親族の結婚式を欠席することもありますが、そんなときに送りたいのが祝電です。
「いとこへの電報って何を書いたらいいんだろう?」
「親族への電報って何か違うのかな?」
「親族だからこそ書けるメッセージってなんだろう」
という疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
普段はなかなか送る機会のない電報ですが、さらに親族へとなると文章にも悩んでしまいますよね。いとこといっても、普段から頻繁に会う機会のある相手もいれば、親族付き合いが少なくあまり面識がない相手もいるでしょう。
電報を送る際の基本は、相手にお祝いの気持ちを伝えることです。関係性にかかわらず、祝福の気持ちが伝わる、喜ばれる文書を意識しましょう。
この記事では、いとこなど親族への電報メッセージの書き方から、文例、電報のマナーまで詳しくご紹介します。いとこへの電報を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
いとこへ送る電報の作成ポイントと注意点
いとこへの電報は、披露宴で紹介された場合に、新郎新婦を含めた全員が心温まるようなメッセージが理想的です。とても難しいことに感じますが、ストレートなお祝いの言葉を綴れば、相手にも気持ちが伝わりやすいでしょう。
「かっこいい文章にしたい」「恥ずかしい文章ではないか」といった部分ももちろん大切ではあります。しかし、まずは自分がもらったら嬉しいメッセージをイメージしてみるのがおすすめですよ。
メッセージには何を書いたらいいのか
では、具体的にはどのような内容を書けばよいのかを解説していきます。堅苦しいことを書くのではなく、いとこである自分だからこそ書けることをユーモアに盛り込むのも良いでしょう。
あまり長文になりすぎず、誰にでも伝わりやすい内容を意識することがポイントです。
- 子どもの頃のエピソード
- 祝福の言葉と喜びの気持ち
- これからの未来を応援する言葉
▼子どもの頃のエピソード
新郎新婦との子ども時代の思い出がある場合には、簡単にまとめて記載するのがおすすめです。
結婚式は、新郎新婦がこれまでの人生を振り返る場でもあります。
子どもの頃の遊びに行った思い出などを共有することで、心温まる時間がつくれるでしょう。
ほかのゲストや親族にも子どもの頃の様子が伝わり、ほほえましい雰囲気になります。
「あんなに小さかったのにあっという間に今日になってしまいました」「泥遊びが大好きだったのに」「こんなにイケメンになるとは想像もしませんでした」など、ユーモアのある内容にしやすいのがエピソードです。
▼祝福の言葉と喜びの気持ち
結婚をお祝いする言葉は、忘れずにメッセージに入れましょう。
結婚を受けてどのように感じたのか、相手の結婚に対する喜びと祝福の言葉を記載するのも素敵です。
結婚を喜ぶ内容を受け取れば、自然と温かい気持ちになれます。
「両親も喜んでいるだろう」「新たな門出を祝し、幸多からんことをお祈りしています」「親戚一同会えることを楽しみにしています」など、素直に感じた気持ちを表現してみましょう。
▼これからの未来を応援する言葉
「和やかな庭を作ってほしい」「末永くお幸せに」「楽しみが多い人生になりますよに」など、今後のふたりを応援する文章も良いでしょう。
これからの未来が、楽しく始められそうな言葉を選ぶことが大切です。
心温まる電報の選び方
電報にはたくさんの種類があります。いとこという立場で選ぶ電報に、とくに制限やマナーはないため、相手に喜ばれるものを選びましょう。
好みのカラーやモチーフ、キャラクターなどがわかる場合は、そういったアイテムを取り入れるのも良い方法です。相手の好みがわからない場合には、奇抜なデザインやキャラクターものは避け、シンプルな定番のものが良いでしょう。
▼おすすめのバルーン電報
どのような雰囲気の結婚式にも合わせやすい、シンプルかつやさしいカラーのバルーン付き電報です。
流行のくすみカラーが可愛らしく、特に女性に喜ばれやすいデザインでしょう。
▼シンプルな電報
