「結婚式に100名程度のゲストを招待したい」そんなときに気になるポイントの一つは、自己負担の費用ではないでしょうか。人数の多い大規模な結婚式に憧れるけど、高額なイメージがある、と不安に思うカップルも多いかもしれません。
今回はそんな100人規模の結婚式について、メリット・デメリットからかかる費用、成功のポイントまで詳しく解説します。ゲストをたくさん呼びたい、と考えている人はぜひ参考にしてみてください。
100人規模の結婚式のメリット/デメリット
来て欲しい人全員に声を掛けたら100人になった、交友関係が広かったなどの理由で100人規模の結婚式を開催する方もいます。しかし、ゲスト100人の結婚式といわれても、参列経験がない場合にはあまりイメージが湧かないという方も多いでしょう。
そこで、ここではたくさんゲストがいる場合のメリット/デメリットをご紹介します。いい部分と悪い部分の両方を知ることで、結婚式の雰囲気を把握しやすくなるでしょう。
大人数の結婚式のメリット
大人数での結婚式では、ゲストを厳選することなく招待できるのがメリットです。とにかくたくさん友人や仕事の同僚を呼びたいという方に向いています。
また、余興やフラワーシャワー、バルーンリリースなど、ひとつひとつのイベントが全体的に盛り上がりやすいのも特徴です。華やかで盛大な結婚式になる傾向があります。
大人数の結婚式のデメリット
デメリットには、選べる結婚式場が限られるという点が挙げられます。まずチャペルでは、着席できる人数に限りがあり、100人を超えると人数制限を超えてしまう結婚式場も多いでしょう。
さらに、披露宴会場でも、小ぶりなバンケットでは対応できないため、好みの雰囲気だけで選ぶのは難しくなります。人数に合わせて消去法で選ぶというケースも覚悟しておくことが必要です。
100人規模の結婚式の費用相場
ここでは、100人程度ゲストを招待した結婚式には、実際にいくらの費用がかかるのかを紹介します。一般的な総額を把握しておくことで、漠然とした結婚式のイメージを一気に現実的なものとして意識できるでしょう。
自分たちが結婚式をする際に、実現可能な金額かどうかの判断材料にしてください。
総額について
100名程度を招待した結婚式では、400万円〜600万円程度が相場です。平均的なゲスト人数といわれている、40〜60名程度の総額は300万円〜400万円ほどといわれています。
比較してみると、やはり大人数になればなるほど、予算は高くなるのが特徴です。
ご祝儀について
結婚式では、通常ゲストにご祝儀ををいただけるため、招待人数からある程度のご祝儀額が予測できます。
友人などの間柄であれば3万円ほどが目安とされており、親族や目上の立場の方はそれよりも多めに包むケースも多いです。そのため、ご祝儀はゲストの人数×3.3万円で計算した額がよりリアルな目安とされています。
330万円がご祝儀としていただける額だと予測可能です。
自己負担の目安について
総額だけを見ると、「高い!」と感じてしまう人も多いかもしれません。しかし、ご祝儀や両家からの援助がある場合にはその金額の差額が、新郎新婦の負担分となります。
総額だけを見て判断してしまうのではなく、まずはご祝儀額などをしっかり把握し、自己負担額を算出してみましょう。
費用が上がりやすいポイントと対策
大人数での結婚式では、人数が多い分ちょっとしたオプションの追加一つでも料金が上がりやすいのが特徴です。費用が上がりやすいポイントを知っておき、事前に対策を考えておくのが良いでしょう。
自分たちにとって削れる部分と譲れない部分がどこなのかを明確にしておくと、スムーズに話が進みますよ。
ゲスト一人当たりにかかる費用について
ゲストが多い場合は、一人当たりにかかる費用を少し抑えるだけでも、大きな節約になります。例えば、一人1万円減らすと100名のゲストがいれば100万円の節約に。
食事や引き出物など、ゲストに関わる費用は結婚式のなかでも占める割合が大きいので、節約の際にはチェックしておきたいポイントといえます。ちょっとした無駄を省くだけで節約になるでしょう。
▼料理・ドリンク代
料理やドリンク代は、節約しすぎると満足度にも影響するため、一概に下げるのが良いというわけではありません。
しかし、人数が多い分ほんの少し削るだけでも大きな節約に。
コース自体はグレードを下げて、メイン料理のみランクアップさせるなど、担当スタッフに相談しながらできる範囲で工夫するのもおすすめです。
▼引き出物・引き菓子
引き出物や引き菓子は種類が豊富なので、100円単位でも調整がしやすいポイントです。
手間はかかりますが、満足度を落とさず少しでも価格を抑えた内容で探してみるのも良いでしょう。
ただし、結婚式場によっては持ち込み料金がかかる場合もあります。
人数分持ち込み料がかかると、それだけでかなりの金額になってしまうので、事前に確認が必要です。
▼ペーパーアイテム
ペーパーアイテムは、手作りすることで自分好みのものを安く用意できるため、節約しやすいポイントでもあります。
ただ、100名規模となると、手作りにはかなりの時間と労力をかける覚悟が必要です。
挙式前は他にも用意すべきものがたくさんあるので、スケジュールを確認しつつ、負担になりすぎないかを検討しましょう。
会場装飾について
ゲストが多いほど披露宴会場は広くなります。会場が寂しく見えないよう、装花などのアイテムを多く使いがちですが、これも費用が高額になる要因の一つです。
▼ゲストテーブル装花
ゲスト人数が多いとその分テーブルも多くなります。
