招待状はお二人の結婚式でゲストが1番初めに目にするウエディングアイテムです。
どんな結婚式なのかな?とワクワクしてくれるような期待感のあるものにしたいですよね。
また失礼のないようにマナーをしっかりと確認して準備したいところ。
本記事では、招待状の用意の仕方について詳しく解説します。
「招待状の中身はどんなもの?」
「招待状の入れ方って順番ある?」
「宛名はどうするの?」
など、さまざまな疑問にお答えします。
本記事を読めば、正しい招待状のマナーを知ることができ、順調に準備をすすめることができるでしょう。
結婚式招待状に入れるもの
まずは招待状の基本を押さえましょう。
結婚式の招待状にはどんな物が入っているかご紹介します。
たいていは今からご紹介するアイテムが一式揃ったセットで販売されています。
- 招待状本文
- 返信はがき
- 地図
- 封筒
- 付箋
基本アイテム
1番メインになるのは、結婚式の日時や会場の場所をお知らせする「招待状本」です。
招待状はゲストを結婚式・披露宴にお招きするためのお手紙なので、本状なくして招待状の役割は果たせません。
次に大切なのがゲストが結婚式に出席できるかどうか返事をするための「返信はがき」です。
他に会場までのアクセスを示す「地図」も入れましょう。こちらは会場で準備してくれます。
そして本状と返信はがき、会場までの地図など全てを入れる「封筒」で、招待状一式となります。
必要に応じて付箋を入れる
基本セットにプラスして、補足のお知らせがあるゲストにだけ同封するアイテムがあります。
それは、結婚式で何か役割をお願いするゲストに依頼内容がわかるように入れる「付箋」です。
結婚式では来賓に祝辞をお願いしたり、友人に受け付けや余興をお願いするなど、ゲストにもご協力いただくことがありますよね。
あらかじめゲストには口頭でお願いをしておいて了承を得た上で、付箋(メッセージカード)を同封しましょう。
招待状を封筒に入れる順番
招待状に入れる中身が一式揃ったら、ゲストにお渡しする際にどんな順番で封筒の中に入れると良いかをご紹介します。
ただ、入れる順番については明確なルールがないので、ゲストが読みやすいように相手の立場になって考えてみてください。
招待状のデザインや入れる中身によっていくつか封筒に入れる方法があるので、以下を参考にしてみるとよいでしょう。
1.大きさ順
手前から小さい物を入れて奥にいくほど大きい物にする方法です。
- 付箋
↓ - 会場へのアクセス地図
↓ - 返信はがき
↓ - 招待状本文
小さいものから順に入れる事で開けた時に中身がすべて見えるので、付箋などを見落としてしまうことを防げます。
付箋はゲストに役割を依頼する大切なものなので、最初に目を通してもらえるメリットもあります。
オーソドックスな封入方法の1つです。
2.ゲストが読む順
ゲストが封筒を開いて読む際のことを想定して、中身を入れるという方法もあります。
- 招待状本文
↓ - 会場へのアクセス
↓ - 返信はがき
↓ - 付箋
ゲストが招待状を開けて中身を確認する時に、スムーズに読み進めることができます。
いつどこで結婚式を挙げるのか内容を確認した上で、会場までの地図を目にすると頭の中でイメージしやすいでしょう。
付箋が見落とされそうであれば、先に持ってくるなど随時工夫してください。
3.招待状の間に挟む
返信はがきや付箋など招待状の本状以外のものを、本状に挟んで封筒に入れる方法です。
- 招待状本文
↓ - 付箋
↓ - 会場へのアクセス
↓ - 返信はがき
ひとまとめにすることで、封筒から取り出しやすいメリットがあります。
招待状の本文に挟むものは小さいものから順番に入れると見やすいでしょう。
手渡しの際におすすめです。
順番を間違えたときの対処法
もし入れる順番を間違えてしまっていてもOK。
明確なルールはないので、わざわざ直す必要はありません。
どうしても気になる場合のみ直しましょう。
郵送と手渡しの入れる向き
封筒に入れる順番だけでなく、入れる向きについても気を付けてください。
入れる向きは、招待状を渡す方法によって変わります。
招待状はできれば直接会ってお渡しすることがマナーです。
しかし、遠方に住む親戚や手渡しする都合のつかない友人など、どうしても手渡しできない時は郵送にてゲストにお届けしましょう。
郵送する場合と手渡しする場合とそれぞれについて解説します。
また、封筒と招待状の向きのパターンごとに招待状を入れる向きも解説するので参考にしてみてください。
郵送の場合:表を合わせて入れる
郵便にて招待状を発送する場合には、封筒の表と招待状の表が同じ向きになるように合わせて入れましょう。
つまり封筒に入れる際には、自分からは裏面が見えている状態で入れるということ。