シンプルで、年齢や性別に関係なく贈りやすいデザインです。
アイテム付きのものを贈るのが不安という場合には、メッセージのみのシンプルなものを選ぶのが良いでしょう。
▼キャラクターものの電報
好みのキャラクターなどがわかる場合には、ぬいぐるみギフト付きもおすすめです。
記念品にもなるため、相手にも喜ばれます。
親族へ電報を送る時の例文集
それでは実際にはどのような電報が良いのか、例文をご紹介します。関係性や普段の付き合いなどを考慮しながら、自分に当てはまるものを探してみてください。
いとこの結婚式に送る電報の例文
できれば、いとこだからこそ書ける文章をイメージしてみましょう。これまでの思い出や、関係性がわかるような言い回しも、砕けすぎなければOKです。
お正月に親族で集まって一緒に遊んだことがとおい昔のようです
いつも誰にでもやさしい〇〇くんをとても尊敬しています
これからは 2人で力を合わせて素敵な家庭を作ってください
今度会ったときには結婚式の写真を見せてくださいね(122文字)
いつも笑顔で元気いっぱいの〇〇ちゃんなら
楽しく笑いのたえない家庭が作れると思います
結婚しても変わらず付き合ってもらえると嬉しいです
お2人末永い幸せを心より願っております」(98文字)
甥・姪の結婚式に送る電報の例文
堅苦しい電報よりも、普段の空気感が伝わる親しみやすい文章が喜ばれるでしょう。相手の長所などを書くのもおすすめです。
この度はご結婚おめでとうございます
小さい頃から活発で良く一緒に遊んでいた〇〇ちゃんが
素敵な相手を見つけたことをとても嬉しく思っています
2人で周りがうらやむような幸せな家庭を築いてください
また会えるのを楽しみにしています(119文字)
まだ小さいと思っていた〇〇くんが
結婚すると聞きとても驚きました
とても優しく責任感のある〇〇くんなら
これから素敵な家庭が作れると思います
つぎの親族の集まりには
ぜひ奥さんと一緒の姿を見せてくださいね(114文字)
兄弟・姉妹の結婚式に送る電報の例文
結婚報告を受けた時の気持ちや、印象的な思い出などを盛り込むと、温かい文章が作れます。普段はなかなか言えないような感謝の気持や、心からの祝福を伝えるチャンスでもありますよ。
結婚おめでとうございます
お兄ちゃんから結婚すると聞いたときは
私までとても嬉しい気持ちになりました
小さい頃は泣き虫だった私をいつも励ましてくれてありがとう
これからは〇〇さんと温かい家庭をつくっていってね(111文字)
結婚おめでとうございます
〇〇くんは小さい頃から本当にやんちゃで
よく怪我をして帰ってきていたね
でも甘えん坊なところもあり
いつも私のあとをついて回っていたのが昨日のことのようです
これから〇〇さんのことを大切に
2人らしい家族を作ってください(128文字)
結婚式に欠席する場合の電報文例
結婚式に招待されていたが出席ができなかった場合には、まずは欠席の謝罪を伝えるのが良いでしょう。そのうえで、本来であれば当日伝えたかった内容などを文章にするのがおすすめです。
ご結婚おめでとうございます
この度はご招待いただいたにもかかわらず
仕事の都合で出席できず申し訳ありません
2人の結婚の話を聞き
本当にお似合いの2人だと思いました
これから協力して素敵な家庭を作ってください(110文字)
子どもの行事で結婚式に参加できずとても残念ですが
おふたりの幸せそうな姿が目に浮かぶようです
これからは夫婦として
明るく楽しい家庭を築いてください
末永い幸せを心より願っております(101文字)
海外の結婚式で、海外へ電報を送りたい場合は次の記事が参考になるでしょう。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/8268/
結婚式の電報を贈る際の一般的なマナー
電報の送り方にはマナーがあります。細かいことのように感じるかもしれませんが、気になる人もいるということを意識しておきたいですね。