テーブルブル一つ一つの装花にこだわっていると、総額が膨らんでいくでしょう。
コスパを重視した会場デコレーションにしたい場合には、テーブル装花の数を減らすために大きなテーブルを取り入れるなどの工夫ができます。
持ち込みができる結婚式場であれば、キャンドルなど装花以外のアイテムを利用するのもおすすめです。
▼メインテーブル装花
100人規模だとメインテーブルから離れたゲストも出てきます。
そのためメインテーブル装花も豪華にする方も。
しかし、ボリュームをただ増やすだけだと費用がかさみます。
費用を抑えるには、生花以外のアイテムを混ぜたりメインテーブルを一段上げるなど別の方法を活用しましょう。
100人規模の結婚式を成功させるポイント
招待人数が多いからこそ気をつけておきたいポイントを紹介します。後々気づいて慌ててしまうことがないよう、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
挙式会場の収容人数を確認する
披露宴会場は100人以上に対応可能でも、挙式会場は80名程度までという結婚式場も多いです。挙式からゲスト全員に見届けてほしい、という方はまずはじめに挙式会場の収容人数が十分か確認しましょう。
最大収容人数に立ち見が含まれていることもあるので、着席人数の確認も大切なポイントです。
披露宴の会場の広さもチェックする
バンケットでは、収容人数だけでなく、実際にテーブルを配置した場合の広さもイメージしておくことが重要です。何もない状態では広く感じた会場も、テーブルと椅子を並べると、通路がとても狭くなってしまった、ということもありえます。
イメージのレイアウトにしても動きづらくないか、高砂席が見えにくくないかなどをしっかり確認しておきましょう。
100名以上の会場がある結婚式場は以下のページから探すことができます。
URL:https://www.kekkonshikijoerabikata.com/introduction_tag/100名以上の会場がある/
待合スペースの設備と広さを確認する
挙式や披露宴前にゲストが待機する、待合スペースの広さもチェックしておきたい項目です。
ロビーのような場所を待合スペースとしている結婚式場などでは、ゲスト全員が座れない、という可能性もあります。着席人数や、他の式のゲストと別室であるかなどは確認しておきたいですね。
席次表は大きく見やすいデザインにする
100人分の名前を席次表に載せると、どうしても一人一人の名前が小さくなりがちです。席次表は大きく見やすいデザインを心がけましょう。
ゲストを把握しておく
ゲストのなかには、妊婦さんや高齢者、アレルギーを持っているなど、特別な配慮が必要な人もいるかもしれません。立っている時間の長さや、食事などに注意が必要な場合もあるので、特に気にかけておく必要があります。
食事の手配などに見落としがあると、重大なミスが発生する危険もあるため、特に入念な確認が大切です。ゲストリストをしっかりと作成し、大人数だからと見落とさないように注意しましょう。
コミュニケーション不足にならないようにする
ゲストは、新郎新婦との会話や写真撮影などの交流を楽しみにしてくれています。人数が多いと歓談にも時間がかかり、新郎新婦の食事の時間がない、休憩する暇もない、といった可能性もあるでしょう。
ゲストをたくさん呼びたい、という場合には、忙しくてもゲスト全員と交流する、という心構えが必要ですね。披露宴の時間を長めに取れるかプランナーに確認したり、余興より歓談の時間を優先したり、といった方法もあります。
ゲスト全員に感謝の気持ちを伝えられるようにテーブルラウンドやフォトラウンド、ケーキサーブといったサービスを行うのもおすすめです。
100人規模の結婚式におすすめの演出
100人規模の結婚式だからこそ盛り上がる、華やかな演出もあります。せっかく集まってくれたたくさんのゲストと、思いっきり楽しめる演出を検討してみてください。
フラワーシャワー
人数が多い分撒かれる花びらの数も多く、とても美しいフラワーシャワーが見られます。花道も長くなるため、ゲストの一人ひとりの顔を見ながら歩く時間も楽しめるでしょう。
花びらがたくさん舞う、華やかな写真が残せるのも嬉しいポイントですね。
バルーンリリース
100人規模でのバルーンリリースは、大量の風船が空に飛んでいく、まさに圧巻の光景です。色とりどりの風船を用意すれば、ポップで可愛らしい撮影もできます。
小さい子どもから高齢者まで、みんなで楽しめるのが嬉しいイベントです。
参加型の結婚証明書
色付けや名前の記入など、ゲストに参加してもらうタイプの結婚証明では、人数が多いほど華やかな仕上がりが期待できます。一人ずつではほんのわずかな参加でも、100名のゲスト全員分を合わせるととても賑やかな雰囲気になるでしょう。
大切な思い出の品として、長く残せるのが嬉しいですね。
まとめ:ゲスト100人の結婚式を成功させよう
100人規模での結婚式についてまとめました。
大人数の結婚式を行うためには、結婚式場探しや準備、そして自己負担額の面でも、2人で話し合い心構えをしておく必要があります。100人規模の結婚式では、総額400万円〜600万円と、平均的な60名程度の結婚式に比べて費用が高くなりがちです。
ただ、大人数で行うからこそ見れる景色や、楽しめる演出もたくさんあります。費用だけをみて諦めてしまうのではなく、ご祝儀代や両家からの支援など、まずは自分たちの負担額をある想定しておきましょう。
この記事が、大人数での結婚式を検討する第一歩になれば幸いです。