これは封筒の正面と書類の正面をそろえるというビジネスマナーと同様です。
手渡しの場合:逆向きに入れる
直接会って手渡しする場合は、ゲストはその場ですぐに中身を確認してくれるでしょう。
そのため封筒から取り出した時に、招待状がすぐに読めるように入れます。
つまり封筒の裏面に、招待状の表面が見えるように入れるということ。
また手渡しの場合は封筒はのりづけせずにシールで封をするのも、ゲストがすぐに開けるようにするためです。
横向きの招待状の場合
横書きの招待状のときの封筒の入れ方についてまとめました。
▼横向きの封筒のとき
封筒が横書の場合、文字の向きが合うように入れると、受け取った際にスムーズです。
郵送の場合は招待状の表面が封筒の表に合うように、手渡しの際は封筒の裏面と招待状の表面が合うように入れましょう。
▼縦向きの封筒のとき
縦書きの封筒に横向きの招待状を封入する際には、少し工夫が必要です。
ゲストが最も自然に読み取れる向きを意識しましょう。
山折りの部分を蓋側にすると掴みやすいです。
何気ない配慮が、招待状を受け取るゲストへのおもてなしになります。
縦向きの招待状の場合
縦書きの招待状のときの封筒の入れ方についてまとめました。
▼縦向きの封筒のとき
縦書きの封筒の場合は、同じ向きで入れましょう。
ゲストが封筒を開けたときに内容が自然に目に入り、スムーズに読み始めることができます。
▼横向きの封筒のとき
横書きの封筒に縦書きの招待状を入れる際は、内容がしっかりと見える、手に取りやすい向きを意識しましょう。
山折りの部分が下になるようにする入れ方がおすすめです。
間に付箋を挟んでおいても見落とす可能性を抑えることができます。
切手と宛名書きのマナー
招待状を封筒にいれたら、いよいよ宛名を書いて切手を貼り、仕上げの作業になります。
宛名書きは招待状の作成の中で1番の大仕事と言えるでしょう。
最後の仕上げでミスしないように、しっかりとマナーを確認してくださいね。
切手の貼り方
結婚式の招待状は普段のお手紙を出す時と切手の種類など少し違いがあるので、お祝い事に相応しいやり方を学びましょう。
まず招待状に必要な切手は、封筒用の切手と返信はがき用の切手の2つです。
封筒用の切手は郵送する分だけ、返信はがき用切手は全員分の用意をしましょう。
それではどんな切手を選んだらいいか、どこで購入し、封筒のどこに貼るのかなど、切手について徹底解説します。
▼切手のデザインについて
切手については、郵便局で販売されている慶事用切手を使うのが定番です。
価格は普通の切手と同じですが冠婚葬祭の際に使いやすいようにデザインされた切手で、結婚式では慶事用の縁起の良い柄を使います。
慶事用切手は日本の伝統的を彷彿とさせる和風なデザインです。
招待状は封筒なので110円切手を使いましょう。
返信はがきには85円切手を貼り付けます。
(※2024年10月時点での郵便料金です。最新の料金は郵便局のHPでご確認ください。)
他には、おふたりの前撮り写真を使ったオリジナル切手を作成して貼るというこだわり派も。
いずれにしても、ゲストに普段のお手紙とは違う、おふたりの特別な日をお知らせする手紙であるとひと目で知らせる役割があります。
招待状に使用する切手については以下の記事で詳しく解説しているので、併せて目を通してみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/6355/
▼切手の正しい位置
宛名が縦書きの場合ははがきと同様に左上に切手を貼りましょう。
返信はがきも同じく左上に切手を貼ります。
忘れるとゲストに郵送料を負担してもらうことになりかねないため気を付けてください。
また、注意したいのは宛名が横書きの場合。
横書き封筒の場合は、切手を貼る位置は右上になります。
意外と知られていなかったり混乱しやすいので、封筒の向きと切手を貼る位置はしっかりとチェックしましょう。
- 縦書き(返信はがき):左上
- 横書き:右上
宛名の正しい書き方
招待状の宛名は毛筆もしくは筆ペンを使って書きます。
使い慣れていないと難しく感じるかもしれませんが、心を込めて丁寧に記名していきましょう。
ここでは、宛名書きの際に注意することをご紹介します。
宛名書きについてより詳しく知りたい場合は以下の記事も参考にしてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7292/
▼横書きの封筒
上から順に郵便番号、住所、お名前と宛名書きしていきます。
左揃えで文字の始まりを合わせると整ってみえるでしょう。
ただし、住所が2行にわたる場合は、2行目の先頭は1字下げます。
お名前も1字下げ、住所よりも大きめのサイズで書きましょう。
▼縦書きの封筒
縦書きの場合も基本的には横書きと同じですが、数字の書き方に注意しましょう。