お祝いの気持ちで送ったせっかくの電報で、相手を不快にすることがないよう、しっかりチェックしておきましょう。電報の送り方については以下の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
URL: https://www.kekkonshikijoerabikata.com/7483/
宛先はよくチェックする
電報は、必ず前日には式場に到着するように送りましょう。結婚式当日はスタッフも慌ただしく動いているため、万が一にも漏れることがないよう、早めの到着が安心です。
また、宛名は新郎新婦の連名が望ましいですが、わからない場合にはどちらか片方の名前でも構いません。基本的には旧姓を使用しますが、入籍して時間が経っているなどであれば新姓を使用してもOKです。
きちんと届いているか心配な場合は、結婚式場に連絡して到着確認をお願いするのも良いでしょう。現在はネットで簡単に注文ができますが、簡単だからこそ情報の記載ミスには気を付けてください。
忌み言葉、重ね言葉を使わない
結婚式では、忌み言葉と呼ばれる、お祝いの場にふさわしくない表現を避けるのがマナーです。「別れる・飽きる・冷める」などの分かりやすい表現はもちろん、重ね言葉などの使用も避けます。
「落ちる・負ける」など不幸を連想させる表現
これらの使用も基本的には控えましょう。
忌み言葉は、知らず知らずのうちに使ってしまっていることも多いです。気になる表現はその都度チェックするなど、十分注意しておきましょう。
電報ではなく結婚祝いを贈るときは
電報だけではなく、新郎新婦に結婚のお祝いを贈りたい、という場合もあるでしょう。そんなときには、プレゼント付きの電報を選ぶという方法もあります。
Webサイトなどで、電報とともにぬいぐるみやフラワーギフト、お酒などを贈るセット商品が多く販売されています。相手の好みに合わせたものを、結婚式当日に贈れるというのは、嬉しいポイントです。
または、お祝いの品を別日に渡す方法もあります。お祝いの品を渡す場合は、タイミングや品物に注意しましょう。
▼渡すタイミング
一般的には挙式の1カ月後までを目安に送るのが良いでしょう。
まだまだ挙式の余韻がのこりつつ、少し生活も落ち着いてきている頃だといわれているためです。
結婚式に招待されている場合には、挙式の2カ月前〜2週間前頃までに送ります。
▼おすすめのお祝いの品
基本的には、相手に気を遣わせない程度の金額を考慮した商品がおすすめです。
例えば、食器類やプリザーブドフラワーなど、相手の好みや生活スタイルに合わせたものが喜ばれます。
相手の生活について良く知らない場合はカタログギフトなども良い方法の一つです。
結婚式を欠席するときのお祝いの伝え方
結婚式に出席できないときは電報を送りますが、電報以外にもお祝いの気持ちを伝える方法はあります。親族だからこそできることもありますので、参考にしてみてください。
手紙やメッセージカードを送る
電報でなくても手紙やメッセージカードを送り、結婚式の最中に読み上げてもらうという演出も可能です。友人などからは電報を紹介し、いとこからは手紙という形でもよいでしょう。
新郎新婦にとって特別な存在であることを演出できます。
サプライズムービーを用意する
余興としてムービーを流すことも人気です。特に当日欠席しているゲストから届くサプライズムービーは結婚式の感動ムードも盛り上げてくれます。
ただ、ムービーを流す場合は結婚式場の機材との相性などを事前に確認するようにしてください。
まとめ:心温まる電報をいとこに贈ろう
この記事では、いとこや親族に電報を送る場合の例文や、電報を送る際の基本的なマナーなどをご紹介しました。電報は、結婚式をあげる2人にお祝いの気持ちを伝え、喜んでもらえることが大事です。
忌み言葉や結婚式場への届け方など、基本的な部分をしっかり守り、相手への素直な気持ちを表現してみましょう。電報は、なかなか普段送る機会がない方も多いかもしれません。
しかし、堅苦しくなりすぎず、普段の関係性が伝わる内容が喜ばれるポイントです。ぜひ例文を参考に、自分にあった電報を考えてみてください。