホワイトのシフォンを取り入れましょう。程よい透け感とドレープが、テーブルを上品に演出してくれます。
アンティークな小物を加える
クラシカルやアンティークというと、古めかしい家具や小物を思い浮かべる方も多いでしょう。結婚式の装花にも雰囲気のある小物を加えることで、テーブルコーディネートをレトロにできます。
- ゴールドのアイアン小物
- キャンドルと燭台
- シャビーシックな小物
- 洋古書
▼ゴールドのアイアン小物
気品のある雰囲気にするなら、ゴールドの小物を取り入れるのがおすすめです。
使い込んだ擦れ感のある鳥かごやフォトフレームなどを配置しましょう。
テーブルナンバーは、ゴールドのフォトフレームにアンティークな英字で書くとおしゃれになります。
▼キャンドルと燭台
キャンドルと燭台は、クラシカルを演出するのに最適な小物です。
温かみと懐かしさをアップしてくれるでしょう。
▼シャビーシックな小物
ロマンティックな雰囲気にするなら、白やグレーでまとめるシャビーシックも素敵です。
白いペイントに擦れ感のある家具や小物、繊細なレースを合わせるとトレンド感もアップします。
▼洋古書
洋古書は温かみを加えてくれます。
花器の土台には、洋古書を数冊積み上げてもいいでしょう。
ドライフラワーを飾るなら、英字新聞でラッピングしてアンティークなガラス瓶に挿すだけでも素敵です。
まとめ:髪型までクラシカルに決めよう
クラシカルやアンティークな雰囲気の結婚式は、おしゃれな大人の花嫁に人気です。しかし、クラシカルといっても高貴な雰囲気やロマンティックなテイストなどさまざまで、テーマによって選ぶ花材や小物も異なります。
自分のイメージどおりの空間づくりをするコツは、具体的なテーマやキーワードをもとにフラワーコーディネーターと打ち合わせしたり、イメージに合う小物選びをすることです。空間づくりのアイデアも参考に、理想のクラシカルウエディングを叶えましょう。