郵便番号は封筒上部に横書きで記入するので普段からよく使っているアラビア数字です。
住所については縦書きで書くので番地など数字は漢数字で記入しましょう。
また、書く前に封筒の向きが間違っていないか確認してください。
招待状は洋封筒を使うので、裏面から見た時に封筒が開く部分(フタ)は右側にきます。
▼手渡しの場合
直接会ってお渡しする場合は、郵便番号や住所などを記載する必要はありません。
ゲストのお名前だけ宛名書きします。
手渡しをするのに住所を書いてしまうと、郵送しようとしていたように感じられ失礼になってしまうので注意しましょう。
郵送か手渡しかはっきりと決めてから宛名書きすることをおすすめします。
封筒にはゲストのお名前だけでシンプルになるので、少し大きめに書いてバランスを取りましょう。
招待状でミスを防ぐには
結婚式の招待状では、小さなミスでもゲストに誤解を与えてしまうことがあります。
しっかりと対策を取り、招待状の完成度を高めトラブルを避けましょう。
封入アイテムのリストを作成する
招待状は、本状、返信はがき、地図など必要なものがしっかりと含まれているか確認することが重要です。漏れがないようにリストを作成しましょう。
リストには全員に入れるもの、特定の個人にだけ入れるものと分けて記載すると楽です。各人に何を渡すのか分かるように記載しましょう。
ダブルチェックする
招待状の準備が完了したら、ダブルチェックを行いましょう。他の信頼できる人にも確認してもらうことで、見落としやミスを防ぐことができます。
- 誤字脱字がないか
- 情報はが正確に記載されているか
- 宛名に誤りはないか
- 封筒に必要なものが全て揃っているか
- 返信はがきにに切手が貼ってあるか
などを確認しましょう。チェックはゲストリストと突き合わせながら行うと発送漏れを防ぐことができます。
最後に糊付けする
全てのアイテムを封入した後、最後に糊付けを行います。1つずつ行っていると時間がかかる上、途中でミスが発覚したときにやり直しが効きません。
糊付けをする際には、適切な量の糊を使用し、封筒が汚れないように注意を払ってください。封筒の端に均等に薄く塗ることがコツです。
液体のりではなく固形のりやテープ糊が適しているでしょう。糊付け後はもう一度全体をチェックし、封筒が汚れていないか、封がきちんと閉じているか確認します。
手渡しの場合は、糊付けせず軽く封を閉じるだけで問題ありません。シールなどで軽く留める程度にしておきましょう。
おしゃれな招待状の入れ方
招待状をただ届けるだけでなく、おしゃれに演出することで、ゲストの期待感を高めることができます。
デザインだけでなく、ちょっとした工夫で個性的な招待状に仕上げることが可能です。
例えば、ドライフラワーやシーリングワックスを取り入れると特別感がアップします。
おしゃれな招待状は新郎新婦さまのセンスや結婚式のテーマを感じさせるため、ゲストへの印象がさらに深まるでしょう。
また、以下の方法もおすすめです。
招待状に香りづけする
招待状に香りづけすることで開封した瞬間にふわっと香りが広がり、ゲストの印象に残る招待状に。
例えば、ローズのエッセンシャルオイルを使用することで、エレガントな結婚式への期待感を高めることができるでしょう。
香りを招待状に移す具体的な方法として、少量のオイルや香水をコットンや小さな紙片にしみ込ませ密封する方法があります。
香りを招待状に直接スプレーする方法もありますが、招待状が湿らないように注意が必要です。
ゲストの五感に働きかけ、ゲストにとっても忘れられない結婚式にしましょう。
飾り紙を入れる
招待状に飾り紙を加えることで、豪華さをアップすることもできます。
飾り紙はテーマに沿ったデザインのものを選ぶことで、招待状に統一感を持たせましょう。
飾り紙とは、招待状に装飾を加えるための紙のことです。
封筒内部に張り付けると見た目が華やかになるだけでなく、受け取った時の特別感が増しま。
デザインが決まったら招待状のサイズに合わせてカットし、適切な位置に貼り付けましょう。
飾り紙を入れることで、招待状だけでなく結婚式の全体的な雰囲気も高めることができます。
まとめ:正しく招待状を用意して、期待感を高めよう
招待状に必要なアイテムから封筒に入れる向きや順番など、本記事を読めば今すぐ準備が始められるようにご紹介しました。
宛名書きや切手の貼り方など細かな注意点もあって、大変に感じて準備が滞ってしまうこともあるかもしれません。
招待状はお二人にとってもゲストにとっても、結婚式準備の第一歩です。
しっかりと準備してゲストにお届けすることで、期待感のある結婚式にしたいところ。
お二人の結婚式を楽しみにしているゲストの顔を思い浮かべ、結婚式準備も楽しみながら進めてくださいね。